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③贈り物 蟲
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藤本は、あれから週末になると、坂城の家を訪れるようになっていた。
そして、その度に坂城に抱かれ、蟲に犯される…。
「藤本、どうした?最近やつれてないか?」
同僚や先輩たちに心配される毎日。
それもそうだろ う…藤本は1ヶ月に1度は蟲を体内で孵化させられている…。精神的にも、肉体的にも、藤本にはだんだんキツイ状態になっている。
「あ、いえ…大丈夫です」
安心させる笑みを浮かべながら、藤本は言い繕う。
坂城と身体を重ねることも、蟲に襲われることも…確かに、藤本にダメージを与えている。しかし、それ以上にそれを喜んでいる自分に、藤本はショックを受けていた。
「純一?何を考えているんです?」
坂城の声が藤本を我に返らせた。
「あ、いや…」
藤本の様子を見て、坂城は深く息をついた。
「はぁ…私との時に考え事ですか…そうですか」
「ま、まて…違う、坂城!」
必死で藤本が言い繕うが、キレた坂城が耳を貸すはずもない。
後ろへの愛撫もそこそこに、熱くたぎった切っ先が藤本にあてがわれる。
「坂城っ!…っ、昭吾!…ひぃ…うぁっ、いっ…」
入口の引き裂かれそうな痛みに悲鳴を上げるが、昭吾はひるむことなく、埋め込んでいく。
そして、藤本に関係なく、坂城の方法で、リズムで、加減で、体を蹂躙していく。
「ひぃ…はぅ…はっぁぁ…ぃ…」
掠れた悲鳴が藤本の口からもれていく。
自己満足的な勝手な坂城の動きでも、藤本は快感を得るようになっていた。
身体をビクビクと震わせて、可哀相に涙を溢して揺れるペニス。
「何も考えられなくしてあげますから」
そう言う坂城の声はすでに、藤本には聞こえていない。
頭の中に白い稲妻が走り抜け、衝撃に意識も、感情も、追いついていかない。
ばしばしという接合音にまぎれて、くちゅくちゅという濡れた音がきこえてくる。
「……ぁぁっ…ぅ…っ、っ……」
見開かれた瞳からは涙が流れ落ち、揺すられる衝撃でそのたびに、あえぎ声ともいえない息が出てくる。
「いきますよっ」
わずかばかり、息の上がった坂城が、焦点の定まらなくなった藤本に告げる。
びくびくと藤本の腹が揺れて、坂城が吐き出したものが後腔に流し込まれたことがわかる。
藤本は既に何度目かの絶頂を迎えて、何も考えられなくなった体で大きく息をついている。
藤本がようやくその意識を回復させた時、カタリと音が鳴った。
その方向を探ると、坂城が何かを持ったいた。
いつものことで…藤本には、それが何かはわかった。
蟲だ………。
しかし、それはいつもの蟲ではなかった。
ただ、うねうねと動き、粘つく体液を吐き出す細長い生き物ではない…。
あれよりも一回り以上も太い。
そして、いくつも細い触手を持っていた…。
それはとてつもなく、凶悪で淫靡なフォルムの生き物だった。
「ひぃっ…なっ…」
思わず、藤本の口から小さな悲鳴が上がる。
「あぁ。これですか…。純一の産んでくれた子どもたちを、人に譲って得たお金で買ったものですよ…。いろいろ仲間がいましてね…改良などをして掛け合わせたら、きっと純一が悦んでくれると思って…プレゼントです」
「や…やめっ…」
本気でおびえる藤本に、坂城は綺麗に笑う。
「さぁ、この子の子どもも、ちゃーんと産んでくださいね」
そう言って、坂城によって尻穴にあてがわれた蟲の触手が、蠢いてそろりと中へと潜り込ませた。
先ほどの坂城との行為でのびた壁は、いとも簡単にその細い触手を受け入れた。
「ふぁ…あん……っ!……」
ぞくりとその背筋が震える。
蟲は、触手で自分が入り込めると判断したのか、その身を藤本へと埋めていく。
一匹でも重量感のある蟲が、触手を蠢かせながら藤本の体内を進んでいく。
いつもとは違うその大きさと、感触に、藤本の陰茎は硬く勃起していた。
触手は、敏感な壁を擦り、突き、掠める。
すべての快感のツボを探られて、しつこく刺激するような蟲の動きに、藤本からひぃっと声が上がる。
無機質のものではない、意思を持った生き物の触手は、想像以上に藤本を快感の地獄へと追いやった。
高められるだけ高められ、その快楽には果てがない。
いくら快感の極みである射精を迎えても、止まらない。すぐさま一気にマックスまで上り詰めるしかない。
降参の本気の泣きが入って、動かないでくれと哀願をする。
だが、相手は蟲。
もちろん通じるはずがない。
奥の奥までその身を沈めて、そこでさらに奥へ行こうと暴れる。体内に深く入り込んだ巨大な蟲が狂ったように暴れまわるたびに、藤本の身体が大きくしなる。
「純一、今までよりも嬉しそうですね」
坂城は、目を細めた。
藤本のペニスが何度も白濁した液を吹き上げていた。
もう声を出すことも出来ず、だらだらと飲み込めない唾液が床に落ちていく。
大きく膨らんだ腹は不規則にぼこぼこと盛りあがったりへこんだり、蟲が動き回っているのがわかる。
「やぁぁぁ…っ」
悲鳴を上げて、藤本が仰け反った。
蟲が体液を吐き出したのだ。
今まで感じたことがないくらいの熱く、激しい衝撃に、藤本は悲鳴を上げて泣いた。
そんな藤本に関係なしで蟲はまた再び動き始める。その動きで、さきほどの蟲の体液が、坂城のもの混ざって、穴から泡立つようにしながら溢れ出る。
ぐちゅんぐちゅん…
さらに、蟲が大きく蠢いた…。
また、体内を吐き出す…きっと今度はさっきのよりも多い…そう気づいた瞬間、藤本は恐怖した。
あの衝撃を再び、さらにそれ以上に受けるかと思うと…自分がどうにかなってしまう。
これ以上は耐えられない…。
その瞬間は、すぐに訪れた。
ぶあっっっ…
藤本を凄まじい衝撃が襲った。
「ひぃぁっっっ………っ」
室内を響かせるほどの叫び声をあげて、藤本は大きく身体をしならせて絶頂を迎え…崩れ落ちた。
凶悪な蟲を体内に埋め込んだまま、気を失ったのであった……。
2005/03/19
THE END
※これで終わりです。続きはありません。
そして、その度に坂城に抱かれ、蟲に犯される…。
「藤本、どうした?最近やつれてないか?」
同僚や先輩たちに心配される毎日。
それもそうだろ う…藤本は1ヶ月に1度は蟲を体内で孵化させられている…。精神的にも、肉体的にも、藤本にはだんだんキツイ状態になっている。
「あ、いえ…大丈夫です」
安心させる笑みを浮かべながら、藤本は言い繕う。
坂城と身体を重ねることも、蟲に襲われることも…確かに、藤本にダメージを与えている。しかし、それ以上にそれを喜んでいる自分に、藤本はショックを受けていた。
「純一?何を考えているんです?」
坂城の声が藤本を我に返らせた。
「あ、いや…」
藤本の様子を見て、坂城は深く息をついた。
「はぁ…私との時に考え事ですか…そうですか」
「ま、まて…違う、坂城!」
必死で藤本が言い繕うが、キレた坂城が耳を貸すはずもない。
後ろへの愛撫もそこそこに、熱くたぎった切っ先が藤本にあてがわれる。
「坂城っ!…っ、昭吾!…ひぃ…うぁっ、いっ…」
入口の引き裂かれそうな痛みに悲鳴を上げるが、昭吾はひるむことなく、埋め込んでいく。
そして、藤本に関係なく、坂城の方法で、リズムで、加減で、体を蹂躙していく。
「ひぃ…はぅ…はっぁぁ…ぃ…」
掠れた悲鳴が藤本の口からもれていく。
自己満足的な勝手な坂城の動きでも、藤本は快感を得るようになっていた。
身体をビクビクと震わせて、可哀相に涙を溢して揺れるペニス。
「何も考えられなくしてあげますから」
そう言う坂城の声はすでに、藤本には聞こえていない。
頭の中に白い稲妻が走り抜け、衝撃に意識も、感情も、追いついていかない。
ばしばしという接合音にまぎれて、くちゅくちゅという濡れた音がきこえてくる。
「……ぁぁっ…ぅ…っ、っ……」
見開かれた瞳からは涙が流れ落ち、揺すられる衝撃でそのたびに、あえぎ声ともいえない息が出てくる。
「いきますよっ」
わずかばかり、息の上がった坂城が、焦点の定まらなくなった藤本に告げる。
びくびくと藤本の腹が揺れて、坂城が吐き出したものが後腔に流し込まれたことがわかる。
藤本は既に何度目かの絶頂を迎えて、何も考えられなくなった体で大きく息をついている。
藤本がようやくその意識を回復させた時、カタリと音が鳴った。
その方向を探ると、坂城が何かを持ったいた。
いつものことで…藤本には、それが何かはわかった。
蟲だ………。
しかし、それはいつもの蟲ではなかった。
ただ、うねうねと動き、粘つく体液を吐き出す細長い生き物ではない…。
あれよりも一回り以上も太い。
そして、いくつも細い触手を持っていた…。
それはとてつもなく、凶悪で淫靡なフォルムの生き物だった。
「ひぃっ…なっ…」
思わず、藤本の口から小さな悲鳴が上がる。
「あぁ。これですか…。純一の産んでくれた子どもたちを、人に譲って得たお金で買ったものですよ…。いろいろ仲間がいましてね…改良などをして掛け合わせたら、きっと純一が悦んでくれると思って…プレゼントです」
「や…やめっ…」
本気でおびえる藤本に、坂城は綺麗に笑う。
「さぁ、この子の子どもも、ちゃーんと産んでくださいね」
そう言って、坂城によって尻穴にあてがわれた蟲の触手が、蠢いてそろりと中へと潜り込ませた。
先ほどの坂城との行為でのびた壁は、いとも簡単にその細い触手を受け入れた。
「ふぁ…あん……っ!……」
ぞくりとその背筋が震える。
蟲は、触手で自分が入り込めると判断したのか、その身を藤本へと埋めていく。
一匹でも重量感のある蟲が、触手を蠢かせながら藤本の体内を進んでいく。
いつもとは違うその大きさと、感触に、藤本の陰茎は硬く勃起していた。
触手は、敏感な壁を擦り、突き、掠める。
すべての快感のツボを探られて、しつこく刺激するような蟲の動きに、藤本からひぃっと声が上がる。
無機質のものではない、意思を持った生き物の触手は、想像以上に藤本を快感の地獄へと追いやった。
高められるだけ高められ、その快楽には果てがない。
いくら快感の極みである射精を迎えても、止まらない。すぐさま一気にマックスまで上り詰めるしかない。
降参の本気の泣きが入って、動かないでくれと哀願をする。
だが、相手は蟲。
もちろん通じるはずがない。
奥の奥までその身を沈めて、そこでさらに奥へ行こうと暴れる。体内に深く入り込んだ巨大な蟲が狂ったように暴れまわるたびに、藤本の身体が大きくしなる。
「純一、今までよりも嬉しそうですね」
坂城は、目を細めた。
藤本のペニスが何度も白濁した液を吹き上げていた。
もう声を出すことも出来ず、だらだらと飲み込めない唾液が床に落ちていく。
大きく膨らんだ腹は不規則にぼこぼこと盛りあがったりへこんだり、蟲が動き回っているのがわかる。
「やぁぁぁ…っ」
悲鳴を上げて、藤本が仰け反った。
蟲が体液を吐き出したのだ。
今まで感じたことがないくらいの熱く、激しい衝撃に、藤本は悲鳴を上げて泣いた。
そんな藤本に関係なしで蟲はまた再び動き始める。その動きで、さきほどの蟲の体液が、坂城のもの混ざって、穴から泡立つようにしながら溢れ出る。
ぐちゅんぐちゅん…
さらに、蟲が大きく蠢いた…。
また、体内を吐き出す…きっと今度はさっきのよりも多い…そう気づいた瞬間、藤本は恐怖した。
あの衝撃を再び、さらにそれ以上に受けるかと思うと…自分がどうにかなってしまう。
これ以上は耐えられない…。
その瞬間は、すぐに訪れた。
ぶあっっっ…
藤本を凄まじい衝撃が襲った。
「ひぃぁっっっ………っ」
室内を響かせるほどの叫び声をあげて、藤本は大きく身体をしならせて絶頂を迎え…崩れ落ちた。
凶悪な蟲を体内に埋め込んだまま、気を失ったのであった……。
2005/03/19
THE END
※これで終わりです。続きはありません。
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