秘密の夜 ＳＳ【Ｒ】

電話（テレホンＳＥＸ）「テレビ電話を希望（笑」

　最新式の携帯電話をプレゼントされたのは、このためだったのか…と悟ってしまった。
　じゃなかったら、ケチで俺様な性格のあいつが、人にプレゼントなんてするわけがないのだ。
『なぁ、コレはっきり写るんだな』
「そうだな…」
『もっと映像が荒くてコマ送りになるんだと思ってた』
　感心しながら携帯の液晶画面から言うのは、俺の恋人。このテレビ電話が出来るという携帯電話を送ってきた本人。
『これで、今日みたいに俺が出張になっても、お前が寂しい思いしなくていいな』
　こっちはお前がいなくてせいせいしてんだって。だが、そんなことを言えるはずもなく、頷いておいた。…後が怖い。
『そうだよな、じゃあ、早速、服を脱いでもらおうか』
「は？」
　ご機嫌な笑顔で告げられた言葉にわが耳を疑った。
『はぁっ…て、お前、恋人が離れた夜の電話っつったら、テレホンＳＥＸだろうがっ』
　…当たり前のことのように言うなよな…。
『ほら…机に、俺が見えるように電話置いて、脱げよ』
　いつものような命令口調に、思わずぞくりと熱が甦った。
「な、なに言ってんだよ…」
　思わず声が引き攣ってしまう。冷静になれ…自分で言い聞かせる。
　すると、そんな俺の様子をからかうように、声が響いた。
『毎日やってんだから、一日置いたら疼くだろ？お前の身体は…昨日だって、さんざんやったけどな』
　昨日…、昨夜の二人の行為を、一旦思い出すと、さっきまでなんともなかったのが、嘘のように熱を持ってくる。
　…ホシイ。コノ　ウズキヲ　トキハナッテホシイ。
「…あ…ぅ…」
『やっぱり駄目じゃないか』
　勝ち誇ったような声。でも、そんなの気にならないぐらい、俺は高まっていった。
『服脱ぐよな？』
　そう言われて、俺は機械人形のようにぎこちなくも服を脱ぎ始めた。
『上はボタンだけ外して、下は全部脱げよ』
　一人、誰もいない自室で、しかも電気が煌々としている中裸になる…それも自慰のために…。
　恥ずかしさで真っ赤になる。
　電話の主に命令されるままの姿になって…俺はその後の指令に、期待で胸を沸かせた…。

※　時間切れ…自慰シーンを書く時間が…Hシーンには時間掛かるんです。言い訳