63 / 89
それぞれの想い。
落下。
しおりを挟む
「で――でっかくない?」
目的地、土の化身ダッドの現れた場所、その上空にたどり着いた私達。
雲から見下ろす光景に驚いていた。
「でっかいの……わらわの所に出て来た時より数倍でっかい」
かつて水の大陸アルケー湖で一戦交えた、その時より遥かに大きい。
まるで人型の山のような姿は、雲に乗っているから全身見渡せているが、地上からだと顔の部分が見れないんじゃないだろうか?
「今は暴れている様子がありませんね」
「釣った。という事だろう。私達を呼び寄せるためにな」
ナビは使いの者から得た情報との違いを訝しみ、タチがそれに仮の答えを用意する。
その時山がこちらを見た。
大きなダッドの「くぼみ」としか言いようのない目が、私達を捕捉する。
ブン!!
雲に向かって振り上げられた山の腕から、無数の土の塊が飛んできた。
バシュ!バシュ!
勢いよく乱れ飛ぶ土塊が、私達の乗る雲に穴をあける。
下から来た攻撃に対処するのは難しく、その中の一つが私に直撃しそうになった時――。
バギン!
空気が弾ける音がした。
ナビだ。ナビが風の守りを張って、私への攻撃を弾いてくれた。
でもその反動で、宙に浮くナビは離れた所に飛ばされてしまう。
「ちょっ…!?」
それと同時に、乗っていた雲がほどけて消えた。
私は庇いに来てくれたタチと共に、空へと放たれる。
「ナナ――怪我は!?」
「大丈夫…!それよりみんなが!」
高所からの落下。
激しい風の音の中、互いの無事を確認し周りを見る。
少し離れた上空でズーミちゃんが体を伸ばし、ユニちゃんを捕まえていた。
ナビはまだ、だいぶ遠くにいる。
二組の落下物を待ち構えているのは、動く山ダッド。
「ナナ!!」
私より上の場所からズーミちゃんが叫ぶ。風の流れに逆らいながらギリギリで私の耳に届いた。
「力を使え!ぶつかる前に衝撃を吸収するんじゃ!!」
「わかった!!」
このまま落ちればダッドに撃ち落とされる、されずとも地面に激突するだけ。結果は同じだろう。
親友に渡された「源の力」それを使って水の玉でタチと私を覆えば――
ゴアアァア!
激しく響く空の音。
体を遊ぶ浮遊感。
非日常な状態が、私の集中を妨げる。
私は良い――
もし、このまま落ちたら、さすがのタチだって――
目を閉じ集中しようとしても、嫌な想像が脳裏に浮かぶ。
「まかせろ!!」
私の苦悩の横で、自身に満ち溢れた声が発せられた。
落ちるだけしかできないはずの人から。
むに。むに。
そうです。タチさんです。
タチが私の胸を揉み始めました。
「小さいのもまた良い!いくらでも味わっていられる!」
「……」
困ったことに落ち着いてしまった。
だって「いつもの」過ぎるんだもん。
体が馴染み、ちょっとだけ心地よさが広がる。
「あぁ……たまらん!!!」
ドプン。
タチの叫びと共に、私の握り合わせた手から水の玉が膨らんだ。
なぜだろう、この素直に喜べない感じは……。
「見ろ!これが愛の力だ!!」
「……否定しようか悩むよ」
バキバキバキ!!
激しい風、水玉の壁を越えてユニちゃんの歯ぎしり音が降り注ぐ。
「上」にいる彼女達からは、さぞかし良く見えたのだろう。
弄りまわされる私が。
私達を覆った水玉が空気抵抗を作り、伸ばされたダッドの手から軌道を反らす。
ブヨン!
どうにかダッドの肩部分に無事着地できた。
この位置ならダッドも攻撃をしにくいに違いない。
「しかし……大きいの。他者の土地にこれだけ送りこむとは――完全にケンカ売っておる」
続けて降り立った、ズーミちゃんが地上を見下ろす。
地上よりも空が近く感じる高さだ。
ダッドもイトラも、和解や話し合いなど最初から考えていないのだろう。
「ご無事だったようで」
私を守って弾かれたナビも集合し、みんなでダッドの顔を見上げる。
グラッ。
地面……。つまりダッドの体が大きく揺れた。
私達を振り落すつもりらしい。
「ナビ。いくぞ」
「はい」
ぶっきらぼうに指示するタチに、両腕を広げて答えた風の化身。
ナビが祈る様に手を合わせると、タチの両足に緑色の輝く風が纏《まと》わりつく。
「ズーミ。少しナナを頼む」
そう言い残しタチはダッドの肩から飛び降りた。
身投げするみたいに。
「タチ!?」
突然の出来事に、慌てて彼女の行方を追う。
揺れる地面に両ひざをつき、眼下を見下ろすがタチの姿が見えない。
ヒュパ。
私の顔に一瞬影が落ちた。
頭上をナニかが横切ったのだ。
「――飛んでる」
タチが空を蹴って走っていた。
撃ち落とそうと飛んでくる土塊を切り落とし、ダットの顔へと跳ねる。
その横をナビが援護しながら泳いでいく。
「見事な連携じゃの」
見事に息があったチームワークである。
ズーミちゃんも二人の舞うような動きを見て、これが初めてじゃないと感じたようだ。
「むむむ……。なんか……かっこいい」
「妬いとる場合か。早くわらわの玉に入れ」
空を見上げ下唇を噛む私を、新しく厚い壁の水玉を張ったズーミちゃんが手招く。
既にユニちゃんも中に居て、私よりも怖い顔で上空の2人を――いや、タチを睨んでいた。
「私だって役に立ちたいのに」
「無理は禁物じゃよ。大人しく身を護るとしよう」
「……うん」
分かっている。邪魔や足手まといには絶対なりたくない。
反抗するつもりなんて微塵も無いので、大人しく水玉の中に入る。
厚い水の壁の向こうでは、一層格好よくタチとナビが宙を舞い戦っていた。
「凄い防壁だね」
以前グラグラと揺れるダッドの上。
私達の所にも、流れ弾程度の攻撃が飛んできた。
だがその全てが水の壁を貫通することはなく、勢いを殺されただの泥となる。
「もとより、攻撃よりも受けが得意な性質じゃからの。それに源も二つそろっとる」
「そっか……完全状態だもんね」
自分の右手を見てみると、微かに青く光っていた。
私の意志じゃない。ズーミちゃんの持つ「源」に共鳴しているようだ。
「やはり絶大な力じゃよ。神から授かった源は――それにユニも力を貸してくれとるしの」
「ユニちゃんも?」
「そうじゃ。こやつも、だいぶ上質な水の性質を秘めておる。海を移動した時も早かったじゃろ?」
「!」(胸張りユニちゃん)
ユニちゃんが親指をたて、私にアピールする。
そうか、ユニちゃんも補助してくれているのか。
水の化身に、源をもつ元神、それとユニコーン。
良い感じに相乗効果が効いているみたい。
ダッドの攻撃さえ通さない、分厚い水の玉。
鉄壁の守りの中にいれば、もう安心だ。
「……ねぇ。これで攻撃できないかな?」
「攻撃?」
「?」(首をかしげるユニちゃん)
水の壁をぷよぷよ押す私は、一つの案を思いつく。
ズーミちゃんとユニちゃんが不思議そうな表情で私を見た。
そんな不穏な水玉の外では、スタイリッシュな空の戦いがまだまだ続いていた。
目的地、土の化身ダッドの現れた場所、その上空にたどり着いた私達。
雲から見下ろす光景に驚いていた。
「でっかいの……わらわの所に出て来た時より数倍でっかい」
かつて水の大陸アルケー湖で一戦交えた、その時より遥かに大きい。
まるで人型の山のような姿は、雲に乗っているから全身見渡せているが、地上からだと顔の部分が見れないんじゃないだろうか?
「今は暴れている様子がありませんね」
「釣った。という事だろう。私達を呼び寄せるためにな」
ナビは使いの者から得た情報との違いを訝しみ、タチがそれに仮の答えを用意する。
その時山がこちらを見た。
大きなダッドの「くぼみ」としか言いようのない目が、私達を捕捉する。
ブン!!
雲に向かって振り上げられた山の腕から、無数の土の塊が飛んできた。
バシュ!バシュ!
勢いよく乱れ飛ぶ土塊が、私達の乗る雲に穴をあける。
下から来た攻撃に対処するのは難しく、その中の一つが私に直撃しそうになった時――。
バギン!
空気が弾ける音がした。
ナビだ。ナビが風の守りを張って、私への攻撃を弾いてくれた。
でもその反動で、宙に浮くナビは離れた所に飛ばされてしまう。
「ちょっ…!?」
それと同時に、乗っていた雲がほどけて消えた。
私は庇いに来てくれたタチと共に、空へと放たれる。
「ナナ――怪我は!?」
「大丈夫…!それよりみんなが!」
高所からの落下。
激しい風の音の中、互いの無事を確認し周りを見る。
少し離れた上空でズーミちゃんが体を伸ばし、ユニちゃんを捕まえていた。
ナビはまだ、だいぶ遠くにいる。
二組の落下物を待ち構えているのは、動く山ダッド。
「ナナ!!」
私より上の場所からズーミちゃんが叫ぶ。風の流れに逆らいながらギリギリで私の耳に届いた。
「力を使え!ぶつかる前に衝撃を吸収するんじゃ!!」
「わかった!!」
このまま落ちればダッドに撃ち落とされる、されずとも地面に激突するだけ。結果は同じだろう。
親友に渡された「源の力」それを使って水の玉でタチと私を覆えば――
ゴアアァア!
激しく響く空の音。
体を遊ぶ浮遊感。
非日常な状態が、私の集中を妨げる。
私は良い――
もし、このまま落ちたら、さすがのタチだって――
目を閉じ集中しようとしても、嫌な想像が脳裏に浮かぶ。
「まかせろ!!」
私の苦悩の横で、自身に満ち溢れた声が発せられた。
落ちるだけしかできないはずの人から。
むに。むに。
そうです。タチさんです。
タチが私の胸を揉み始めました。
「小さいのもまた良い!いくらでも味わっていられる!」
「……」
困ったことに落ち着いてしまった。
だって「いつもの」過ぎるんだもん。
体が馴染み、ちょっとだけ心地よさが広がる。
「あぁ……たまらん!!!」
ドプン。
タチの叫びと共に、私の握り合わせた手から水の玉が膨らんだ。
なぜだろう、この素直に喜べない感じは……。
「見ろ!これが愛の力だ!!」
「……否定しようか悩むよ」
バキバキバキ!!
激しい風、水玉の壁を越えてユニちゃんの歯ぎしり音が降り注ぐ。
「上」にいる彼女達からは、さぞかし良く見えたのだろう。
弄りまわされる私が。
私達を覆った水玉が空気抵抗を作り、伸ばされたダッドの手から軌道を反らす。
ブヨン!
どうにかダッドの肩部分に無事着地できた。
この位置ならダッドも攻撃をしにくいに違いない。
「しかし……大きいの。他者の土地にこれだけ送りこむとは――完全にケンカ売っておる」
続けて降り立った、ズーミちゃんが地上を見下ろす。
地上よりも空が近く感じる高さだ。
ダッドもイトラも、和解や話し合いなど最初から考えていないのだろう。
「ご無事だったようで」
私を守って弾かれたナビも集合し、みんなでダッドの顔を見上げる。
グラッ。
地面……。つまりダッドの体が大きく揺れた。
私達を振り落すつもりらしい。
「ナビ。いくぞ」
「はい」
ぶっきらぼうに指示するタチに、両腕を広げて答えた風の化身。
ナビが祈る様に手を合わせると、タチの両足に緑色の輝く風が纏《まと》わりつく。
「ズーミ。少しナナを頼む」
そう言い残しタチはダッドの肩から飛び降りた。
身投げするみたいに。
「タチ!?」
突然の出来事に、慌てて彼女の行方を追う。
揺れる地面に両ひざをつき、眼下を見下ろすがタチの姿が見えない。
ヒュパ。
私の顔に一瞬影が落ちた。
頭上をナニかが横切ったのだ。
「――飛んでる」
タチが空を蹴って走っていた。
撃ち落とそうと飛んでくる土塊を切り落とし、ダットの顔へと跳ねる。
その横をナビが援護しながら泳いでいく。
「見事な連携じゃの」
見事に息があったチームワークである。
ズーミちゃんも二人の舞うような動きを見て、これが初めてじゃないと感じたようだ。
「むむむ……。なんか……かっこいい」
「妬いとる場合か。早くわらわの玉に入れ」
空を見上げ下唇を噛む私を、新しく厚い壁の水玉を張ったズーミちゃんが手招く。
既にユニちゃんも中に居て、私よりも怖い顔で上空の2人を――いや、タチを睨んでいた。
「私だって役に立ちたいのに」
「無理は禁物じゃよ。大人しく身を護るとしよう」
「……うん」
分かっている。邪魔や足手まといには絶対なりたくない。
反抗するつもりなんて微塵も無いので、大人しく水玉の中に入る。
厚い水の壁の向こうでは、一層格好よくタチとナビが宙を舞い戦っていた。
「凄い防壁だね」
以前グラグラと揺れるダッドの上。
私達の所にも、流れ弾程度の攻撃が飛んできた。
だがその全てが水の壁を貫通することはなく、勢いを殺されただの泥となる。
「もとより、攻撃よりも受けが得意な性質じゃからの。それに源も二つそろっとる」
「そっか……完全状態だもんね」
自分の右手を見てみると、微かに青く光っていた。
私の意志じゃない。ズーミちゃんの持つ「源」に共鳴しているようだ。
「やはり絶大な力じゃよ。神から授かった源は――それにユニも力を貸してくれとるしの」
「ユニちゃんも?」
「そうじゃ。こやつも、だいぶ上質な水の性質を秘めておる。海を移動した時も早かったじゃろ?」
「!」(胸張りユニちゃん)
ユニちゃんが親指をたて、私にアピールする。
そうか、ユニちゃんも補助してくれているのか。
水の化身に、源をもつ元神、それとユニコーン。
良い感じに相乗効果が効いているみたい。
ダッドの攻撃さえ通さない、分厚い水の玉。
鉄壁の守りの中にいれば、もう安心だ。
「……ねぇ。これで攻撃できないかな?」
「攻撃?」
「?」(首をかしげるユニちゃん)
水の壁をぷよぷよ押す私は、一つの案を思いつく。
ズーミちゃんとユニちゃんが不思議そうな表情で私を見た。
そんな不穏な水玉の外では、スタイリッシュな空の戦いがまだまだ続いていた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる