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幕間:パティエ村の戦い(3)
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人族は古の時代から魔物と戦い続けてきた。その中でも時折、歴史に顔を出す強力な魔物が存在する。
スキュラはその内の一体だ。討伐された記録も残されているので、同一個体ではないがいずれの記録も死闘の様子が伝わってくる。直接的な戦闘能力よりも高い擬態能力と魅了による搦手で幾つもの国々を地獄へと変えた。
破壊と殺戮よりも支配と搾取を好む生態は、かつて人間だった時に虐げられる立場にあったことが由来すると語られるが、スキュラが誕生する瞬間を目撃した者は存在しない。
「まさか伝説と対峙することになるとはね」
アリアは圧倒的な存在感にスキュラから視線を引き剥がせない。
纏わり付くスイープリーチをあやすように触手を器用に操って絡め取る。しかしそれは正反対の行為だった。触手に捕まったスイープリーチが見る見る内に萎んでいく。魔力と体液を吸い尽くすと干乾びた体を放り捨てた。
弱肉強食を体現する暴虐な振る舞いは、見るものすべてに戦慄を与えた。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!」
錯乱した住民達が次々と弓矢を放っていた。
スキュラは触手で矢を弾き落とすと、村を囲う柵を引き抜いて放り投げた。
頑丈に作られた木製の柵が屋根に激突する。逃げ遅れた住民を巻き込んで家屋が崩落した。恐るべき膂力だった。まるで鬱陶しい虫を払うようなつもりで巨大な柵を数十メートル先まで投擲したのだ。
スキュラはスイープリーチを引き連れて、パティエ村の中央広場に向けて侵攻を再開した。もはや抵抗を示す住民は居なかった。我先に逃げ出していく。どこに逃げれば良いのか分からないまま、少しでもスキュラから遠ざかるように必死で走っていた。
「……助けに行きます!」
シフォンは家屋に埋もれた住民の元へ向かおうとする。
「落ち着きたまえ。ギルドマスターと合流するのが先決だ」
「目の前でもう誰も死なせないって決めたんですっ!」
アリアが梯子の前に立ち塞がるが、シフォンは反転して屋根の上から飛び降りてしまう。
見下ろすと着地に失敗したシフォンが膝を突いて痛みに顔をしかめていた。それでもすぐに立ち上がって駆け出した。
「やれやれ、お転婆だな」
軽い身の熟しで着地すると、すぐにシフォンの背を追い掛けた。
倒壊した家屋の柱で下敷きにされた男の姿が見付かる。意識を失っているだけでまだ生きているようだった。
「すぐに危険な部分は治療するので、アリアさんは運び出す方法をお願いします」
シフォンはこういう事態にも慣れているようで、追い付いたアリアに気付くと即座に指示を出してきた。
「力仕事はボクの専門外だけど」
瓦礫と他の柱を組み合わせて、てこの原理を活用すれば二人でも動かせるだろうか。手頃な材料を探して見回していると、ガレットとグレアム、エルネスト、何人かの村人が集まってくる。最後にサヴァランと彼に首根っこを掴まれたシトロンがやってきた。
力のある前衛職が協力して柱を持ち上げて隙間を作ると、すぐに男の体を引き摺り出した。
「もう突っ込んだりしないから放してくださいよ、先生!」
「逃げる暇も残っておらんわい」
サヴァランは掴んでいたシトロンを解放する。
「どうしたの、シトロンちゃん」
「シフォンちゃん……」
心配するシフォンに、シトロンが涙ぐんで俯いてしまった。
アリアは沈痛な面持ちになったサンライトのメンバーを目にして、ここには居ないアルベルトとミソラがどうなったのかを察した。
「諸君、酷な依頼を出すことになる……いや、生き残るには戦わねばならない」
エルネストとサヴァランは手早く話し合うと、残っていた村人に気絶したままの男を連れて避難してもらい、冒険者と関係者のみでスキュラを迎え撃つことを決めた。
既にスキュラはすぐ近くまで接近している。
最初からこの戦場に逃げ道は存在しない。生き残るには勝利しか道は残されていなかった。
***
「まだ勇敢な人間がここまで残っているなんて驚きだわ」
中央広場でスキュラとアリア達は対峙する。
周囲をまるで囃し立てる観客のようにスイープリーチが取り囲んでいた。暴君として君臨するスキュラの魔力によって、完全に従えられており襲い掛かっては来なかった。
ガレットとエルネストが前に出る。ギルドマスターになる前は武闘僧侶で上級冒険者だったと聞くが、魔法器官が傷付いて引退したようなので本領を発揮できないだろう。
シトロンが中衛となり、グレアムとサヴァランが後衛に務める。
更に後方にシフォンと共にアリアは控えていた。
「とっても空腹だからまとめて平らげてあげる。先に頂いた二人と一緒にじっくりと味わってあげる」
「二人……!? センパイとミソラをどうしたの!?」
シトロンが鋭い眼光をスキュラに向ける。
「滑稽ね。とうに自分の中で答えを出しているのに、どうして私に問い掛けるのかしら」
「あたしは――!」
「言ったでしょう? 刀使いの娘も愉快な魔法使いも私の膣中に取り込んだわ。強情でまだ抵抗しているようだけど、すぐに堕ちるわ。快楽の虜になって死ぬその時まで私の糧になるのよ」
「あ、ああっ、ああああ……!」
シトロンの手から力が抜けて弓を取り落とす。膝から崩れ落ちて頭を抱え込んだ。
「嘘だよ、センパイは強い……ミソラだって、すごく強いんだ……二人が一緒で負ける筈がないっ……嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁぁッ!!」
アリアの隣でシフォンも現実を受け止め切れずにいた。譫言のようにアルベルトの名前を呼んでいる。
「ふふ、ふふふふふふ、ふふふふふふふふっ」
スキュラは慟哭を上げる二人の少女に喜悦を抑え切れず嘲笑う。
「その身を捧げなさい。そうすればあなた達の大切な仲間や愛した人と一緒に居られるわ。ええ、良いことを思い付いた。私のナカでまぐわうといいわ! 快楽ばかりでは飽きてしまうもの、人間の愛を堪能させてちょうだい」
「それ以上は口を開くな、悍ましい怪物が!」
グレアムの怒りに反応して杖の先端に炎が渦巻いた。
固有魔法は繊細な制御と必要とするが、魂に由来するように感情に従って振るうことで真価を発揮することもある。
杖を振りかぶると、炎の渦はスキュラを目掛けて襲い掛かった。
スキュラは触手を盾のように広げると、魔力を流し込んで魔力防壁と生み出した。炎は受け止められて霧散する。
黒煙が晴れていくとスキュラの人間態がワンピースを叩いて埃を払っている姿が見えた。完全に無傷だった。
「サヴァランさん、力を貸して頂けますか」
アリアはサヴァランに駆け寄った。
「何か策があるのかね」
「策と呼べるほど上等ではありません。ただ一縷の希望は掴めるかもしれません」
「ワシに手立てはない。お主に賭けよう」
固有魔法について情報を交換すると、ハンドサインで前衛の二人にも協力を呼び掛けて即座に行動を開始した。
ガレットとエルネストが触手を防いでいるのを目にしてタイミングを図る。
「お願いします」
グレアムの火炎魔法によってスキュラの視界が塞がれた瞬間――アリアの体が高速で宙を浮く。予め回転魔法の軌道を伝えられていたとはいえ、円を描くように体を強制的に移動させられる中で体勢を整えるのは容易ではなかった。
アリアはスキュラの背後に回り込むと、激突するスレスレの軌道で接近していく。魔力を両手に込めて過去魔法を発動――スキュラの人間態が纏うワンピースに一瞬触れて読み取った。そのまま回転魔法によって巨大な真円を描いて元の位置に戻ってきた。
「読み取れたか」
サヴァランの問い掛けに、吐き気を堪えながら頷いた。
回転魔法の動きで内蔵がひっくり返ったように気持ち悪い。
容姿や服装に気を使うスキュラが戦闘の余波で服を破くとは思えなかった。ワンピースの裾の一部が千切れているのは誰かが抵抗した痕跡だ。もしかしたら何か手掛かりを探れるかもしれない。たったそれだけの情報で賭けに乗ってもらえたお陰で――アルベルトの残した一縷の希望を繋げられた。
『――外で――時間稼ぎ――任せた!』
アルベルトが取り込まれる前に残した最後の叫び声。
それは生存を諦めていないだけでなく打開策に気付いた気配があった。スキュラ自身も「強情でまだ抵抗しているようだけど」と口にしていたのだ。弱者に嘘を吐く理由がない。確実に二人は生きて抗っている。
「サヴァランさん、時間稼ぎを! 必ず機会は訪れます」
スキュラと戦う三人への伝達をサヴァランに任せると、アリアは心が折れてしまったシフォンとシトロンの肩に手を置いて、過去魔法で読み取った記録を流し込んだ。
「アルさんっ!」
「センパイ……!」
二人の瞳に光が戻った。
スキュラはこちらの様子が変わったことに気付いて頬を吊り上げた。
「まだ秘策があるようね、いいわ、蹂躙してあげる」
奮い立つ冒険者に、スキュラは余裕の姿勢を崩さない。
未だに状況は絶望的だ。
それでもアリアは、何をしでかすか分からないアルベルトならば――こんな状況をどうにかできてしまうのではないかと思えた。
スキュラはその内の一体だ。討伐された記録も残されているので、同一個体ではないがいずれの記録も死闘の様子が伝わってくる。直接的な戦闘能力よりも高い擬態能力と魅了による搦手で幾つもの国々を地獄へと変えた。
破壊と殺戮よりも支配と搾取を好む生態は、かつて人間だった時に虐げられる立場にあったことが由来すると語られるが、スキュラが誕生する瞬間を目撃した者は存在しない。
「まさか伝説と対峙することになるとはね」
アリアは圧倒的な存在感にスキュラから視線を引き剥がせない。
纏わり付くスイープリーチをあやすように触手を器用に操って絡め取る。しかしそれは正反対の行為だった。触手に捕まったスイープリーチが見る見る内に萎んでいく。魔力と体液を吸い尽くすと干乾びた体を放り捨てた。
弱肉強食を体現する暴虐な振る舞いは、見るものすべてに戦慄を与えた。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!」
錯乱した住民達が次々と弓矢を放っていた。
スキュラは触手で矢を弾き落とすと、村を囲う柵を引き抜いて放り投げた。
頑丈に作られた木製の柵が屋根に激突する。逃げ遅れた住民を巻き込んで家屋が崩落した。恐るべき膂力だった。まるで鬱陶しい虫を払うようなつもりで巨大な柵を数十メートル先まで投擲したのだ。
スキュラはスイープリーチを引き連れて、パティエ村の中央広場に向けて侵攻を再開した。もはや抵抗を示す住民は居なかった。我先に逃げ出していく。どこに逃げれば良いのか分からないまま、少しでもスキュラから遠ざかるように必死で走っていた。
「……助けに行きます!」
シフォンは家屋に埋もれた住民の元へ向かおうとする。
「落ち着きたまえ。ギルドマスターと合流するのが先決だ」
「目の前でもう誰も死なせないって決めたんですっ!」
アリアが梯子の前に立ち塞がるが、シフォンは反転して屋根の上から飛び降りてしまう。
見下ろすと着地に失敗したシフォンが膝を突いて痛みに顔をしかめていた。それでもすぐに立ち上がって駆け出した。
「やれやれ、お転婆だな」
軽い身の熟しで着地すると、すぐにシフォンの背を追い掛けた。
倒壊した家屋の柱で下敷きにされた男の姿が見付かる。意識を失っているだけでまだ生きているようだった。
「すぐに危険な部分は治療するので、アリアさんは運び出す方法をお願いします」
シフォンはこういう事態にも慣れているようで、追い付いたアリアに気付くと即座に指示を出してきた。
「力仕事はボクの専門外だけど」
瓦礫と他の柱を組み合わせて、てこの原理を活用すれば二人でも動かせるだろうか。手頃な材料を探して見回していると、ガレットとグレアム、エルネスト、何人かの村人が集まってくる。最後にサヴァランと彼に首根っこを掴まれたシトロンがやってきた。
力のある前衛職が協力して柱を持ち上げて隙間を作ると、すぐに男の体を引き摺り出した。
「もう突っ込んだりしないから放してくださいよ、先生!」
「逃げる暇も残っておらんわい」
サヴァランは掴んでいたシトロンを解放する。
「どうしたの、シトロンちゃん」
「シフォンちゃん……」
心配するシフォンに、シトロンが涙ぐんで俯いてしまった。
アリアは沈痛な面持ちになったサンライトのメンバーを目にして、ここには居ないアルベルトとミソラがどうなったのかを察した。
「諸君、酷な依頼を出すことになる……いや、生き残るには戦わねばならない」
エルネストとサヴァランは手早く話し合うと、残っていた村人に気絶したままの男を連れて避難してもらい、冒険者と関係者のみでスキュラを迎え撃つことを決めた。
既にスキュラはすぐ近くまで接近している。
最初からこの戦場に逃げ道は存在しない。生き残るには勝利しか道は残されていなかった。
***
「まだ勇敢な人間がここまで残っているなんて驚きだわ」
中央広場でスキュラとアリア達は対峙する。
周囲をまるで囃し立てる観客のようにスイープリーチが取り囲んでいた。暴君として君臨するスキュラの魔力によって、完全に従えられており襲い掛かっては来なかった。
ガレットとエルネストが前に出る。ギルドマスターになる前は武闘僧侶で上級冒険者だったと聞くが、魔法器官が傷付いて引退したようなので本領を発揮できないだろう。
シトロンが中衛となり、グレアムとサヴァランが後衛に務める。
更に後方にシフォンと共にアリアは控えていた。
「とっても空腹だからまとめて平らげてあげる。先に頂いた二人と一緒にじっくりと味わってあげる」
「二人……!? センパイとミソラをどうしたの!?」
シトロンが鋭い眼光をスキュラに向ける。
「滑稽ね。とうに自分の中で答えを出しているのに、どうして私に問い掛けるのかしら」
「あたしは――!」
「言ったでしょう? 刀使いの娘も愉快な魔法使いも私の膣中に取り込んだわ。強情でまだ抵抗しているようだけど、すぐに堕ちるわ。快楽の虜になって死ぬその時まで私の糧になるのよ」
「あ、ああっ、ああああ……!」
シトロンの手から力が抜けて弓を取り落とす。膝から崩れ落ちて頭を抱え込んだ。
「嘘だよ、センパイは強い……ミソラだって、すごく強いんだ……二人が一緒で負ける筈がないっ……嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁぁッ!!」
アリアの隣でシフォンも現実を受け止め切れずにいた。譫言のようにアルベルトの名前を呼んでいる。
「ふふ、ふふふふふふ、ふふふふふふふふっ」
スキュラは慟哭を上げる二人の少女に喜悦を抑え切れず嘲笑う。
「その身を捧げなさい。そうすればあなた達の大切な仲間や愛した人と一緒に居られるわ。ええ、良いことを思い付いた。私のナカでまぐわうといいわ! 快楽ばかりでは飽きてしまうもの、人間の愛を堪能させてちょうだい」
「それ以上は口を開くな、悍ましい怪物が!」
グレアムの怒りに反応して杖の先端に炎が渦巻いた。
固有魔法は繊細な制御と必要とするが、魂に由来するように感情に従って振るうことで真価を発揮することもある。
杖を振りかぶると、炎の渦はスキュラを目掛けて襲い掛かった。
スキュラは触手を盾のように広げると、魔力を流し込んで魔力防壁と生み出した。炎は受け止められて霧散する。
黒煙が晴れていくとスキュラの人間態がワンピースを叩いて埃を払っている姿が見えた。完全に無傷だった。
「サヴァランさん、力を貸して頂けますか」
アリアはサヴァランに駆け寄った。
「何か策があるのかね」
「策と呼べるほど上等ではありません。ただ一縷の希望は掴めるかもしれません」
「ワシに手立てはない。お主に賭けよう」
固有魔法について情報を交換すると、ハンドサインで前衛の二人にも協力を呼び掛けて即座に行動を開始した。
ガレットとエルネストが触手を防いでいるのを目にしてタイミングを図る。
「お願いします」
グレアムの火炎魔法によってスキュラの視界が塞がれた瞬間――アリアの体が高速で宙を浮く。予め回転魔法の軌道を伝えられていたとはいえ、円を描くように体を強制的に移動させられる中で体勢を整えるのは容易ではなかった。
アリアはスキュラの背後に回り込むと、激突するスレスレの軌道で接近していく。魔力を両手に込めて過去魔法を発動――スキュラの人間態が纏うワンピースに一瞬触れて読み取った。そのまま回転魔法によって巨大な真円を描いて元の位置に戻ってきた。
「読み取れたか」
サヴァランの問い掛けに、吐き気を堪えながら頷いた。
回転魔法の動きで内蔵がひっくり返ったように気持ち悪い。
容姿や服装に気を使うスキュラが戦闘の余波で服を破くとは思えなかった。ワンピースの裾の一部が千切れているのは誰かが抵抗した痕跡だ。もしかしたら何か手掛かりを探れるかもしれない。たったそれだけの情報で賭けに乗ってもらえたお陰で――アルベルトの残した一縷の希望を繋げられた。
『――外で――時間稼ぎ――任せた!』
アルベルトが取り込まれる前に残した最後の叫び声。
それは生存を諦めていないだけでなく打開策に気付いた気配があった。スキュラ自身も「強情でまだ抵抗しているようだけど」と口にしていたのだ。弱者に嘘を吐く理由がない。確実に二人は生きて抗っている。
「サヴァランさん、時間稼ぎを! 必ず機会は訪れます」
スキュラと戦う三人への伝達をサヴァランに任せると、アリアは心が折れてしまったシフォンとシトロンの肩に手を置いて、過去魔法で読み取った記録を流し込んだ。
「アルさんっ!」
「センパイ……!」
二人の瞳に光が戻った。
スキュラはこちらの様子が変わったことに気付いて頬を吊り上げた。
「まだ秘策があるようね、いいわ、蹂躙してあげる」
奮い立つ冒険者に、スキュラは余裕の姿勢を崩さない。
未だに状況は絶望的だ。
それでもアリアは、何をしでかすか分からないアルベルトならば――こんな状況をどうにかできてしまうのではないかと思えた。
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