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初体験を覗きたい(7)
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腰をゆっくりと引いていく。
結合部から抜き出された陰茎を包んだコンドームは破瓜の血で赤く濡れていた。
「いっ、うぅぅ……はぁはぁ……大丈夫、だから、抜かないでっ」
懇願されて男根を再び奥まで押し込んだ。
「ンッ!! はぁはぁぁ……くぅッ」
有村さんは喜びに泣きながら、痛みに震えて大粒の汗を流れ落とした。
「えへへ、佐藤くんの入ってるのが分かるよ」
愛おしそうに下腹部を撫でる。
「動いてもいいんだよ」
「これ以上は無理しないで。それに僕の方が耐えられそうにない」
「そうなの?」
「有村さんの腟内がすごく良くて」
「んっ、嬉しい、わたし……佐藤くんのこと、気持ち良くさせられてるんだね」
膣道は窮屈で挿れているだけでぎゅうぎゅうだった。
無意識の行為なのだろうが、有村さんが呼吸をするたびに膣壁が収縮して絡み付くように締め上げてくる。
初めて経験する快楽に少しでも動けばそれだけで射精してしまいそうだった。
「もうちょっと待てば、大丈夫だと思うから」
「いくらでも待つよ」
微笑み掛けて唇を重ねた。
「ちゅっ……ふーっ、ふぅぅ……ちゅ、はぁはぁ……ちゅっ」
触れるだけのキスを繰り返していくと、有村さんの顔に笑みが戻ってくる。
「痛み、引いてきたかも」
「分かった……でも、もうちょっとキスしてもいい?」
「うん、いっぱいするっ……んっ、あむ、んぅ、ちゅっ……んんっ、ちゅる、んふぅ、ちゅっ……んふー、ふぅぅ…………ちゅーしてるだけなのに、お腹の奥がきゅんきゅんするの」
有村さんの手が僕の背中に回された。
僕たちはきつく抱き締め合う。お互いの心臓が共鳴するように高鳴った。
「好き、大好き……佐藤くん」
「僕も好きだよ、有村さん」
*
僕の腕の中に有村さんが居る。
妄想で何度も繰り広げた光景が現実になった。
子作りをしたいなんて願望はまだ持ってはいないけれど、念願のセックスにティッシュの中に吐き出されてきた精子達の無念も報われるというものだ。まあ吐き出す先はまだコンドームの中だけど。
「動くよ」
僕の言葉に有村さんはこくりと頷く。
少し時間を置いたお陰で、膣壁の圧迫に慣れて射精感が落ち着いていた。
「んっ、んっ、んっ……」
正常位でゆっくりと前後に腰を振る。
まだ痛みがあるのか、有村さんは瞼をきつく閉じていた。
「少しずつ、あっ、良くなってる……からぁ……そのままっ、んっ、んんっ」
腰を打ち付けるたびに、ゆさ、ゆさ、と波打つように大きな胸が揺れた。
汗で艶めいた乳房は磨き上げた果皮のように美しい。
僕は両手を胸に沈めた。ぐにゅりと簡単に形を変えるが、張りのある乳房はすぐに弾力で押し返してくる。
「あっ、あぅっ……触られると、痛みが引くかもっ」
「もっと揉まないとね」
「むぅぅ、それは佐藤くんが触りたいだけだよね」
「でも触ってほしいでしょ」
「もう、ズルいんだから……あっ、んぁっ、ああっ」
乳首をくりくりと摘むと、強張っていた表情が僅かに緩む。
更なる快楽で痛覚を上書きするために乳首を舌先で突いた。ぷっくりと膨らんだ乳首は敏感で、舌で弾くと有村さんの腰がぶるりと震えた。
「くぅッ……! はぁはぁ、もうちょっと……やさしくっ」
「ごめん! 痛かったよね」
「ううん、大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから」
笑みを形作るが、噴き出した脂汗とぎこちなさで逆に痛々しかった。
「優しく触るね」
上下の唇で乳首を挟み込み、はむはむと歯のない老人のようにしゃぶりついた。
「あ、んっ……ふふっ、佐藤くん、かわいい」
有村さんの手が僕の頭をそっと撫でた。
「一生懸命おっぱいを吸おうとする赤ちゃんみたい」
「……確かに」
入れ歯を外したお年寄りの歯茎をイメージしたけど、言われてみれば授乳中の赤ちゃんに近い。むしろ有村さんの面倒見の良さと豊満な胸から溢れる母性を思えばそのものではないか。
意図せずエイジプレイみたいなことをして、新たな性癖の扉を開くところだった。無限大の性欲に隙はない。油断すれば深穴に落とし込もうとする。
「うっふふー、たくさんおっぱい飲んでねー……なんて」
有村さんのからかいに痺れるような快感に襲われる。
「やめて、もう負けちゃうから」
「負けちゃう……?」
谷間に頭を埋めて深呼吸。
おっぱいは母乳を飲むものではない、性感帯で有村さんを気持ちよくさせるためのものだ。
そうだ、僕は大人……いや、大人ではないけど赤ちゃんでもない。有村さんと家族に……赤ちゃんでも別に家族では? いや、そういう問題ではない。つまり僕は有村さんを甘やかしたい……甘やかされたいけど……いや、負けるな!
葛藤すればするほど精子年齢が下がりそうなので、僕は開き直っておっぱいを揉みしだいた。
「あぅっ、んんっ、こんなに、はぁん……えっちな赤ちゃんは、居ないよね」
「そうだねっ!」
「う、うん……」
「ごめん、急に大きな声を出して」
「佐藤くんのこういう時は説明書が欲しいかな」
「絶対に必要ない」
「何を考えてたのか教えて欲し……ぃんぅっ、あんっ、いきなり、吸っちゃっ……ああっ、下も一緒に突いたらぁ、あぅぅっ!」
気を逸らそうとピストン運動を再開すると、ぐちゅぐちゅと淫らな水音が響く。結合部を見れば、まだ血は混じっていたが愛液がまた分泌され出していた。
「んぅっ、んっ……あんっ、んっ、んっ」
有村さんの喘ぎ声に甘い響きが混じる。
痛みに寄せていた眉根が快感に緩んでいき、口元に笑みが浮かんだ。
「さとーくん、きもちぃかもっ……ひゃぅっ! いま腟内でっ」
吐息混じりの囁きにコンドームを引き裂かんとばかりに膨らむ。
情欲に腰が疼いて仕方ない。
「ごめん、ちょっと加減できないかも」
「ふぇ……? あんっ! ああっ、待って、はげしぃっ……あんっ、ああんっ、あっ、んぁあっ、んんっ、んーっ!」
激しく腰を打ち付けると、ぶるんぶるんと胸がダイナミック跳ね回る。
二人分の体重と激しい運動に、シングルベッドはギシギシと軋み音を上げた。
「あぅっ、あぅっ、あぅっ! お腹ぁ、ずんずんって響くのっ……佐藤くんので奥まで……んぁぁっ、気持ち良いよ、はぁはぁ……一緒にぃ、もっとぉ!」
結合部がじゅぷじゅぷと淫らな水音を立てる。
陰茎の出し入れで掻き混ぜられて泡立つ愛液が溢れ出て、腰が激しくぶつかり合い汗が飛び散った。
――ぱん、ぱん、ぱんぱん、ぱんぱんぱんっ!
腰をどんどん速く打ち付けいくと、それに合わせて有村さんの息遣いも小刻みになっていく。興奮に昂った声はより高く甘い声を上げた。
「佐藤くんっ、はぁはぁ……佐藤くん、佐藤くん佐藤くぅん、ああんっ、さとーくんっ! 好きぃ、好きなのぉ……好き好きすきぃ、だいすきぃ!」
ぎゅっと抱き着いて有村さんの足が背中をがっちりとホールドした。
有村さんの体勢が変わり腰が上がって、腰を打ち下ろすとこれでよりも奥まで先端を差し込めた。
「はぁぁんっ!」
子宮の入口を抉るように擦り上げた。
「ふかい、深いのぉ……ああっ!」
僕は何度も何度も最奥を叩いた。
もうすっかりお互いに思考は快楽に染まり、ひたすらに気持ち良くなることだけを求めていた。
――ブチュブチュ、ジュププ、ジュポ! ジュポ! ジュプンッ!
僕の乱れた息遣い、有村さんの嬌声、ベッドの軋み音、結合部の湿った衝突音の四重奏が部屋中に響き渡った。
「はぁはぁ、キスして、いい?」
「するっ、ちゅーしゅる……んちゅ、ちゅぱちゅぷ、ちゅぴ……んんっ、ちゅっちゅぅぅ」
有村さんは既に呂律が回っていなかった。
一心不乱に興奮を貪り、自ら性感を高めるために声を上げる。
「さとーくん、さとーくんっ、しゅきぃだいしゅきぃ……しゅきしゅきしゅきしゅきっ!」
溢れ返る愛おしさに、これまでなんとか堪えていた射精感が急速に高まった。
「好きだよ、有村さんっ!」
「うんっ、すき! もっと言って!」
「好きっ、んくっ、好き、好き好き!」
精子が込み上げてくるのが分かる。
有村さんの腟内にすべて注ぎ込みたい。
「ああ、あああ……イくっ、イクイクイクイク、イッちゃうぅ!」
「いいよっ、イこう、僕もイクよ……!」
「うん、うんっ! いっしょに、いっしょにイこう!」
伸ばされた有村さんの手をぎゅっと握り返す。
「イク、イクイクゥ、イクイクイクイクイクイクイク――イックゥゥぅぅぅぅ――――ッッ!!!!!!」
「ん、クゥゥっ!!」
絶頂の瞬間、肉棒を最奥にねじ込んだ。
――びゅる、びゅるる、びゅるるるるるるっ!!
鈴口をこじ開けてどろどろに濃厚な雄の原液が迸る。
初めて経験する挿入時の射精に驚く量が出ていた。びくんびくんと何度かに分けて精子が出続ける。
ようやくすべてを出し切って乱れた呼吸を整える。
有村さんはびくびくと震えながら放心していた。
「ああ、あぁぁあ……ああ、あああ……」
ぱちりぱちりと瞬きして、焦点の合った有村さんが見詰めてくる。
「さとーくんっ、気持ち良かった?」
「うん、一緒にイケたよ」
「えへへっ」
有村さんが緩み切った微笑みを浮かべる。
「初めてもこれからも、ぜんぶぜーんぶ、ずっとずーっと、さとーくんだけだよっ」
結合部から抜き出された陰茎を包んだコンドームは破瓜の血で赤く濡れていた。
「いっ、うぅぅ……はぁはぁ……大丈夫、だから、抜かないでっ」
懇願されて男根を再び奥まで押し込んだ。
「ンッ!! はぁはぁぁ……くぅッ」
有村さんは喜びに泣きながら、痛みに震えて大粒の汗を流れ落とした。
「えへへ、佐藤くんの入ってるのが分かるよ」
愛おしそうに下腹部を撫でる。
「動いてもいいんだよ」
「これ以上は無理しないで。それに僕の方が耐えられそうにない」
「そうなの?」
「有村さんの腟内がすごく良くて」
「んっ、嬉しい、わたし……佐藤くんのこと、気持ち良くさせられてるんだね」
膣道は窮屈で挿れているだけでぎゅうぎゅうだった。
無意識の行為なのだろうが、有村さんが呼吸をするたびに膣壁が収縮して絡み付くように締め上げてくる。
初めて経験する快楽に少しでも動けばそれだけで射精してしまいそうだった。
「もうちょっと待てば、大丈夫だと思うから」
「いくらでも待つよ」
微笑み掛けて唇を重ねた。
「ちゅっ……ふーっ、ふぅぅ……ちゅ、はぁはぁ……ちゅっ」
触れるだけのキスを繰り返していくと、有村さんの顔に笑みが戻ってくる。
「痛み、引いてきたかも」
「分かった……でも、もうちょっとキスしてもいい?」
「うん、いっぱいするっ……んっ、あむ、んぅ、ちゅっ……んんっ、ちゅる、んふぅ、ちゅっ……んふー、ふぅぅ…………ちゅーしてるだけなのに、お腹の奥がきゅんきゅんするの」
有村さんの手が僕の背中に回された。
僕たちはきつく抱き締め合う。お互いの心臓が共鳴するように高鳴った。
「好き、大好き……佐藤くん」
「僕も好きだよ、有村さん」
*
僕の腕の中に有村さんが居る。
妄想で何度も繰り広げた光景が現実になった。
子作りをしたいなんて願望はまだ持ってはいないけれど、念願のセックスにティッシュの中に吐き出されてきた精子達の無念も報われるというものだ。まあ吐き出す先はまだコンドームの中だけど。
「動くよ」
僕の言葉に有村さんはこくりと頷く。
少し時間を置いたお陰で、膣壁の圧迫に慣れて射精感が落ち着いていた。
「んっ、んっ、んっ……」
正常位でゆっくりと前後に腰を振る。
まだ痛みがあるのか、有村さんは瞼をきつく閉じていた。
「少しずつ、あっ、良くなってる……からぁ……そのままっ、んっ、んんっ」
腰を打ち付けるたびに、ゆさ、ゆさ、と波打つように大きな胸が揺れた。
汗で艶めいた乳房は磨き上げた果皮のように美しい。
僕は両手を胸に沈めた。ぐにゅりと簡単に形を変えるが、張りのある乳房はすぐに弾力で押し返してくる。
「あっ、あぅっ……触られると、痛みが引くかもっ」
「もっと揉まないとね」
「むぅぅ、それは佐藤くんが触りたいだけだよね」
「でも触ってほしいでしょ」
「もう、ズルいんだから……あっ、んぁっ、ああっ」
乳首をくりくりと摘むと、強張っていた表情が僅かに緩む。
更なる快楽で痛覚を上書きするために乳首を舌先で突いた。ぷっくりと膨らんだ乳首は敏感で、舌で弾くと有村さんの腰がぶるりと震えた。
「くぅッ……! はぁはぁ、もうちょっと……やさしくっ」
「ごめん! 痛かったよね」
「ううん、大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから」
笑みを形作るが、噴き出した脂汗とぎこちなさで逆に痛々しかった。
「優しく触るね」
上下の唇で乳首を挟み込み、はむはむと歯のない老人のようにしゃぶりついた。
「あ、んっ……ふふっ、佐藤くん、かわいい」
有村さんの手が僕の頭をそっと撫でた。
「一生懸命おっぱいを吸おうとする赤ちゃんみたい」
「……確かに」
入れ歯を外したお年寄りの歯茎をイメージしたけど、言われてみれば授乳中の赤ちゃんに近い。むしろ有村さんの面倒見の良さと豊満な胸から溢れる母性を思えばそのものではないか。
意図せずエイジプレイみたいなことをして、新たな性癖の扉を開くところだった。無限大の性欲に隙はない。油断すれば深穴に落とし込もうとする。
「うっふふー、たくさんおっぱい飲んでねー……なんて」
有村さんのからかいに痺れるような快感に襲われる。
「やめて、もう負けちゃうから」
「負けちゃう……?」
谷間に頭を埋めて深呼吸。
おっぱいは母乳を飲むものではない、性感帯で有村さんを気持ちよくさせるためのものだ。
そうだ、僕は大人……いや、大人ではないけど赤ちゃんでもない。有村さんと家族に……赤ちゃんでも別に家族では? いや、そういう問題ではない。つまり僕は有村さんを甘やかしたい……甘やかされたいけど……いや、負けるな!
葛藤すればするほど精子年齢が下がりそうなので、僕は開き直っておっぱいを揉みしだいた。
「あぅっ、んんっ、こんなに、はぁん……えっちな赤ちゃんは、居ないよね」
「そうだねっ!」
「う、うん……」
「ごめん、急に大きな声を出して」
「佐藤くんのこういう時は説明書が欲しいかな」
「絶対に必要ない」
「何を考えてたのか教えて欲し……ぃんぅっ、あんっ、いきなり、吸っちゃっ……ああっ、下も一緒に突いたらぁ、あぅぅっ!」
気を逸らそうとピストン運動を再開すると、ぐちゅぐちゅと淫らな水音が響く。結合部を見れば、まだ血は混じっていたが愛液がまた分泌され出していた。
「んぅっ、んっ……あんっ、んっ、んっ」
有村さんの喘ぎ声に甘い響きが混じる。
痛みに寄せていた眉根が快感に緩んでいき、口元に笑みが浮かんだ。
「さとーくん、きもちぃかもっ……ひゃぅっ! いま腟内でっ」
吐息混じりの囁きにコンドームを引き裂かんとばかりに膨らむ。
情欲に腰が疼いて仕方ない。
「ごめん、ちょっと加減できないかも」
「ふぇ……? あんっ! ああっ、待って、はげしぃっ……あんっ、ああんっ、あっ、んぁあっ、んんっ、んーっ!」
激しく腰を打ち付けると、ぶるんぶるんと胸がダイナミック跳ね回る。
二人分の体重と激しい運動に、シングルベッドはギシギシと軋み音を上げた。
「あぅっ、あぅっ、あぅっ! お腹ぁ、ずんずんって響くのっ……佐藤くんので奥まで……んぁぁっ、気持ち良いよ、はぁはぁ……一緒にぃ、もっとぉ!」
結合部がじゅぷじゅぷと淫らな水音を立てる。
陰茎の出し入れで掻き混ぜられて泡立つ愛液が溢れ出て、腰が激しくぶつかり合い汗が飛び散った。
――ぱん、ぱん、ぱんぱん、ぱんぱんぱんっ!
腰をどんどん速く打ち付けいくと、それに合わせて有村さんの息遣いも小刻みになっていく。興奮に昂った声はより高く甘い声を上げた。
「佐藤くんっ、はぁはぁ……佐藤くん、佐藤くん佐藤くぅん、ああんっ、さとーくんっ! 好きぃ、好きなのぉ……好き好きすきぃ、だいすきぃ!」
ぎゅっと抱き着いて有村さんの足が背中をがっちりとホールドした。
有村さんの体勢が変わり腰が上がって、腰を打ち下ろすとこれでよりも奥まで先端を差し込めた。
「はぁぁんっ!」
子宮の入口を抉るように擦り上げた。
「ふかい、深いのぉ……ああっ!」
僕は何度も何度も最奥を叩いた。
もうすっかりお互いに思考は快楽に染まり、ひたすらに気持ち良くなることだけを求めていた。
――ブチュブチュ、ジュププ、ジュポ! ジュポ! ジュプンッ!
僕の乱れた息遣い、有村さんの嬌声、ベッドの軋み音、結合部の湿った衝突音の四重奏が部屋中に響き渡った。
「はぁはぁ、キスして、いい?」
「するっ、ちゅーしゅる……んちゅ、ちゅぱちゅぷ、ちゅぴ……んんっ、ちゅっちゅぅぅ」
有村さんは既に呂律が回っていなかった。
一心不乱に興奮を貪り、自ら性感を高めるために声を上げる。
「さとーくん、さとーくんっ、しゅきぃだいしゅきぃ……しゅきしゅきしゅきしゅきっ!」
溢れ返る愛おしさに、これまでなんとか堪えていた射精感が急速に高まった。
「好きだよ、有村さんっ!」
「うんっ、すき! もっと言って!」
「好きっ、んくっ、好き、好き好き!」
精子が込み上げてくるのが分かる。
有村さんの腟内にすべて注ぎ込みたい。
「ああ、あああ……イくっ、イクイクイクイク、イッちゃうぅ!」
「いいよっ、イこう、僕もイクよ……!」
「うん、うんっ! いっしょに、いっしょにイこう!」
伸ばされた有村さんの手をぎゅっと握り返す。
「イク、イクイクゥ、イクイクイクイクイクイクイク――イックゥゥぅぅぅぅ――――ッッ!!!!!!」
「ん、クゥゥっ!!」
絶頂の瞬間、肉棒を最奥にねじ込んだ。
――びゅる、びゅるる、びゅるるるるるるっ!!
鈴口をこじ開けてどろどろに濃厚な雄の原液が迸る。
初めて経験する挿入時の射精に驚く量が出ていた。びくんびくんと何度かに分けて精子が出続ける。
ようやくすべてを出し切って乱れた呼吸を整える。
有村さんはびくびくと震えながら放心していた。
「ああ、あぁぁあ……ああ、あああ……」
ぱちりぱちりと瞬きして、焦点の合った有村さんが見詰めてくる。
「さとーくんっ、気持ち良かった?」
「うん、一緒にイケたよ」
「えへへっ」
有村さんが緩み切った微笑みを浮かべる。
「初めてもこれからも、ぜんぶぜーんぶ、ずっとずーっと、さとーくんだけだよっ」
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