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那波と輝を繋ぐ悲憤
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「おかしな喫茶店へいらっしゃーい。かわいいメイドがいますよー!」
教室の前を素通りする生徒を呼び込みするのは、クラスメイトの江藤だ。その横で、俺は長机の後ろに座っていた。
ここでチケットの受け取りをしている。午前中が俺の当番だ。
「木梨も手伝えよなー」
素通りしていく生徒の後ろ姿を見送りながら、売れ残りのチケットを片手に江藤がぼやく。
「そのうち誰か来るよ」
苦笑いしながら答えつつ、俺の頭の中は違うことを考えている。
午後になれば自由だ。
那波はきっと部室で一人だろう。弁当は部室で食べよう。そう考え始めたら、この怠惰な時間が早く過ぎて欲しいという思いが急にわき起こり、落ち着かなくなる。
腕時計に目を落とす。今はまだ9時半だ。そわそわしながら過ごす三時間はきっと長いものになるだろう。
那波のことなど考えるのではなかったと後悔し始めた時、呼び込みしていた江藤が「うわっ!」と声を上げた。
見てはいけないものを見たと言わないばかりの驚きようだ。
しかし、俺もすぐに息をのむ。階段を降りてきた一行があまりにチグハグな組み合わせだったからだ。
明らかに健全な女子生徒である優香と弥生の前に、ローズグレイの髪の輝が校則違反として注意されることもなく、公然と闊歩している。
そしてその隣には、文化祭とは無縁で参加する気のなかったはずの那波がいた。
那波はすぐに俺に気づいた。というより、俺を目指していたのだ。そううぬぼれたくなるほど確かな足取りで、俺へと向かってやってくる。
しかし、やってくるのは那波だけではない。彼女をエスコートする輝もまた、俺の前へと来ると、チケット二枚を無造作に差し出す。
「二人分な。後ろの二人はもちろん一緒じゃない」
口調はえらそうだが、挑戦的ではない。それはそうだ。輝にとって俺はライバルにもなり得ないような小さな存在だ。
弥生や優香を引き連れている理由は知らないが、少なくとも輝は、那波と二人でここへ来るつもりだったのだろう。
俺がチケットを受け取り、「中へどうぞ」と言うと、輝は那波を振り返る。
「那波はレモンティーか? ジュースもあるみたいだ」
教室の入り口にダンボールで作ったメニュー表が立てかけてある。それを指差す輝に近づきながらも、那波は俺に尋ねる。
「何が頂けるのかしら?」
「あ、一応ケーキとクッキーがあるんだ。確かチーズケーキもあるよ」
那波がチーズケーキ好きだったことを思い出して答えると、すぐに彼女はうなずいた。
「そう。チーズケーキがあるならそれがいいわ。それとレモンティーをお願い」
「注文は中でするんだよ、飛流さん。中に入って好きな席に座るといいよ、注文取りに来るから」
「わかったわ。木梨くんも一緒にいかが?」
誘ってもらえるのは嬉しいが、輝とやって来たのだから、俺を誘うのは彼に失礼だという気持ちは彼女には理解できないらしい。
「俺はまだ仕事中だからさ……」
そう断るなり、輝が口をはさむ。
「那波、さっさと中へ行こう。彼は迷惑そうだ」
「迷惑……。そうね。じゃあまた後で、木梨くん」
別に迷惑になんて思ってないと答える間もなく、那波の肩に手を回した輝が、さらうように彼女を教室の中へ連れていってしまう。
俺は思わず腰を上げた。
気になることばかりだ。輝が気安く彼女を「那波」と呼ぶことも、彼女に抵抗なく触れたことも。
輝が那波を気に入っているようなのはわかっていた。では、那波はどうなのだろう。
文化祭に参加しようと心が揺らいだのだ。それは少なからず彼に対して好意があるということだろうか。
「なんかすげぇ組み合わせ。木梨ってめんどくさい連中に絡まれるの趣味なわけ?」
江藤が言う。普段から親しいわけではないが、アウェー感漂う教室の中で平然としている輝や那波から伝わる緊張感が、妙な連帯感を生むようだ。
「飛流さんは別にめんどくさくないよ。樋野先輩のことはよく知らない」
「そんなこと言うの、おまえだけだよ。あの様子だと飛流那波も時間の問題だよなー」
教室の入り口から顔だけ出して中を覗き込む江藤の隣へ移動し、俺も中を覗いた。
はたから見れば興味津々のやじ馬に見えただろうが、外聞が悪くても気にならない。那波のことが気になって仕方ないのだ。
「時間の問題ってなんだよ」
そう言いながら、俺は敗北感を味わっている。
無表情ではあるが、那波は輝と過ごす時間に嫌悪感を抱いてないことは遠目にもわかる。というか、わかってしまう俺に戸惑いもするが。
「樋野先輩の噂ぐらい聞いたことあるだろ? 飛流那波も落ちちまうんだろうなー。ま、飛流芽依が目をつけられなくて良かったって男たちは思うんだろうけどさ」
「落ちるって……」
「百戦錬磨だろ? 先輩は。それよりちょっとみんなに知らせてくるよ、俺。呼び込み任せたからな」
噂話が好きらしい江藤は、すぐに隣の調理室へと走っていく。
その頃には女装した男子生徒が注文を取りにおそるおそる輝と那波に近づいていくところだった。
本来なら楽しい笑いや悲鳴が起きることを狙って、女装メイドカフェを企画したのだろうが、那波たちを前にした女装メイドには悲壮感が漂う。ちょっとした罰ゲームみたいだ。
輝は唇の端を少し上げたまま、メニューを注文して、じろじろと女装メイドを見ている。那波もまた無表情でジッと見ているだけだ。
かわいそうに。しかし、この悪夢のような時間も今だけだ。耐えるしかない。そう思った時だった。不意に那波が口を開く。
「あなた、なかなか可愛いわ」
「へ……」
女装メイドは拍子抜けして間の抜けた声を出す。
「お似合いよ」
褒めてるとは思えないほど冷たい視線を注ぐ那波はすぐに口を閉ざす。
那波らしい。素っ気ないが、彼女なりの好意を言葉にしたのだ。
クスッと小さな笑いが俺から漏れた頃には、江藤の話を聞きつけたクラスメイトが廊下に集まりだして、周囲は賑やかになる。
一気にアットホームな雰囲気に包まれた教室の中で、那波は姿勢を正したままケーキが運ばれてくるのを待っている。
女装メイドは慌てて調理室に駆けていき、しばらくするとチーズケーキとレモンティー、アイスコーヒーをお盆に乗せて戻ってきた。
輝はどうやらコーヒーだけのようだ。早速運ばれてきたチーズケーキを口に運ぶ那波を楽しげに見つめている。
それにしても、感嘆のため息が出るほど、那波の食事姿は綺麗だ。そつがない。彼女に無駄なものなど何もない。
思わず那波に見惚れていると、肩をトントンと叩かれた。現実に引き戻される。
「凪くん、ちょっといい? 話しておきたいことがあるの」
そう言ったのは弥生だった。
ずっとここにいたらしい。深刻げで神妙な顔つきをしている弥生の横で、優香は不安そうにしている。あまりいい話ではない予感がする。
「話って?」
俺は教室の入り口から離れる。周囲の生徒は皆、教室の中へと夢中だ。俺たちのことなど気にもとめていないが、自然と彼らから距離を置く。
「ここで話すのもあれだけど、早めに言っておいた方がいいと思って」
喧騒から少し離れた場所まで来たが、弥生は声を押し殺した。
それだけ誰にも聞かれたくない大事な話かもしれないと、俺の中に緊張が走る。
「なんかあった?」
平然と尋ねるが、胸騒ぎがする。
「うん……、私たち芽依に頼まれて、飛流さんを呼びに部室に行ったんだけど、その時飛流さんと樋野先輩が二人でいて、危なかったんじゃないかな」
「危ない?」
「飛流さん、キスされてた。たぶん、私たちが行かなかったら、それだけじゃすまなかったと思う」
「え……、キスって……」
俺は息を飲み、眉をひそめる弥生から目が離せなかった。冗談などではない。それほど彼女の目は真剣で。
「付き合いたいって言われたみたいだよ。飛流さん、本気と遊びの区別つかないでしょ。先輩の告白、真に受けたんじゃないのかな」
「そんな、まさか……」
那波は恋愛に無関心で、恋人なんて求めていなかった。いくら告白されたからといっても、やすやすと受け入れるわけがない。
そう思うが、はたしてそうだろうかという思いもある。那波は誰かに抱きしめて欲しいと、もしかしたら誰よりもぬくもりを求めていたんじゃないのか。
きっと何かの間違いだよ。笑い飛ばしたいのに、弥生の目が笑わないから、本当のことなんだと認めざるを得ない。
那波が輝と……、なんて。
言葉を失う俺の頭の中は、周囲から取り残されたみたいに音のない真っ白な世界に満たされていった。
「おかしな喫茶店へいらっしゃーい。かわいいメイドがいますよー!」
教室の前を素通りする生徒を呼び込みするのは、クラスメイトの江藤だ。その横で、俺は長机の後ろに座っていた。
ここでチケットの受け取りをしている。午前中が俺の当番だ。
「木梨も手伝えよなー」
素通りしていく生徒の後ろ姿を見送りながら、売れ残りのチケットを片手に江藤がぼやく。
「そのうち誰か来るよ」
苦笑いしながら答えつつ、俺の頭の中は違うことを考えている。
午後になれば自由だ。
那波はきっと部室で一人だろう。弁当は部室で食べよう。そう考え始めたら、この怠惰な時間が早く過ぎて欲しいという思いが急にわき起こり、落ち着かなくなる。
腕時計に目を落とす。今はまだ9時半だ。そわそわしながら過ごす三時間はきっと長いものになるだろう。
那波のことなど考えるのではなかったと後悔し始めた時、呼び込みしていた江藤が「うわっ!」と声を上げた。
見てはいけないものを見たと言わないばかりの驚きようだ。
しかし、俺もすぐに息をのむ。階段を降りてきた一行があまりにチグハグな組み合わせだったからだ。
明らかに健全な女子生徒である優香と弥生の前に、ローズグレイの髪の輝が校則違反として注意されることもなく、公然と闊歩している。
そしてその隣には、文化祭とは無縁で参加する気のなかったはずの那波がいた。
那波はすぐに俺に気づいた。というより、俺を目指していたのだ。そううぬぼれたくなるほど確かな足取りで、俺へと向かってやってくる。
しかし、やってくるのは那波だけではない。彼女をエスコートする輝もまた、俺の前へと来ると、チケット二枚を無造作に差し出す。
「二人分な。後ろの二人はもちろん一緒じゃない」
口調はえらそうだが、挑戦的ではない。それはそうだ。輝にとって俺はライバルにもなり得ないような小さな存在だ。
弥生や優香を引き連れている理由は知らないが、少なくとも輝は、那波と二人でここへ来るつもりだったのだろう。
俺がチケットを受け取り、「中へどうぞ」と言うと、輝は那波を振り返る。
「那波はレモンティーか? ジュースもあるみたいだ」
教室の入り口にダンボールで作ったメニュー表が立てかけてある。それを指差す輝に近づきながらも、那波は俺に尋ねる。
「何が頂けるのかしら?」
「あ、一応ケーキとクッキーがあるんだ。確かチーズケーキもあるよ」
那波がチーズケーキ好きだったことを思い出して答えると、すぐに彼女はうなずいた。
「そう。チーズケーキがあるならそれがいいわ。それとレモンティーをお願い」
「注文は中でするんだよ、飛流さん。中に入って好きな席に座るといいよ、注文取りに来るから」
「わかったわ。木梨くんも一緒にいかが?」
誘ってもらえるのは嬉しいが、輝とやって来たのだから、俺を誘うのは彼に失礼だという気持ちは彼女には理解できないらしい。
「俺はまだ仕事中だからさ……」
そう断るなり、輝が口をはさむ。
「那波、さっさと中へ行こう。彼は迷惑そうだ」
「迷惑……。そうね。じゃあまた後で、木梨くん」
別に迷惑になんて思ってないと答える間もなく、那波の肩に手を回した輝が、さらうように彼女を教室の中へ連れていってしまう。
俺は思わず腰を上げた。
気になることばかりだ。輝が気安く彼女を「那波」と呼ぶことも、彼女に抵抗なく触れたことも。
輝が那波を気に入っているようなのはわかっていた。では、那波はどうなのだろう。
文化祭に参加しようと心が揺らいだのだ。それは少なからず彼に対して好意があるということだろうか。
「なんかすげぇ組み合わせ。木梨ってめんどくさい連中に絡まれるの趣味なわけ?」
江藤が言う。普段から親しいわけではないが、アウェー感漂う教室の中で平然としている輝や那波から伝わる緊張感が、妙な連帯感を生むようだ。
「飛流さんは別にめんどくさくないよ。樋野先輩のことはよく知らない」
「そんなこと言うの、おまえだけだよ。あの様子だと飛流那波も時間の問題だよなー」
教室の入り口から顔だけ出して中を覗き込む江藤の隣へ移動し、俺も中を覗いた。
はたから見れば興味津々のやじ馬に見えただろうが、外聞が悪くても気にならない。那波のことが気になって仕方ないのだ。
「時間の問題ってなんだよ」
そう言いながら、俺は敗北感を味わっている。
無表情ではあるが、那波は輝と過ごす時間に嫌悪感を抱いてないことは遠目にもわかる。というか、わかってしまう俺に戸惑いもするが。
「樋野先輩の噂ぐらい聞いたことあるだろ? 飛流那波も落ちちまうんだろうなー。ま、飛流芽依が目をつけられなくて良かったって男たちは思うんだろうけどさ」
「落ちるって……」
「百戦錬磨だろ? 先輩は。それよりちょっとみんなに知らせてくるよ、俺。呼び込み任せたからな」
噂話が好きらしい江藤は、すぐに隣の調理室へと走っていく。
その頃には女装した男子生徒が注文を取りにおそるおそる輝と那波に近づいていくところだった。
本来なら楽しい笑いや悲鳴が起きることを狙って、女装メイドカフェを企画したのだろうが、那波たちを前にした女装メイドには悲壮感が漂う。ちょっとした罰ゲームみたいだ。
輝は唇の端を少し上げたまま、メニューを注文して、じろじろと女装メイドを見ている。那波もまた無表情でジッと見ているだけだ。
かわいそうに。しかし、この悪夢のような時間も今だけだ。耐えるしかない。そう思った時だった。不意に那波が口を開く。
「あなた、なかなか可愛いわ」
「へ……」
女装メイドは拍子抜けして間の抜けた声を出す。
「お似合いよ」
褒めてるとは思えないほど冷たい視線を注ぐ那波はすぐに口を閉ざす。
那波らしい。素っ気ないが、彼女なりの好意を言葉にしたのだ。
クスッと小さな笑いが俺から漏れた頃には、江藤の話を聞きつけたクラスメイトが廊下に集まりだして、周囲は賑やかになる。
一気にアットホームな雰囲気に包まれた教室の中で、那波は姿勢を正したままケーキが運ばれてくるのを待っている。
女装メイドは慌てて調理室に駆けていき、しばらくするとチーズケーキとレモンティー、アイスコーヒーをお盆に乗せて戻ってきた。
輝はどうやらコーヒーだけのようだ。早速運ばれてきたチーズケーキを口に運ぶ那波を楽しげに見つめている。
それにしても、感嘆のため息が出るほど、那波の食事姿は綺麗だ。そつがない。彼女に無駄なものなど何もない。
思わず那波に見惚れていると、肩をトントンと叩かれた。現実に引き戻される。
「凪くん、ちょっといい? 話しておきたいことがあるの」
そう言ったのは弥生だった。
ずっとここにいたらしい。深刻げで神妙な顔つきをしている弥生の横で、優香は不安そうにしている。あまりいい話ではない予感がする。
「話って?」
俺は教室の入り口から離れる。周囲の生徒は皆、教室の中へと夢中だ。俺たちのことなど気にもとめていないが、自然と彼らから距離を置く。
「ここで話すのもあれだけど、早めに言っておいた方がいいと思って」
喧騒から少し離れた場所まで来たが、弥生は声を押し殺した。
それだけ誰にも聞かれたくない大事な話かもしれないと、俺の中に緊張が走る。
「なんかあった?」
平然と尋ねるが、胸騒ぎがする。
「うん……、私たち芽依に頼まれて、飛流さんを呼びに部室に行ったんだけど、その時飛流さんと樋野先輩が二人でいて、危なかったんじゃないかな」
「危ない?」
「飛流さん、キスされてた。たぶん、私たちが行かなかったら、それだけじゃすまなかったと思う」
「え……、キスって……」
俺は息を飲み、眉をひそめる弥生から目が離せなかった。冗談などではない。それほど彼女の目は真剣で。
「付き合いたいって言われたみたいだよ。飛流さん、本気と遊びの区別つかないでしょ。先輩の告白、真に受けたんじゃないのかな」
「そんな、まさか……」
那波は恋愛に無関心で、恋人なんて求めていなかった。いくら告白されたからといっても、やすやすと受け入れるわけがない。
そう思うが、はたしてそうだろうかという思いもある。那波は誰かに抱きしめて欲しいと、もしかしたら誰よりもぬくもりを求めていたんじゃないのか。
きっと何かの間違いだよ。笑い飛ばしたいのに、弥生の目が笑わないから、本当のことなんだと認めざるを得ない。
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