死ぬために向かった隣国で一途な王弟に溺愛されています

まえばる蒔乃

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氷に、温かな涙が落ちた気がした。
涙に濡れた掠れ声。変声期を迎える前の少年の声だった。

「あなたは僕の女神様です。……待っていてください。僕は、必ずあなたを……」
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