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お風呂
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「うぅ、腰が痛いわ……。」
「食事持ってこさせようか?」
「大丈夫よ。でも、ちょっと支えて貰えないかしら。」
ノアが手を伸ばしてくれたのでそれに手を添えようとすると、急に手を引っ張られた。気がつくと私はノアの腕の中にいた。そして……
「きゃあ! お、降ろしなさい!」
「転けて怪我したらどうするんだ。」
ノアに横抱きされてしまった。私、重くないかしら。一応太らないように気は遣っているのだけれど。それにしてもこの格好恥ずかしい……。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
ノアに運んでもらい、椅子に座れた時にはぐったりしていた。
「シャーロット様……、申し訳ございませんでした。罰はいくらでも受けます。」
サランが部屋を退出したということを謝りに来た。
「あなたのおかげで助かったのよ。ノアに連絡してくれてありがとう。お腹がすいたわ。」
「っ、はい! すぐお持ちします。」
ゼインに言われて逆らえる人なんて皇帝陛下しかいなかったもの。今は亡くなったようだけど。それにしても優秀な侍女がいて本当によかった。サランが呼んでくれていなかったら私は今頃……。
「シャル、余計なことは考えるな。明日俺の職場に来ることだけを考えろ。」
そうだった。明日はノアの職場に……。少し楽しみになってきたわ。職場のノアはどんな感じなのかしら……。昔、剣を扱っていた事は知っているのだけど騎士団に入っているような様子はないし……。
「朝6時くらいに部屋に行く。それまでに用意しておけ。」
6時!? そんな早くに家を出ていたの?
「あなた、体力オバケなのね。」
「シャルの顔を見たら元気が出るんだ。それに毎夜楽しいからな。」
それを言われた私はバフンっと顔を真っ赤にした。この人何もかも直球すぎよ。昔はずっとツンツンしてたのに。
食事を頂き、今から湯浴みをするということになった。
ノアと一緒に。
「じ、自分で脱げるわ! それになんで一緒に入るのよ!」
「今日はヤレないから目に焼き付けておくんだよ。」
「へ、変態!!」
ノアがこんなに変態だったなんて知らなかったわ。お堅い人で融通が聞かなくて……とにかく真面目な人だと思っていたのに。
「ほんと、シャルって大きいな。」
「ひゃっ!」
服を脱ぎ、タオルを体に巻こうとしていたら後ろから胸を鷲掴みにされた。胸の頂きには絶対触れないように。
「やっ、揉まないでっ! 今から体を洗うのに……。」
「そうだな……。よし、俺が洗おう。」
どうしてそうなるの!? 夕食前と同じように横抱きにされると湯船に足だけ浸かるように降ろされた。
(洗うんじゃなかったの……?)
すると手に石鹸をつけて私の体を手で洗い始めた。
背中、足、腕、お腹。でも、恥ずかしいところはひとつも触ってくれなくてすごくムズムズする。
「足が動いてるが。触って欲しいのか?」
「っ、そ、そんなことっ!」
ある。さっきから触って欲しくてずっとドキドキしている。下の方もきっと愛液でぐちゃぐちゃだ。
「石鹸しみると痛いだろうから1度流すか。これで洗ってやる。」
なんだろう。……『ローション』? 初めて見るものだわ。
ノアに体を流してもらいローションというものを塗りたくられる。
「これに媚薬成分も入ってるみたいだからな。体が熱くなってきただろう?」
身体が熱く……? 言われてみれば少し息が上がってきた。
「ノアっ、怖い助けて……。」
ノアは不敵に笑ったかと思うと今から助けるんだ。と言った。よかった、助けてくれるのね。と、言っても原因はノアが塗ったローションというものなのだけれど。
「ひゃっ!?」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
近況ボードってどうやって書くんでしょうか(涙)
そういう感じのボタンがないんです。
「食事持ってこさせようか?」
「大丈夫よ。でも、ちょっと支えて貰えないかしら。」
ノアが手を伸ばしてくれたのでそれに手を添えようとすると、急に手を引っ張られた。気がつくと私はノアの腕の中にいた。そして……
「きゃあ! お、降ろしなさい!」
「転けて怪我したらどうするんだ。」
ノアに横抱きされてしまった。私、重くないかしら。一応太らないように気は遣っているのだけれど。それにしてもこの格好恥ずかしい……。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
ノアに運んでもらい、椅子に座れた時にはぐったりしていた。
「シャーロット様……、申し訳ございませんでした。罰はいくらでも受けます。」
サランが部屋を退出したということを謝りに来た。
「あなたのおかげで助かったのよ。ノアに連絡してくれてありがとう。お腹がすいたわ。」
「っ、はい! すぐお持ちします。」
ゼインに言われて逆らえる人なんて皇帝陛下しかいなかったもの。今は亡くなったようだけど。それにしても優秀な侍女がいて本当によかった。サランが呼んでくれていなかったら私は今頃……。
「シャル、余計なことは考えるな。明日俺の職場に来ることだけを考えろ。」
そうだった。明日はノアの職場に……。少し楽しみになってきたわ。職場のノアはどんな感じなのかしら……。昔、剣を扱っていた事は知っているのだけど騎士団に入っているような様子はないし……。
「朝6時くらいに部屋に行く。それまでに用意しておけ。」
6時!? そんな早くに家を出ていたの?
「あなた、体力オバケなのね。」
「シャルの顔を見たら元気が出るんだ。それに毎夜楽しいからな。」
それを言われた私はバフンっと顔を真っ赤にした。この人何もかも直球すぎよ。昔はずっとツンツンしてたのに。
食事を頂き、今から湯浴みをするということになった。
ノアと一緒に。
「じ、自分で脱げるわ! それになんで一緒に入るのよ!」
「今日はヤレないから目に焼き付けておくんだよ。」
「へ、変態!!」
ノアがこんなに変態だったなんて知らなかったわ。お堅い人で融通が聞かなくて……とにかく真面目な人だと思っていたのに。
「ほんと、シャルって大きいな。」
「ひゃっ!」
服を脱ぎ、タオルを体に巻こうとしていたら後ろから胸を鷲掴みにされた。胸の頂きには絶対触れないように。
「やっ、揉まないでっ! 今から体を洗うのに……。」
「そうだな……。よし、俺が洗おう。」
どうしてそうなるの!? 夕食前と同じように横抱きにされると湯船に足だけ浸かるように降ろされた。
(洗うんじゃなかったの……?)
すると手に石鹸をつけて私の体を手で洗い始めた。
背中、足、腕、お腹。でも、恥ずかしいところはひとつも触ってくれなくてすごくムズムズする。
「足が動いてるが。触って欲しいのか?」
「っ、そ、そんなことっ!」
ある。さっきから触って欲しくてずっとドキドキしている。下の方もきっと愛液でぐちゃぐちゃだ。
「石鹸しみると痛いだろうから1度流すか。これで洗ってやる。」
なんだろう。……『ローション』? 初めて見るものだわ。
ノアに体を流してもらいローションというものを塗りたくられる。
「これに媚薬成分も入ってるみたいだからな。体が熱くなってきただろう?」
身体が熱く……? 言われてみれば少し息が上がってきた。
「ノアっ、怖い助けて……。」
ノアは不敵に笑ったかと思うと今から助けるんだ。と言った。よかった、助けてくれるのね。と、言っても原因はノアが塗ったローションというものなのだけれど。
「ひゃっ!?」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
近況ボードってどうやって書くんでしょうか(涙)
そういう感じのボタンがないんです。
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