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神の子
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はるか昔、神は自らが作った世界を見下ろしていた。
大きな翼を持つものが空を舞い、小さなものが花の間を通り抜ける。地を歩くものもいれば、海を駆けるものもいる。
世界を育む彼らを見て、神はふと疑問を抱いた。
神に親はいない。恋人もいない。神の座において、神は一人だけ。
家族とはいったいどういうものなのか――疑問は形をなし、子となった。
神の子は神と共に世界を見下ろした。
その中で、神の子は地を歩くしかできないものを哀れんだ。
ほかのものは空を飛べるのに、あれは飛べない。
風も水も火もあれは扱えない。
なんて哀れでかわいそうなのだろう。
そう思った神の子は世界に降り立った。
神の子は自分たちはすごいのだと言い張る者たちに、神を目指したらどうかと助言した。
あれ以外がいなくなれば、世界はあれだけのものになる。かわいそうなあれだけなら、哀れなものはいない。
あれ以外が神の座に到達できるのかは神の子にはどうでもよかった。
だが神の子のしたことは神の怒りを買うだけに終わった。
神に繋がる道は閉ざされ、神の子は世界に残された。
煌々と輝くランタンの下で、それは歌う。悪魔と呼ばれるそれは、寝台に体を預けながら、何度目かになる寝返りを打った。
くるりと指を回せば、悪魔のまわりを漂うものが揺れる。
「あといくつ集めればいいかしら」
体から離れた魂は神のもとに向かう。それを、悪魔は契約で縛ることによって自分のもとに留めた。
自身を覆えるほどの数を集められたら神の目を欺けるか試したいという思いもあったが、何よりも無償で手を貸せばまた怒られるかもしれないと思ったからだ。
「あら、あなたいきたいの? でもしかたないわね」
ゆらりと漂うもののひとつが離れようとして、壁に阻まれたように動きを止める。
それに対し、悪魔は憐憫の目を向けた。
「ああ、なんてかわいそうなの。でもそれを望んだのはあなただから、しかたないわよね」
知恵を与え、剣を与え、助言を与えた。その見返りに、彼らは魂を約束した。
たとえ望もうと後悔しようと、神のもとに向かうことはできない。悪魔のもとにいると約束してしまったのだから。
動きを止めていたものが諦めたように悪魔のそばで漂いはじめるのを悪魔は眺める。
「おじゃましまーす」
漂うものは悪魔以外の目には映らない。だがそれを見れる悪魔の目には、世界は白くもやがかかっているように映る。
その中に場違いな声が響き、視界を邪魔していたものが悪魔の後ろに回った。
「新作作ってきたんで、おひとついかがですか?」
灰色の髪を靡かせながらきらきらと輝く瞳で小瓶を差し出す少女に向けて、悪魔は微笑を浮かべる。
「私、苦いのは嫌よ」
「そう言われたので、今回は甘くしてみました」
「あなたが元気なら失敗だと思うわよ」
「私とあなたでは体の構造が違うかもしれませんし、ものは試しで」
悪魔が小瓶を手に取ると、中に入っている禍々しい色をした液体が揺れた。
蓋を開け、口に含むと清涼な味が広がる。微かな甘みは果実でも入れてみたのだろうか。苦かっただけの前回から様変わりしたそれに、試行錯誤したのがうかがえる。
「おいしかったわ。ご馳走様」
「今回も効果なしですか……昔の人ってあなたぐらい丈夫だったんですか?」
「さあ、どうかしら。比べたことがないからわからないわね」
少女は小瓶を片付けると、背負っていた鞄から折り畳みの机を取り出しその場に広げる。
続いて皿と綺麗な焼き色がついた菓子を取り出すと机の上に置いた。
これは、少女と悪魔が交わした契約だ。
少女が差し出したものを飲む代わりに、美味しいものを持ってくるという契約。
ただそれだけのはずだが、もう何度目になるかわからないぐらい顔を合わせていれば、ちょっとした世間話をするようにもなるもので。
「それで、エイシュケルだったかしら。神の怒りを買った子はどうなったのかしら」
「知らないんですか?」
「ええだって、わざわざ出かけてまで知りたいとは思えないのだもの。哀れだとは思うけど、かわいそうではないでしょう? 神を怒らせたのだから、そうなるのも当然よ。それにしても、種族ごとでなくなったなんて、神も寛容になったものね」
「寛容かどうかはわかりませんが……まあ、妖精の血の効果は残っているそうなので、交配先すらも操作された昔に比べたらマシかもしれませんね」
焼き菓子の一つを含み、注がれたお茶を飲む。
悪魔の体は飲食を必要とはしていない。だが味覚はあるので、味わうことはできる。
「……エイシュケルはアドフィルの属国という扱いになったそうで、ヴィルヘルムさんが王様代理をしていますね。天馬があるからってルーファス陛下の補佐も続けているので、いつか過労で倒れないか心配です」
この会話に意味があるわけではない。
知りたいと思えば知ることができるし、行こうと思えばどこにでも行ける。
だから悪魔にとっては、ただの暇つぶしでしかなかった。
「練習がうまくいけば、唯人との間に子供が作れるかもって……無理だったら私が作った子を王にするって言ってました。だからエイシュケルとアドフィルの分で最低二人はお願いしますって言われたんですけど……悪魔さん。今日は特別にお酒を持ってきています。これをあげるので、知恵を私にください」
「かわいそうな妖精さん。可愛い妖精さん。私に知恵を求めるなんて、何があったのかしら。言ってごらんなさい。どんな願いでも、叶えてあげましょう。私の気が向けば」
少女を哀れでかわいそうだと思ったこともあるが、地を歩くしかできなかったあれとは違う。手を貸すほどではない。
だから契約は些細なものだ。毒を飲む代わりに菓子を求める程度のもの。
それなのに新たな契約を結ぼうとする少女に、悪魔は目を細める。
悪魔が少女を哀れんだのは、少女はそれほど欲深くもなければ、そこまで傲慢でもなかったからだ。欲深く傲慢になった少女に悪魔は用はない。
悪魔は赤い唇を歪める。少女の答え次第で、ここから追い出すことを考えながら。
「子供ってどうやって作るんですか」
だが死ぬことだけを考えていた少女の知識のなさは、悪魔の予想を超えていた。
発せられたのは短く、些細な問いだ。悪魔が相手でなくても、誰にでも答えられるもの。だからこそ、悪魔は考える。
「ああ、なんてかわいそうな妖精さん。そんなことも知らないなんて。だけど残念ね。私はそれに答えられないわ。それに答えられるのはただ一人だけ。あなたの大切な旦那様に聞いてみてはどうかしら」
その結果、悪魔は押しつけた。哀れでかわいそうな王子だったものに。
少女のいなくなった部屋で、悪魔は自身の周りを漂うものの一つをつつく。
「子供の成長をあなたは喜ぶのかしら。悲しむのかしら。羨むのかしら。望み、厭い、遠ざけたものに対し、あなたは何を思うのかしら。大切なものが何か忘れてしまったあなたと違い、大切なものを得た子供に何を抱くのかしら。ああでも残念。あなたにはもう喋るための口はないものね。何も答えられないなんて、なんてかわいそうなのかしら」
それは、愛するものを守るための剣で、愛するものを屠ったもの。
悪魔の好む哀れでかわいそうなものだけが、悪魔と呼ばれる神の子の周りを漂い続けていた。
大きな翼を持つものが空を舞い、小さなものが花の間を通り抜ける。地を歩くものもいれば、海を駆けるものもいる。
世界を育む彼らを見て、神はふと疑問を抱いた。
神に親はいない。恋人もいない。神の座において、神は一人だけ。
家族とはいったいどういうものなのか――疑問は形をなし、子となった。
神の子は神と共に世界を見下ろした。
その中で、神の子は地を歩くしかできないものを哀れんだ。
ほかのものは空を飛べるのに、あれは飛べない。
風も水も火もあれは扱えない。
なんて哀れでかわいそうなのだろう。
そう思った神の子は世界に降り立った。
神の子は自分たちはすごいのだと言い張る者たちに、神を目指したらどうかと助言した。
あれ以外がいなくなれば、世界はあれだけのものになる。かわいそうなあれだけなら、哀れなものはいない。
あれ以外が神の座に到達できるのかは神の子にはどうでもよかった。
だが神の子のしたことは神の怒りを買うだけに終わった。
神に繋がる道は閉ざされ、神の子は世界に残された。
煌々と輝くランタンの下で、それは歌う。悪魔と呼ばれるそれは、寝台に体を預けながら、何度目かになる寝返りを打った。
くるりと指を回せば、悪魔のまわりを漂うものが揺れる。
「あといくつ集めればいいかしら」
体から離れた魂は神のもとに向かう。それを、悪魔は契約で縛ることによって自分のもとに留めた。
自身を覆えるほどの数を集められたら神の目を欺けるか試したいという思いもあったが、何よりも無償で手を貸せばまた怒られるかもしれないと思ったからだ。
「あら、あなたいきたいの? でもしかたないわね」
ゆらりと漂うもののひとつが離れようとして、壁に阻まれたように動きを止める。
それに対し、悪魔は憐憫の目を向けた。
「ああ、なんてかわいそうなの。でもそれを望んだのはあなただから、しかたないわよね」
知恵を与え、剣を与え、助言を与えた。その見返りに、彼らは魂を約束した。
たとえ望もうと後悔しようと、神のもとに向かうことはできない。悪魔のもとにいると約束してしまったのだから。
動きを止めていたものが諦めたように悪魔のそばで漂いはじめるのを悪魔は眺める。
「おじゃましまーす」
漂うものは悪魔以外の目には映らない。だがそれを見れる悪魔の目には、世界は白くもやがかかっているように映る。
その中に場違いな声が響き、視界を邪魔していたものが悪魔の後ろに回った。
「新作作ってきたんで、おひとついかがですか?」
灰色の髪を靡かせながらきらきらと輝く瞳で小瓶を差し出す少女に向けて、悪魔は微笑を浮かべる。
「私、苦いのは嫌よ」
「そう言われたので、今回は甘くしてみました」
「あなたが元気なら失敗だと思うわよ」
「私とあなたでは体の構造が違うかもしれませんし、ものは試しで」
悪魔が小瓶を手に取ると、中に入っている禍々しい色をした液体が揺れた。
蓋を開け、口に含むと清涼な味が広がる。微かな甘みは果実でも入れてみたのだろうか。苦かっただけの前回から様変わりしたそれに、試行錯誤したのがうかがえる。
「おいしかったわ。ご馳走様」
「今回も効果なしですか……昔の人ってあなたぐらい丈夫だったんですか?」
「さあ、どうかしら。比べたことがないからわからないわね」
少女は小瓶を片付けると、背負っていた鞄から折り畳みの机を取り出しその場に広げる。
続いて皿と綺麗な焼き色がついた菓子を取り出すと机の上に置いた。
これは、少女と悪魔が交わした契約だ。
少女が差し出したものを飲む代わりに、美味しいものを持ってくるという契約。
ただそれだけのはずだが、もう何度目になるかわからないぐらい顔を合わせていれば、ちょっとした世間話をするようにもなるもので。
「それで、エイシュケルだったかしら。神の怒りを買った子はどうなったのかしら」
「知らないんですか?」
「ええだって、わざわざ出かけてまで知りたいとは思えないのだもの。哀れだとは思うけど、かわいそうではないでしょう? 神を怒らせたのだから、そうなるのも当然よ。それにしても、種族ごとでなくなったなんて、神も寛容になったものね」
「寛容かどうかはわかりませんが……まあ、妖精の血の効果は残っているそうなので、交配先すらも操作された昔に比べたらマシかもしれませんね」
焼き菓子の一つを含み、注がれたお茶を飲む。
悪魔の体は飲食を必要とはしていない。だが味覚はあるので、味わうことはできる。
「……エイシュケルはアドフィルの属国という扱いになったそうで、ヴィルヘルムさんが王様代理をしていますね。天馬があるからってルーファス陛下の補佐も続けているので、いつか過労で倒れないか心配です」
この会話に意味があるわけではない。
知りたいと思えば知ることができるし、行こうと思えばどこにでも行ける。
だから悪魔にとっては、ただの暇つぶしでしかなかった。
「練習がうまくいけば、唯人との間に子供が作れるかもって……無理だったら私が作った子を王にするって言ってました。だからエイシュケルとアドフィルの分で最低二人はお願いしますって言われたんですけど……悪魔さん。今日は特別にお酒を持ってきています。これをあげるので、知恵を私にください」
「かわいそうな妖精さん。可愛い妖精さん。私に知恵を求めるなんて、何があったのかしら。言ってごらんなさい。どんな願いでも、叶えてあげましょう。私の気が向けば」
少女を哀れでかわいそうだと思ったこともあるが、地を歩くしかできなかったあれとは違う。手を貸すほどではない。
だから契約は些細なものだ。毒を飲む代わりに菓子を求める程度のもの。
それなのに新たな契約を結ぼうとする少女に、悪魔は目を細める。
悪魔が少女を哀れんだのは、少女はそれほど欲深くもなければ、そこまで傲慢でもなかったからだ。欲深く傲慢になった少女に悪魔は用はない。
悪魔は赤い唇を歪める。少女の答え次第で、ここから追い出すことを考えながら。
「子供ってどうやって作るんですか」
だが死ぬことだけを考えていた少女の知識のなさは、悪魔の予想を超えていた。
発せられたのは短く、些細な問いだ。悪魔が相手でなくても、誰にでも答えられるもの。だからこそ、悪魔は考える。
「ああ、なんてかわいそうな妖精さん。そんなことも知らないなんて。だけど残念ね。私はそれに答えられないわ。それに答えられるのはただ一人だけ。あなたの大切な旦那様に聞いてみてはどうかしら」
その結果、悪魔は押しつけた。哀れでかわいそうな王子だったものに。
少女のいなくなった部屋で、悪魔は自身の周りを漂うものの一つをつつく。
「子供の成長をあなたは喜ぶのかしら。悲しむのかしら。羨むのかしら。望み、厭い、遠ざけたものに対し、あなたは何を思うのかしら。大切なものが何か忘れてしまったあなたと違い、大切なものを得た子供に何を抱くのかしら。ああでも残念。あなたにはもう喋るための口はないものね。何も答えられないなんて、なんてかわいそうなのかしら」
それは、愛するものを守るための剣で、愛するものを屠ったもの。
悪魔の好む哀れでかわいそうなものだけが、悪魔と呼ばれる神の子の周りを漂い続けていた。
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