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五十七話 親切な人だった
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ぽかんと呆けている間に、ルーファス陛下は私を抱えたまま王妃様の部屋を出た。そして少し離れてからようやく、我に返る。
「おろしてください」
「逃げるかもしれないだろう」
「ここまでする必要あります!?」
どれだけ逃げられたくないんだこの人は。
いやそもそも、どうして逃げることを警戒しているんだ。私は一度だって逃げたことはない。現実からは逃げていたかもしれないけど、物理的にはないはずだ。
「逃げませんよ。逃げたところで行く場所もありませんし」
「目的が逃げることなら行く先など関係ない。それにお前は、アドフィル城を抜け出してこんなところまで来ているからな」
「いやそれは不可抗力と言いますか、私の意思ではないので」
ここに来ることを望んでいたわけではない。死ぬ方法を探していたら結果行き着いただけだ。
ここに私を連れて来たのは塔にいたあのひとなので、文句があるのならそちらに言ってほしい。
「……そういえば、あの塔にいたひとはなんなんですか?」
「知らん。悪魔と呼ぶ者もいるそうだが、あれは肯定したことがない。今の世において不可能なことばかりしでかすから古代から生きている者だとは思うが……それも定かではない」
「そんなよくわからないひとを閉じこめておけるって、あの塔凄いんですね」
「あれがあそこに留まっているだけだ。その気になれば音もなく姿を消すだろうな」
「ただの気まぐれでしたか」
感心した時間を返してほしい。まあよく考えてみれば、あのひとを閉じこめておくのは不可能だろう。
何しろ、簡単に遠い場所に人を送れる力を持っている。本人だけは例外という特殊な制約がない限り、脱出は容易だ。
「……お話し中のところ大変申し訳ないのですが、外に出ますので躓いたりされないようご注意ください」
まったく申し訳ないと思っていなさそうなヴィルヘルムさんの声に、ルーファス陛下が頷いて返す。
大きく開け放たれた扉を前に、はてと首を傾げる。
「お腹が空いたのでは?」
「ああ、気のせいだった」
「なるほど。そういうことってありますよね」
私も毒を飲んでいないような気がしたけど飲んでいたという経験を持っている。だから空腹具合を読み間違えることもあるだろう。
いやあれは毒の副作用で一時的に記憶が飛んだだけだったかも。あまりよく覚えていない。
「それで、今からどこに行くんですか?」
ルーファス陛下に抱えられたまま言うと、なんとも言えない――呆れながらもそれを隠そうと無表情を貫こうと頑張っているような顔をされた。
「……母親の墓に行きたいのではなかったのか」
「行きたいとは思っていましたけど、そんなあっさり連れていっていただけると思っていなかったので」
忘れていたのかという意味が言外にこめられていそうで、心外だと反論する。
お墓に行く前に王妃様に会って、お腹が空いたと言われたのだからまだまだ先だと思ってもしかたないだろう。
「先に済ませておいたほうがいいからな。気が取られている中で他を回っても目に入らないだろう」
「他ってこれ以上どこに……まさか王都探索でもするつもりですか」
「ああ、それもいいかもしれんな」
どこまで本気なのかわからない顔で言われると返答に困る。
それは楽しそうですねと適当に返したら、私まで一緒に回ることになりそうだ。かといって、早くアドフィル帝国に帰ったほうがいいのではと言えば、婚姻の誓いを急かしているように取られそうだ。
王妃様の部屋に行くまえにしたやり取りを思い出して、胸の奥が苦しくなる。
「こちらです」
ヴィルヘルムさんの声にそちらを見ると、丸い石があった。
小さな、申し訳程度の丸い石。それを囲むように色とりどりの花が咲いている。小さな庭園と言われても納得できそうな光景に呆気に取られていると、足が地面についた。
自由を得た体で石に近づき、そこに掘られている文字を指でなぞる。
ミシェル・リンドバーグ。王妃様から聞いたばかりの名前がそこにあった。
「お母さまのお墓ですね」
処分したのを知った時は捨てられたと思ったし、お墓があると聞いた時は寂れた場所にそれっぽいものがあるだけを想像していた。
一応妃の一人だから配慮したのか、それとも王様も王様なりに思うところがあったのか。
答えを知ることはできないし、どうでもいい。
「ルーファス陛下……お願いがあります」
「なんだ?」
そこにどういった意図があったのかは知らないけど、丁重に葬ってくれはした。そのことに少しだけ感謝を抱き、同時にこの場所を用意して整えてくれた人に申し訳なくなる。
「人を……いえ、ある人のお墓を探していただけませんか?」
あのひとは言っていた。
お母さまは神の御許で愛する人と過ごしていると。
それはきっと、お母さまの愛していた、お母さまを愛していた人。
ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃになった頭に浮かんだ、優しく穏やかに笑う顔。
それは、どうすればお母さまが笑ってくれるのか悩んでいた私に、答えをくれた人だった。
「昔、何度か会ったことがあるような気がするんです。でも名前もどこで暮らしていたのかも知りません。それでも……お願いします。こんなところじゃなくて、愛していた人のそばに連れて行ってあげたいんです」
ヴィルヘルムさんに対して、畏れ多くて剣すら向けられないのが唯人だとするのなら、汚点でしかない私相手でもそれなりに勇気が必要だっただろう。たとえ直接じゃなくても。
それだけお母さまを愛していて、自由にしてあげたいと望んでいた人の近くのほうが、こんな――お母さまを閉じこめていた場所にいるよりもずっといい。
「ああ、わかった。多少時間はかかるかもしれんが、探し出そう」
「ありがとうございます」
お母さまのお墓に手向けるものは何もない。今の私は何一つ持っていない。私の命すらも、今は手向けることができない。
だからお母さまの頬を撫でていたように墓石を優しく撫でる。
「――ルーファス陛下、私はこの国において、生きていることを望まれてはいませんでした」
王様にとっては汚点で、王妃様にとっては罪の証で、お母さまにとっては自身を縛る鎖だった。
「それでも本当に、私に生きていてほしいですか?」
「他の者の心情など俺には関係ないからな」
堂々とした声に、ルーファス陛下のほうを振り返る。呆れていなければ悲しんでもいなくて、笑ってもいない。さも当然だと言わんばかりの顔に、なんだかこそばゆくなる。
ぐちゃぐちゃの頭に蘇ったのは、ただ死ぬ方法を模索するだけの記憶だった。あってもなくても変わらないようなものだったし、所々でうっすらとでしかないけど、それでも思い出せてよかった。
「お母さまが愛していた人のお墓だけじゃなく、お母さまのご両親とか、お母さまの友人とか……お母さまが大切にしていた人たちがどうしているのかも知ることができたら嬉しいです」
お母さまが神様のところで愛する人と一緒にいるのなら、二人きりの時間を楽しんでもらうほうがいいのかもしれない。
そしていつか、土産話を持って会いに行けたら、その時こそ笑ってくれるだろうか。
「そしてその後は――ルーファス陛下のために生きるのも、悪くないかもしれないです」
「それは――」
「どうやら、あなたと過ごした一日は私にとっても楽しいものだったようです」
おにーさんと呼んだ赤い目をした男の子。何をしたかなんて覚えてないけど、楽しかったと思ったのは覚えている。そして、私なんかが楽しかったと思ったことに申し訳なくなったことも。
「何よ、それ」
返ってきたのは、ルーファス陛下のものではない。
鈴を鳴らしたような可憐な声。そして可憐な声に似つかわしくない怒りに満ちた瞳が私たちを見ていた。
「おろしてください」
「逃げるかもしれないだろう」
「ここまでする必要あります!?」
どれだけ逃げられたくないんだこの人は。
いやそもそも、どうして逃げることを警戒しているんだ。私は一度だって逃げたことはない。現実からは逃げていたかもしれないけど、物理的にはないはずだ。
「逃げませんよ。逃げたところで行く場所もありませんし」
「目的が逃げることなら行く先など関係ない。それにお前は、アドフィル城を抜け出してこんなところまで来ているからな」
「いやそれは不可抗力と言いますか、私の意思ではないので」
ここに来ることを望んでいたわけではない。死ぬ方法を探していたら結果行き着いただけだ。
ここに私を連れて来たのは塔にいたあのひとなので、文句があるのならそちらに言ってほしい。
「……そういえば、あの塔にいたひとはなんなんですか?」
「知らん。悪魔と呼ぶ者もいるそうだが、あれは肯定したことがない。今の世において不可能なことばかりしでかすから古代から生きている者だとは思うが……それも定かではない」
「そんなよくわからないひとを閉じこめておけるって、あの塔凄いんですね」
「あれがあそこに留まっているだけだ。その気になれば音もなく姿を消すだろうな」
「ただの気まぐれでしたか」
感心した時間を返してほしい。まあよく考えてみれば、あのひとを閉じこめておくのは不可能だろう。
何しろ、簡単に遠い場所に人を送れる力を持っている。本人だけは例外という特殊な制約がない限り、脱出は容易だ。
「……お話し中のところ大変申し訳ないのですが、外に出ますので躓いたりされないようご注意ください」
まったく申し訳ないと思っていなさそうなヴィルヘルムさんの声に、ルーファス陛下が頷いて返す。
大きく開け放たれた扉を前に、はてと首を傾げる。
「お腹が空いたのでは?」
「ああ、気のせいだった」
「なるほど。そういうことってありますよね」
私も毒を飲んでいないような気がしたけど飲んでいたという経験を持っている。だから空腹具合を読み間違えることもあるだろう。
いやあれは毒の副作用で一時的に記憶が飛んだだけだったかも。あまりよく覚えていない。
「それで、今からどこに行くんですか?」
ルーファス陛下に抱えられたまま言うと、なんとも言えない――呆れながらもそれを隠そうと無表情を貫こうと頑張っているような顔をされた。
「……母親の墓に行きたいのではなかったのか」
「行きたいとは思っていましたけど、そんなあっさり連れていっていただけると思っていなかったので」
忘れていたのかという意味が言外にこめられていそうで、心外だと反論する。
お墓に行く前に王妃様に会って、お腹が空いたと言われたのだからまだまだ先だと思ってもしかたないだろう。
「先に済ませておいたほうがいいからな。気が取られている中で他を回っても目に入らないだろう」
「他ってこれ以上どこに……まさか王都探索でもするつもりですか」
「ああ、それもいいかもしれんな」
どこまで本気なのかわからない顔で言われると返答に困る。
それは楽しそうですねと適当に返したら、私まで一緒に回ることになりそうだ。かといって、早くアドフィル帝国に帰ったほうがいいのではと言えば、婚姻の誓いを急かしているように取られそうだ。
王妃様の部屋に行くまえにしたやり取りを思い出して、胸の奥が苦しくなる。
「こちらです」
ヴィルヘルムさんの声にそちらを見ると、丸い石があった。
小さな、申し訳程度の丸い石。それを囲むように色とりどりの花が咲いている。小さな庭園と言われても納得できそうな光景に呆気に取られていると、足が地面についた。
自由を得た体で石に近づき、そこに掘られている文字を指でなぞる。
ミシェル・リンドバーグ。王妃様から聞いたばかりの名前がそこにあった。
「お母さまのお墓ですね」
処分したのを知った時は捨てられたと思ったし、お墓があると聞いた時は寂れた場所にそれっぽいものがあるだけを想像していた。
一応妃の一人だから配慮したのか、それとも王様も王様なりに思うところがあったのか。
答えを知ることはできないし、どうでもいい。
「ルーファス陛下……お願いがあります」
「なんだ?」
そこにどういった意図があったのかは知らないけど、丁重に葬ってくれはした。そのことに少しだけ感謝を抱き、同時にこの場所を用意して整えてくれた人に申し訳なくなる。
「人を……いえ、ある人のお墓を探していただけませんか?」
あのひとは言っていた。
お母さまは神の御許で愛する人と過ごしていると。
それはきっと、お母さまの愛していた、お母さまを愛していた人。
ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃになった頭に浮かんだ、優しく穏やかに笑う顔。
それは、どうすればお母さまが笑ってくれるのか悩んでいた私に、答えをくれた人だった。
「昔、何度か会ったことがあるような気がするんです。でも名前もどこで暮らしていたのかも知りません。それでも……お願いします。こんなところじゃなくて、愛していた人のそばに連れて行ってあげたいんです」
ヴィルヘルムさんに対して、畏れ多くて剣すら向けられないのが唯人だとするのなら、汚点でしかない私相手でもそれなりに勇気が必要だっただろう。たとえ直接じゃなくても。
それだけお母さまを愛していて、自由にしてあげたいと望んでいた人の近くのほうが、こんな――お母さまを閉じこめていた場所にいるよりもずっといい。
「ああ、わかった。多少時間はかかるかもしれんが、探し出そう」
「ありがとうございます」
お母さまのお墓に手向けるものは何もない。今の私は何一つ持っていない。私の命すらも、今は手向けることができない。
だからお母さまの頬を撫でていたように墓石を優しく撫でる。
「――ルーファス陛下、私はこの国において、生きていることを望まれてはいませんでした」
王様にとっては汚点で、王妃様にとっては罪の証で、お母さまにとっては自身を縛る鎖だった。
「それでも本当に、私に生きていてほしいですか?」
「他の者の心情など俺には関係ないからな」
堂々とした声に、ルーファス陛下のほうを振り返る。呆れていなければ悲しんでもいなくて、笑ってもいない。さも当然だと言わんばかりの顔に、なんだかこそばゆくなる。
ぐちゃぐちゃの頭に蘇ったのは、ただ死ぬ方法を模索するだけの記憶だった。あってもなくても変わらないようなものだったし、所々でうっすらとでしかないけど、それでも思い出せてよかった。
「お母さまが愛していた人のお墓だけじゃなく、お母さまのご両親とか、お母さまの友人とか……お母さまが大切にしていた人たちがどうしているのかも知ることができたら嬉しいです」
お母さまが神様のところで愛する人と一緒にいるのなら、二人きりの時間を楽しんでもらうほうがいいのかもしれない。
そしていつか、土産話を持って会いに行けたら、その時こそ笑ってくれるだろうか。
「そしてその後は――ルーファス陛下のために生きるのも、悪くないかもしれないです」
「それは――」
「どうやら、あなたと過ごした一日は私にとっても楽しいものだったようです」
おにーさんと呼んだ赤い目をした男の子。何をしたかなんて覚えてないけど、楽しかったと思ったのは覚えている。そして、私なんかが楽しかったと思ったことに申し訳なくなったことも。
「何よ、それ」
返ってきたのは、ルーファス陛下のものではない。
鈴を鳴らしたような可憐な声。そして可憐な声に似つかわしくない怒りに満ちた瞳が私たちを見ていた。
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