56 / 62
五十三話 毒も薬も使いよう
しおりを挟む
私にとっては少し水が欲しくなるだけの毒。だけど、他の人からすれば、ただの人からすれば、どんな毒になるのかわからない。
けほ、と誰かが咳き込む声が聞こえた。今ここには、私だけではなく、ルーファス陛下にヴィルヘルムさん、それから侍女さんと青年が三人いる。
もしもこの毒が、人の所業ではないと言われた毒なら、彼らは、彼女たちは、どうなる。
「……私を殺すだなんだと言っていたが、死ぬのはどうやら貴様らのようだな」
「何を、した」
「貴様らが王妃と呼ぶ者の毒によって死ねるのだ。本望だろう」
お母さまを起きない眠りにつかせ、戦ではアドフィル帝国の人たちの命を奪い、そして今は私のために――多分私を迎えに来た人たちが、殺される。すべて、私の毒のせいで。
私が死ぬために作った毒。私以外のための毒じゃないのに、私じゃない人の命を奪う。
「これは我々と敵対する、と見てよさそうですね」
ヴィルヘルムさんがそう言って、ルーファス陛下の剣を奪うのが視界の端に見えた。そして剣を持ったヴィルヘルムさんが王様とお姫様に近づき、引き剥がす。
抵抗した、のかもしれない。だけどあっさりとお姫様を奪われて、王様の小馬鹿にしたような目が丸くなた。
「さあ、この場合どちらに神の怒りが落ちるのか――試してみましょうか」
笑い、お姫様の手に剣を握らせ、一閃した。剣を持つのはお姫様。だけどそのお姫様の手を持つのはヴィルヘルムさん。
そして一閃された剣に落とされたのは、王様の首。転がる首が足にお姫様の爪先に当たり、叫び声が部屋中に響いた。
その叫び声に、私の固まっていた思考が動き出す。
「ど、毒です!」
「わかってる!」
ルーファス陛下に一蹴され、頭を振る。違った、そうじゃない。
「解毒剤、解毒剤が多分、いやとりあえず出ましょう。遠ざかれば少しはマシになるかもしれません!」
ルーファス陛下が、侍女さんが、青年三人が部屋を出る。続いてヴィルヘルムさんが剣を持って部屋を出た。
ちらりと振り向いた先には、狂ったように叫び、王様の体に縋りつくお姫様の姿。
「なんで、なんでお父様が……!」
お姫様と王様は、愛し愛される家族だったのだろう。傷ついた娘を労わり、親の死に涙する。
そのどちらも、私にはなかった。私にはできなかった。
大切なお母さまの最期を理解することもせず、泣くことすらできなかった。
必死に忘れ、見てこなかったものが、溢れだす。
ただ眠っているのだと馬鹿みたいに考えて、お母さまのためにと生き続けた。
ああなんて、親不孝な娘だったのだろう。
そんな感傷は、部屋を出てすぐ吹き飛んだ。壁に手をつき、倒れないようにふんばっているルーファス陛下。床に這いつくばり、咳き込む侍女さん。息苦しそうに喉を掻く青年三人。
早く解毒剤を持ってこないと、彼らが死んでしまう。
「それで、解毒剤はどちらに」
「多分、小屋にあると思います」
お母さまが眠ってからは、念のため解毒剤も一緒に作ることにしていた。解毒剤を作れなかった毒は飲み干すようにしていたので、王様の手に渡った毒はすべて、解毒剤を保管している。
「かしこまりました。それでは、案内をお願いいたします」
そう言って、ヴィルヘルムさんがひょいと私を抱えた。
「ヴィルヘルムさんは、大丈夫ですか?」
「妖精ほどではありませんが、唯人よりは丈夫だと自負しておりますので」
天使の血をひく人の特性は怪力だけではなかったのか。
なるほどと納得している間に、ヴィルヘルムさんは走りはじめた。
「……ところで、どうしてあんなことをしたんですか?」
「あんなこと、とは?」
「王様を殺したことです。あの剣がどういうものか、わかっていたんですよね」
ヴィルヘルムさんの腕の中で揺られながら、問いかける。
神の怒りと言っていたから、知らなかったはずがない。
「少々癇に障ったもので。私が欲するものを邪魔するのだと思ったらつい……まあ一応保険をかけるだけの理性はありましたので、ご安心ください」
「安心できません……あ、そこを右です」
「かしこまりました。それでは少し速度を上げますので、舌を噛まないように……ああ、その心配は無用でしたね」
「噛んでも切れないので大丈夫ですよ。たとえそうじゃなくても私のことは気にせず、急いでいただいて大丈夫です」
私の舌とあの人たちの命なら、どちらを選ぶかなんてわかりきっている。
もう二度と、私の毒で誰かが死ぬなんてあってはならない。
ヴィルヘルムさんが持てる限りの力を使って走ったのだろう。小屋に着いたときには息も絶え絶えで、壁に体を預けていた。
だけどそんなヴィルヘルムさんを労わる余裕は私にはなかった。辿りついた小屋の中は空っぽで、私が置いていった器具も毒も材料も、何もかもがなくなっていたからだ。
「嘘、なんで……」
私はもう帰らないものだと考えて、処分したのかもしれない。
お母さまが眠っていたベッドも、ごはんを食べていた机も、どこにもない。
膝から崩れ落ちそうになり、耐える。
駄目だ、諦めてはいけない。
死ねないとわかっていても、諦めることなく必死に考えて、どうすれば死ねるのかあがき続けた。
今はあの人たちを殺さないために諦めるな。どうすれば助けられるのかを必死に考えろ。
「解毒剤の材料はこの森にあるので、集めてきます」
「かしこまりました。お待ちしております」
薬草毒草木の実に苔。それから大きな葉っぱ。どこに何があるのかは覚えている。何度も何度も、毒になりそうなものがないか探したから。
そのすべてを集め、小屋に戻る。あとどのぐらい時間があるのだろう。まだあの人たちは生きているだろうか。
「すみません、木の実を砕けるものがないか探してもらえますか」
木造りの床に材料を並べ、ドレスの一部をかみ切る。その中に苔を入れながら指示を出すと、ヴィルヘルムさんが木の実を手に持ち、握った。
「これでいいですか?」
「あ、はい」
手の中で粉々になった木の実を布に入れてもらう。それから薬草と毒草をひとまとめに口に入れ、噛み潰す。
毒もやりようによっては薬になる。薬が扱い方によって毒になるのと同じように。
「……それは、大丈夫なのですか?」
「衛生的にはあまりよくないかもしれませんが、道具がないので」
ぺっと吐き出して、布を揉む。出てきた液体を大きな葉っぱの上に垂らしていく。
「いえ、見るからに毒々しいものがあったように思えたもので」
「どれも食べたことがあるものなので大丈夫ですよ」
一滴、二滴、三滴。絞り続け、布の中がカスだけになったところで葉っぱを丁寧に折りたたみ、もう一度ドレスをちぎり包みこむ。
「多分これで大丈夫です。戻りましょう」
そしてまた、ヴィルヘルムさんに抱えられて木々の合間を抜ける。白塗りの廊下を抜け、塵一つない階段を駆け上がり、到着した先で待っていたのは、床に倒れるルーファス陛下たち。
ひゅうひゅう、と乾いた吐息が彼らがまだ生きていることを示している。ほっと胸を撫でおろし、葉っぱについた液体を指につけ、一人ずつ丁寧に口の中に押しこむ。
量はあまり作れなかったけど、少しでも効果はあるはず。持ち直したら、また作って飲ませればいい。
「ヴィルヘルムさんも、はい」
「……私は自分でできますので」
指を差し出すと、ヴィルヘルムさんは苦笑いしながら葉っぱについた液体を掬い、舐めた。
「これでとりあえず死にはしないと思います。万全を考えるのならもっと用意しておきたいですし、何度か含ませたほうが安定すると思うんですが……さすがにこちらに寝かせておくわけにもいきませんし、どうしましょう」
「それでしたら……あまり使われていなさそうな部屋がありましたので、そちらを利用させていただきましょう」
そう言って、ヴィルヘルムさんは倒れている人たちに手を伸ばすと、ひょいひょいと肩に担ぎはじめた。皆まとめて。
一番下の人の死因が、毒死ではなく圧死にならないことを祈ろう。
けほ、と誰かが咳き込む声が聞こえた。今ここには、私だけではなく、ルーファス陛下にヴィルヘルムさん、それから侍女さんと青年が三人いる。
もしもこの毒が、人の所業ではないと言われた毒なら、彼らは、彼女たちは、どうなる。
「……私を殺すだなんだと言っていたが、死ぬのはどうやら貴様らのようだな」
「何を、した」
「貴様らが王妃と呼ぶ者の毒によって死ねるのだ。本望だろう」
お母さまを起きない眠りにつかせ、戦ではアドフィル帝国の人たちの命を奪い、そして今は私のために――多分私を迎えに来た人たちが、殺される。すべて、私の毒のせいで。
私が死ぬために作った毒。私以外のための毒じゃないのに、私じゃない人の命を奪う。
「これは我々と敵対する、と見てよさそうですね」
ヴィルヘルムさんがそう言って、ルーファス陛下の剣を奪うのが視界の端に見えた。そして剣を持ったヴィルヘルムさんが王様とお姫様に近づき、引き剥がす。
抵抗した、のかもしれない。だけどあっさりとお姫様を奪われて、王様の小馬鹿にしたような目が丸くなた。
「さあ、この場合どちらに神の怒りが落ちるのか――試してみましょうか」
笑い、お姫様の手に剣を握らせ、一閃した。剣を持つのはお姫様。だけどそのお姫様の手を持つのはヴィルヘルムさん。
そして一閃された剣に落とされたのは、王様の首。転がる首が足にお姫様の爪先に当たり、叫び声が部屋中に響いた。
その叫び声に、私の固まっていた思考が動き出す。
「ど、毒です!」
「わかってる!」
ルーファス陛下に一蹴され、頭を振る。違った、そうじゃない。
「解毒剤、解毒剤が多分、いやとりあえず出ましょう。遠ざかれば少しはマシになるかもしれません!」
ルーファス陛下が、侍女さんが、青年三人が部屋を出る。続いてヴィルヘルムさんが剣を持って部屋を出た。
ちらりと振り向いた先には、狂ったように叫び、王様の体に縋りつくお姫様の姿。
「なんで、なんでお父様が……!」
お姫様と王様は、愛し愛される家族だったのだろう。傷ついた娘を労わり、親の死に涙する。
そのどちらも、私にはなかった。私にはできなかった。
大切なお母さまの最期を理解することもせず、泣くことすらできなかった。
必死に忘れ、見てこなかったものが、溢れだす。
ただ眠っているのだと馬鹿みたいに考えて、お母さまのためにと生き続けた。
ああなんて、親不孝な娘だったのだろう。
そんな感傷は、部屋を出てすぐ吹き飛んだ。壁に手をつき、倒れないようにふんばっているルーファス陛下。床に這いつくばり、咳き込む侍女さん。息苦しそうに喉を掻く青年三人。
早く解毒剤を持ってこないと、彼らが死んでしまう。
「それで、解毒剤はどちらに」
「多分、小屋にあると思います」
お母さまが眠ってからは、念のため解毒剤も一緒に作ることにしていた。解毒剤を作れなかった毒は飲み干すようにしていたので、王様の手に渡った毒はすべて、解毒剤を保管している。
「かしこまりました。それでは、案内をお願いいたします」
そう言って、ヴィルヘルムさんがひょいと私を抱えた。
「ヴィルヘルムさんは、大丈夫ですか?」
「妖精ほどではありませんが、唯人よりは丈夫だと自負しておりますので」
天使の血をひく人の特性は怪力だけではなかったのか。
なるほどと納得している間に、ヴィルヘルムさんは走りはじめた。
「……ところで、どうしてあんなことをしたんですか?」
「あんなこと、とは?」
「王様を殺したことです。あの剣がどういうものか、わかっていたんですよね」
ヴィルヘルムさんの腕の中で揺られながら、問いかける。
神の怒りと言っていたから、知らなかったはずがない。
「少々癇に障ったもので。私が欲するものを邪魔するのだと思ったらつい……まあ一応保険をかけるだけの理性はありましたので、ご安心ください」
「安心できません……あ、そこを右です」
「かしこまりました。それでは少し速度を上げますので、舌を噛まないように……ああ、その心配は無用でしたね」
「噛んでも切れないので大丈夫ですよ。たとえそうじゃなくても私のことは気にせず、急いでいただいて大丈夫です」
私の舌とあの人たちの命なら、どちらを選ぶかなんてわかりきっている。
もう二度と、私の毒で誰かが死ぬなんてあってはならない。
ヴィルヘルムさんが持てる限りの力を使って走ったのだろう。小屋に着いたときには息も絶え絶えで、壁に体を預けていた。
だけどそんなヴィルヘルムさんを労わる余裕は私にはなかった。辿りついた小屋の中は空っぽで、私が置いていった器具も毒も材料も、何もかもがなくなっていたからだ。
「嘘、なんで……」
私はもう帰らないものだと考えて、処分したのかもしれない。
お母さまが眠っていたベッドも、ごはんを食べていた机も、どこにもない。
膝から崩れ落ちそうになり、耐える。
駄目だ、諦めてはいけない。
死ねないとわかっていても、諦めることなく必死に考えて、どうすれば死ねるのかあがき続けた。
今はあの人たちを殺さないために諦めるな。どうすれば助けられるのかを必死に考えろ。
「解毒剤の材料はこの森にあるので、集めてきます」
「かしこまりました。お待ちしております」
薬草毒草木の実に苔。それから大きな葉っぱ。どこに何があるのかは覚えている。何度も何度も、毒になりそうなものがないか探したから。
そのすべてを集め、小屋に戻る。あとどのぐらい時間があるのだろう。まだあの人たちは生きているだろうか。
「すみません、木の実を砕けるものがないか探してもらえますか」
木造りの床に材料を並べ、ドレスの一部をかみ切る。その中に苔を入れながら指示を出すと、ヴィルヘルムさんが木の実を手に持ち、握った。
「これでいいですか?」
「あ、はい」
手の中で粉々になった木の実を布に入れてもらう。それから薬草と毒草をひとまとめに口に入れ、噛み潰す。
毒もやりようによっては薬になる。薬が扱い方によって毒になるのと同じように。
「……それは、大丈夫なのですか?」
「衛生的にはあまりよくないかもしれませんが、道具がないので」
ぺっと吐き出して、布を揉む。出てきた液体を大きな葉っぱの上に垂らしていく。
「いえ、見るからに毒々しいものがあったように思えたもので」
「どれも食べたことがあるものなので大丈夫ですよ」
一滴、二滴、三滴。絞り続け、布の中がカスだけになったところで葉っぱを丁寧に折りたたみ、もう一度ドレスをちぎり包みこむ。
「多分これで大丈夫です。戻りましょう」
そしてまた、ヴィルヘルムさんに抱えられて木々の合間を抜ける。白塗りの廊下を抜け、塵一つない階段を駆け上がり、到着した先で待っていたのは、床に倒れるルーファス陛下たち。
ひゅうひゅう、と乾いた吐息が彼らがまだ生きていることを示している。ほっと胸を撫でおろし、葉っぱについた液体を指につけ、一人ずつ丁寧に口の中に押しこむ。
量はあまり作れなかったけど、少しでも効果はあるはず。持ち直したら、また作って飲ませればいい。
「ヴィルヘルムさんも、はい」
「……私は自分でできますので」
指を差し出すと、ヴィルヘルムさんは苦笑いしながら葉っぱについた液体を掬い、舐めた。
「これでとりあえず死にはしないと思います。万全を考えるのならもっと用意しておきたいですし、何度か含ませたほうが安定すると思うんですが……さすがにこちらに寝かせておくわけにもいきませんし、どうしましょう」
「それでしたら……あまり使われていなさそうな部屋がありましたので、そちらを利用させていただきましょう」
そう言って、ヴィルヘルムさんは倒れている人たちに手を伸ばすと、ひょいひょいと肩に担ぎはじめた。皆まとめて。
一番下の人の死因が、毒死ではなく圧死にならないことを祈ろう。
10
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
あなたに忘れられない人がいても――公爵家のご令息と契約結婚する運びとなりました!――
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
※1/1アメリアとシャーロックの長女ルイーズの恋物語「【R18】犬猿の仲の幼馴染は嘘の婚約者」が完結しましたので、ルイーズ誕生のエピソードを追加しています。
※R18版はムーンライトノベルス様にございます。本作品は、同名作品からR18箇所をR15表現に抑え、加筆修正したものになります。R15に※、ムーンライト様にはR18後日談2話あり。
元は令嬢だったが、現在はお針子として働くアメリア。彼女はある日突然、公爵家の三男シャーロックに求婚される。ナイトの称号を持つ元軍人の彼は、社交界で浮名を流す有名な人物だ。
破産寸前だった父は、彼の申し出を二つ返事で受け入れてしまい、アメリアはシャーロックと婚約することに。
だが、シャーロック本人からは、愛があって求婚したわけではないと言われてしまう。とは言え、なんだかんだで優しくて溺愛してくる彼に、だんだんと心惹かれていくアメリア。
初夜以外では手をつけられずに悩んでいたある時、自分とよく似た女性マーガレットとシャーロックが仲睦まじく映る写真を見つけてしまい――?
「私は彼女の代わりなの――? それとも――」
昔失くした恋人を忘れられない青年と、元気と健康が取り柄の元令嬢が、契約結婚を通して愛を育んでいく物語。
※全13話(1話を2〜4分割して投稿)
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
完)嫁いだつもりでしたがメイドに間違われています
オリハルコン陸
恋愛
嫁いだはずなのに、格好のせいか本気でメイドと勘違いされた貧乏令嬢。そのままうっかりメイドとして馴染んで、その生活を楽しみ始めてしまいます。
◇◇◇◇◇◇◇
「オマケのようでオマケじゃない〜」では、本編の小話や後日談というかたちでまだ語られてない部分を補完しています。
14回恋愛大賞奨励賞受賞しました!
これも読んでくださったり投票してくださった皆様のおかげです。
ありがとうございました!
ざっくりと見直し終わりました。完璧じゃないけど、とりあえずこれで。
この後本格的に手直し予定。(多分時間がかかります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる