44 / 62
四十三話
しおりを挟む
処分。その言葉を理解するよりも早く、食堂の扉が閉められる。慌てて扉を開けてもすでに遅く、廊下に二人の姿はなかった。
「処分、処分って……どういう、こと?」
繰り返してみても、意味がわからない。
王様はお母さまのことを引き受けると言っていた。お城でちゃんと看病して、様子を見てくれると、そういうことだと思っていた。
だけど考えてみれば、引き受けるとしか言われていない。どう扱うかまでは聞いていないし、聞けなかった。
お母さまは今、何をしているのだろう。
思い出せるのは、寝たままの、穏やかな顔。閉じられた瞼に、白く滑らかな肌。ベッドの上に散らばる灰色の髪。
ずっとずっと見てきた同じ顔。たとえもう二度と見ることはできなくても、それでいいと思っていた。
眠り続けるよりも、笑っていてほしいと、そう思っていたから。
「ライラ様?」
呆然と立ち尽くす私にかけられた声。視線を巡らせると、ヴィルヘルムさんが首を傾げて立っていた。
「どうかされましたか?」
「あ、いえ、その……」
なんて言えばいいのだろう。お姫様がお母さまを処分したと言っていた、と言ってもいいのだろうか。
だけどどういうことなのかと聞かれても、答えることはできない。
説明すれば、お母さまは妃として認められず、私も姫として認められていなかったことがばれてしまう。
妃の一人を処分するはずないと考えるだろうから。
「――なんでも、ありません。少し、食べすぎてしまったみたいで……」
私はお姫様の代わりで、だから代わりに来たとばれたら駄目で――だけど、それはもう言ってしまったのだっけ? ああもう、わからない。
わかるのは、一つだけだ。
「運動がてら庭園に行ってもいいですか?」
「構いませんが……何か、不都合があったのならいつでもお申し付けください」
「はい。ありがとうございます」
頭を下げて、ヴィルヘルムさんの横を通りすぎて、庭園に向かう。
私にわかるのは、できるのは、昔から一つしかない。
毒を作って、飲んで、死ぬことだけ。
剣すらも通さない頑丈な体。自由に出歩くこともできない森の中。
私に取れる手段は、毒を作ることだけだった。
お母さまが得られたはずの幸せは戻ってこないかもしれないけど、でも私がいなくなれば――お母さまの幸せを奪った王様と同じ、妖精眼を持つ娘がいなくなれば、また幸せを目指せるかもしれない。
だからお母さま、お母さま、泣かないで。きっと上手に死んでみせるから。どうかお願いだから、笑って。
ずっとずっと寝たままのお母さま。笑った顔なんて一度も見たことがないし、これからも見ることができないと思うけど、それでもお母さまが笑ってくれるのなら、それでいい。
うっかり私の作った毒を飲んで眠ってしまったお母さま。死ぬために作ったから解毒剤がなくて、間に合わなかったせいで眠ってしまったお母さま。
同じ毒で私は眠れなかったけど、もっともっと上手になれば、私を殺す毒も作れるはずだから。
「お母さま。待っててくださいね」
私が死ねばお母さまは笑ってくれて、お姫様はルーファス陛下に嫁いで、王様はお母さまを起こしてくれて――だからだから、私が死ぬのが一番いい。
ふわふわとした足取りで庭園にたどり着く。
毒草を用意することはできなかったけど、調合次第では毒になる種や根を集めることはできた。
花もあればよかったけど、花になるだけの時間はない。お姫様が待ちくたびれてしまったから。
「鉱物も欲しいけど……ああそうだ。衣裳部屋にあった宝石を砕けばいいかな。毒性のある宝石があれば、だけど」
砕いて煎じて煮て冷やして――道具は必要最低限しか持ってこなかったから、どうにか道具も調達しないと。
やらないといけないことがいっぱいある。
だけどお母さまが笑っていてくれるのなら、どんなに大変でもやり遂げてみせる。
閉じられた瞼。ベッドの上に広がる髪。白く滑らかな肌。
何年経っても変わらないお母さまの顔を思い浮かべながら、私は埋めた種を掘り返す。
「ライラ様」
土だらけになった私の頭上から声が降ってくる。顔を上げると、眼鏡の奥で星が瞬いているのが見えた。
「ヴィルヘルムさん」
何をしているのかと聞かれたらどうしよう。
身構える私の前に、ヴィルヘルムさんが座りこむ。服が汚れることも気にせずにあぐらをかき、頬杖をつく姿に、いつものヴィルヘルムさんらしくなくて首を傾げてしまう。
「ルーファスは君に告げることを嫌った。だからこれは、皇帝の補佐から王妃に対してではなく、天使の血をひく者から妖精の血をひく者に対しての言葉だと思ってほしい」
目を細め、淡々と言う彼に、私は瞬くことしかできない。
何を言うのかわからない。だけど、どうしてだろう。聞いてはいけないような気がするのは。
「人は簡単に死ぬ」
短く告げられた言葉。その意味を理解するよりも早く、ヴィルヘルムさんは言葉を繋げた。
「馬から落ちただけでも、ほんの少しの段差につまずいただけでも、落下してきたものにぶつかっただけでも。そして――毒を盛られただけでも」
「そん、なの、わかってます」
戦争で毒が使われて、惨たらしく死んだ人たちの話を聞かされた。
妖精の血をひく私ほど、他の人たちは頑丈ではないのだと教えられた。
「唯人は、本当に弱い生き物なんだよ。飲むものがなければ呆気なく死ぬし、食べるものがなくても死ぬ。適切な環境もなく、生きながらえることはできない」
それ以上は聞きたくなくて、耳をふさぐ。
だけど落ち着いた声色は手の平を通して、かすかだけど私の耳に届いてしまう。
「君の母親は何年も前に――毒を飲んで死んでいる」
「処分、処分って……どういう、こと?」
繰り返してみても、意味がわからない。
王様はお母さまのことを引き受けると言っていた。お城でちゃんと看病して、様子を見てくれると、そういうことだと思っていた。
だけど考えてみれば、引き受けるとしか言われていない。どう扱うかまでは聞いていないし、聞けなかった。
お母さまは今、何をしているのだろう。
思い出せるのは、寝たままの、穏やかな顔。閉じられた瞼に、白く滑らかな肌。ベッドの上に散らばる灰色の髪。
ずっとずっと見てきた同じ顔。たとえもう二度と見ることはできなくても、それでいいと思っていた。
眠り続けるよりも、笑っていてほしいと、そう思っていたから。
「ライラ様?」
呆然と立ち尽くす私にかけられた声。視線を巡らせると、ヴィルヘルムさんが首を傾げて立っていた。
「どうかされましたか?」
「あ、いえ、その……」
なんて言えばいいのだろう。お姫様がお母さまを処分したと言っていた、と言ってもいいのだろうか。
だけどどういうことなのかと聞かれても、答えることはできない。
説明すれば、お母さまは妃として認められず、私も姫として認められていなかったことがばれてしまう。
妃の一人を処分するはずないと考えるだろうから。
「――なんでも、ありません。少し、食べすぎてしまったみたいで……」
私はお姫様の代わりで、だから代わりに来たとばれたら駄目で――だけど、それはもう言ってしまったのだっけ? ああもう、わからない。
わかるのは、一つだけだ。
「運動がてら庭園に行ってもいいですか?」
「構いませんが……何か、不都合があったのならいつでもお申し付けください」
「はい。ありがとうございます」
頭を下げて、ヴィルヘルムさんの横を通りすぎて、庭園に向かう。
私にわかるのは、できるのは、昔から一つしかない。
毒を作って、飲んで、死ぬことだけ。
剣すらも通さない頑丈な体。自由に出歩くこともできない森の中。
私に取れる手段は、毒を作ることだけだった。
お母さまが得られたはずの幸せは戻ってこないかもしれないけど、でも私がいなくなれば――お母さまの幸せを奪った王様と同じ、妖精眼を持つ娘がいなくなれば、また幸せを目指せるかもしれない。
だからお母さま、お母さま、泣かないで。きっと上手に死んでみせるから。どうかお願いだから、笑って。
ずっとずっと寝たままのお母さま。笑った顔なんて一度も見たことがないし、これからも見ることができないと思うけど、それでもお母さまが笑ってくれるのなら、それでいい。
うっかり私の作った毒を飲んで眠ってしまったお母さま。死ぬために作ったから解毒剤がなくて、間に合わなかったせいで眠ってしまったお母さま。
同じ毒で私は眠れなかったけど、もっともっと上手になれば、私を殺す毒も作れるはずだから。
「お母さま。待っててくださいね」
私が死ねばお母さまは笑ってくれて、お姫様はルーファス陛下に嫁いで、王様はお母さまを起こしてくれて――だからだから、私が死ぬのが一番いい。
ふわふわとした足取りで庭園にたどり着く。
毒草を用意することはできなかったけど、調合次第では毒になる種や根を集めることはできた。
花もあればよかったけど、花になるだけの時間はない。お姫様が待ちくたびれてしまったから。
「鉱物も欲しいけど……ああそうだ。衣裳部屋にあった宝石を砕けばいいかな。毒性のある宝石があれば、だけど」
砕いて煎じて煮て冷やして――道具は必要最低限しか持ってこなかったから、どうにか道具も調達しないと。
やらないといけないことがいっぱいある。
だけどお母さまが笑っていてくれるのなら、どんなに大変でもやり遂げてみせる。
閉じられた瞼。ベッドの上に広がる髪。白く滑らかな肌。
何年経っても変わらないお母さまの顔を思い浮かべながら、私は埋めた種を掘り返す。
「ライラ様」
土だらけになった私の頭上から声が降ってくる。顔を上げると、眼鏡の奥で星が瞬いているのが見えた。
「ヴィルヘルムさん」
何をしているのかと聞かれたらどうしよう。
身構える私の前に、ヴィルヘルムさんが座りこむ。服が汚れることも気にせずにあぐらをかき、頬杖をつく姿に、いつものヴィルヘルムさんらしくなくて首を傾げてしまう。
「ルーファスは君に告げることを嫌った。だからこれは、皇帝の補佐から王妃に対してではなく、天使の血をひく者から妖精の血をひく者に対しての言葉だと思ってほしい」
目を細め、淡々と言う彼に、私は瞬くことしかできない。
何を言うのかわからない。だけど、どうしてだろう。聞いてはいけないような気がするのは。
「人は簡単に死ぬ」
短く告げられた言葉。その意味を理解するよりも早く、ヴィルヘルムさんは言葉を繋げた。
「馬から落ちただけでも、ほんの少しの段差につまずいただけでも、落下してきたものにぶつかっただけでも。そして――毒を盛られただけでも」
「そん、なの、わかってます」
戦争で毒が使われて、惨たらしく死んだ人たちの話を聞かされた。
妖精の血をひく私ほど、他の人たちは頑丈ではないのだと教えられた。
「唯人は、本当に弱い生き物なんだよ。飲むものがなければ呆気なく死ぬし、食べるものがなくても死ぬ。適切な環境もなく、生きながらえることはできない」
それ以上は聞きたくなくて、耳をふさぐ。
だけど落ち着いた声色は手の平を通して、かすかだけど私の耳に届いてしまう。
「君の母親は何年も前に――毒を飲んで死んでいる」
10
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
あなたに忘れられない人がいても――公爵家のご令息と契約結婚する運びとなりました!――
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
※1/1アメリアとシャーロックの長女ルイーズの恋物語「【R18】犬猿の仲の幼馴染は嘘の婚約者」が完結しましたので、ルイーズ誕生のエピソードを追加しています。
※R18版はムーンライトノベルス様にございます。本作品は、同名作品からR18箇所をR15表現に抑え、加筆修正したものになります。R15に※、ムーンライト様にはR18後日談2話あり。
元は令嬢だったが、現在はお針子として働くアメリア。彼女はある日突然、公爵家の三男シャーロックに求婚される。ナイトの称号を持つ元軍人の彼は、社交界で浮名を流す有名な人物だ。
破産寸前だった父は、彼の申し出を二つ返事で受け入れてしまい、アメリアはシャーロックと婚約することに。
だが、シャーロック本人からは、愛があって求婚したわけではないと言われてしまう。とは言え、なんだかんだで優しくて溺愛してくる彼に、だんだんと心惹かれていくアメリア。
初夜以外では手をつけられずに悩んでいたある時、自分とよく似た女性マーガレットとシャーロックが仲睦まじく映る写真を見つけてしまい――?
「私は彼女の代わりなの――? それとも――」
昔失くした恋人を忘れられない青年と、元気と健康が取り柄の元令嬢が、契約結婚を通して愛を育んでいく物語。
※全13話(1話を2〜4分割して投稿)
愛としか
及川 瞳
恋愛
私、加瀬千晶(かせちあき)は事故で過去の記憶をすべて失った。
私には結婚したばかりの夫、崇之(たかゆき)がいた。彼はルックスも経歴も申し分なく、記憶喪失となった私に対してもあふれるほどの愛情をもって接してくれた。けれど私には、知らない男性との生活としか思えなかった。
そんな時、私は私の記憶喪失を訝しむ一人の男性からの電話を受けた。
田上恭也(たがみきょうや)。
もちろん私は彼のことも何一つ、覚えていなかった。そんな私に彼は容赦なく云った。
「きっとあの事故が起こった日、最後に君の頭の中にいたのは俺の筈なのに」
私が忘れてしまった現実。崇之が知っていた事実。恭也が持て余す愛と思惑。
それらのすべてをつなぐ事故の真相とは……。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる