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3、4日目/口内教育
しおりを挟む颯太が実の兄・斗真に監禁されて4日。
相変わらず脱出できない密室の中、服を着ることも許されない生活が続いていた。
また斗真の言った通り部屋の片付けや食事の用意は使用人が行ったが、颯太が質問しても助けを求めても…使用人達はまるで颯太の存在などないもののように振る舞った。
(…あぁ…俺は、本当にここで飼い殺されるしかないのか)
才能がなかったばっかりに。
皇の家に生まれたばっかりに。
孤独な時間は颯太の精神を着実に蝕んでいく。
「初日ぶりだな。…颯太、少し顔色が悪いぞ?」
「…………」
そして3日ぶりに斗真が部屋に訪れても、颯太は初日のような抵抗を見せなかった。
しかしその目には怒りや殺意などの感情が燻る。
「使用人の報告によると食事もほとんど食べていないようだし…このまま餓死するつもりか?」
「…そんなの、俺の勝手だろ」
「はぁ…まったく、『大人しくいい子で待っていろ』とは言ったが…少し想定外だな」
斗真は小さくため息をつくと、颯太の肩を軽く押してソファに押し倒した。
「予定変更だ。…今日は、その生意気な口を再教育する」
「んうっ…!」
強引に唇を重ね、舌を入れるような濃厚なキスを落とす。
颯太は咄嗟に舌に噛み付こうとしたが、斗真の手が敏感になった乳首に触れ、抵抗の力が弱まってしまった。
「っ…ん、ぅ…!」
(やはりこちらの舌を噛み切ろうとしてきたか。だが…)
「ぁっ…♡」
初日の『教育』は未だ根強く、颯太の乳首は完全な性感帯と化していた。
通常の大きさも二回りほど大きくなり、斗真の愛撫を受けて赤く勃起する。
「や、めぇ…♡」
「俺が来ない間、自分で弄ってたのか?前見た時よりも大きくなっているぞ」
「そ、んなわけ…なっ…んんっ!♡」
今度は舌を吸われながら、乳首を押し潰すように刺激される。
乳首で快感を与えると同時に口内を責めることで、口内への刺激を快感と誤認させるのだ。
「んっ…ふ、ぁっ…♡(…ヤバイ…頭が、ぼーっとして…)」
「顔が蕩けてきたな。…そろそろ、本腰を入れるか」
「っー!んむぅ…!」
瞬間、斗真は先程までとは比べ物にならないほど激しいキスを落とす。
…颯太の息を奪い、歯列をなぞり、舌を吸う巧みなキス。
さらに乳首への愛撫も激しくなり、颯太は無意識に腰を揺らし始める。
「あっ♡ん、むぅ♡♡(嫌だっ…また、イク…っ♡こんな、嫌なのにっ…♡)」
次第に湧き上がる射精感。
迫る絶頂に颯太は思わず目を瞑り…
「…ダメだ」
「っー!」
まさにその瞬間、斗真の手が止まり、キスをしていた口も離れる。
「ぁっ…」
「ふふっ、そう寂しそうな顔をするな」
「だ…れがっ…」
咄嗟に顔を背け、唇を噛み締める颯太。
しかし斗真は楽しそうに笑い、颯太の顎を強引に掴む。
「さて、続きだ。…口だけでしっかり感じるようにしてやるからな」
「っ!や、やめ…っんぅ!」
再び激しいキスと乳首責めを再開され、颯太は全身を強ばらせた。
そして絶頂寸前でまた止められ、間を置いて再開する一連の流れを何度も繰り返されるうちに、颯太は次第に思考力を奪われていった。
「っ、はっ…はぁ…♡」
「乳首を弄らなくてもキスだけで感じるようになってきたか?」
「そ、そんな…わけぇ…♡」
否定するように首を横に振る颯太だが、斗真からの乳首責めが次第に軽くなっていることに気付いていなかった。
「相変わらず生意気な口だな。…そうだ。今度は使用人達の前で教育してやろうか?」
「っー!?な、そんなっ…」
「その方が手っ取り早いとは思わないか?…時間をかけて教育するのもいいが、俺もそこまで暇ではないからな」
「やっ…そんな、こと…っ…」
ただでさえ全裸での生活を余儀なくされ、使用人に裸体を晒している颯太。
今のような痴態を見られれば、きっと恥辱に耐えられない。
そんな颯太の心理が分かっているからこそ、斗真は颯太の恥辱を煽る。
「ワガママを言える立場か?…あぁ、それとも俺がいない時は使用人に教育を任せようか。そうしたらお前も少しは使用人達を敬えるようになるかもな」
「やっ…いやだ…いやだぁ…」
自分を蔑む使用人に体を暴かれ、性的に教育される姿を想像してしまい、颯太は大粒の涙をこぼす。
「…なら誰ならいいんだ?ほら、言ってみろ」
それはほぼ誘導尋問のようなものだった。
使用人と兄しかいないこの狭い部屋で、颯太が選ぶとしたら…一人しかいない。
「…ぃ……ま…」
「聞こえない」
「んぁっ♡お、おにい…さまっ…おにいさまが、いい…っ…♡」
軽く乳首を抓られながら颯太が選んだのは、想定通り斗真だった。
「いい子だな。素直な子は嫌いじゃないぞ」
「あっ♡あぁっ♡」
目尻の涙を舌で掬い取ると、斗真はまた激しいキスと乳首責めを与える。
「んっ♡んんっ♡ふぁあっ…♡」
「ん…このまま気持ちよくイかせてやる。ほら、ここに…」
そして斗真は膝に颯太を座らせ、背面座位のような体位でキスをし、両乳首を指先で扱き始めた。
「あっ♡ふ、ぁ…♡(これ…きす…♡すごっ…♡きもち、いい♡)」
(…だいぶ蕩けてきたな。もう完全に女の顔だ)
キスに夢中になって腰を前後させる颯太を見据え、斗真は目を細める。
さらに既に硬くなった颯太の性器を膝で刺激し、射精を促した。
「んむぅ♡♡あ♡ふぁあ♡だ、め♡んん♡」
「…ん……イけ」
カリッ
「んんんんん♡♡♡♡」
最後は舌先を噛まれながら乳首に爪を立てられ、颯太は勢いよく射精してしまった。
ソファの前に置かれたテーブルと床に敷かれた絨毯を白濁で汚し、放心状態で空を見つめる。
「上手にイけたな。偉いぞ」
「ぅ…(…また、イかされた…相手は憎いはずの、クソ兄…なのに…)」
じわりと涙を浮かべ、泣きそうな颯太に斗真は耳元で囁く。
「いいか?今後は使用人を煩わせないこと。それと出された食事は全て食べること。…もし守れなかった時は…お仕置き、だからな」
「っー…」
具体的な手段は言わなかったものの、『お仕置き』という単語は颯太を恐怖させるには充分だった。
「…わ、かった…」
「『分かりましたお兄さま』、だ」
「………わ、わかり…ました……おにい、さま…」
声を震わせる颯太に満足したのか、斗真は弟を膝から下ろすと軽く身なりを整えてから踵を返す。
「では、今日の教育はここまでにしてやろう。…約束、忘れるなよ?」
「……………」
楽しそうに嗤う兄の姿を、颯太は直視することが出来なかった。
………………………………
「ご苦労。…部屋を片付けておけ」
監禁部屋を出た斗真は、部屋の外に控えていた使用人に冷たい表情で命令した。
使用人が頭を下げて監禁部屋に向かうと、少し間を置いて別の使用人…執事長へ声をかける。
「それと…執事長」
「ここに」
「今後、颯太の食事にはこれを混ぜろ。分量は一食につき0.1gだ」
そう言って斗真が手渡したのはシンプルな小瓶。
中には白い粉末のようなものが入っている。
…それは初日に使ったあのローションに混ぜられていた非合法の媚薬。
颯太に『食事を残さない』と約束させたのはこのためだった。
「もし颯太が食事を残すようであれば直ぐに報告しろ。それと、部屋の監視カメラもメンテナンスを怠るなよ」
「かしこまりました。…斗真様は、明日から海外でございましたね」
「あぁ。用事が済んだら直ぐに帰るつもりだが…その時アイツがどうなっているのか、次の教育が楽しみだ」
そうして斗真はまた楽しそうな笑みを浮かべると、上機嫌で自室へと戻って行った。
2日目 了
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