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第一部/3組目・親子の冒険者
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しおりを挟むーーー4部屋目ーーー
ビキニアーマーを装備した事で魔法陣が起動し、ようやく4部屋目に到達したアレクとブレア。
そこは狭く細い通路のようになっており、必然的にアレクが前に出る。
「ブレア、俺が前に出る。…万一後ろから敵が来たら、すぐに呼べ」
「うん、分かった!」
杖を握りしめ、力強く頷くブレア。
娘の表情に安堵したアレクは、大剣を片手にブレアの前を歩き始める。
ーーカツ カツ カツ
「…………」
「……」
長い通路を歩く2人。
時折曲がり角に当たることはあったが分かれ道などはなく、ただ道なりにひたすら進む。
その間、ブレアは前を歩く父親の『丸出しになった尻や背中』をじっと見つめていた。
(お父さんの体、こんなに大きかったんだ……特にお尻、筋肉質なはずなのに紐がくい込んでて…なんだか柔らかそう……)
普段は厚い鎧に守られた背中や尻、そして太ももに目を奪われるブレア。
いつもなら『恥ずかしい』と目を背けたくなる光景であるにも関わらず、何故かこの時ばかりは父の尻から目を逸らせないでいた。
……まだアレクもブレアも気付いていないが、これはあのビキニアーマーに秘められた付加効果。
装備者以外、敵味方種族問わずあらゆる生命体を魅了する危険な装備…その名も、『魅惑のビキニアーマー』だった。
そんなことなど露知らず、父の卑猥なビキニアーマー姿に悶々とした気持ちを抱くブレア。
今自分が危険なダンジョンに居ることも忘れ、とにかく雑念を抑えようと必死に別のことを考えようとしていたが……不意にアレクの足が止まり、その背中に顔面から激突してしまう。
どんっ
「わぷっ!…お、お父さん?」
「まずいな…」
苦虫を噛み潰したような顔で前方を見上げるアレク。
ブレアが小首を傾げながら父の背中越しに前を見れば、そこには巨大なスライムが細い通路を塞ぐようにして2人を待ち構えていた。
「道が細い以上、回避は難しそうだな…」
「でもあれだけ大きなスライムだと物理攻撃はあんまり効きそうにないね…」
少し離れた場所からスライムの様子を伺う2人。
生半可な物理攻撃が効きそうになさそうな風貌に打開策を思案する。
「私の魔法攻撃も通用するかな…?」
「むぅ…あまり慣れない戦法だが、ブレアの魔力を俺の大剣に……」
と、ほんの一瞬アレクがブレアの方を向いたその時だった。
『ぶにゅにゅ~ん!』
「っー!」
野太い鳴き声(?)を発しながら震え出した巨大スライム。
その巨大な図体からは想像もつかないほどのスピードで体の一部を伸ばすと、アレクの腕や足を捉えてしまう。
「く…!」
「お父さん!」
「ブレア!早くにげ…っ!」
とぷんっ
巨大スライムはアレクの四肢を強く引くと、そのまま体の中へと閉じ込めてしまった。
しかしスライムの体内でも呼吸は出来るようで、閉じ込められたアレクは必死に抵抗し続ける。
(くそっ…息は出来るみたいだが…沼の中みたいに抵抗があって、剣が触れねぇ…!)
透明なスライムの体内でもがき、脱出しようと泳いでみるアレク。
しかし粘性の高いスライムの体の中は自由に移動が出来ず逃れることが出来ない。
(ブレアは…っ、まだ逃げてないのか!くそっ、すっかり怯えきって……)
ーーにゅるっ
「んひっ…!?」
アレクがブレアの方を向いた瞬間、ビキニアーマーの隙間からスライムの体の一部が滑り込んだ。
しかも悪いことに、スライムはビキニアーマーの下からアレクの全身を愛撫するかのように蠢き始める。
「ぁっ…♡ば、バカ!なに、を…んぉっ♡♡」
「…お、お父さん…?」
不安そうな顔のブレアをよそに、スライムはビキニアーマーでギリギリ隠されたアレクの乳首を器用に扱いていく。
ぬぷっ…クリクリっ
「くぅ…♡(む、娘の前で…こんな…)」
アレクは何とか平静を装おうと歯を食いしばったが、スライムはそれを嘲笑うかのように攻めを激しくしていく。
次にスライムが狙ったのはアレクの下半身。
ビキニアーマーで隠しきれてない男性器に向けて、筒状に変形させた体の一部を滑り込ませた。
「ぅ、ひぃ♡♡♡」
密度を自在に操り、適度な硬さのオナホールとなったスライムの体はビキニアーマーに収まったアレクの性器を包み込む。
(こ、このスケベスライムめ…っ!)
声を出さないように唇を噛み締めながら下半身にまとわりつくスライムをどうにかしようと手を伸ばすアレク。
しかし……
『ぶにゅ~ん!』
「っー!?」
スライムの体が震えた瞬間、アレクの周りだけスライムの体が蠢き、その両手は頭の後ろに。
そして両足はガニ股になるように広げられ、外にいるブレアの方へと向けられてしまった。
「おとう…さん…?」
「ぶ、ブレア!見る、なぁああっ♡♡♡」
2人の視線が交わった瞬間、スライムは本気を出したかのようにアレクの体を攻め始める。
乳首は強めに抓られ性器はスライムオナホにより容赦なく扱かれたが、そのどちらもビキニアーマーの下で行われていたためにブレアにはその全貌が分からなかった。
ただ分かるのは…実の父が、ビキニアーマーという淫らな格好で、何か卑猥なことをされているということだけ。
(…あんなに下品に足を広げて…それに声も、聞いたことないくらい高くて……なんだか…すごく、えっち…♡)
『見るな』という拒絶の言葉も耳に届かず、ほんのりと頬を赤らめたブレアはスライムの中で嬲られる父の痴態に魅了されていた。
ーーずちゅっ ずりゅっ
「ひっ…♡ん、くぅ…♡♡や、やめ…おほぉ♡♡」
透明なスライムの体内に捕らえられ、身体中を弄ばれるアレク。
ビキニアーマーの下ではその性器が硬く勃起し、亀頭の部分がチラリとはみ出してしまっていた。
(っ、イクのだけは…堪えないと…っ♡娘の目の前で、これ以上無様な姿は……)
しかし強制的にガニ股にされた状態ではマトモに堪える事も出来ず、次第に腰が震え始める。
「(っ、ダメだ…このままじゃ、時間の問題っ…)…ぅ、あぁっ!?」
不意に『にゅるん』と尻を這う感触を覚えたアレク。
思わず短い悲鳴を上げてしまった瞬間には、細い触手となったスライムの体が尻穴の中へと侵入していた。
「ひっ…う、そだろ…♡そんな、とこぉ♡♡」
ーーぐっ
「んぁあぁあっ♡♡やめ…やめ、ろぉ♡♡♡」
そしてスライムが真っ直ぐに向かったのは、アレクの前立腺。
そこに到達すると、グイグイと押すようにして容赦なく刺激を与える。
ーぐっ ぐっ ゴリッ!
「ひぁ♡や、め♡ケツ♡やめろぉ♡♡あっ…い、くぅ♡イク♡イクイクイクぅぅう♡♡♡」
ーーどぷっ!!
…そして抵抗虚しくスライムの体内で射精してしまったアレク。
射精直後の余韻に淫らなトロ顔を晒したが、外にいる娘と目が合い一瞬で正気に戻る。
「っー!ぁ…ブレア…そ、その……」
「………………」
ブレアは父を侮蔑することなく、ただ無言で頬を赤く染める。
どうすればいいか分からないアレクを他所に、スライムはアレクの体を解放すると床や壁の隙間から何処かへと消えてしまっていた。
ーードサッ
「っ、く…」
「ぁ…」
スライムから解放され、思わず床に倒れ込むアレク。
しかしブレアはそれを助け起こすことも無く、頬を赤く染めてそわそわと視線を彷徨わせる。
(…き、気まずい)
娘に痴態を晒してしまったことにアレクも動揺していたが、ここは冷静になり『何事も無かった』かのように立ち上がる。
「…ブレア……と、とにかく今はここを生きて脱出することを考えろ。いいな?」
「……うん」
そして自らの痴態はなるべく封印し、生還を最優先したいアレクはスライムまみれになった体を軽く払う。
(……一旦休憩が必要だな…俺にもブレアにも)
気持ちを切り替える為にもそう判断したアレクは、大剣に手をかけたまま奥へと進む。
ブレアもその後に続いていたが、その視線は先程よりもより熱く、アレクの後ろ姿を舐めまわすように見つめていた。
ーー4部屋目 えろの細道 突破ーー
----------------------------
アレク 人間・重戦士
Lv.58 性別:男 年齢:40
HP:143/570
MP:17/50
状態:敏感(弱)、ノーパン、
魅惑のビキニアーマー装備
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----------------------------
ブレア 人間・聖職者
Lv.28 性別:女 年齢:17
HP:112/145
MP:34/87
状態:????
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