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28話〜時の神・次元の神
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「バン、アンタの矢も魔力なんだろう? 岩蜥蜴の表皮を貫く様な矢を射ちまくってて魔力は大丈夫なのか?」
現在、一行は第一層フロアの安全地帯と呼ばれる魔物の入ってこない空間で食事を摂っている。
あの後も、セルカが魔物を視認する前にバーンダーバが全て射抜いていた。
「問題無い、私はこれしか脳が無いからな。 逆にこれなら7日7夜射ち続けても大丈夫だ」
「どんだけだよ」
セルカは最早呆れたような表情になっていた。
「バン、アンタが全部仕留めるからアタイは暇でしょうがないよ」
干し肉をかじりながらロゼが不満気な顔をしている。
「すまない、だが、セルカは戦えんからな。 見つけしだいにセルカに近づかん様にすぐに仕留めているのだ」
ロゼが「ふーん」と鼻を鳴らして干し肉をかじる、その表情は面白く無さそうだが反論はしない。
「ところで、セルカ、なぜ迷宮にこんな休憩場所があるのだ?」
周りをキョロキョロと見てバーンダーバが質問する。
「さぁな、でも、有力な説があるにはある」
「ほう、どんなだ?」
「そうだな、説明の前にこっちへ来い」
セルカがセーフポイントの広い空間の片隅に歩いていく。
「これを見てみな」
セルカの指さした壁には不思議な紋章があった。
バーンダーバの顔がみるみる驚愕の表情に変わっていく。
「これは・・・」
「不思議ってか、なんか不気味だろ?」
セルカはソレを見ながら苦笑する。
紋章は見ている間にもまるで生きているかのように蠢いてその紋様を常に変じさせていた。
「これって、アルセンの、勇者の手の甲にあった紋章に似てますね」
後ろから覗き込んでいたフェイが呟いた。
「へぇ、勇者の紋章を見たことあるのか。 ま、似てるんだろうな。 これも時の大神・クーンアールの紋章なんだそうだ」
「ふーん、なんでそんなもんがこんな所にあるんだい?」
ロゼが干し肉をクチャクチャと噛みながら質問する。
「迷宮は勇者を強く育てるために次元の大神・オルパターンが造ったって言われてるんだ、確かに。 迷宮の中は次元を弄くったんじゃないかっていうような場所が結構ある、いきなり空があったり、森があったりするときもあるからな」
「この時の大神の紋章はなんでこんな所にあるんですか?」
フェイが訪ねる。
「その壁の紋章に時の大神の加護を受けた勇者が触れると失った魔力を回復してくれるんだ、それが迷宮が勇者を強くするために神が造ったって言われてる一番の由縁だね」
「なるほど、だから今までに迷宮を踏破出来たのは時の大神の加護を受けた勇者ばっかりなんですね」
フェイが納得したように呟いた。
「あぁ、勇者以外じゃ踏破出来たのは300年前の魔将殺しの英雄と言われたゲルハルトの率いたパーティだけだ」
フェイがバーンダーバの顔を見る、バーンダーバは相変わらず紋章を見つめていた。
その顔色は若干悪い様にも見える。
「どうしたんですか? バン」
フェイが心配そうに声をかける。
「・・・ 私にも、私の体にも、この紋章がある。 一緒ではないが、よく似ている」
バーンダーバはフェイの方を見ずに呟いた。
「はぁ!? どういう事だい?」
バーンダーバの言葉の先に反応したのはロゼだった。
「バン、どういう事ですか?」
バーンダーバはチラリとフェイとロゼを見る。
「ふむ、見た方が早いだろう」
そう言うとバーンダーバは外套を脱いで鉄の胸当ての留め具を外し、最後に着ていたシャツを捲り上げる。
「んなっ!」
セルカがソレを見て声を上げた。
バーンダーバの背中には壁にある物と同じ様に刻一刻と蠢いて紋様を変じさせる紋章が背中いっぱいに描かれていた。
「なんで、バンの背中に勇者と同じ時の大神の紋章があるんだ?」
セルカが呟く。
「いえ、私が見た勇者アルセンの紋章は手の甲に収まる様な小さな物でしたし。 それに、壁にある紋章みたいに変化はしていますがバンの物とは明らかに違いますね・・・」
「バン、いったい誰にソレを受けたんだい?」
「分からん、私は物心ついた頃にはすでにスラム街で他人から食物を奪う生活をしていたからな。 その頃にはこの紋章を見て不気味だのあっちに行けだのと言われていたからいつからあるかは私には分からない」
話ながらバーンダーバは服を着てブレストプレートの留め具をはめていく。
「なぁ、ちょっとこの紋章に触れてみてくれよ。 もしかしたら反応があるかも」
セルカが壁の紋章を指差す。
外套を羽織りながらバーンダーバが壁の紋章を見る。
「こうか?」
なんの躊躇いもなくバーンダーバが紋章に手を重ねる。
・・・
・・・・・・
『何も起こらんな』
フェムノが呟いた。
「やっぱりバンの紋章は時の大神の物とは違うんですね、なんなんでしょうか」
「見覚えがないこともないねぇ」
ロゼが呟く、三人の視線がロゼに集まった。
「その紋章、アタイの親父にあったものに似ている気がするね」
「闘争の龍か、私が見た限りでは無かった気がするが」
バーンダーバが首をひねる。
「パッと見える場所じゃ無いからね、鱗の下に隠れてんのさ。 アタイも見たのは1回きりだよ」
「なんで鱗の下の紋章が見えたのですか?」
「アタイが餓鬼の頃にじゃれて遊んでたら爪が引っかかって親父の鱗が剥がれて見えたんだよ、親父、「痛い痛い」って大騒ぎしてたね」
ロゼが思い出してニヤニヤしている。
「ま、全部が見えた訳じゃないから一緒とは言えないけどねぇ」
ロゼはバーンダーバをまじまじと見ながら呟いた。
「ふむ、考えても分からん。 今は先に進もう」
バーンダーバは壁の紋章から手を離した。
「まだ先へ進むのか? まぁ、確かのバンの弓矢のお陰でかなり楽に進んでるから体力も余ってるしな」
「セルカの判断に任せよう」
バーンダーバに言われてセルカは少し考える。
「よし、それなら進もう。 そこの転移の魔法陣から先へ進める」
セルカが促した先、セーフポイントのフロアの中心にその魔法陣はあった。
その魔法陣を踏むと体が引っ張られる様な感覚があり、瞬きをした次の瞬間にはだだっ広い草原の上に4人は立っていた。
現在、一行は第一層フロアの安全地帯と呼ばれる魔物の入ってこない空間で食事を摂っている。
あの後も、セルカが魔物を視認する前にバーンダーバが全て射抜いていた。
「問題無い、私はこれしか脳が無いからな。 逆にこれなら7日7夜射ち続けても大丈夫だ」
「どんだけだよ」
セルカは最早呆れたような表情になっていた。
「バン、アンタが全部仕留めるからアタイは暇でしょうがないよ」
干し肉をかじりながらロゼが不満気な顔をしている。
「すまない、だが、セルカは戦えんからな。 見つけしだいにセルカに近づかん様にすぐに仕留めているのだ」
ロゼが「ふーん」と鼻を鳴らして干し肉をかじる、その表情は面白く無さそうだが反論はしない。
「ところで、セルカ、なぜ迷宮にこんな休憩場所があるのだ?」
周りをキョロキョロと見てバーンダーバが質問する。
「さぁな、でも、有力な説があるにはある」
「ほう、どんなだ?」
「そうだな、説明の前にこっちへ来い」
セルカがセーフポイントの広い空間の片隅に歩いていく。
「これを見てみな」
セルカの指さした壁には不思議な紋章があった。
バーンダーバの顔がみるみる驚愕の表情に変わっていく。
「これは・・・」
「不思議ってか、なんか不気味だろ?」
セルカはソレを見ながら苦笑する。
紋章は見ている間にもまるで生きているかのように蠢いてその紋様を常に変じさせていた。
「これって、アルセンの、勇者の手の甲にあった紋章に似てますね」
後ろから覗き込んでいたフェイが呟いた。
「へぇ、勇者の紋章を見たことあるのか。 ま、似てるんだろうな。 これも時の大神・クーンアールの紋章なんだそうだ」
「ふーん、なんでそんなもんがこんな所にあるんだい?」
ロゼが干し肉をクチャクチャと噛みながら質問する。
「迷宮は勇者を強く育てるために次元の大神・オルパターンが造ったって言われてるんだ、確かに。 迷宮の中は次元を弄くったんじゃないかっていうような場所が結構ある、いきなり空があったり、森があったりするときもあるからな」
「この時の大神の紋章はなんでこんな所にあるんですか?」
フェイが訪ねる。
「その壁の紋章に時の大神の加護を受けた勇者が触れると失った魔力を回復してくれるんだ、それが迷宮が勇者を強くするために神が造ったって言われてる一番の由縁だね」
「なるほど、だから今までに迷宮を踏破出来たのは時の大神の加護を受けた勇者ばっかりなんですね」
フェイが納得したように呟いた。
「あぁ、勇者以外じゃ踏破出来たのは300年前の魔将殺しの英雄と言われたゲルハルトの率いたパーティだけだ」
フェイがバーンダーバの顔を見る、バーンダーバは相変わらず紋章を見つめていた。
その顔色は若干悪い様にも見える。
「どうしたんですか? バン」
フェイが心配そうに声をかける。
「・・・ 私にも、私の体にも、この紋章がある。 一緒ではないが、よく似ている」
バーンダーバはフェイの方を見ずに呟いた。
「はぁ!? どういう事だい?」
バーンダーバの言葉の先に反応したのはロゼだった。
「バン、どういう事ですか?」
バーンダーバはチラリとフェイとロゼを見る。
「ふむ、見た方が早いだろう」
そう言うとバーンダーバは外套を脱いで鉄の胸当ての留め具を外し、最後に着ていたシャツを捲り上げる。
「んなっ!」
セルカがソレを見て声を上げた。
バーンダーバの背中には壁にある物と同じ様に刻一刻と蠢いて紋様を変じさせる紋章が背中いっぱいに描かれていた。
「なんで、バンの背中に勇者と同じ時の大神の紋章があるんだ?」
セルカが呟く。
「いえ、私が見た勇者アルセンの紋章は手の甲に収まる様な小さな物でしたし。 それに、壁にある紋章みたいに変化はしていますがバンの物とは明らかに違いますね・・・」
「バン、いったい誰にソレを受けたんだい?」
「分からん、私は物心ついた頃にはすでにスラム街で他人から食物を奪う生活をしていたからな。 その頃にはこの紋章を見て不気味だのあっちに行けだのと言われていたからいつからあるかは私には分からない」
話ながらバーンダーバは服を着てブレストプレートの留め具をはめていく。
「なぁ、ちょっとこの紋章に触れてみてくれよ。 もしかしたら反応があるかも」
セルカが壁の紋章を指差す。
外套を羽織りながらバーンダーバが壁の紋章を見る。
「こうか?」
なんの躊躇いもなくバーンダーバが紋章に手を重ねる。
・・・
・・・・・・
『何も起こらんな』
フェムノが呟いた。
「やっぱりバンの紋章は時の大神の物とは違うんですね、なんなんでしょうか」
「見覚えがないこともないねぇ」
ロゼが呟く、三人の視線がロゼに集まった。
「その紋章、アタイの親父にあったものに似ている気がするね」
「闘争の龍か、私が見た限りでは無かった気がするが」
バーンダーバが首をひねる。
「パッと見える場所じゃ無いからね、鱗の下に隠れてんのさ。 アタイも見たのは1回きりだよ」
「なんで鱗の下の紋章が見えたのですか?」
「アタイが餓鬼の頃にじゃれて遊んでたら爪が引っかかって親父の鱗が剥がれて見えたんだよ、親父、「痛い痛い」って大騒ぎしてたね」
ロゼが思い出してニヤニヤしている。
「ま、全部が見えた訳じゃないから一緒とは言えないけどねぇ」
ロゼはバーンダーバをまじまじと見ながら呟いた。
「ふむ、考えても分からん。 今は先に進もう」
バーンダーバは壁の紋章から手を離した。
「まだ先へ進むのか? まぁ、確かのバンの弓矢のお陰でかなり楽に進んでるから体力も余ってるしな」
「セルカの判断に任せよう」
バーンダーバに言われてセルカは少し考える。
「よし、それなら進もう。 そこの転移の魔法陣から先へ進める」
セルカが促した先、セーフポイントのフロアの中心にその魔法陣はあった。
その魔法陣を踏むと体が引っ張られる様な感覚があり、瞬きをした次の瞬間にはだだっ広い草原の上に4人は立っていた。
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