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第12話・クーリーン・中編
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「はぁ、はぁ、ははっ。 ラクショーだっての」
額の汗を拭ってクーリーンが苦し紛れに笑った。
すり鉢状のフロアの床はゴブリンの残骸でいっぱいになっていた。
もう既に、ゴブリンの体からは魔力が抜けて元の骨や髪の毛といった依代に戻っている。
クーリーンはその残骸の上を気にすること無く踏みつけながら歩いて行く。
脆くなった残骸はクーリーンに踏まれて大した抵抗も無く砕ける。
「にしても、ビリーのヤツ、嫌らしい、仕掛けを、造りやがった、わね」
かなり消耗しているらしく、クーリーンは息も絶え絶えに、それでも悪態をついていた。
クーリーンは疲れた頭でビリーにあったらなんて言ってやろうかと考えていた。
いつの間に自分はビリーに辛く当たるようになったんだろう?
疲れからかクーリーンの思考は脱線し始めた。
初めてビリーの顔を見た時、眠たそうな顔だな。
という、良いとも悪いとも言えない印象だった。
そして、何度目かに一緒に迷宮潜っていた時、クーリーンはビリーに命を救われた。
=======
低位、束縛の迷宮。
そこは蜘蛛だらけの嫌な迷宮だった。
蜘蛛の巣がそこら中に張り巡らされていてクーリーンの快足はその迷宮では全く生かせなかった。
アインダークの喋る魔法剣による風刃とクラマリオの魔法。
ビリーの魔法で蜘蛛の巣を処理しながらゆっくりと進んで行った。
バラックが殿を務めて背後を警戒し、クーリーンは隊列の中心にいたが完全にお荷物だった。
アインダークも焦れったく進む攻略に精細をかいていた。
そんな中でも冷静に、迫る魔物を氷の矢の魔法で仕留め、蜘蛛の巣を風刃の魔法で断ち切って木の棒でくるくると巻き取りながらビリーは進んでいた。
通路が二手に枝分かれた所で両方の通路から蜘蛛の魔物が這い出してきた!
ビリーとクラマリオが氷の魔法を放って攻撃したが撃ち漏らした魔物がすぐそこまで迫った!
クーリーンが前衛に躍り出て一匹を刺し殺し、反転した所で足を蜘蛛の巣に絡めてしまった。
動きが止まった所に糸を飛ばされて持っていた剣を絡め取られた!
短剣を抜いて迫ってきた魔物を迎え撃とうと身構えたところにビリーがクーリーンを抱き抱えて飛んだ!
クーリーンがさっきまで立っていた位置に無数の蜘蛛の糸が飛んできた!
クーリーンの死角にいた蜘蛛に気付かなかったのだ。
一瞬で詠唱を終えたビリーが天井を這い回り飛びかかるとしていた魔物に氷の矢を放ち、腰から剣を抜いて1太刀で2体の魔物を屠った!
「下がれクーリーン!」
クーリーンを背中に庇い、詠唱しながら魔物を斬り伏せていく。
その手際は美しくすらあった、クーリーンは戦闘中にも関わらず一瞬見とれてしまうほどに鮮やかだった。
その日、迷宮の攻略を止めて引き返し。
宿に戻ってクーリーンはビリーの部屋を訪ねた、扉を叩くと少し開いた扉の隙間からビリーが顔を出した。
「どうした?」
「あー、今日のお礼を言おうと思ってさ」
ビリーはなんの事か分からいないという顔になった。
「ほら、助けてくれたじゃん」
そこまで言ってようやっと合点がいったようで
「あぁ、それならパーティなんだから当たり前じゃないか」
そう答えた。
「入っても良いかな?」
少し恥ずかしそうに言うクーリーン。
首を傾げながらもビリーはクーリーンを部屋へ入れた。
部屋の中はベッドの他に机と椅子が一つずつあるだけだった、テーブルの上には手入れの途中だったのか、剣と篭手が置いてあり、テーブルの横に油を塗られたばかりのツヤっとした革鎧が丁寧に並べられていた。
クーリーンは一つだけの椅子に座り、ビリーは篭手を取り上げてベッドに腰掛けた。
「ねぇ、ビリーはさ、前は1人で低位迷宮に潜ってたんだよね?」
なんとなく、鎧に目を向けながらクーリーンが尋ねる。
「あぁ、そうだな」
ビリーは篭手に布で油を刷り込みながら答える。
「今日みたいな状況は1人の時はどうしてたの?」
ビリーは顔をあげてクーリーンを見る、クーリーンはまた革鎧に視線を移した。
「分かれ道の?」
「うん」
「そうだな、詠唱しながら距離をとって凍結魔法で通路の片方を塞ぐ。 後は後退しながら戦って撤退かな」
「踏破は諦めるの?」
「あの状況ならね、戦っても次第に足元に蜘蛛の巣が絡まってどこかで殺られてただろう。 あの迷宮は厄介だよ、空気飴って知ってる?」
唐突に話が変わった事にクーリーンはキョトンとした。
「知らないか? 僕が作ったんだけどな、冒険者ギルドにも製法は教えたんだけど。 あんまり宣伝してないんだな」
「なにさ、その、空気飴って」
「口に含むと2~3時間は呼吸が出来るくらい空気を含んでるんだ、そいつを口に入れて炎魔法でひたすら蜘蛛の巣を焼き払いながら進むかな」
「迷宮で炎を使ったら息が出来なくなるんだよね?」
「あぁ、だから息が出来るように作ったんだ。 それなら迷宮の中でも炎熱魔法が使えるだろ?」
クーリーンはまたキョトンとした顔になった。
「あっははははは」
そして盛大に笑った、ビリーはその顔を不思議そうに見つめる。
「ビリーって凄いね、想像の斜め上をいってるや」
ビリーは頬を掻きながら「そうかな?」と、ボソリと呟いた。
クーリーンが立ち上がってビリーの隣に腰掛ける、肩が触れ合うほどの距離だ。
「ねぇ、今日はありがとね」
「いいって、パーティなんだから」
困ったようにビリーが言う。
クーリーンはゆっくりと顔を近付けた、鼻と鼻が触れ合いそうになった時、クーリーンは目を閉じた。
ビリーは慌てて立ち上がった。
「その、すまない、パーティでそういうのは良くないと思うんだ」
クーリーンに背中を向けたままビリーは言った。
「・・・」
クーリーンはビリーの背中を見て視線を下にさげた。
「すまない」
「いや、アタイの方こそなんかごめんね」
クーリーンは立ち上がって部屋の扉へ歩いて行きノブに手を掛けた所で止まった。
ビリーの方は見ない。
「ビリーはさ、マナの事が好きなの?」
言ってすぐにクーリーンは後悔した、そんな事を聞いてどうするんだ?
「・・・」
ビリーは何も答えなかった。
クーリーンはそれが答えだと思い、ノブを回して部屋を出た。
========
「なんであんな事思い出したんだろ」
クーリーンは過去の苦い思い出を掘り返して顔を顰めた。
「一瞬だったけど、結構本気で好きになったんだな、あたい・・・」
彼女はビリーを嫌いになる事で自分の心の平衡を取ろうとした、そうじゃないと、いつか目の前で恋仲になるかもしれないビリーとマナルキッシュを見ていられなかったのだ。
「はぁ、アタイってこんな嫌な奴だったんだな」
疲れた足は更に重たくなった。
また前方が開けた空間になっている事に気付いた、そこは先ほどゴブリン戦った場所と同じように窪んだすり鉢状の地形で奥に向かってロートのように道が狭まっていた。
そして、先ほどと同じように大量のゴブリンがいた。
「あーぁ、あたいって、相当嫌われてたんだね」
クーリーンはゴブリンの群れを見下ろして呟いた。
額の汗を拭ってクーリーンが苦し紛れに笑った。
すり鉢状のフロアの床はゴブリンの残骸でいっぱいになっていた。
もう既に、ゴブリンの体からは魔力が抜けて元の骨や髪の毛といった依代に戻っている。
クーリーンはその残骸の上を気にすること無く踏みつけながら歩いて行く。
脆くなった残骸はクーリーンに踏まれて大した抵抗も無く砕ける。
「にしても、ビリーのヤツ、嫌らしい、仕掛けを、造りやがった、わね」
かなり消耗しているらしく、クーリーンは息も絶え絶えに、それでも悪態をついていた。
クーリーンは疲れた頭でビリーにあったらなんて言ってやろうかと考えていた。
いつの間に自分はビリーに辛く当たるようになったんだろう?
疲れからかクーリーンの思考は脱線し始めた。
初めてビリーの顔を見た時、眠たそうな顔だな。
という、良いとも悪いとも言えない印象だった。
そして、何度目かに一緒に迷宮潜っていた時、クーリーンはビリーに命を救われた。
=======
低位、束縛の迷宮。
そこは蜘蛛だらけの嫌な迷宮だった。
蜘蛛の巣がそこら中に張り巡らされていてクーリーンの快足はその迷宮では全く生かせなかった。
アインダークの喋る魔法剣による風刃とクラマリオの魔法。
ビリーの魔法で蜘蛛の巣を処理しながらゆっくりと進んで行った。
バラックが殿を務めて背後を警戒し、クーリーンは隊列の中心にいたが完全にお荷物だった。
アインダークも焦れったく進む攻略に精細をかいていた。
そんな中でも冷静に、迫る魔物を氷の矢の魔法で仕留め、蜘蛛の巣を風刃の魔法で断ち切って木の棒でくるくると巻き取りながらビリーは進んでいた。
通路が二手に枝分かれた所で両方の通路から蜘蛛の魔物が這い出してきた!
ビリーとクラマリオが氷の魔法を放って攻撃したが撃ち漏らした魔物がすぐそこまで迫った!
クーリーンが前衛に躍り出て一匹を刺し殺し、反転した所で足を蜘蛛の巣に絡めてしまった。
動きが止まった所に糸を飛ばされて持っていた剣を絡め取られた!
短剣を抜いて迫ってきた魔物を迎え撃とうと身構えたところにビリーがクーリーンを抱き抱えて飛んだ!
クーリーンがさっきまで立っていた位置に無数の蜘蛛の糸が飛んできた!
クーリーンの死角にいた蜘蛛に気付かなかったのだ。
一瞬で詠唱を終えたビリーが天井を這い回り飛びかかるとしていた魔物に氷の矢を放ち、腰から剣を抜いて1太刀で2体の魔物を屠った!
「下がれクーリーン!」
クーリーンを背中に庇い、詠唱しながら魔物を斬り伏せていく。
その手際は美しくすらあった、クーリーンは戦闘中にも関わらず一瞬見とれてしまうほどに鮮やかだった。
その日、迷宮の攻略を止めて引き返し。
宿に戻ってクーリーンはビリーの部屋を訪ねた、扉を叩くと少し開いた扉の隙間からビリーが顔を出した。
「どうした?」
「あー、今日のお礼を言おうと思ってさ」
ビリーはなんの事か分からいないという顔になった。
「ほら、助けてくれたじゃん」
そこまで言ってようやっと合点がいったようで
「あぁ、それならパーティなんだから当たり前じゃないか」
そう答えた。
「入っても良いかな?」
少し恥ずかしそうに言うクーリーン。
首を傾げながらもビリーはクーリーンを部屋へ入れた。
部屋の中はベッドの他に机と椅子が一つずつあるだけだった、テーブルの上には手入れの途中だったのか、剣と篭手が置いてあり、テーブルの横に油を塗られたばかりのツヤっとした革鎧が丁寧に並べられていた。
クーリーンは一つだけの椅子に座り、ビリーは篭手を取り上げてベッドに腰掛けた。
「ねぇ、ビリーはさ、前は1人で低位迷宮に潜ってたんだよね?」
なんとなく、鎧に目を向けながらクーリーンが尋ねる。
「あぁ、そうだな」
ビリーは篭手に布で油を刷り込みながら答える。
「今日みたいな状況は1人の時はどうしてたの?」
ビリーは顔をあげてクーリーンを見る、クーリーンはまた革鎧に視線を移した。
「分かれ道の?」
「うん」
「そうだな、詠唱しながら距離をとって凍結魔法で通路の片方を塞ぐ。 後は後退しながら戦って撤退かな」
「踏破は諦めるの?」
「あの状況ならね、戦っても次第に足元に蜘蛛の巣が絡まってどこかで殺られてただろう。 あの迷宮は厄介だよ、空気飴って知ってる?」
唐突に話が変わった事にクーリーンはキョトンとした。
「知らないか? 僕が作ったんだけどな、冒険者ギルドにも製法は教えたんだけど。 あんまり宣伝してないんだな」
「なにさ、その、空気飴って」
「口に含むと2~3時間は呼吸が出来るくらい空気を含んでるんだ、そいつを口に入れて炎魔法でひたすら蜘蛛の巣を焼き払いながら進むかな」
「迷宮で炎を使ったら息が出来なくなるんだよね?」
「あぁ、だから息が出来るように作ったんだ。 それなら迷宮の中でも炎熱魔法が使えるだろ?」
クーリーンはまたキョトンとした顔になった。
「あっははははは」
そして盛大に笑った、ビリーはその顔を不思議そうに見つめる。
「ビリーって凄いね、想像の斜め上をいってるや」
ビリーは頬を掻きながら「そうかな?」と、ボソリと呟いた。
クーリーンが立ち上がってビリーの隣に腰掛ける、肩が触れ合うほどの距離だ。
「ねぇ、今日はありがとね」
「いいって、パーティなんだから」
困ったようにビリーが言う。
クーリーンはゆっくりと顔を近付けた、鼻と鼻が触れ合いそうになった時、クーリーンは目を閉じた。
ビリーは慌てて立ち上がった。
「その、すまない、パーティでそういうのは良くないと思うんだ」
クーリーンに背中を向けたままビリーは言った。
「・・・」
クーリーンはビリーの背中を見て視線を下にさげた。
「すまない」
「いや、アタイの方こそなんかごめんね」
クーリーンは立ち上がって部屋の扉へ歩いて行きノブに手を掛けた所で止まった。
ビリーの方は見ない。
「ビリーはさ、マナの事が好きなの?」
言ってすぐにクーリーンは後悔した、そんな事を聞いてどうするんだ?
「・・・」
ビリーは何も答えなかった。
クーリーンはそれが答えだと思い、ノブを回して部屋を出た。
========
「なんであんな事思い出したんだろ」
クーリーンは過去の苦い思い出を掘り返して顔を顰めた。
「一瞬だったけど、結構本気で好きになったんだな、あたい・・・」
彼女はビリーを嫌いになる事で自分の心の平衡を取ろうとした、そうじゃないと、いつか目の前で恋仲になるかもしれないビリーとマナルキッシュを見ていられなかったのだ。
「はぁ、アタイってこんな嫌な奴だったんだな」
疲れた足は更に重たくなった。
また前方が開けた空間になっている事に気付いた、そこは先ほどゴブリン戦った場所と同じように窪んだすり鉢状の地形で奥に向かってロートのように道が狭まっていた。
そして、先ほどと同じように大量のゴブリンがいた。
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