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気晴らしをするつもりが、負けっぱなしで却ってストレスを溜めてしまった気がするが、今日のはイレギュラーなケースだったから仕方ない……。
ゲーセンを出て駅へ向かう頃にはすっかり日が暮れていた。
「どうしようか、これから?」
予想とはだいぶ違ったが、一応はデート中である。
少し、どきどきしながら尋ねると……。
「あの電柱と信号機って……配置と電線から見る限り『誘い受け』パターンだよね?」
矢追さんは顔を赤らめながら、横断歩道付近の電柱と信号機に見入っていた。
ちなみに俺の質問の答えにはなっていない。
「……?」
まさかと思うが、こういう無機質なモノに対しても妄想が働くというのだろうか。
「あのさ……矢追さんって、擬人化とかして考えるタイプ?」
「う、うん。高校の頃からね……数学の教科書に英語の教科書が挟まってたりすると、もうそれだけで『やだ、二人ともそういう関係なんだ』って、なっちゃって……それだけじゃないの。け、消しゴムとシャーペンが消しカスを挟んでくっついてる配置になってたりすると……それでご飯三杯はいけちゃいそうな気がする」
その後も黒板消しに塗りつけられた白いのが意味深だの、黒板消しを叩いて粉が飛び散るのをみると、チョークに種付けされたことが悶絶ものだとか、よく分からない話をし続けた……。
そんなこんなで、街路樹の二つを見比べてあれは絶対に受けだの攻めだのと彼女が喋っているのを聞いているうちに、駅に到着していた。
「えっと、矢追さんは上澄駅だったよね。送ってくよ」
「え、いいよ。方向が同じならともかく、大沼くん最寄りの省独駅とは真逆だし」
「でも、こんなに暗くなっちゃったら危ないから」
話の内容は置いてきぼり感満載だが、やはり、このまま別れてしまうのは名残惜しいものはある。
俺は少しでも長く彼女と一緒に居たいという気分になっていた。
が……
「大丈夫だよ。彼氏でもないのにそんなことしてもらうわけにはいかないって」
「――⁉」
今、なんつった?
苦笑混じりの矢追さんの放った言葉に、俺は耳を疑った。
おかしいな、難聴だっけ、俺?
「え……ええと……あれ? ごめん、もう一回言ってもらっていい?」
声を震わせながら、俺は尋ねる。
「恋人でもない人に、うちまで送っていってもらうわけにはいかないじゃん。そこまで図々しくないよ……あ、でも、もう急がなきゃ、オンライン女子会はじまっちゃう」
呆然と立ち尽くす俺に「じゃあね」と、手を振った彼女は、さっさと改札を通ってホームへ向かっていった。
「つまり……俺はただのトモダチってこと……なんだ? 知らなかった……」
確かに明確に付き合うって話はしてなかったような気はするが、あれ?
何度もデートみたいに会ってたような気がするし、講義のときにも隣の席に座ったり……してたよな?
「ただイタいだけのオタクか、俺は……?」
ショックのあまりフラフラと改札を通り、足の向くままに進んでいると、逆方向へ向かうホームに到着していた。
「あ……やべ」
電光掲示板の上り方向、遠久野行の表示を見てその事実に気づいた俺は、引き返すため階段へ向かおうと駆け出そうとした瞬間、気になる声が俺の耳に届いた。
「もしもし? うん。今日も結局、アンチ勢力との接点を掴めず、骨折り損だよ。あいつがアンチと繋がってるっていうのは、確かな情報なの?」
位置はエレベーターの近く――誰かと通話している様子の声は、彼女のものに似ていた――というか、間違いなく本人のものだろう。
その会話の内容で俺はピンときた。
そうか……そういうことか。
俺との接触時に『あの本』を見せたり、やたら自分の性癖をさらけ出してきたりしたのは、『アンチ勢力』の情報を掴むため、というわけだったんだ。
それを聞いた俺が、BL嫌悪の身内や友達の話をすることを狙っていたんだと思う。
「そうは問屋が卸すか……」
黒い妄想に取り憑かれた俺は身を潜めつつ、通話中の彼女から少し離れたベンチに置かれた、彼女の戦利品である『尊いグッズ』が収められた手提げ袋めがけ、ゲーセンの景品であるフリスビーボールをぶつけて吹っ飛ばし、中身をぶちまけてやった。
ふ、なかなかのコントロール。
何を隠そう俺は中坊の頃、野球の強豪校で四番手投手だったのだ(正確にはセンターの控え)。
これくらいのことは大したことじゃない。
そこはちょっと奥まった場所にあるベンチだったため、周囲に人気はなく、当の本人は通話に夢中で気づかない様子だったが、あからさまなブツが周辺に散乱している風景を目の当たりにすれば、慌てふためくに違いない。
奴がどういう反応を見せるのか、様子を伺ってやりたかったが、俺の仕業だとバレると厄介なことになるため、全速力でホームから離れた。
エスカレーターで下る俺の元に悲鳴が聞こえてきたことで、少しばかり気が晴れたのだった。
★
「疲れた……」
帰宅後、俺は部屋に入るや否やベッドに倒れ込んだ。
ただひたすら疲れた。
俺と『腐アンチ属性連中』との接点があるという謎の嗅覚の所為で、彼女は俺と親しくするフリをしていた――その点においては俺の下心の所為で警戒が緩み、あまつさえ『彼女(恋人という意味の)』と勘違いするところにまで至ってしまった……ことはひどく恥ずかしい。
くそ……。
一度でもヤれてればそう腹も立たなかっただろうが、うまく躱されたというか、残念ながらそこまで仲を深めるに至っていない。
でもよくよく考えてみれば、今後も大学で顔を合わせることがあることを考えれば、突っ走った行動も考え物だ。
徐々に距離を置くことが最善だろう。
今日、良かったことは、『あにまん同胞』で戦利品を手に入れられたことのみ。
とりあえず、それらを堪能しようと袋を開けた瞬間、
「鉄平、さらなる強力な教材を手に入れた。これで貴様も我々と同じくアンチの精神に目覚めるに違いな――」
ノックもせずに突然ドアが開き、見たくもない薄い本を数冊持って踏み込んできたのは、すべての元凶ともいえる、姉の鋼羽だった。
俺の怒りの視線に怯んだように、顔を引きつらせている。
「すまん、取込み中……だったか?」
「ふざっけんな! 俺は興味ねえんだよ、BもLもベーコンもレタスも‼ 腐りたいなら勝手に腐ってろだし、それを弾圧・排斥するつもりも関わるつもりもねえってんだ!」
「ど、どうした鉄平……?」
いつも強気な姉には珍しく、動揺している様子を見せた。
「どうした、じゃねえよ! 俺の話が聞こえてなかったのか? BLなんかに興味ねえし、二次創作なんてのはもってのほかだ。見たくもなければ知りたくもない。アンチと言いつつ、自ら嫌悪する対象に研究を注ぎ、イヤガラセのごとく布教するその精神の姉貴こそ、腐りきってるって言ってんだ!」
「わ、わたしが腐ってるだと? 貴様、どの口が――」
「俺は知りたくなかったんだよ。特に――子ども向け番組を使って腐り萌え散らかしてるような本なんてな。わざわざ、あんなものを興味のない人間に晒さなくてもいいだろ? 腐るなら勝手に腐ってればいい。それを批判非難したいなら、思う存分やれよ。ただし、俺の視界に入らないところでな。――金輪際、俺の前で『腐関連』の話はするんじゃねえええーー!」
ブチキレた俺を前に鋼羽はショックを受けたかのように俯き、そっとドアを閉めて立ち去った。
ぶっちゃけ、これは姉に対してだけの怒りではなく、俺を勘違いさせたあの女の怒りも含まれていた。
「素直に好きなものだけ追ってろよ。アンチ活動なんかくだらねえ……」
腐活動にしてもアンチ腐活動も、何かしらの組織が対立しているのかもしれない。
だが、今となってはどうでもいい。
俺は戦利品である『星のコ☆ぐらし』の推しキャラである『漆黒川藍』のフィギュアを取り出し、一番目立つところにそれを飾った。
俺は俺で好きな物に囲まれて過ごす。
そこに好まざる者は置かない。
そう、これからもずっと――
END
ゲーセンを出て駅へ向かう頃にはすっかり日が暮れていた。
「どうしようか、これから?」
予想とはだいぶ違ったが、一応はデート中である。
少し、どきどきしながら尋ねると……。
「あの電柱と信号機って……配置と電線から見る限り『誘い受け』パターンだよね?」
矢追さんは顔を赤らめながら、横断歩道付近の電柱と信号機に見入っていた。
ちなみに俺の質問の答えにはなっていない。
「……?」
まさかと思うが、こういう無機質なモノに対しても妄想が働くというのだろうか。
「あのさ……矢追さんって、擬人化とかして考えるタイプ?」
「う、うん。高校の頃からね……数学の教科書に英語の教科書が挟まってたりすると、もうそれだけで『やだ、二人ともそういう関係なんだ』って、なっちゃって……それだけじゃないの。け、消しゴムとシャーペンが消しカスを挟んでくっついてる配置になってたりすると……それでご飯三杯はいけちゃいそうな気がする」
その後も黒板消しに塗りつけられた白いのが意味深だの、黒板消しを叩いて粉が飛び散るのをみると、チョークに種付けされたことが悶絶ものだとか、よく分からない話をし続けた……。
そんなこんなで、街路樹の二つを見比べてあれは絶対に受けだの攻めだのと彼女が喋っているのを聞いているうちに、駅に到着していた。
「えっと、矢追さんは上澄駅だったよね。送ってくよ」
「え、いいよ。方向が同じならともかく、大沼くん最寄りの省独駅とは真逆だし」
「でも、こんなに暗くなっちゃったら危ないから」
話の内容は置いてきぼり感満載だが、やはり、このまま別れてしまうのは名残惜しいものはある。
俺は少しでも長く彼女と一緒に居たいという気分になっていた。
が……
「大丈夫だよ。彼氏でもないのにそんなことしてもらうわけにはいかないって」
「――⁉」
今、なんつった?
苦笑混じりの矢追さんの放った言葉に、俺は耳を疑った。
おかしいな、難聴だっけ、俺?
「え……ええと……あれ? ごめん、もう一回言ってもらっていい?」
声を震わせながら、俺は尋ねる。
「恋人でもない人に、うちまで送っていってもらうわけにはいかないじゃん。そこまで図々しくないよ……あ、でも、もう急がなきゃ、オンライン女子会はじまっちゃう」
呆然と立ち尽くす俺に「じゃあね」と、手を振った彼女は、さっさと改札を通ってホームへ向かっていった。
「つまり……俺はただのトモダチってこと……なんだ? 知らなかった……」
確かに明確に付き合うって話はしてなかったような気はするが、あれ?
何度もデートみたいに会ってたような気がするし、講義のときにも隣の席に座ったり……してたよな?
「ただイタいだけのオタクか、俺は……?」
ショックのあまりフラフラと改札を通り、足の向くままに進んでいると、逆方向へ向かうホームに到着していた。
「あ……やべ」
電光掲示板の上り方向、遠久野行の表示を見てその事実に気づいた俺は、引き返すため階段へ向かおうと駆け出そうとした瞬間、気になる声が俺の耳に届いた。
「もしもし? うん。今日も結局、アンチ勢力との接点を掴めず、骨折り損だよ。あいつがアンチと繋がってるっていうのは、確かな情報なの?」
位置はエレベーターの近く――誰かと通話している様子の声は、彼女のものに似ていた――というか、間違いなく本人のものだろう。
その会話の内容で俺はピンときた。
そうか……そういうことか。
俺との接触時に『あの本』を見せたり、やたら自分の性癖をさらけ出してきたりしたのは、『アンチ勢力』の情報を掴むため、というわけだったんだ。
それを聞いた俺が、BL嫌悪の身内や友達の話をすることを狙っていたんだと思う。
「そうは問屋が卸すか……」
黒い妄想に取り憑かれた俺は身を潜めつつ、通話中の彼女から少し離れたベンチに置かれた、彼女の戦利品である『尊いグッズ』が収められた手提げ袋めがけ、ゲーセンの景品であるフリスビーボールをぶつけて吹っ飛ばし、中身をぶちまけてやった。
ふ、なかなかのコントロール。
何を隠そう俺は中坊の頃、野球の強豪校で四番手投手だったのだ(正確にはセンターの控え)。
これくらいのことは大したことじゃない。
そこはちょっと奥まった場所にあるベンチだったため、周囲に人気はなく、当の本人は通話に夢中で気づかない様子だったが、あからさまなブツが周辺に散乱している風景を目の当たりにすれば、慌てふためくに違いない。
奴がどういう反応を見せるのか、様子を伺ってやりたかったが、俺の仕業だとバレると厄介なことになるため、全速力でホームから離れた。
エスカレーターで下る俺の元に悲鳴が聞こえてきたことで、少しばかり気が晴れたのだった。
★
「疲れた……」
帰宅後、俺は部屋に入るや否やベッドに倒れ込んだ。
ただひたすら疲れた。
俺と『腐アンチ属性連中』との接点があるという謎の嗅覚の所為で、彼女は俺と親しくするフリをしていた――その点においては俺の下心の所為で警戒が緩み、あまつさえ『彼女(恋人という意味の)』と勘違いするところにまで至ってしまった……ことはひどく恥ずかしい。
くそ……。
一度でもヤれてればそう腹も立たなかっただろうが、うまく躱されたというか、残念ながらそこまで仲を深めるに至っていない。
でもよくよく考えてみれば、今後も大学で顔を合わせることがあることを考えれば、突っ走った行動も考え物だ。
徐々に距離を置くことが最善だろう。
今日、良かったことは、『あにまん同胞』で戦利品を手に入れられたことのみ。
とりあえず、それらを堪能しようと袋を開けた瞬間、
「鉄平、さらなる強力な教材を手に入れた。これで貴様も我々と同じくアンチの精神に目覚めるに違いな――」
ノックもせずに突然ドアが開き、見たくもない薄い本を数冊持って踏み込んできたのは、すべての元凶ともいえる、姉の鋼羽だった。
俺の怒りの視線に怯んだように、顔を引きつらせている。
「すまん、取込み中……だったか?」
「ふざっけんな! 俺は興味ねえんだよ、BもLもベーコンもレタスも‼ 腐りたいなら勝手に腐ってろだし、それを弾圧・排斥するつもりも関わるつもりもねえってんだ!」
「ど、どうした鉄平……?」
いつも強気な姉には珍しく、動揺している様子を見せた。
「どうした、じゃねえよ! 俺の話が聞こえてなかったのか? BLなんかに興味ねえし、二次創作なんてのはもってのほかだ。見たくもなければ知りたくもない。アンチと言いつつ、自ら嫌悪する対象に研究を注ぎ、イヤガラセのごとく布教するその精神の姉貴こそ、腐りきってるって言ってんだ!」
「わ、わたしが腐ってるだと? 貴様、どの口が――」
「俺は知りたくなかったんだよ。特に――子ども向け番組を使って腐り萌え散らかしてるような本なんてな。わざわざ、あんなものを興味のない人間に晒さなくてもいいだろ? 腐るなら勝手に腐ってればいい。それを批判非難したいなら、思う存分やれよ。ただし、俺の視界に入らないところでな。――金輪際、俺の前で『腐関連』の話はするんじゃねえええーー!」
ブチキレた俺を前に鋼羽はショックを受けたかのように俯き、そっとドアを閉めて立ち去った。
ぶっちゃけ、これは姉に対してだけの怒りではなく、俺を勘違いさせたあの女の怒りも含まれていた。
「素直に好きなものだけ追ってろよ。アンチ活動なんかくだらねえ……」
腐活動にしてもアンチ腐活動も、何かしらの組織が対立しているのかもしれない。
だが、今となってはどうでもいい。
俺は戦利品である『星のコ☆ぐらし』の推しキャラである『漆黒川藍』のフィギュアを取り出し、一番目立つところにそれを飾った。
俺は俺で好きな物に囲まれて過ごす。
そこに好まざる者は置かない。
そう、これからもずっと――
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