20 / 38
君はどっち派?
しおりを挟む
「増田の授業で舟漕ぐとか、遥は命知らずだなぁ」
サンドイッチを食べながら辰彦はそう言った。
「いやホント桃原さんには感謝だよ。改めてありがとね」
「ううん、気にしないで。眠たいときは誰にでもあるよね」
何度でも桃原さんには感謝をしたい・・・・
入学早々に、増田の体罰もとい追加課題を受けた生徒曰く、一週間のほとんどがその課題で潰れたのだとか・・・・
夏休み前にそんな課題をするわけにはいかない!
これからは先輩とのゲーム時間は次の日の時間割を見てちゃんと決めよう。
ゲームをしない選択肢?そんなものあるわけないだろ。
桃原の言葉に青崎はお弁当の卵焼きを箸で掴みながら口を開く。
「それでも最近の赤城君は、どこか集中しきれていないように見えますよ?」
「毎晩えっちな物でも見て夜更かししてんじゃねぇーの?」
!?
辰彦以外の食事の手が止まった。
「おまっ!女子の前でなんちゅー事を!!」
「はははは、すまんすまん」
アウト寄りのセクハラ発言をし、軽く謝罪をする辰彦と顔が赤くなった桃原、青崎の三人と俺は教室でお昼ご飯を食べていた。
最近はこの四人で過ごす機会が増えてきた。
香織も誘っては見たものの、お昼はクラスの子達と食べる約束があるようで・・・・
「えっとその、赤城君も男の子ですし・・・・ね」
「うん、お年頃だからかな?」
青崎と桃原は互いに顔を見つめ、その結論に至ったわけだが。
「ちょっ!勝手に俺のイメージを作らないでよ!!」
「それに桃原さんにはさっき説明したじゃん!」
「あはは、ごめん」
いつも通りの会話・・・・
辰彦の暴走を俺がツッコミ、女性陣が笑う。
七月になり、ようやく青崎がクラスに馴染めてきた気がした。
元々俺と一緒に青崎と話していた辰彦はコミュ力の塊みたいな人間だからなのか、直ぐに青崎と打ち解けることができた。
桃原も性格上なのか青崎を怖いとは思っていなかったようで、話をしてみたかったのだとか?
あのインパクトのある登校日以降、特に青崎の噂も広まらなくなった為かクラスの認識が【青崎さんってそこまで怖くなくね?】っと言う認識に変わり、男子も女子も容姿端麗な青崎と話すきっかけを探しているように見える。
「いやぁ遥には感謝だな」
「え・・・俺?」
急に俺に感謝を告げだす辰彦は答えた。
「だってよ、B組可愛さツートップの桃原さんと青崎さんの二人と昼飯を食えるのは二人と仲がいいお前だからだろ?」
「他の男子を見てみろよ!羨ましそうにしてるぜ。ゲへへへへ」
「キモイ笑い方すんなよ、それに俺は他をハブってるつもりはないけど・・・・」
確かに嫉妬っぽい視線を感じるが、俺は別に他の奴が一緒に食べたいって言ったら断る気も無いし。
そもそも俺目当てじゃないし。
「フフ、加納君はお上手ですね。ありがとうございます」
ゲスい顔で笑うキモイ奴もとい辰彦の言葉をお世辞と受け取り軽く流す青崎。
辰彦はおそらくマジで言っている。
「いやいやお世辞じゃないって、マジで二人の学校人気高いから、なっ!遥もそう思うだろ?」
「は!?なんで俺!?」
なぜ俺に振る!
確かに桃原は入学当初から人気だったし、最近青崎の男子人気の勢いが凄いけど・・・・
こんな面と向かって《可愛いよ》なんて言えないよ!
なんだか二人も俺の方チラチラ見てるし余計に答えずらい・・・・
「あ、あの・・・・赤城君も可愛いと思ってくれていたの・・・ですか?」
「わ、私も!思ってくれてたの?」
なにこの言葉で言い表せない圧力・・・・
上目使いでそう言ってくる二人を前に俺は目を泳がすことしかできない。
視界に入った横に座る元凶は楽しそうにニヤニヤして俺を見てやがるし・・・・・コイツいつか泣かしてやる。
なんだかクラスから視線を感じるし・・・あぁもう!恥ずかしい!!
この状況から解放されたい一心で言葉を伝えた。
「いや、まぁその・・・・綺麗だなっとは思ってたよ・・・・」
「・・・・・・////」
「あ、あくまでアレだぞ!?クラスメイトとしての意見で・・・えっと他の男子も言ってたし!」
恥かしさを隠すのに必死になっていたが、顔を赤らめた二人からは小さな声量での「ありがとうございます」と「ありがとう」が聞こえた。
「でも前に二人でお出かけした時、”可愛い”って言ってくれましたよね?」
「な、それは!」
恥かしさに俯きながらそう言った青崎の口を手で塞ごうとしたが、時すでに遅し。
「やっぱりお前たちできてたのか!」
「二人でお出かけって何?私聞いてないよ?あっく・・・・赤城君?」
お、おいなんだよこの空気、辰彦はともかく桃原ってこんなに怖かったけ?
「いや、あれはその青崎さんも誕生日だったしお祝いしたいなぁっと思って。」
「友達として!!」
「・・・・・友達」
あれぇ!?どうしてそこで青崎が落ち込むの!?
「青崎さんには言って桃原さんには言わないのか?」
「そりゃちょっと不公平だよなぁ、桃原さん?」
「そ、そうだね。ちょっとどうなんだろうって・・・・・思うかな?」
なぜ俺が詰められる・・・・・
俺は悪人か何かか?
「いや、あの時は服が似合ってるって意味で可愛いって言っただけで、別に青崎さん自身を・・・・あっ!!」
俺はとんでもない事を口走っていた。
案の定正面に座る青崎の表情は死んでいた。
「やっぱりそう・・・・ですよね」
「あっ違くて!今のは誤解で!!」
訂正しようにもトラブルメーカーが話すのをやめない。
「じゃあお前は桃原さんか青崎さんのどっちが可愛いと思うんだ?」
「なぜそこに戻るんだ!」
「それにお前そんな優劣付けるとか失礼だろ!」
「私はいいですよ?桃原さんがよろしければ」
「私も別に・・・・赤城君なら・・・・」
以外にもOKを出した二人は先ほどとは違う圧力で俺を見てくる。
俺が絞り出した答え、それは!
「え、えっと・・・その・・・・」
「どっちもって言うのはダメ?」
ごめんなさい、こう言うしかなくて・・・・・
「は?」
「は?」
「アチャ~」
優しい二人からはかけ離れたようなこの顔を見た感じ、ダメみたい・・・・・
辰彦は顔を手の平で覆っている。
目の前の二人が俺を詰めようとしていた時、クラス中から声が聞こえ始めた。
「そりゃないわ~」
「赤城だせぇ~」
「俺は断然桃原さん派!」
「はっ見るめねぇな、俺は青崎さんだぜ!」
「まぁでもなぁ・・・」
「男子はどうせ顔しか見てないんでしょ?」
「私は青崎さんのスタイルが素敵だと思うの」
「ウチは桃ちゃんの優しさは学校一だと思うなぁ」
「なぜ私はツートップに入っていないの!?」
「まぁでも・・・・」
いつの間にか俺たちの会話はクラス中に聞こえていた様で総じてー
「赤城最低!」
と言う結論に至った。
なぜ俺が・・・・・
俺を犠牲に青崎はよりクラスに馴染み・・・・・俺のあだ名は三日ほど【意気地なし君】になった・・・・・・泣いていいか?
休憩時間も終わりに近づき皆それぞれ席に着き始めた。
横の席の桃原は頬杖を突き、頬を膨らましていた。
「あっくんの意気地なし・・・・」
桃原が何かを呟いた様な気がした。
サンドイッチを食べながら辰彦はそう言った。
「いやホント桃原さんには感謝だよ。改めてありがとね」
「ううん、気にしないで。眠たいときは誰にでもあるよね」
何度でも桃原さんには感謝をしたい・・・・
入学早々に、増田の体罰もとい追加課題を受けた生徒曰く、一週間のほとんどがその課題で潰れたのだとか・・・・
夏休み前にそんな課題をするわけにはいかない!
これからは先輩とのゲーム時間は次の日の時間割を見てちゃんと決めよう。
ゲームをしない選択肢?そんなものあるわけないだろ。
桃原の言葉に青崎はお弁当の卵焼きを箸で掴みながら口を開く。
「それでも最近の赤城君は、どこか集中しきれていないように見えますよ?」
「毎晩えっちな物でも見て夜更かししてんじゃねぇーの?」
!?
辰彦以外の食事の手が止まった。
「おまっ!女子の前でなんちゅー事を!!」
「はははは、すまんすまん」
アウト寄りのセクハラ発言をし、軽く謝罪をする辰彦と顔が赤くなった桃原、青崎の三人と俺は教室でお昼ご飯を食べていた。
最近はこの四人で過ごす機会が増えてきた。
香織も誘っては見たものの、お昼はクラスの子達と食べる約束があるようで・・・・
「えっとその、赤城君も男の子ですし・・・・ね」
「うん、お年頃だからかな?」
青崎と桃原は互いに顔を見つめ、その結論に至ったわけだが。
「ちょっ!勝手に俺のイメージを作らないでよ!!」
「それに桃原さんにはさっき説明したじゃん!」
「あはは、ごめん」
いつも通りの会話・・・・
辰彦の暴走を俺がツッコミ、女性陣が笑う。
七月になり、ようやく青崎がクラスに馴染めてきた気がした。
元々俺と一緒に青崎と話していた辰彦はコミュ力の塊みたいな人間だからなのか、直ぐに青崎と打ち解けることができた。
桃原も性格上なのか青崎を怖いとは思っていなかったようで、話をしてみたかったのだとか?
あのインパクトのある登校日以降、特に青崎の噂も広まらなくなった為かクラスの認識が【青崎さんってそこまで怖くなくね?】っと言う認識に変わり、男子も女子も容姿端麗な青崎と話すきっかけを探しているように見える。
「いやぁ遥には感謝だな」
「え・・・俺?」
急に俺に感謝を告げだす辰彦は答えた。
「だってよ、B組可愛さツートップの桃原さんと青崎さんの二人と昼飯を食えるのは二人と仲がいいお前だからだろ?」
「他の男子を見てみろよ!羨ましそうにしてるぜ。ゲへへへへ」
「キモイ笑い方すんなよ、それに俺は他をハブってるつもりはないけど・・・・」
確かに嫉妬っぽい視線を感じるが、俺は別に他の奴が一緒に食べたいって言ったら断る気も無いし。
そもそも俺目当てじゃないし。
「フフ、加納君はお上手ですね。ありがとうございます」
ゲスい顔で笑うキモイ奴もとい辰彦の言葉をお世辞と受け取り軽く流す青崎。
辰彦はおそらくマジで言っている。
「いやいやお世辞じゃないって、マジで二人の学校人気高いから、なっ!遥もそう思うだろ?」
「は!?なんで俺!?」
なぜ俺に振る!
確かに桃原は入学当初から人気だったし、最近青崎の男子人気の勢いが凄いけど・・・・
こんな面と向かって《可愛いよ》なんて言えないよ!
なんだか二人も俺の方チラチラ見てるし余計に答えずらい・・・・
「あ、あの・・・・赤城君も可愛いと思ってくれていたの・・・ですか?」
「わ、私も!思ってくれてたの?」
なにこの言葉で言い表せない圧力・・・・
上目使いでそう言ってくる二人を前に俺は目を泳がすことしかできない。
視界に入った横に座る元凶は楽しそうにニヤニヤして俺を見てやがるし・・・・・コイツいつか泣かしてやる。
なんだかクラスから視線を感じるし・・・あぁもう!恥ずかしい!!
この状況から解放されたい一心で言葉を伝えた。
「いや、まぁその・・・・綺麗だなっとは思ってたよ・・・・」
「・・・・・・////」
「あ、あくまでアレだぞ!?クラスメイトとしての意見で・・・えっと他の男子も言ってたし!」
恥かしさを隠すのに必死になっていたが、顔を赤らめた二人からは小さな声量での「ありがとうございます」と「ありがとう」が聞こえた。
「でも前に二人でお出かけした時、”可愛い”って言ってくれましたよね?」
「な、それは!」
恥かしさに俯きながらそう言った青崎の口を手で塞ごうとしたが、時すでに遅し。
「やっぱりお前たちできてたのか!」
「二人でお出かけって何?私聞いてないよ?あっく・・・・赤城君?」
お、おいなんだよこの空気、辰彦はともかく桃原ってこんなに怖かったけ?
「いや、あれはその青崎さんも誕生日だったしお祝いしたいなぁっと思って。」
「友達として!!」
「・・・・・友達」
あれぇ!?どうしてそこで青崎が落ち込むの!?
「青崎さんには言って桃原さんには言わないのか?」
「そりゃちょっと不公平だよなぁ、桃原さん?」
「そ、そうだね。ちょっとどうなんだろうって・・・・・思うかな?」
なぜ俺が詰められる・・・・・
俺は悪人か何かか?
「いや、あの時は服が似合ってるって意味で可愛いって言っただけで、別に青崎さん自身を・・・・あっ!!」
俺はとんでもない事を口走っていた。
案の定正面に座る青崎の表情は死んでいた。
「やっぱりそう・・・・ですよね」
「あっ違くて!今のは誤解で!!」
訂正しようにもトラブルメーカーが話すのをやめない。
「じゃあお前は桃原さんか青崎さんのどっちが可愛いと思うんだ?」
「なぜそこに戻るんだ!」
「それにお前そんな優劣付けるとか失礼だろ!」
「私はいいですよ?桃原さんがよろしければ」
「私も別に・・・・赤城君なら・・・・」
以外にもOKを出した二人は先ほどとは違う圧力で俺を見てくる。
俺が絞り出した答え、それは!
「え、えっと・・・その・・・・」
「どっちもって言うのはダメ?」
ごめんなさい、こう言うしかなくて・・・・・
「は?」
「は?」
「アチャ~」
優しい二人からはかけ離れたようなこの顔を見た感じ、ダメみたい・・・・・
辰彦は顔を手の平で覆っている。
目の前の二人が俺を詰めようとしていた時、クラス中から声が聞こえ始めた。
「そりゃないわ~」
「赤城だせぇ~」
「俺は断然桃原さん派!」
「はっ見るめねぇな、俺は青崎さんだぜ!」
「まぁでもなぁ・・・」
「男子はどうせ顔しか見てないんでしょ?」
「私は青崎さんのスタイルが素敵だと思うの」
「ウチは桃ちゃんの優しさは学校一だと思うなぁ」
「なぜ私はツートップに入っていないの!?」
「まぁでも・・・・」
いつの間にか俺たちの会話はクラス中に聞こえていた様で総じてー
「赤城最低!」
と言う結論に至った。
なぜ俺が・・・・・
俺を犠牲に青崎はよりクラスに馴染み・・・・・俺のあだ名は三日ほど【意気地なし君】になった・・・・・・泣いていいか?
休憩時間も終わりに近づき皆それぞれ席に着き始めた。
横の席の桃原は頬杖を突き、頬を膨らましていた。
「あっくんの意気地なし・・・・」
桃原が何かを呟いた様な気がした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる