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自覚なく性転換2
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「うわ・・・すごい量だな・・・」
SNSアプリ【ツイスト】にはハナ(直人)宛のメッセージがパッと見ただけで30件程来ていた。
このSNSってこういうものなのかな?明日蓮に聞いてみよう。
それはそうと早速返信を返して仲良くならねば。
直人は【メッセージ】欄に表示されている一番上のアカウント【アーニャ・フォーティージャー】をタップする。
すごい名前だな・・・この人絶対最近人気のアニメに影響されてるじゃん。
僕の【たい焼き】は結構マシな方なのか?
タップし開かれたのは【アーニャ・フォーティージャー】と【ハナ】とのトークルーム、いわゆる個別チャットというやつだ。
『こんばんは、ハナちゃん』
『こんばんは~』
ハナ”ちゃん”って、僕は某ゲームの敵キャラか!
と言うか僕男なんだけど・・・呼ぶならハナ”君”じゃないかなぁ?
まぁ、バイト先の先輩や主婦さんにもあだ名で「春宮ちゃん」って呼ばれてかわいがられてたけど・・・
『返信返ってきた!ありがとう』
『え?そんなに驚くことですか?』
『いやぁ、最近は話しかけても無視されてばかりだったから』
『それは・・・悲しいですね』
うわ、可哀想・・・挨拶しただけで無視されるとか、SNSは女だけじゃなくて男も怖いじゃないか、柚・・・
『僕でよかったらお話相手になりますよ』
『ハナちゃん”僕っ娘”なんだ・・・優しい上に属性持ちとは・・・』
『え、えーっと・・・』
僕っ娘?何言ってんのこの人、もしかしておねぇさん気ある大人の女性なのかな?
年上の女性は嫌いじゃないけど、あまり年が離れていると話しづらいし・・・何より緊張する!
なんて事を考えていると次のメッセージが送られてきた。
『ハナちゃんは今何歳なんだい?』
『えっと、十八歳です』
『へーめちゃくちゃ若いね、とすると今は高校三年生かな?』
『いえ、僕早生まれなんで。今年から大学生です』
『まだまだ青春出来る年で羨ましいよ、私なんてもう四十だからねぇ』
だから【アーニャ・”フォーティー”ジャー】なのか・・・おやじギャグならぬ、おばさんギャグか?
うちの親に似た何かを感じる・・・
『もう少し早くハナちゃんと知り合ってたら、学生服姿見られたのになぁ』
『え?僕の学生服姿見たいんですか!?』
流石に二十歳近く離れてると抵抗感があったけど、ここまで積極的に求められると悪い気はしない・・・
僕ってちょろいのかな・・・
頬をかき、少し恥ずかしがっていると全てが線につながる様な一文が送られてきた。
『見たいなぁ、ハナちゃんのセーラー服姿を見る事が出来たらおじさんいろいろ元気になりそうだなぁ』
セーラー服・・・セーラー服?
ハナ”ちゃん”・・・”僕っ娘”・・・て言うか・・・・・・おじさん!!!?
もしかして僕、女の子だと思われてるの!?
こ、これはまずい、この人が誤解してとんでもない事を口走る前に・・・もう結構アウトっぽい事言ってたけど・・・
『あ、あの・・・』
『なんだいハナちゃん、もしかしておじさんにハナちゃんの制服姿、見せてくれるのかい!?』
『もし誤解してたら申し訳ないなぁって・・・』
『あっ、ハナちゃんの学生服はセーラー服じゃなかった?でも大丈夫、セーラー服でなくてもいいよ、ブレザーでもワンピースでも!』
止まんないなこの人・・・
『そうじゃなくて、僕男なんですが・・・』
あれ?返信が来ない。
今さっきまで既読した瞬間に返信が返ってきたのに・・・
ネットエラーで遅れてないのかな?
直人は確認すべく『えっと、すみません』と文字を打ち送信ボタンを押すが
【このアカウントにメッセージを送ることはできません】
と表示された。
え、なにこれ。
もしかして僕、ブロックされてる!?
どうして?僕、自分から女の子っていってないのに・・・
い、いや落ち着け、今の人はきっと恋愛に飢えたおじさんだったら妄想してしまっただけだ。
僕にメッセージをくれた人はありがたい事にまだ数十人もいる。
次の人はきっと話の合う女の子のはず・・・
直人は次に一番上に表示されていたアカウントをタップする。
【ニーナ・アレキサンダー】
うわ・・・勘のいいガキ嫌ってそう・・・
このSNSはアニメブームなのか?
まぁそんな事はどうでもいい、先程同様すでに送られてきていた相手からのメッセージに返信を返す。
『こんばんは、ハナさん』
『こんばんはニーナさん、話しかけてくれてうれしいです』
よし、今度はおじさんじゃなさそうだな。僕から話題を振って、いい印象を持ってもらって距離を詰める!
『ニーナさんは趣味や普段されている事とかってありますか?』
『趣味は筋トレで、大学終わりによく行ってます』
『お腹とか引き締まってスタイル良さそうですね』
おっ、今度は年が近そうな人だ。
運動はあまり得意じゃないけど、話しやすそうな人だなぁ
『ハナさんは話してる感じ若そうだし、少しトレーニングしたらもっと素敵な女性になれますよ。』
素敵な・・・ジョセイ・・・女性・・・女の子。
「なんでじゃい!!!」
また女と勘違いされていた事に少しショックを受け、スマホを手から落としてしまう。
床ではねたスマホは画面を上に向けたまま床に着地した。
その間も【ニーナ】からの返信は続いていたのだが、直人の目には一文と一枚の写真が写った。
『こんな風にね!!』
【ニーナ】と言う女の子っぽい名前とは似ても似つかないーーーまぁ明らかに偽名だから似てる依然の問題なのだがーーー筋骨隆々な男が鏡に向かいスマホのカメラで自信を撮影したであろう写真がその言葉と共に送られてきた。
oh・・・
またしても女性と勘違いされただけでなく、特に興味もない同性のバキバキに割れた腹筋をみて変なリアクションを取ってしまった。
筋肉が好きな女の子が最近増えてきてるって聞いたけど、あんな感じでいきなり上裸の写真を送ってくるのは普通にセクハラじゃん・・・
しかし、なぜ僕は女の子と間違われるんだ?チャットに女の子っぽい文章なんて送ってないし。
蓮とRAINする時とほとんど変わらない言葉と言うか何と言うか。
『ん?どうかしましたかハナさん、もしかして俺の筋肉に見惚れてましたか?』
やばい、この人止まんないよ・・・
『俺、上も自身ありますが、下はもっとー』
ウォォォォォォォい!!!!
『僕、女じゃなくて男ですよ!!!』
某巨人のような咆哮(ただのツッコミ)を放ち最速で文字を打ち込み、送信ボタンを押した。
あ、危なかった・・・もう少し遅かったらおそらく同性のアレを拝む羽目になったかもしれない。
「あっ、返信来た。」
焦った直人は腕で額に付いた汗を拭い返信内容を確認したのだが。
『ちっ、なんだネカマかよ、キショッ!!!』
ネカマ・・・ネットおかま・・・
何だろう、悪気がないのに騙してしまった事への罪悪感と勝手に女の子と判断して悪口を言ってくる相手に対して悲しいような腹立たしいような、よくわからない感情が籠ったまま「はぁ~」とため息を吐いてしまった。
もちろん【ニーナ】にはブロックをされた。
SNSアプリ【ツイスト】にはハナ(直人)宛のメッセージがパッと見ただけで30件程来ていた。
このSNSってこういうものなのかな?明日蓮に聞いてみよう。
それはそうと早速返信を返して仲良くならねば。
直人は【メッセージ】欄に表示されている一番上のアカウント【アーニャ・フォーティージャー】をタップする。
すごい名前だな・・・この人絶対最近人気のアニメに影響されてるじゃん。
僕の【たい焼き】は結構マシな方なのか?
タップし開かれたのは【アーニャ・フォーティージャー】と【ハナ】とのトークルーム、いわゆる個別チャットというやつだ。
『こんばんは、ハナちゃん』
『こんばんは~』
ハナ”ちゃん”って、僕は某ゲームの敵キャラか!
と言うか僕男なんだけど・・・呼ぶならハナ”君”じゃないかなぁ?
まぁ、バイト先の先輩や主婦さんにもあだ名で「春宮ちゃん」って呼ばれてかわいがられてたけど・・・
『返信返ってきた!ありがとう』
『え?そんなに驚くことですか?』
『いやぁ、最近は話しかけても無視されてばかりだったから』
『それは・・・悲しいですね』
うわ、可哀想・・・挨拶しただけで無視されるとか、SNSは女だけじゃなくて男も怖いじゃないか、柚・・・
『僕でよかったらお話相手になりますよ』
『ハナちゃん”僕っ娘”なんだ・・・優しい上に属性持ちとは・・・』
『え、えーっと・・・』
僕っ娘?何言ってんのこの人、もしかしておねぇさん気ある大人の女性なのかな?
年上の女性は嫌いじゃないけど、あまり年が離れていると話しづらいし・・・何より緊張する!
なんて事を考えていると次のメッセージが送られてきた。
『ハナちゃんは今何歳なんだい?』
『えっと、十八歳です』
『へーめちゃくちゃ若いね、とすると今は高校三年生かな?』
『いえ、僕早生まれなんで。今年から大学生です』
『まだまだ青春出来る年で羨ましいよ、私なんてもう四十だからねぇ』
だから【アーニャ・”フォーティー”ジャー】なのか・・・おやじギャグならぬ、おばさんギャグか?
うちの親に似た何かを感じる・・・
『もう少し早くハナちゃんと知り合ってたら、学生服姿見られたのになぁ』
『え?僕の学生服姿見たいんですか!?』
流石に二十歳近く離れてると抵抗感があったけど、ここまで積極的に求められると悪い気はしない・・・
僕ってちょろいのかな・・・
頬をかき、少し恥ずかしがっていると全てが線につながる様な一文が送られてきた。
『見たいなぁ、ハナちゃんのセーラー服姿を見る事が出来たらおじさんいろいろ元気になりそうだなぁ』
セーラー服・・・セーラー服?
ハナ”ちゃん”・・・”僕っ娘”・・・て言うか・・・・・・おじさん!!!?
もしかして僕、女の子だと思われてるの!?
こ、これはまずい、この人が誤解してとんでもない事を口走る前に・・・もう結構アウトっぽい事言ってたけど・・・
『あ、あの・・・』
『なんだいハナちゃん、もしかしておじさんにハナちゃんの制服姿、見せてくれるのかい!?』
『もし誤解してたら申し訳ないなぁって・・・』
『あっ、ハナちゃんの学生服はセーラー服じゃなかった?でも大丈夫、セーラー服でなくてもいいよ、ブレザーでもワンピースでも!』
止まんないなこの人・・・
『そうじゃなくて、僕男なんですが・・・』
あれ?返信が来ない。
今さっきまで既読した瞬間に返信が返ってきたのに・・・
ネットエラーで遅れてないのかな?
直人は確認すべく『えっと、すみません』と文字を打ち送信ボタンを押すが
【このアカウントにメッセージを送ることはできません】
と表示された。
え、なにこれ。
もしかして僕、ブロックされてる!?
どうして?僕、自分から女の子っていってないのに・・・
い、いや落ち着け、今の人はきっと恋愛に飢えたおじさんだったら妄想してしまっただけだ。
僕にメッセージをくれた人はありがたい事にまだ数十人もいる。
次の人はきっと話の合う女の子のはず・・・
直人は次に一番上に表示されていたアカウントをタップする。
【ニーナ・アレキサンダー】
うわ・・・勘のいいガキ嫌ってそう・・・
このSNSはアニメブームなのか?
まぁそんな事はどうでもいい、先程同様すでに送られてきていた相手からのメッセージに返信を返す。
『こんばんは、ハナさん』
『こんばんはニーナさん、話しかけてくれてうれしいです』
よし、今度はおじさんじゃなさそうだな。僕から話題を振って、いい印象を持ってもらって距離を詰める!
『ニーナさんは趣味や普段されている事とかってありますか?』
『趣味は筋トレで、大学終わりによく行ってます』
『お腹とか引き締まってスタイル良さそうですね』
おっ、今度は年が近そうな人だ。
運動はあまり得意じゃないけど、話しやすそうな人だなぁ
『ハナさんは話してる感じ若そうだし、少しトレーニングしたらもっと素敵な女性になれますよ。』
素敵な・・・ジョセイ・・・女性・・・女の子。
「なんでじゃい!!!」
また女と勘違いされていた事に少しショックを受け、スマホを手から落としてしまう。
床ではねたスマホは画面を上に向けたまま床に着地した。
その間も【ニーナ】からの返信は続いていたのだが、直人の目には一文と一枚の写真が写った。
『こんな風にね!!』
【ニーナ】と言う女の子っぽい名前とは似ても似つかないーーーまぁ明らかに偽名だから似てる依然の問題なのだがーーー筋骨隆々な男が鏡に向かいスマホのカメラで自信を撮影したであろう写真がその言葉と共に送られてきた。
oh・・・
またしても女性と勘違いされただけでなく、特に興味もない同性のバキバキに割れた腹筋をみて変なリアクションを取ってしまった。
筋肉が好きな女の子が最近増えてきてるって聞いたけど、あんな感じでいきなり上裸の写真を送ってくるのは普通にセクハラじゃん・・・
しかし、なぜ僕は女の子と間違われるんだ?チャットに女の子っぽい文章なんて送ってないし。
蓮とRAINする時とほとんど変わらない言葉と言うか何と言うか。
『ん?どうかしましたかハナさん、もしかして俺の筋肉に見惚れてましたか?』
やばい、この人止まんないよ・・・
『俺、上も自身ありますが、下はもっとー』
ウォォォォォォォい!!!!
『僕、女じゃなくて男ですよ!!!』
某巨人のような咆哮(ただのツッコミ)を放ち最速で文字を打ち込み、送信ボタンを押した。
あ、危なかった・・・もう少し遅かったらおそらく同性のアレを拝む羽目になったかもしれない。
「あっ、返信来た。」
焦った直人は腕で額に付いた汗を拭い返信内容を確認したのだが。
『ちっ、なんだネカマかよ、キショッ!!!』
ネカマ・・・ネットおかま・・・
何だろう、悪気がないのに騙してしまった事への罪悪感と勝手に女の子と判断して悪口を言ってくる相手に対して悲しいような腹立たしいような、よくわからない感情が籠ったまま「はぁ~」とため息を吐いてしまった。
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