4 / 10
私の思い出と彼
しおりを挟む
母はいつも忙しそうな人だった。
私が生まれてすぐに父親が母と私を置いて出て行ったらしい。
毎日働く母が家に帰ってくるのはいつも私が眠りに着く頃・・・
日中は保育園で過ごし、夜は作り置きされた晩御飯を1人で食べる。
母を恨んだことはないけど、いつも私の目に映る同い年の人達が輝いて見えていた。
旅行に行った事も無ければ、遊びに連れて行ってもらった事も無い。
齢《よわい》五歳にして、こんな家庭環境にも慣れてしまった私がいた・・・
「スケッチブック・・・・・」
「あっ、あった・・・」
リビングに適当に置ていた母から貰ったスケッチブックを探し当て、二本の鉛筆と消しゴムが入った筆箱をカバンに詰める。
靴ヒモを結び、メガネをかけていつもお休みの日に訪れるキャンプ場に向かった。
休日が嫌いだった。
平日は保育園でお友達と遊べるけど、休日は保育園がお休み。
当然母は、朝早くからお仕事に出かける。
家にいても一人。
セミの鳴き声も相まって熱いだけなので、風を浴び、母が帰ってくる夕方まで時間を潰す為だけに、土日は決まってキャンプ場に向かっていた。
* * * *
「ほら、あかりちゃん。アイス食べな」
いつもの様にキャンプ場に着くや否や、管理人室に居るおじさんが私に微笑みかけながら、ソーダアイスをくれた。
「いいの?管理人のおじさん・・・・ただでさえいつもお金も払わずにキャンプ場に入れてもらってるのに・・・」
ここに来初めて半年。
流石に初めの頃は心配されたが、私の家庭環境を知ると快く受け入れてくれた。
「あぁ良い良い!朱莉ちゃんは可愛いし、子供は熱中症には気をつけんといかんよ?」
「・・・・ありがと、おじさん」
そう言ってくれたおじさんからアイスを受け取り、私はキャンプ場の中に入って行った。
私は芝生が生い茂っている定一でアイスをかじる。
海を一望でき、風を感じられるこの場所がお気に入りだった・・・
この場所で潮風を感じている時だけは、現実を忘れられた。
アイスも食べ終わり、私はカバンからスケッチブックを取り出す。
今日この場所に来たのは、いつもの様に現実逃避をする為だけに来たのではない。
保育園で出された【しゅくだい】をする為にも訪れた。
『みんなの思い出の絵を書いて、次に保育園に来る時に先生に見せてね』
「思い出・・・・か」
私はいつもの様に鉛筆を握り、スケッチブックに鉛筆を走らた・・・・・つもりだったけど。
鉛筆は動かなかった。
いつもは頭の中に出てくるイメージをただ絵にしているだけだったが、【思い出】と言う物のイメージは何分経っても浮かばない。
数度、ぼんやりとしたイメージで書いてはみたが・・・・
「なんか・・・違う・・・」
結局何を書いても納得がいかずに消してしまった。
書けない理由は、私自身が理解している・・・・
思い出って何書けばいいのかな?
おじさんとアイスを食べた事?キャンプ場からの帰り道に、四葉のクローバーを見つけた事?
うーん・・・・おじさんには申し訳ないけど、なんだか違う気がする。
「何を書いてるの?」
頭を悩ませていると背後から声が聞こえ、私は声の方に振り返った。
そこには同い年くらいの茶髪の男の子がいた。
キャンプに来た子かな?
多分、ついさっき後ろを通っていた車から降りて来たんだろうな・・・
不思議そうに私の手元をのぞき込む彼に向かい、吹いた風に煽られる髪を押さえた私は答えた。
「思い出・・・」
その言葉と共に、私は手に持っていたスケッチブックを彼の方に向けた。
「何これ?何もないじゃん」
私の白紙のスケッチブックを見た彼は、至極真っ当な反応をした。
「私には思い出がないから・・・・何も書けないの」
自分で言っていて悲しくなる言葉を聞いた彼は、少し微笑み言葉を返す。
「ないなら作ればいいじゃん!」
「え?」
「ほら、貸してみろ!」
さも当然かの様に言ってくる彼は私からスケッチブックと鉛筆を取り、何かを書き始めた。
座った姿勢で彼を見上げる位置にいる私には、彼が何を書いているのかは分からなかったが、一度もペンを止める事なく二、三分書き続けている彼の顔は終始楽しそうな顔だった・・・
絵が出来たのかな?
走らせていた鉛筆が止まり、彼はその絵を眺め少し笑った・・・
ドヤ顔でこちらにスケッチブックを向けて・・・・・え?
何これ・・・・
スケッチブックには二体の棒人間が、多分手を繋いでいる・・・のかな?
右にいる棒人間は私の様に長い黒髪とメガネをかけている・・・・んだよね?これ。
でもなんだろう・・・・この絵を見ていると・・・・・
私は彼の書いた下手な絵に夢中になり、嫌な事を忘れられていた。
次第に口からは笑い声が・・・・
「アハハハ、なにこの絵、下手っぴだね」
「もしかしてこの棒人間、君と私?」
「へへへ、そうだ!上手いだろ?」
「全然だよ!もう、私が書く!」
気が付けば私は、自分のスケッチブックに絵を書き始めていた。
おそらく彼が書こうとしていた私と彼が手を繋いでいる絵・・・・
私と手を繋ぐ彼の特徴・・・サラサラとした短い茶髪の髪型と楽しそうに笑う笑顔を書き始める。
さっきまで悩んでいたことが嘘かの様に鉛筆が紙の上を走り、ものの数分で絵が完成した。
「すっげぇー、なにこれ写真じゃん!」
「べ、別にこんなの大した事ー」
私の絵をのぞき込み見てくる彼との顔の距離と、初めて絵を母親以外に褒めてもらったからか、少し恥ずかしくなってしまった。
私が恥ずかしさで視線を泳がせていると、彼は今日一番の笑顔で言葉を・・・・私が知りたかった言葉を言ってくれた。
「思い出、一枚できたな!」
これが彼・・・・十年後に先輩になる【水野幸也】と初めて会った時の・・・・何年たっても消えない一週間の思い出の始まりだった。
* * * *
後書き
読んでいただきありがとうございました。
私がこのサイトでもう一つ書いているお話と、交互に投稿させていただいてますので少し投稿が不定期となっています。
基本的には一日ずつ更新出来たらなぁ~くらいの気持ちで楽しく書いてますので、また投稿した際には読んでいただけると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします。
私が生まれてすぐに父親が母と私を置いて出て行ったらしい。
毎日働く母が家に帰ってくるのはいつも私が眠りに着く頃・・・
日中は保育園で過ごし、夜は作り置きされた晩御飯を1人で食べる。
母を恨んだことはないけど、いつも私の目に映る同い年の人達が輝いて見えていた。
旅行に行った事も無ければ、遊びに連れて行ってもらった事も無い。
齢《よわい》五歳にして、こんな家庭環境にも慣れてしまった私がいた・・・
「スケッチブック・・・・・」
「あっ、あった・・・」
リビングに適当に置ていた母から貰ったスケッチブックを探し当て、二本の鉛筆と消しゴムが入った筆箱をカバンに詰める。
靴ヒモを結び、メガネをかけていつもお休みの日に訪れるキャンプ場に向かった。
休日が嫌いだった。
平日は保育園でお友達と遊べるけど、休日は保育園がお休み。
当然母は、朝早くからお仕事に出かける。
家にいても一人。
セミの鳴き声も相まって熱いだけなので、風を浴び、母が帰ってくる夕方まで時間を潰す為だけに、土日は決まってキャンプ場に向かっていた。
* * * *
「ほら、あかりちゃん。アイス食べな」
いつもの様にキャンプ場に着くや否や、管理人室に居るおじさんが私に微笑みかけながら、ソーダアイスをくれた。
「いいの?管理人のおじさん・・・・ただでさえいつもお金も払わずにキャンプ場に入れてもらってるのに・・・」
ここに来初めて半年。
流石に初めの頃は心配されたが、私の家庭環境を知ると快く受け入れてくれた。
「あぁ良い良い!朱莉ちゃんは可愛いし、子供は熱中症には気をつけんといかんよ?」
「・・・・ありがと、おじさん」
そう言ってくれたおじさんからアイスを受け取り、私はキャンプ場の中に入って行った。
私は芝生が生い茂っている定一でアイスをかじる。
海を一望でき、風を感じられるこの場所がお気に入りだった・・・
この場所で潮風を感じている時だけは、現実を忘れられた。
アイスも食べ終わり、私はカバンからスケッチブックを取り出す。
今日この場所に来たのは、いつもの様に現実逃避をする為だけに来たのではない。
保育園で出された【しゅくだい】をする為にも訪れた。
『みんなの思い出の絵を書いて、次に保育園に来る時に先生に見せてね』
「思い出・・・・か」
私はいつもの様に鉛筆を握り、スケッチブックに鉛筆を走らた・・・・・つもりだったけど。
鉛筆は動かなかった。
いつもは頭の中に出てくるイメージをただ絵にしているだけだったが、【思い出】と言う物のイメージは何分経っても浮かばない。
数度、ぼんやりとしたイメージで書いてはみたが・・・・
「なんか・・・違う・・・」
結局何を書いても納得がいかずに消してしまった。
書けない理由は、私自身が理解している・・・・
思い出って何書けばいいのかな?
おじさんとアイスを食べた事?キャンプ場からの帰り道に、四葉のクローバーを見つけた事?
うーん・・・・おじさんには申し訳ないけど、なんだか違う気がする。
「何を書いてるの?」
頭を悩ませていると背後から声が聞こえ、私は声の方に振り返った。
そこには同い年くらいの茶髪の男の子がいた。
キャンプに来た子かな?
多分、ついさっき後ろを通っていた車から降りて来たんだろうな・・・
不思議そうに私の手元をのぞき込む彼に向かい、吹いた風に煽られる髪を押さえた私は答えた。
「思い出・・・」
その言葉と共に、私は手に持っていたスケッチブックを彼の方に向けた。
「何これ?何もないじゃん」
私の白紙のスケッチブックを見た彼は、至極真っ当な反応をした。
「私には思い出がないから・・・・何も書けないの」
自分で言っていて悲しくなる言葉を聞いた彼は、少し微笑み言葉を返す。
「ないなら作ればいいじゃん!」
「え?」
「ほら、貸してみろ!」
さも当然かの様に言ってくる彼は私からスケッチブックと鉛筆を取り、何かを書き始めた。
座った姿勢で彼を見上げる位置にいる私には、彼が何を書いているのかは分からなかったが、一度もペンを止める事なく二、三分書き続けている彼の顔は終始楽しそうな顔だった・・・
絵が出来たのかな?
走らせていた鉛筆が止まり、彼はその絵を眺め少し笑った・・・
ドヤ顔でこちらにスケッチブックを向けて・・・・・え?
何これ・・・・
スケッチブックには二体の棒人間が、多分手を繋いでいる・・・のかな?
右にいる棒人間は私の様に長い黒髪とメガネをかけている・・・・んだよね?これ。
でもなんだろう・・・・この絵を見ていると・・・・・
私は彼の書いた下手な絵に夢中になり、嫌な事を忘れられていた。
次第に口からは笑い声が・・・・
「アハハハ、なにこの絵、下手っぴだね」
「もしかしてこの棒人間、君と私?」
「へへへ、そうだ!上手いだろ?」
「全然だよ!もう、私が書く!」
気が付けば私は、自分のスケッチブックに絵を書き始めていた。
おそらく彼が書こうとしていた私と彼が手を繋いでいる絵・・・・
私と手を繋ぐ彼の特徴・・・サラサラとした短い茶髪の髪型と楽しそうに笑う笑顔を書き始める。
さっきまで悩んでいたことが嘘かの様に鉛筆が紙の上を走り、ものの数分で絵が完成した。
「すっげぇー、なにこれ写真じゃん!」
「べ、別にこんなの大した事ー」
私の絵をのぞき込み見てくる彼との顔の距離と、初めて絵を母親以外に褒めてもらったからか、少し恥ずかしくなってしまった。
私が恥ずかしさで視線を泳がせていると、彼は今日一番の笑顔で言葉を・・・・私が知りたかった言葉を言ってくれた。
「思い出、一枚できたな!」
これが彼・・・・十年後に先輩になる【水野幸也】と初めて会った時の・・・・何年たっても消えない一週間の思い出の始まりだった。
* * * *
後書き
読んでいただきありがとうございました。
私がこのサイトでもう一つ書いているお話と、交互に投稿させていただいてますので少し投稿が不定期となっています。
基本的には一日ずつ更新出来たらなぁ~くらいの気持ちで楽しく書いてますので、また投稿した際には読んでいただけると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる