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第5章 遥か遠いあの日を目指して
第93話 リアナ・クリスターナ③
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眩い光が徐々に収まってくる。
次第に周りの景色がその瞳に映り出す。
眩んだ視界が徐々に慣れていき、周囲を確認出来るようになってきた。
私はゆっくりと辺りを見回してみる。
周囲は月明かりに照らされた背の高い木々が立ち並んでいる。
そこは一見すればさっきまでと変わらない森の中。
しかし、先程との景色で大きな違いがまず一つ。
「泉が……無い……。
ユルダの聖樹も……!」
さっきまで、すぐそこにあったのに……。
そして、あの邪悪な褐色の男も、着物の狐人族も、獅子の頭の大男も、訳のからない事を言っていた兎耳の少女も。
私と、目の前で倒れ込んでいるシン以外は誰もいない。
目の前で血まみれのまま横たわるシンを再確認し、私の心臓が跳ね上がる。
『君が、シンを助けるんだ』
少女の声が、蘇る。
そうだ。
周りに誰もいない。
今、シンを助けられるのは……。
「私しか、いないッ!」
目の前で仰向けに倒れているシンの胸に両手をかざす。
あの魔族の腕が貫通したその胸部には黒々とした大きな穴が空いており、止めどなく血が流れ続けている。
左腕が肘より先が無くなってるのも深刻に見えるが、こちらは炎に焼かれたせいか血は止まっている。
胸の傷さえ治しきれれば、きっと助かるッ!
「“自然治癒促進”ッ!」
私は詠唱し、治癒魔法を放つ。
シンは深手をも癒すスキルを持ち合わせていたはず。
ならば、その力を十全に発揮させればこの傷だって治るはず。
しかし、治癒魔法によりその自然治癒力を更に引き上げて尚、傷口が塞がる様子は一向に見られない。
「どうして……ッ!?」
それはまるで、シンのスキルが発動していないかのようであった。
自然治癒の力が働いていない……?
そんな……。
いや……それなら、私の限界の治癒魔法でッ!
「“ハイヒーリング”ッ!」
両の手の平から暖かな光が放たれ、シンの身体を包み込む。
ヒーリングの更に上位にあたる治癒魔法、ハイヒーリング。
重症の傷でも、高い魔力さえあれば完治させる事も出来る高位の魔法だ。
治癒魔法に長けていたお母さんの遺伝なのか、私にも治癒魔法の適性は備わったのだ。
未熟な私では完治とはいかずとも、限りなくそこに近付ける事は出来るはず。
魔力を振り絞り、その傷を癒していく。
けれど……やはり、傷口に変化が見られない。
魔法の効果が、あるのか、無いのか……。
傷が深すぎる?
いや、そうだとしても、少なからず治癒の効果はみられるはずだッ。
それはまるで魔法を身体が拒絶しているかのよう。
傷は塞がらない。
血も、止まらないッ!
「なんで!?
どうしてッ!?」
このままじゃ、シンが……ッ!
……助からないッ!!
「随分と凄まじい魔力の残滓を感じたのだが……。
これは一体、どういう状況だ?」
ふいに声を掛けられ、私はそちらに顔を向ける。
そこには、漆黒のローブを羽織り、深々とフードを被った男が立っていた。
「……エルフ?
何故、こんな場所にエルフの子供が?」
驚いたようにそう問いかけてくるその男は、ゆっくりとフードを捲り顔を見せた。
月明かりに照らされた男の顔を見て、私は目を見開く。
その男は長いブロンドの髪に、長い耳をしている——エルフであった。
そしてその顔立ちは私の見慣れたあの人と瓜二つ。
「ジノ……さん?」
「……ジノ?
誰かは知らんが、人違いだ。
名前は惜しいが……」
そう言って私の問いかけを否定しつつ、こちらに近付いて片膝をつきシンを眺めるエルフの男。
間近でその顔をよく見れば、確かにジノさんとは違う。
少しばかりの無精髭を生やし、歳もジノさんより上に見えた。
「これは……酷いな……。
傷口以上に、魔回路がズタズタになっている。
むしろこの状態で、これほどの致命傷を負い、まだ生きてるのが不思議なくらいだ」
そう言ってエルフの男は人差し指を突き出し、シンの胸の傷口にゆっくり差し込んだ。
その行動に驚いた私は慌てて止めようとする。
「な、何をするんですか!?」
「意識も失っている。
痛みは感じやしない。
それより、一刻も早くこの傷口を塞ぐことが先決だろう?」
エルフの男は私の方を見向きもせずにそう告げると、瞳を閉じて口を開く。
「“創魔の副路”」
短くそう詠唱した男は続けて回復魔法を解き放つ。
するとシンの傷はみるみる塞がっていった。
傷口が塞がりきる前に指先をスッと引き抜き、僅かに残された傷口もしばらく手をかざして回復魔法を放ち続けていたら消えてしまう。
多量の出血も止まり、血溜まりだけが残された。
「一先ず、応急処置は出来た」
エルフの男はそう言って大きく息吐くと立ち上がった。
「シンは……助かったんですか!?」
私はそのエルフを見上げて縋るように問いかける。
「……とりあえず、命は繋いだな。
なんとか傷口は塞ぐ事が出来た。
死ぬ事は無いだろう」
その言葉に私は心の底から安堵し、その場にヘタリ込む。
「本当に……良かった……」
私はそう呟いてシンの右手を握り締める。
深い安堵と共に、自分の不甲斐なさを痛感して涙が溢れる。
結局……私は何の役にも立たないではないか……。
失意に沈む私の肩に優しく手を置くエルフの男。
「何があったのかは知らないが、先ほどの魔力の残滓に反応した魔物がざわめき出している。
一先ず、ここから離れた方が良い。
村まで送る。
……話してもらえるのなら、何があったのか聞かせてもらいたいのだが、構わないか?」
ぶっきら棒の口調ではあるが、どこか気遣うような口ぶりで彼はそう尋ねてきた。
私は涙を拭い、頷いて立ち上がる。
倒れたシンを彼が背負い、私達は歩き出した。
「時兎……アルミラージ、か」
まだ私自身、整理しきれてきないが、先程あった出来事を伝えると、顎に手を当ててエルフの男は考え込む。
「ご存知なんですか?」
「無論、知っている。
時を操る神獣、アルミラージ。
八つの神獣のうちではもっとも温厚な奴らしいが……。
逆に、人との争いもしないが故に他の神獣に比べてその存在を目撃した者はほぼいないとも聞いている」
再び考え込むエルフの男。
そして目を細め、私を一瞥すると再びその口を開いた。
「違う時代、か。
つまり、君達は過去か、あるいは未来へとやってきたのだろう。
……その手に握っているものが、例の渡された時計なのか?」
その問いかけに私は手に握った懐中時計を持ち上げて頷いた。
「見せてもらっても、構わないか?」
私はその懐中時計をエルフの男の前に掲げて見せる。
懐中時計の表面のガラスにはヒビが入り、動いていた歯車も針も全て止まっていた。
しばしそれを見つめていたエルフの男は「ふむ……」と一声漏らす。
「随分と精巧な作りだ。
壊れていても尚高い魔力を放っている事からも、希少価値の高い魔鉱石もふんだんに使われているようだ。
これは恐らくアーティファクトなのだろう。
既に、壊れているようだがな」
壊れているのは残念だ、と最後に溢すエルフの男。
「アーティファクト?」
私は聞きなれない単語を聞き返す。
「特殊な力を秘めた魔道具や、魔導兵器の事だ。
帝国の連中が希少な魔鉱石を掻き集め、高い技能を持った錬金術師達に錬成させて作り上げているらしいが、詳しい事までは私も知らん。
恐らく、これもその一つなのかもしれん、というだけだ」
エルフの男はそう言って懐中時計から目を離して前を見る。
「君達の事情はある程度はわかった。
君自身も、今の現状を理解しきれていない事も……。
力になってやりたいのは山々だが、私もこう見えて多忙な身でな。
君達を近隣の村に送り届ける事までしか協力は出来ん。
何より、私が君達といたところでどうこうできる問題でもあるまい。
時間を超越する力までは、流石の私も持ち合わせてはいないからな」
にわかに信じ難い話だ、と呟きながら続けるエルフの男。
「……君達は、どうにかこの世界で強く生きていくしかあるまい。
そこまでの面倒は、みる事は出来ん」
キッパリと告げてはくるが、申し訳なさそうに言うエルフの男に、私は首を横に振ってそんな事は無いと答える。
「シンの命を救ってくれただけで十分です。
私一人では……どうにもなりませんでしたから……」
私は俯いてそう溢す。
エルフの男はそんな私を横目で見やり、顔を上げろ、と優しく諭す。
「この少年の命は繋いだが、問題はむしろこれからだろう。
ここまで魔回路をズタズタになっている事からも、この少年は見た目の年齢からは想像がつかない程魔法に長けていたのてはないか?
もし、そうであればある程に、この先の生き方が難しくなるやもしれんな」
苦い顔をしつつ、エルフの男はそう告げる。
「それは……どういう意味ですか?」
意味深な物言いに、私の胸が騒ついた。
一体、それは……どういう意味なのか?
エルフの男は、つまりだな……、と言いにくそうに口を開く。
「……もう、この少年が魔法を使う事は、出来んという事だ。
この身体では、恐らく……二度と、な」
その思いもよらない言葉に、私は言葉を失ってしまう。
あまりの衝撃に、私は唯々呆然とするしかなく、静かにシンを見つめる事しか出来なかった——。
次第に周りの景色がその瞳に映り出す。
眩んだ視界が徐々に慣れていき、周囲を確認出来るようになってきた。
私はゆっくりと辺りを見回してみる。
周囲は月明かりに照らされた背の高い木々が立ち並んでいる。
そこは一見すればさっきまでと変わらない森の中。
しかし、先程との景色で大きな違いがまず一つ。
「泉が……無い……。
ユルダの聖樹も……!」
さっきまで、すぐそこにあったのに……。
そして、あの邪悪な褐色の男も、着物の狐人族も、獅子の頭の大男も、訳のからない事を言っていた兎耳の少女も。
私と、目の前で倒れ込んでいるシン以外は誰もいない。
目の前で血まみれのまま横たわるシンを再確認し、私の心臓が跳ね上がる。
『君が、シンを助けるんだ』
少女の声が、蘇る。
そうだ。
周りに誰もいない。
今、シンを助けられるのは……。
「私しか、いないッ!」
目の前で仰向けに倒れているシンの胸に両手をかざす。
あの魔族の腕が貫通したその胸部には黒々とした大きな穴が空いており、止めどなく血が流れ続けている。
左腕が肘より先が無くなってるのも深刻に見えるが、こちらは炎に焼かれたせいか血は止まっている。
胸の傷さえ治しきれれば、きっと助かるッ!
「“自然治癒促進”ッ!」
私は詠唱し、治癒魔法を放つ。
シンは深手をも癒すスキルを持ち合わせていたはず。
ならば、その力を十全に発揮させればこの傷だって治るはず。
しかし、治癒魔法によりその自然治癒力を更に引き上げて尚、傷口が塞がる様子は一向に見られない。
「どうして……ッ!?」
それはまるで、シンのスキルが発動していないかのようであった。
自然治癒の力が働いていない……?
そんな……。
いや……それなら、私の限界の治癒魔法でッ!
「“ハイヒーリング”ッ!」
両の手の平から暖かな光が放たれ、シンの身体を包み込む。
ヒーリングの更に上位にあたる治癒魔法、ハイヒーリング。
重症の傷でも、高い魔力さえあれば完治させる事も出来る高位の魔法だ。
治癒魔法に長けていたお母さんの遺伝なのか、私にも治癒魔法の適性は備わったのだ。
未熟な私では完治とはいかずとも、限りなくそこに近付ける事は出来るはず。
魔力を振り絞り、その傷を癒していく。
けれど……やはり、傷口に変化が見られない。
魔法の効果が、あるのか、無いのか……。
傷が深すぎる?
いや、そうだとしても、少なからず治癒の効果はみられるはずだッ。
それはまるで魔法を身体が拒絶しているかのよう。
傷は塞がらない。
血も、止まらないッ!
「なんで!?
どうしてッ!?」
このままじゃ、シンが……ッ!
……助からないッ!!
「随分と凄まじい魔力の残滓を感じたのだが……。
これは一体、どういう状況だ?」
ふいに声を掛けられ、私はそちらに顔を向ける。
そこには、漆黒のローブを羽織り、深々とフードを被った男が立っていた。
「……エルフ?
何故、こんな場所にエルフの子供が?」
驚いたようにそう問いかけてくるその男は、ゆっくりとフードを捲り顔を見せた。
月明かりに照らされた男の顔を見て、私は目を見開く。
その男は長いブロンドの髪に、長い耳をしている——エルフであった。
そしてその顔立ちは私の見慣れたあの人と瓜二つ。
「ジノ……さん?」
「……ジノ?
誰かは知らんが、人違いだ。
名前は惜しいが……」
そう言って私の問いかけを否定しつつ、こちらに近付いて片膝をつきシンを眺めるエルフの男。
間近でその顔をよく見れば、確かにジノさんとは違う。
少しばかりの無精髭を生やし、歳もジノさんより上に見えた。
「これは……酷いな……。
傷口以上に、魔回路がズタズタになっている。
むしろこの状態で、これほどの致命傷を負い、まだ生きてるのが不思議なくらいだ」
そう言ってエルフの男は人差し指を突き出し、シンの胸の傷口にゆっくり差し込んだ。
その行動に驚いた私は慌てて止めようとする。
「な、何をするんですか!?」
「意識も失っている。
痛みは感じやしない。
それより、一刻も早くこの傷口を塞ぐことが先決だろう?」
エルフの男は私の方を見向きもせずにそう告げると、瞳を閉じて口を開く。
「“創魔の副路”」
短くそう詠唱した男は続けて回復魔法を解き放つ。
するとシンの傷はみるみる塞がっていった。
傷口が塞がりきる前に指先をスッと引き抜き、僅かに残された傷口もしばらく手をかざして回復魔法を放ち続けていたら消えてしまう。
多量の出血も止まり、血溜まりだけが残された。
「一先ず、応急処置は出来た」
エルフの男はそう言って大きく息吐くと立ち上がった。
「シンは……助かったんですか!?」
私はそのエルフを見上げて縋るように問いかける。
「……とりあえず、命は繋いだな。
なんとか傷口は塞ぐ事が出来た。
死ぬ事は無いだろう」
その言葉に私は心の底から安堵し、その場にヘタリ込む。
「本当に……良かった……」
私はそう呟いてシンの右手を握り締める。
深い安堵と共に、自分の不甲斐なさを痛感して涙が溢れる。
結局……私は何の役にも立たないではないか……。
失意に沈む私の肩に優しく手を置くエルフの男。
「何があったのかは知らないが、先ほどの魔力の残滓に反応した魔物がざわめき出している。
一先ず、ここから離れた方が良い。
村まで送る。
……話してもらえるのなら、何があったのか聞かせてもらいたいのだが、構わないか?」
ぶっきら棒の口調ではあるが、どこか気遣うような口ぶりで彼はそう尋ねてきた。
私は涙を拭い、頷いて立ち上がる。
倒れたシンを彼が背負い、私達は歩き出した。
「時兎……アルミラージ、か」
まだ私自身、整理しきれてきないが、先程あった出来事を伝えると、顎に手を当ててエルフの男は考え込む。
「ご存知なんですか?」
「無論、知っている。
時を操る神獣、アルミラージ。
八つの神獣のうちではもっとも温厚な奴らしいが……。
逆に、人との争いもしないが故に他の神獣に比べてその存在を目撃した者はほぼいないとも聞いている」
再び考え込むエルフの男。
そして目を細め、私を一瞥すると再びその口を開いた。
「違う時代、か。
つまり、君達は過去か、あるいは未来へとやってきたのだろう。
……その手に握っているものが、例の渡された時計なのか?」
その問いかけに私は手に握った懐中時計を持ち上げて頷いた。
「見せてもらっても、構わないか?」
私はその懐中時計をエルフの男の前に掲げて見せる。
懐中時計の表面のガラスにはヒビが入り、動いていた歯車も針も全て止まっていた。
しばしそれを見つめていたエルフの男は「ふむ……」と一声漏らす。
「随分と精巧な作りだ。
壊れていても尚高い魔力を放っている事からも、希少価値の高い魔鉱石もふんだんに使われているようだ。
これは恐らくアーティファクトなのだろう。
既に、壊れているようだがな」
壊れているのは残念だ、と最後に溢すエルフの男。
「アーティファクト?」
私は聞きなれない単語を聞き返す。
「特殊な力を秘めた魔道具や、魔導兵器の事だ。
帝国の連中が希少な魔鉱石を掻き集め、高い技能を持った錬金術師達に錬成させて作り上げているらしいが、詳しい事までは私も知らん。
恐らく、これもその一つなのかもしれん、というだけだ」
エルフの男はそう言って懐中時計から目を離して前を見る。
「君達の事情はある程度はわかった。
君自身も、今の現状を理解しきれていない事も……。
力になってやりたいのは山々だが、私もこう見えて多忙な身でな。
君達を近隣の村に送り届ける事までしか協力は出来ん。
何より、私が君達といたところでどうこうできる問題でもあるまい。
時間を超越する力までは、流石の私も持ち合わせてはいないからな」
にわかに信じ難い話だ、と呟きながら続けるエルフの男。
「……君達は、どうにかこの世界で強く生きていくしかあるまい。
そこまでの面倒は、みる事は出来ん」
キッパリと告げてはくるが、申し訳なさそうに言うエルフの男に、私は首を横に振ってそんな事は無いと答える。
「シンの命を救ってくれただけで十分です。
私一人では……どうにもなりませんでしたから……」
私は俯いてそう溢す。
エルフの男はそんな私を横目で見やり、顔を上げろ、と優しく諭す。
「この少年の命は繋いだが、問題はむしろこれからだろう。
ここまで魔回路をズタズタになっている事からも、この少年は見た目の年齢からは想像がつかない程魔法に長けていたのてはないか?
もし、そうであればある程に、この先の生き方が難しくなるやもしれんな」
苦い顔をしつつ、エルフの男はそう告げる。
「それは……どういう意味ですか?」
意味深な物言いに、私の胸が騒ついた。
一体、それは……どういう意味なのか?
エルフの男は、つまりだな……、と言いにくそうに口を開く。
「……もう、この少年が魔法を使う事は、出来んという事だ。
この身体では、恐らく……二度と、な」
その思いもよらない言葉に、私は言葉を失ってしまう。
あまりの衝撃に、私は唯々呆然とするしかなく、静かにシンを見つめる事しか出来なかった——。
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