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3章 バルナバーシュの決断
10 空振り
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◆◆◆◆◆
「まさか、直接本人に訊いたのか?」
「へえ、『お前は団長の愛人か?』って」
トーニはレーリオの手伝いをすることになり、丸一日時間を費やすことになった。
そのせいで、例のリーパの青年の見張りがでぉなかったので、その間、以前から使っていた男たちに見張りを任せていた。
青年の家の真向かいにたまたま空き部屋があったので、そこで新たな見張り場所として、男の報告を聞いているところだ。
だがまさか、対象である本人に直接問い質しているとは思わず、閉口する。
(……こいつらは馬鹿か?)
「相手はなんと答えた?」
怒鳴り散らしたいのを懸命に我慢して、トーニは男の報告を聞く。
「『そうだけど、だからどうした?』って言ってましたよ」
「……その後、十人で取り囲んだのに、まんまと逃げられたのか?」
怒りで口がワナワナと震えた。
「へえ……ぜんぜん強そうに見えなかったんで、油断しちまいました」
男は青痣ができた顔で情けなく笑い、後頭部を掻いた。
(結局、こいつらに任せた俺が一番馬鹿だ……)
「——お前らは今日でクビだ」
トーニはなんとか気持ちを持ち直すと、出窓に座りカーテンの隙間から、通りを挟んで目の前にある黄色い壁の家の見張りを開始した。
昨夜はどうしてこんな高級物件に傭兵風情が住んでいるのかと疑問に思っていたが、答えは簡単だ。
団長の愛人だからだ。
トーニは謎が解けたとばかりに納得する。
「っ……!?」
もうすぐ日付が変わろうとした時、東西に走る通りの東側から、黒馬に乗った人物が家の前へとやって来た。
よく目を凝らすと、逞しい体躯に縋りつく様にもう一人相乗りしていた。
(——これは……!?)
馬繋場に馬を繋ぐと、手綱を握っていた男が先に降り、後ろにいた例の青年に手を貸していた。
二人が出て来ると、その姿が月明りの下に晒される。
(あれが……リーパの団長か……)
酒場で誰もが『男前』だと口を揃えて言っていたのは誇張ではないようだ。
長身で年は四十半ばと聞いていたが、引き締まった体躯をしたその男は、鋭い目つきで野生動物のような美しさを持っていた。
そしてその横にいる青年は、ミロシュの様に小柄ではないが、美青年といって差し支えない。
(やはり愛人というのは嘘ではなかったようだな……)
いきなり大勢の男たちに囲まれたので、心配して団長自ら愛人を家まで送りと届けたのだろう。
団長は大切そうに青年の腰に手を回し、二人揃って建物の中へと入ると、二階の部屋に灯りが灯る。
薄いレースのカーテン越しに、抱き合って口付けしている二人の姿が透けて見えた。
「フン……見せつけやがって……」
男同士の乳繰り合う姿を見せつけられても、全く楽しくもない。
これ以上見ていられないとばかりに、トーニはカーテンを閉めた。
まだ薄暗い早朝、二階の灯りが付き、団長が玄関から出て来ると、馬に乗って通りを東へと戻って行った。
(流石に、一緒にご出勤とまではいかないか……)
苦笑いしその辺の事情とやらを察する。
陽が完全に登り切り、通りにも人々の往来が盛んになってきた頃、あの例の青年が玄関から出て来た。
トーニは太陽の灯りの下で初めてその青年の姿を目にしたのだが、落胆の表情を隠せないでいた。
「——違う……」
月夜では、綺麗な銀色に光っていたのに、太陽の下に晒された青年の髪の毛は、灰色よりも金色がかったアッシュブロンドだった。
瞳の色は目視できなかったが、髪の色が違う時点で今回も空振りに終わる。
本当に例の『契約者』とやらはメストにいるのだろうか?
◆◆◆◆◆
「……じゃあ、ヘブルコ伯爵の愛人も、リーパ団長の愛人も、違ったってわけだな……」
赤毛を弄りながら、レーリオは『契約者』探しを命じていたトーニの報告を聞いていた。
「なんでこんな、誰もかれも男の愛人を持ちたがるんですかね?」
釈然としない様子で、トーニは愚痴を零す。
「お前には美青年の良さがわからないのか? まあ滅多に極上品はいないからな。だから価値があるんだけどな」
異性愛者にこんなことを語っても仕方ないのだが、一度味わってみればわかるのに勿体ないことだと、レーリオは思わずにいられない。
「俺にはわからない世界ですね……」
苦笑いしてトーニはやんわりと拒絶する。
「まあいい……聖杯の方も行き詰っている。持っている奴らが俺たちをおびき寄せる罠を張ってやがった……」
「聖杯を持っているのは王国ではないのですか?」
鷹騎士団まで使って偽物を運ばせていたのだ。
「……大雑把に言ったらそうかもしれないが、そもそも聖杯がドロステアに持ち出されたきっかけは、ある偽貴族が報酬としてメストの商人に聖杯を渡したからだ。そしてその偽貴族は詐欺で捕まり、商人は聖杯を没収された。それを行ったのが、『山猫』だった」
レーリオはここ数日、自分たちに罠を張っている存在について調べている。
あの聖杯がドロステアに入った経緯を調べるうちに、『山猫』の名前が浮かび上がって来たのだ。
もちろん以前から『山猫』の名前は知っていたが、こうも早く相まみえるとは思ってもいなかった。
「王直属の秘密警察みたいなものですよね……」
自分たちが最も恐れなければいけない組織なので、トーニもその存在を知っている。
「そうだ。王直属だから騎士警察よりも格が上だ。唯一貴族を捕まえる権限を持っている。奴等は反逆者の芽を摘んで、常に王の権威を保つことに尽力しているってわけだ」
去年の秋にレーリオたちは、隣国セキアから移って来たばかりなので、ドロステアのことは聞きかじった知識しかない。
それがここに来て、活動の妨げになっていた。
「山猫の警戒が解けるまで、暫く聖杯探しはお預けだ。『契約者』探しの方に一本化しよう」
「そもそも、『契約者』はメストにいるんですかね?」
「——さあ……十一年前メストにいたことしかわかってない。だけど国中虱潰しに探すよりも、一番人口の集中しているメストを探してからの方がいいだろ」
「気の遠くなる作業ですね」
「いや、『契約者』は神々に愛されし者。その容姿は類稀なる美しさだといわれている。そんな一目を引く存在なら必ず見つけることができると思ってる」
ドロステアの隣国、セキアの山奥にある忘れられた山城で見たあの光景を忘れない。
その山城は古代王朝時代の建物で、山奥にあるとは思えないほど壮麗な作りをしており、とても二千年も前の建設物とは思えなかった。
山城の中の一番奥の部屋に描かれた壁画を見て、レーリオは言葉を失った。
(……これがスタロヴェーキ最後の王といわれたレナトス王……)
王冠を戴き玉座に座るその左手には聖杯を持ち、後ろには群青色の火を灯す五枝の燭台。
そこには『復活の灯火』の集めるべき神器が全て描かれている。
それよりもレーリオが目を奪われたのは、『契約者』であるレナトス王の艶麗さだった。
だが、壁画の中のペリドットの瞳と目が合った瞬間に、背筋が凍るような畏怖を感じた。
神々の復活など本当は興味がない。
だが壁画を見て以来、『契約者』をこの目で見てみたいという欲望が、レーリオを突き動かしている。
「はあ……では類稀なる美青年とやらを探し出せばいいのですね? だったら髪と目の色だけで探し出すのではなく、美青年好きの者にでも尋ねてみればいいのでは?」
美青年にはさほど興味のなさそうなトーニが、呆れ気味に漏らした一言に、レーリオはぴくりと動きを止める。
人は美しいものに弱い。
髪や目の色まではいちいち関心は示さないかもしれないが、美青年が近くにいたら、「あれはどこの誰だろうか?」くらいは関心を示すだろう。
(そっちの方が近道かもしれない……)
「美青年の情報が集まる場所を当たってみるか」
「まさか、直接本人に訊いたのか?」
「へえ、『お前は団長の愛人か?』って」
トーニはレーリオの手伝いをすることになり、丸一日時間を費やすことになった。
そのせいで、例のリーパの青年の見張りがでぉなかったので、その間、以前から使っていた男たちに見張りを任せていた。
青年の家の真向かいにたまたま空き部屋があったので、そこで新たな見張り場所として、男の報告を聞いているところだ。
だがまさか、対象である本人に直接問い質しているとは思わず、閉口する。
(……こいつらは馬鹿か?)
「相手はなんと答えた?」
怒鳴り散らしたいのを懸命に我慢して、トーニは男の報告を聞く。
「『そうだけど、だからどうした?』って言ってましたよ」
「……その後、十人で取り囲んだのに、まんまと逃げられたのか?」
怒りで口がワナワナと震えた。
「へえ……ぜんぜん強そうに見えなかったんで、油断しちまいました」
男は青痣ができた顔で情けなく笑い、後頭部を掻いた。
(結局、こいつらに任せた俺が一番馬鹿だ……)
「——お前らは今日でクビだ」
トーニはなんとか気持ちを持ち直すと、出窓に座りカーテンの隙間から、通りを挟んで目の前にある黄色い壁の家の見張りを開始した。
昨夜はどうしてこんな高級物件に傭兵風情が住んでいるのかと疑問に思っていたが、答えは簡単だ。
団長の愛人だからだ。
トーニは謎が解けたとばかりに納得する。
「っ……!?」
もうすぐ日付が変わろうとした時、東西に走る通りの東側から、黒馬に乗った人物が家の前へとやって来た。
よく目を凝らすと、逞しい体躯に縋りつく様にもう一人相乗りしていた。
(——これは……!?)
馬繋場に馬を繋ぐと、手綱を握っていた男が先に降り、後ろにいた例の青年に手を貸していた。
二人が出て来ると、その姿が月明りの下に晒される。
(あれが……リーパの団長か……)
酒場で誰もが『男前』だと口を揃えて言っていたのは誇張ではないようだ。
長身で年は四十半ばと聞いていたが、引き締まった体躯をしたその男は、鋭い目つきで野生動物のような美しさを持っていた。
そしてその横にいる青年は、ミロシュの様に小柄ではないが、美青年といって差し支えない。
(やはり愛人というのは嘘ではなかったようだな……)
いきなり大勢の男たちに囲まれたので、心配して団長自ら愛人を家まで送りと届けたのだろう。
団長は大切そうに青年の腰に手を回し、二人揃って建物の中へと入ると、二階の部屋に灯りが灯る。
薄いレースのカーテン越しに、抱き合って口付けしている二人の姿が透けて見えた。
「フン……見せつけやがって……」
男同士の乳繰り合う姿を見せつけられても、全く楽しくもない。
これ以上見ていられないとばかりに、トーニはカーテンを閉めた。
まだ薄暗い早朝、二階の灯りが付き、団長が玄関から出て来ると、馬に乗って通りを東へと戻って行った。
(流石に、一緒にご出勤とまではいかないか……)
苦笑いしその辺の事情とやらを察する。
陽が完全に登り切り、通りにも人々の往来が盛んになってきた頃、あの例の青年が玄関から出て来た。
トーニは太陽の灯りの下で初めてその青年の姿を目にしたのだが、落胆の表情を隠せないでいた。
「——違う……」
月夜では、綺麗な銀色に光っていたのに、太陽の下に晒された青年の髪の毛は、灰色よりも金色がかったアッシュブロンドだった。
瞳の色は目視できなかったが、髪の色が違う時点で今回も空振りに終わる。
本当に例の『契約者』とやらはメストにいるのだろうか?
◆◆◆◆◆
「……じゃあ、ヘブルコ伯爵の愛人も、リーパ団長の愛人も、違ったってわけだな……」
赤毛を弄りながら、レーリオは『契約者』探しを命じていたトーニの報告を聞いていた。
「なんでこんな、誰もかれも男の愛人を持ちたがるんですかね?」
釈然としない様子で、トーニは愚痴を零す。
「お前には美青年の良さがわからないのか? まあ滅多に極上品はいないからな。だから価値があるんだけどな」
異性愛者にこんなことを語っても仕方ないのだが、一度味わってみればわかるのに勿体ないことだと、レーリオは思わずにいられない。
「俺にはわからない世界ですね……」
苦笑いしてトーニはやんわりと拒絶する。
「まあいい……聖杯の方も行き詰っている。持っている奴らが俺たちをおびき寄せる罠を張ってやがった……」
「聖杯を持っているのは王国ではないのですか?」
鷹騎士団まで使って偽物を運ばせていたのだ。
「……大雑把に言ったらそうかもしれないが、そもそも聖杯がドロステアに持ち出されたきっかけは、ある偽貴族が報酬としてメストの商人に聖杯を渡したからだ。そしてその偽貴族は詐欺で捕まり、商人は聖杯を没収された。それを行ったのが、『山猫』だった」
レーリオはここ数日、自分たちに罠を張っている存在について調べている。
あの聖杯がドロステアに入った経緯を調べるうちに、『山猫』の名前が浮かび上がって来たのだ。
もちろん以前から『山猫』の名前は知っていたが、こうも早く相まみえるとは思ってもいなかった。
「王直属の秘密警察みたいなものですよね……」
自分たちが最も恐れなければいけない組織なので、トーニもその存在を知っている。
「そうだ。王直属だから騎士警察よりも格が上だ。唯一貴族を捕まえる権限を持っている。奴等は反逆者の芽を摘んで、常に王の権威を保つことに尽力しているってわけだ」
去年の秋にレーリオたちは、隣国セキアから移って来たばかりなので、ドロステアのことは聞きかじった知識しかない。
それがここに来て、活動の妨げになっていた。
「山猫の警戒が解けるまで、暫く聖杯探しはお預けだ。『契約者』探しの方に一本化しよう」
「そもそも、『契約者』はメストにいるんですかね?」
「——さあ……十一年前メストにいたことしかわかってない。だけど国中虱潰しに探すよりも、一番人口の集中しているメストを探してからの方がいいだろ」
「気の遠くなる作業ですね」
「いや、『契約者』は神々に愛されし者。その容姿は類稀なる美しさだといわれている。そんな一目を引く存在なら必ず見つけることができると思ってる」
ドロステアの隣国、セキアの山奥にある忘れられた山城で見たあの光景を忘れない。
その山城は古代王朝時代の建物で、山奥にあるとは思えないほど壮麗な作りをしており、とても二千年も前の建設物とは思えなかった。
山城の中の一番奥の部屋に描かれた壁画を見て、レーリオは言葉を失った。
(……これがスタロヴェーキ最後の王といわれたレナトス王……)
王冠を戴き玉座に座るその左手には聖杯を持ち、後ろには群青色の火を灯す五枝の燭台。
そこには『復活の灯火』の集めるべき神器が全て描かれている。
それよりもレーリオが目を奪われたのは、『契約者』であるレナトス王の艶麗さだった。
だが、壁画の中のペリドットの瞳と目が合った瞬間に、背筋が凍るような畏怖を感じた。
神々の復活など本当は興味がない。
だが壁画を見て以来、『契約者』をこの目で見てみたいという欲望が、レーリオを突き動かしている。
「はあ……では類稀なる美青年とやらを探し出せばいいのですね? だったら髪と目の色だけで探し出すのではなく、美青年好きの者にでも尋ねてみればいいのでは?」
美青年にはさほど興味のなさそうなトーニが、呆れ気味に漏らした一言に、レーリオはぴくりと動きを止める。
人は美しいものに弱い。
髪や目の色まではいちいち関心は示さないかもしれないが、美青年が近くにいたら、「あれはどこの誰だろうか?」くらいは関心を示すだろう。
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