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閑話
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◆◆◆◆◆
ヴィオラは暇があればロランドの仕事場の近くをうろつき、その姿を馬車の窓からこっそりと見つめるだけで胸が高鳴り、他のことはどうでもよくなるような幸せな気持ちに満たされるのだった。
だがそれも一瞬で、姿が見えなくなると不安の海の中に突き落とされる。
護衛の仕事は身体を張った危険な仕事だ。
もし、仕事中ロランドになにかあったらと想像しただけで、胸が引き裂かれそうになる。
ロランドの家を突きとめ、先回りして家の近くで待ち伏せをしていた時のことだ。
所属しているリーパ護衛団へ報告に行ってから自宅に帰る時は、ロランドはいつも下町通りを南下する。
先回りして馬車の中で待っていると、遠くからロランドの姿が見えて来る。
だが、その隣にもう一人並んで歩く人の姿があった。
「えっ……隣にいるのは誰かしら?」
「あの服装だと男性ですね。でも男性にしては華奢な感じです」
裕福な農家の娘で、幼い頃は害獣が畑を荒らさないように見張りをさせられていたという侍女のソニャは、恐ろしく視力がいい。ヴィオラには豆粒くらいにしか見えない人物も、細かいところまで見えているようだ。
ヴィオラは愛の力で、ロランドの姿はどんなに遠くからでもわかるのだが、他の人物になるとまったく駄目だ。
ついにはオペラグラスを取り出し、ロランドとその隣を歩く人物を覗き込む。
「なに……あれ……」
オペラグラスのレンズを通して、ヴィオラはとんでもないものを見てしまった。
ロランドの手が、隣を歩く人物の腰を抱いている。
(……まさか……!?)
レンズを腰から上に上げ、ロランドの隣を歩く人物の顔に向ける。
「あれが……」
(——ロランドの恋人!?)
花びらのような撫子色の唇に、西日に反射してキラリと光る黄緑色の瞳。そして顎のラインに揃えられた灰色の真っすぐな髪の毛。
どこか見覚えがあると思ったら……春先に父からプレゼントされたドレスの色合わせと同じだ。
若い娘が敢えて灰色を選び撫子色をより引き立て、春の訪れを表す黄緑色と組み合わせたのが評判を呼び、他の令嬢たちもこぞって撫子色に灰色と黄緑色を合わせて真似をした。
そんなことよりも、ロランドの隣を歩く人物は、まるで花の様に美しい容貌をしていた。
あまりにも美しいので一瞬男装の麗人かと思ったが、女にしては背が高く、硬質な色気がある……ヴィオラも思わず惹き付けられるということは、間違いなく相手は男だ。
横でゴクリと唾を飲む音が聞こえたので隣のソニャを見ると、ボッと顔を真っ赤にして固まっている。
「嗚呼……なんて美青年なんでしょう……」
その言葉を聞いて、ヴィオラはグッと唇を噛み締める。
他人の口からその言葉を聞くと余計に悔しい。
ロランドが愛おしそうに腰を抱く人物は、ロランドと同じ男で、認めたくはないがヴィオラなど足元にも及ばないほどの美しさを持っていた。
ヴィオラがロランドから腰を抱かれ一緒に歩くことがあったなら、きっと顔に満面の笑みを浮かべ頬を真っ赤に染める。
なのにあの青年は……少し迷惑そうな顔をしながら俯いていて、ちっとも楽しくなさそうだ。
「そんなに嬉しくないのなら、そこ代わりなさいよっ!!」
ヴィオラは思わず口に出して毒づいていた。
あんなに魅力的なロランドが愛おしそうにしているのに、もしかして……あの青年はロランドのことが好きではないのだろうか?
ロランドは男しか愛せないとは言っていたが、男の恋人がいるとは言っていなかった。
隣を歩く青年は、もしかしたらまだ恋人ではないのかもしれない。
そうなると、まだ自分にもチャンスがあるのでは?
途端に腹の中からメラメラと熱い炎が燃え盛り、ロランドへの想いをより一層強くした。
恋は女を強くする。
ヴィオラが嫉妬の炎を燃やす中、美青年の腰に手を回したまま、ロランドは自宅の扉の向こうに消えて行った。
そのまま青年はロランドの家に泊っていくのではないかと嘆き悲しむところだが、今のヴィオラは違った。
あの二人は恋人同士ではない!
いつの間にか疑念は確信へと変わり、青年をロランドからどう引き離そうかと、そのことばかりを頭の中で考えていた。
「お嬢様もう帰らないと、御夕食に間に合いません」
ソニャに促され、ロランドが住む黄色い壁の建物の二階を何度も振り返りながら、ヴィオラは馬車へと戻って行った。
◆◆◆◆◆
今日は久しぶりにロランドと別の場所での護衛で、レネは一人で彼の家へと歩いて帰っていた。
あんな男と一緒に暮らすのは絶対無理だと思っていたのだが、二人の暮らしは意外と心地よかったりもする。
ヴィートが濃墨と千歳国に旅立った。
レネは自分が最後に話を聞いていれば、ヴィートがリーパを出て行かなかったのではないかという後悔の念に駆られている。
自分を揶揄った団員たちを鍛練の時間に片っ端から倒していくことで、なんとか自分を保っていたが、部屋に一人でいるとどうしても内向きに思考が向かいがちで、ロランドの所に移って来るまでは眠れない夜を過ごしていた。
最初は同じベッドで男と寝るなど嫌で仕方なかったのだが、誰かがすぐ隣にいると安心感が生まれ、心の安定に繋がることを知る。
ある夜、子供の頃から何度も見る悪夢に魘されて目が覚めると、温かい肌がそこにあり、なにも言わずに背中を擦られる。他人の心音を聴きながら眠るのは、姉と引き離される最後の夜以来だった。
そんなことをぼんやりと思い出しながら歩いていると、急に殺気を感じレネは身構える。
だが気配からして、そこまで腕の立つ相手ではないようだ。
レネは気付かない振りをして様子を見ることにした。
「よお、そこの兄ちゃん。」
木の陰に隠れていた男が剣を向けて近付いて来る。
「その綺麗な顔を傷つけられたくなかったら俺が今から言うことを聞け」
レネが、その構えじゃ顔は斬れないし下から蹴り上げたら一発で終わるな……なんて思っていいるとは露とも知らず、男は完全に自分が優位に立っていると勘違いしていた。
「……なんだよ」
「今後一切ロランドという男に近付くな、一緒にいる所を見つけ次第お前を殺す」
(うわ……もしかして……ヴィオラ嬢が雇った男か?)
まさかここまで過激な手を使ってくるとは思わなかった。
レネはロランドが家に訪ねて来ていた女ではなく、自分に恋人の振りをさせる意味を理解した。
確かに、女たちを危険な目に遭わせるわけにはいかない。
「嫌って言ったら?」
レネは腰に差していた剣を瞬時に抜き取り、柄頭で相手の剣を叩き落とした。
「……おわっ!?」
「誰に雇われたか知らないけど、雇い主に伝えといてくれ。オレの好きなようにさせてもらう。妨害したって無駄だ」
ロランドの家で一緒に暮らしていることを知っているので、ヴィオラはこの男を差し向けたに違いない。
だがヴィオラは、レネも同じ護衛の仕事をしていることは知らなかったのだろうか?
知っていたら、こんな弱い男を雇ったりしないはずだ。
ロランド以外の男は目に入っていないのかもしれない。
恋は盲目とはよく言ったものだ。
剣を地面へ落としたまま呆気に取られている男を置いて、レネはロランドの家へと向かった。
ヴィオラは暇があればロランドの仕事場の近くをうろつき、その姿を馬車の窓からこっそりと見つめるだけで胸が高鳴り、他のことはどうでもよくなるような幸せな気持ちに満たされるのだった。
だがそれも一瞬で、姿が見えなくなると不安の海の中に突き落とされる。
護衛の仕事は身体を張った危険な仕事だ。
もし、仕事中ロランドになにかあったらと想像しただけで、胸が引き裂かれそうになる。
ロランドの家を突きとめ、先回りして家の近くで待ち伏せをしていた時のことだ。
所属しているリーパ護衛団へ報告に行ってから自宅に帰る時は、ロランドはいつも下町通りを南下する。
先回りして馬車の中で待っていると、遠くからロランドの姿が見えて来る。
だが、その隣にもう一人並んで歩く人の姿があった。
「えっ……隣にいるのは誰かしら?」
「あの服装だと男性ですね。でも男性にしては華奢な感じです」
裕福な農家の娘で、幼い頃は害獣が畑を荒らさないように見張りをさせられていたという侍女のソニャは、恐ろしく視力がいい。ヴィオラには豆粒くらいにしか見えない人物も、細かいところまで見えているようだ。
ヴィオラは愛の力で、ロランドの姿はどんなに遠くからでもわかるのだが、他の人物になるとまったく駄目だ。
ついにはオペラグラスを取り出し、ロランドとその隣を歩く人物を覗き込む。
「なに……あれ……」
オペラグラスのレンズを通して、ヴィオラはとんでもないものを見てしまった。
ロランドの手が、隣を歩く人物の腰を抱いている。
(……まさか……!?)
レンズを腰から上に上げ、ロランドの隣を歩く人物の顔に向ける。
「あれが……」
(——ロランドの恋人!?)
花びらのような撫子色の唇に、西日に反射してキラリと光る黄緑色の瞳。そして顎のラインに揃えられた灰色の真っすぐな髪の毛。
どこか見覚えがあると思ったら……春先に父からプレゼントされたドレスの色合わせと同じだ。
若い娘が敢えて灰色を選び撫子色をより引き立て、春の訪れを表す黄緑色と組み合わせたのが評判を呼び、他の令嬢たちもこぞって撫子色に灰色と黄緑色を合わせて真似をした。
そんなことよりも、ロランドの隣を歩く人物は、まるで花の様に美しい容貌をしていた。
あまりにも美しいので一瞬男装の麗人かと思ったが、女にしては背が高く、硬質な色気がある……ヴィオラも思わず惹き付けられるということは、間違いなく相手は男だ。
横でゴクリと唾を飲む音が聞こえたので隣のソニャを見ると、ボッと顔を真っ赤にして固まっている。
「嗚呼……なんて美青年なんでしょう……」
その言葉を聞いて、ヴィオラはグッと唇を噛み締める。
他人の口からその言葉を聞くと余計に悔しい。
ロランドが愛おしそうに腰を抱く人物は、ロランドと同じ男で、認めたくはないがヴィオラなど足元にも及ばないほどの美しさを持っていた。
ヴィオラがロランドから腰を抱かれ一緒に歩くことがあったなら、きっと顔に満面の笑みを浮かべ頬を真っ赤に染める。
なのにあの青年は……少し迷惑そうな顔をしながら俯いていて、ちっとも楽しくなさそうだ。
「そんなに嬉しくないのなら、そこ代わりなさいよっ!!」
ヴィオラは思わず口に出して毒づいていた。
あんなに魅力的なロランドが愛おしそうにしているのに、もしかして……あの青年はロランドのことが好きではないのだろうか?
ロランドは男しか愛せないとは言っていたが、男の恋人がいるとは言っていなかった。
隣を歩く青年は、もしかしたらまだ恋人ではないのかもしれない。
そうなると、まだ自分にもチャンスがあるのでは?
途端に腹の中からメラメラと熱い炎が燃え盛り、ロランドへの想いをより一層強くした。
恋は女を強くする。
ヴィオラが嫉妬の炎を燃やす中、美青年の腰に手を回したまま、ロランドは自宅の扉の向こうに消えて行った。
そのまま青年はロランドの家に泊っていくのではないかと嘆き悲しむところだが、今のヴィオラは違った。
あの二人は恋人同士ではない!
いつの間にか疑念は確信へと変わり、青年をロランドからどう引き離そうかと、そのことばかりを頭の中で考えていた。
「お嬢様もう帰らないと、御夕食に間に合いません」
ソニャに促され、ロランドが住む黄色い壁の建物の二階を何度も振り返りながら、ヴィオラは馬車へと戻って行った。
◆◆◆◆◆
今日は久しぶりにロランドと別の場所での護衛で、レネは一人で彼の家へと歩いて帰っていた。
あんな男と一緒に暮らすのは絶対無理だと思っていたのだが、二人の暮らしは意外と心地よかったりもする。
ヴィートが濃墨と千歳国に旅立った。
レネは自分が最後に話を聞いていれば、ヴィートがリーパを出て行かなかったのではないかという後悔の念に駆られている。
自分を揶揄った団員たちを鍛練の時間に片っ端から倒していくことで、なんとか自分を保っていたが、部屋に一人でいるとどうしても内向きに思考が向かいがちで、ロランドの所に移って来るまでは眠れない夜を過ごしていた。
最初は同じベッドで男と寝るなど嫌で仕方なかったのだが、誰かがすぐ隣にいると安心感が生まれ、心の安定に繋がることを知る。
ある夜、子供の頃から何度も見る悪夢に魘されて目が覚めると、温かい肌がそこにあり、なにも言わずに背中を擦られる。他人の心音を聴きながら眠るのは、姉と引き離される最後の夜以来だった。
そんなことをぼんやりと思い出しながら歩いていると、急に殺気を感じレネは身構える。
だが気配からして、そこまで腕の立つ相手ではないようだ。
レネは気付かない振りをして様子を見ることにした。
「よお、そこの兄ちゃん。」
木の陰に隠れていた男が剣を向けて近付いて来る。
「その綺麗な顔を傷つけられたくなかったら俺が今から言うことを聞け」
レネが、その構えじゃ顔は斬れないし下から蹴り上げたら一発で終わるな……なんて思っていいるとは露とも知らず、男は完全に自分が優位に立っていると勘違いしていた。
「……なんだよ」
「今後一切ロランドという男に近付くな、一緒にいる所を見つけ次第お前を殺す」
(うわ……もしかして……ヴィオラ嬢が雇った男か?)
まさかここまで過激な手を使ってくるとは思わなかった。
レネはロランドが家に訪ねて来ていた女ではなく、自分に恋人の振りをさせる意味を理解した。
確かに、女たちを危険な目に遭わせるわけにはいかない。
「嫌って言ったら?」
レネは腰に差していた剣を瞬時に抜き取り、柄頭で相手の剣を叩き落とした。
「……おわっ!?」
「誰に雇われたか知らないけど、雇い主に伝えといてくれ。オレの好きなようにさせてもらう。妨害したって無駄だ」
ロランドの家で一緒に暮らしていることを知っているので、ヴィオラはこの男を差し向けたに違いない。
だがヴィオラは、レネも同じ護衛の仕事をしていることは知らなかったのだろうか?
知っていたら、こんな弱い男を雇ったりしないはずだ。
ロランド以外の男は目に入っていないのかもしれない。
恋は盲目とはよく言ったものだ。
剣を地面へ落としたまま呆気に取られている男を置いて、レネはロランドの家へと向かった。
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