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第二章:軍隊生活
10話 キスゲーム☆
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風呂から出て火照った体を冷ましていると、同室の貧乳の女が寝る前に少し遊ぼうと言い出した。
さっき、他の女と股を合わせて、互いの性器と性器を擦り合わせていた発情女だ。
なんの私物もないこんな牢獄のようなところでどんな遊びをしようと言うのだろう?
「新人がいることだし、陸軍伝統のキスゲームを教えてあげましょう」
キスゲーム?
甘美な響きだ。
だが、期待はしないでおこう。
軍隊の伝統とやらに、いい物はないはずだ。
「それはどんなゲーム?」
「まず全員でジャンケンをする」
ジャンケンは日本のと同じルールだ。
「勝った人から抜けていって、最後に残った一人が、最初に勝ち抜けた人にキスをするの」
「…………」
ど直球のゲームだった。
「……キスは、どこにするの?」
「口だけど、それが?」
すごいな、まるでエロいお店じゃないか。
「特別ルールとして、いきなり一人だけ負けた場合は、全員にキスをする」
それは罰ゲームなのか?
むしろご褒美では?
だって、このルームメイトたちは、絶世の美女とはお世辞にも言えないが、十分にいけるレベルにいる。
「最初に抜けた人には、二ポイント。一人負けした場合は、勝った全員に一ポイント。百回戦して、総合得点が多かった人が今夜のお姫さまよ」
「お姫さまになると?」
「それはなってからのお楽しみ」
そう言って、彼女は淫らな笑みを浮かべた。
これは期待してもいいのかもしれない。
「ジャーン、ケーン、ポン!」
一回戦。
俺はグーを出した。
ところが、他の全員がパー。
いきなり一人負け。
全員にキスしなくてはいけない。
やったぜ!
しかし、問題が、
「………………」
俺は、キスをしたことがない。
女になって以来、女性と触れ合う機会が多かった。だから、だいぶ女慣れしてきたつもりだが……直接的な接触はなかった。
だから、どうしたらいいのかわからない。
ドギマギしながら視線を泳がせていると、
「早くして。あと九十九回しなきゃいけないんだよ」
と、急かされた。
しかし……。
「焦れったい。早くしちゃいましょ」
リリーが俺の顔を両手でサンドして固定すると、
「んんん~~~~~~っっっ!」
ぶちゅ~~っ、と唇を押し付けてきた。
そのままぐいぐいと舌をねじ込んでくる。
うわ、ファーストキスなのにディープでしてしまった。
これが女の子の唇。そして、舌。
結構肉厚で、ざらざらしてるんだな。
犯すように俺の口の中を動き回り、歯の裏側まで舐めていく。
さらに俺の舌に絡みついてきて、表面を撫で回していく。
リリーの鼻息が俺の顔にかかる。
目を開けると、リリーがこっちをガン見していた。ゼロ距離で目と目が合う。
そらすことができなくて、そのまましばらく、互いを見つめ合いながら、唇を貪りあった。
「はいはい、そろそろ交代」
次の女の子がリリーを引き剥がし、また俺の顔をサンドして、舌をねじ込んできた。
今度の子の舌はリリーよりも薄い。華奢で、女の子って感じがする。
その次の子は、舌を突き出してきた。
ランプの灯りに照らされた舌が卑猥で、俺は思わず舌を伸ばしてしまった。
空中で、俺とその子の舌が握手し、絡み合う。
そこに、もう一人加わった。
絡み合う舌に、さらにもう一枚の舌も交えての乱交キスだ。
最後の一人は、両手を広げて俺を迎え入れてくれた。
俺が彼女に口づけすると、ぎゅーっと抱きしめてくれた。
少し筋肉質だけど、女の子の柔らかい体に包まれ、まるで桃源郷にいるかのようだ。
俺も彼女を抱きしめ、二人で貪りあった。
なんという充足感。
風呂場で、みんなが抱き合っていたのもわかる。
これはいいものだ。
淫靡すぎる経験をしてしまった。
だが、これはまだ序の口。
あと九十九回、このゲームは続くのだ。
「ジャーン、ケーン、ポン!」
二回戦。
俺は、二番目に勝ち抜けた。
最後まで負けたのは、リリー。
彼女は、最初の勝者の子に慣れた様子でキスをした。
二人は抱き合い、ねっとりとキスをしながら、胸を押し付けあう。二人とも巨乳だ。四つのおっぱいがぶつかり、形を変えて乱れる様は、卑猥の一言。
それにしても、なんと美しい光景だ。
三回戦。
俺は最初に勝った。
最後まで負けたのはまたリリーで、これで彼女は三回連続のキス。
さっきの女の子にしたよりも、もっとエロいキスをしてきた。
まず口の中にたっぷりと唾液を溜め、唇を重ねた瞬間に、一気に流し込んでくる。
人肌の甘い液体を口に押し込まれ、喉を鳴らして飲み込むと、もう頭からそのことが離れなくなってしまった。
もう一度勝って、リリーの唾液を飲みたい。
あるいは、負けて、リリーに俺の唾液を飲ませてあげたい。
四回戦。
五回戦。
六回戦。
俺は勝ち続けたが、残念ながら、リリーとはキスできなかった。
七回戦。
再び俺の一人負け。
全員とキスできる。リリーと唾液の交換ができる!
メインディッシュは最後にとっておこう。リリーではない子とキスすると、なんとその子が唾液をたっぷりと流し込んできた。
リリーとは違う味、匂いがする。
これはこれで淫靡な味だ。
飲み込もうとすると、
「まだダメ」
と言われ、飲み込ませてもらえなかった。
その子の唾液を口内に溜めたまま次の子とキスすると、その子も唾液を流し込んできた。
次も、その次も、さらに次も、全員が唾液を流し込んできた。
そしてついに、リリーの順番がきた。
もちろんリリーは唾液を溜めて待っていた。
すでにこぼれそうなほどに唾液が詰まっている俺の口に、さらに唾液を注いできた。
さらにリリーは、舌で俺の口をクチュクチュとかき混ぜた。
全員分の唾液がミックスされ、今までの人生で一度も味わったことのないような官能的な液体が完成した。
「飲んでもいいよ」
許可が出た。
唾液のカクテルを、一気に飲み込む。
エロスの塊が食道を通り抜けて行く時、まるで射精しているかのような錯覚に陥った。
「あっ……」
支給された新品の部屋着の胸部が、じっとりと濡れてしまった。
唾液カクテルを飲み下した快感で、射乳してしまった。
幸い、まだ誰にも気づかれていない。
早く洗って乾かさないと……だが、
「ジャーン、ケーン、ポン!」
ここでやめることなどできない。
もう一度、いや、何度も。
あのカクテルを飲みたい。
聖乳がバレるとかバレないとか、そんなことはもうどうだっていい。
百回戦まで終了した。
途中で気持ちよすぎて意識が飛んでしまい数を忘れたが、たぶん五、六回は射乳した。
最終的な総合ポイントは、
「ブレストの優勝!」
俺が一番だった。
「ぼくがお姫さま? どうなるの?」
「お姫さまは、固い床じゃなくて、柔らかい布団で寝られるの」
「布団? そんなものどこに」
「ここにあるじゃない」
五人が一斉に服を脱ぎだした。
全裸になり、床に寝転がる。
「えっと……」
「肉布団よ」
「体の上に寝ろってこと?」
「そう」
いいのだろうか、そんなことをして。
いいのだ。
いいに決まってる。
「失礼します」
俺も服を脱ぎ、リリーの上に寝転がった。
巨乳を枕にして横になると、軍隊は地獄ではなく天国だったと気づいた。
さらに、他の四人の女子の体を密着させてきた。
俺の右手は巨乳の間に挟まれ、左手は股ぐらに挟まれ、どちらも体温によって温められる。
背中にもおっぱいが押し当てられる。
俺の腰が冷えてしまわないようにと、自分の下半身を密着させてくる子もいた。
もう死んでもいい。
心から、そう思えた。
その日、俺が一睡もできなかったのは言うまでもない。
寝不足で翌日の訓練に挑み、演技ではなく本気で何度もぶっ倒れ、しかし夜になると、またキスゲームをしようとねだる。
そんな俺の軍隊生活は、こうして幕を開けた。
さっき、他の女と股を合わせて、互いの性器と性器を擦り合わせていた発情女だ。
なんの私物もないこんな牢獄のようなところでどんな遊びをしようと言うのだろう?
「新人がいることだし、陸軍伝統のキスゲームを教えてあげましょう」
キスゲーム?
甘美な響きだ。
だが、期待はしないでおこう。
軍隊の伝統とやらに、いい物はないはずだ。
「それはどんなゲーム?」
「まず全員でジャンケンをする」
ジャンケンは日本のと同じルールだ。
「勝った人から抜けていって、最後に残った一人が、最初に勝ち抜けた人にキスをするの」
「…………」
ど直球のゲームだった。
「……キスは、どこにするの?」
「口だけど、それが?」
すごいな、まるでエロいお店じゃないか。
「特別ルールとして、いきなり一人だけ負けた場合は、全員にキスをする」
それは罰ゲームなのか?
むしろご褒美では?
だって、このルームメイトたちは、絶世の美女とはお世辞にも言えないが、十分にいけるレベルにいる。
「最初に抜けた人には、二ポイント。一人負けした場合は、勝った全員に一ポイント。百回戦して、総合得点が多かった人が今夜のお姫さまよ」
「お姫さまになると?」
「それはなってからのお楽しみ」
そう言って、彼女は淫らな笑みを浮かべた。
これは期待してもいいのかもしれない。
「ジャーン、ケーン、ポン!」
一回戦。
俺はグーを出した。
ところが、他の全員がパー。
いきなり一人負け。
全員にキスしなくてはいけない。
やったぜ!
しかし、問題が、
「………………」
俺は、キスをしたことがない。
女になって以来、女性と触れ合う機会が多かった。だから、だいぶ女慣れしてきたつもりだが……直接的な接触はなかった。
だから、どうしたらいいのかわからない。
ドギマギしながら視線を泳がせていると、
「早くして。あと九十九回しなきゃいけないんだよ」
と、急かされた。
しかし……。
「焦れったい。早くしちゃいましょ」
リリーが俺の顔を両手でサンドして固定すると、
「んんん~~~~~~っっっ!」
ぶちゅ~~っ、と唇を押し付けてきた。
そのままぐいぐいと舌をねじ込んでくる。
うわ、ファーストキスなのにディープでしてしまった。
これが女の子の唇。そして、舌。
結構肉厚で、ざらざらしてるんだな。
犯すように俺の口の中を動き回り、歯の裏側まで舐めていく。
さらに俺の舌に絡みついてきて、表面を撫で回していく。
リリーの鼻息が俺の顔にかかる。
目を開けると、リリーがこっちをガン見していた。ゼロ距離で目と目が合う。
そらすことができなくて、そのまましばらく、互いを見つめ合いながら、唇を貪りあった。
「はいはい、そろそろ交代」
次の女の子がリリーを引き剥がし、また俺の顔をサンドして、舌をねじ込んできた。
今度の子の舌はリリーよりも薄い。華奢で、女の子って感じがする。
その次の子は、舌を突き出してきた。
ランプの灯りに照らされた舌が卑猥で、俺は思わず舌を伸ばしてしまった。
空中で、俺とその子の舌が握手し、絡み合う。
そこに、もう一人加わった。
絡み合う舌に、さらにもう一枚の舌も交えての乱交キスだ。
最後の一人は、両手を広げて俺を迎え入れてくれた。
俺が彼女に口づけすると、ぎゅーっと抱きしめてくれた。
少し筋肉質だけど、女の子の柔らかい体に包まれ、まるで桃源郷にいるかのようだ。
俺も彼女を抱きしめ、二人で貪りあった。
なんという充足感。
風呂場で、みんなが抱き合っていたのもわかる。
これはいいものだ。
淫靡すぎる経験をしてしまった。
だが、これはまだ序の口。
あと九十九回、このゲームは続くのだ。
「ジャーン、ケーン、ポン!」
二回戦。
俺は、二番目に勝ち抜けた。
最後まで負けたのは、リリー。
彼女は、最初の勝者の子に慣れた様子でキスをした。
二人は抱き合い、ねっとりとキスをしながら、胸を押し付けあう。二人とも巨乳だ。四つのおっぱいがぶつかり、形を変えて乱れる様は、卑猥の一言。
それにしても、なんと美しい光景だ。
三回戦。
俺は最初に勝った。
最後まで負けたのはまたリリーで、これで彼女は三回連続のキス。
さっきの女の子にしたよりも、もっとエロいキスをしてきた。
まず口の中にたっぷりと唾液を溜め、唇を重ねた瞬間に、一気に流し込んでくる。
人肌の甘い液体を口に押し込まれ、喉を鳴らして飲み込むと、もう頭からそのことが離れなくなってしまった。
もう一度勝って、リリーの唾液を飲みたい。
あるいは、負けて、リリーに俺の唾液を飲ませてあげたい。
四回戦。
五回戦。
六回戦。
俺は勝ち続けたが、残念ながら、リリーとはキスできなかった。
七回戦。
再び俺の一人負け。
全員とキスできる。リリーと唾液の交換ができる!
メインディッシュは最後にとっておこう。リリーではない子とキスすると、なんとその子が唾液をたっぷりと流し込んできた。
リリーとは違う味、匂いがする。
これはこれで淫靡な味だ。
飲み込もうとすると、
「まだダメ」
と言われ、飲み込ませてもらえなかった。
その子の唾液を口内に溜めたまま次の子とキスすると、その子も唾液を流し込んできた。
次も、その次も、さらに次も、全員が唾液を流し込んできた。
そしてついに、リリーの順番がきた。
もちろんリリーは唾液を溜めて待っていた。
すでにこぼれそうなほどに唾液が詰まっている俺の口に、さらに唾液を注いできた。
さらにリリーは、舌で俺の口をクチュクチュとかき混ぜた。
全員分の唾液がミックスされ、今までの人生で一度も味わったことのないような官能的な液体が完成した。
「飲んでもいいよ」
許可が出た。
唾液のカクテルを、一気に飲み込む。
エロスの塊が食道を通り抜けて行く時、まるで射精しているかのような錯覚に陥った。
「あっ……」
支給された新品の部屋着の胸部が、じっとりと濡れてしまった。
唾液カクテルを飲み下した快感で、射乳してしまった。
幸い、まだ誰にも気づかれていない。
早く洗って乾かさないと……だが、
「ジャーン、ケーン、ポン!」
ここでやめることなどできない。
もう一度、いや、何度も。
あのカクテルを飲みたい。
聖乳がバレるとかバレないとか、そんなことはもうどうだっていい。
百回戦まで終了した。
途中で気持ちよすぎて意識が飛んでしまい数を忘れたが、たぶん五、六回は射乳した。
最終的な総合ポイントは、
「ブレストの優勝!」
俺が一番だった。
「ぼくがお姫さま? どうなるの?」
「お姫さまは、固い床じゃなくて、柔らかい布団で寝られるの」
「布団? そんなものどこに」
「ここにあるじゃない」
五人が一斉に服を脱ぎだした。
全裸になり、床に寝転がる。
「えっと……」
「肉布団よ」
「体の上に寝ろってこと?」
「そう」
いいのだろうか、そんなことをして。
いいのだ。
いいに決まってる。
「失礼します」
俺も服を脱ぎ、リリーの上に寝転がった。
巨乳を枕にして横になると、軍隊は地獄ではなく天国だったと気づいた。
さらに、他の四人の女子の体を密着させてきた。
俺の右手は巨乳の間に挟まれ、左手は股ぐらに挟まれ、どちらも体温によって温められる。
背中にもおっぱいが押し当てられる。
俺の腰が冷えてしまわないようにと、自分の下半身を密着させてくる子もいた。
もう死んでもいい。
心から、そう思えた。
その日、俺が一睡もできなかったのは言うまでもない。
寝不足で翌日の訓練に挑み、演技ではなく本気で何度もぶっ倒れ、しかし夜になると、またキスゲームをしようとねだる。
そんな俺の軍隊生活は、こうして幕を開けた。
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