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学園編
新しい悩みと不安
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外から帰ってきて、着替えを済ませ自室のベッドになだれ込むようにして横になる。
玲央様とのデートを思い返すだけで、ドキドキしてしまう。
玲央様は凄く優しかった、私の為に色々考えてくれたんだろうなとわかるぐらいエスコートしてくれた。
けれど、少し不安な事もあった……
私は今、ゲームの中にいるけれど現実の私の目が覚めたらこの世界から消えてしまうのだろうか?
それとも、ゲームをクリアしたら?それは分からないけれど可能性は無いわけではないと思う。
そうなった時私は……
「どっちの世界を選ぶんだろう……」
それは、今の私には分からない……でも、きっと選ばなければいけない時が来る。
私がこの世界からいなくなったとしても、私じゃないワタシに入れ替わるだろうから。
なんでこんな事を考えているのかって?それはさっきの玲央様との会話で私が『いなくならない』と
言ったのが少し引っ掛かっていたから、それと玲央様のあの表情……もしかしたら玲央様も何となく分かっていて
あんなこと言ったのかもしれない。
…………考えれば考えるほど分からなくなる。
「…………もう寝ちゃおう」
そう呟いて私は目を閉じた。
***
次の日の朝、重い体を起こしていつものように身支度を整えて学園へと向かう。
正直言えば行きたくないと思っていたけれど…………
「行かない訳にはいかないもんね……」
はぁ、と大きなため息を付いて家を出る、こんな顔見られたらまた心配をかけてしまう……気持ちを切り替えようと深呼吸をして、前を向いて歩き出した。
教室に入ると、私に気づいたあかりが駆け寄ってきてひそひそと小さな声で
昨日のデート楽しかった?と聞いてきたので私は、にっこりと笑いながら
楽しかったよって答えた、するとあかりは私の顔をじーっと見つめて
一言『何かあった?』と聞いてきたのだ。
「………何かって何が?」
「う~~ん……なにがって言われたら難しいんだけど、でも今日の百はなんか変!」
「そんな事ないよ、昨日が楽しくて少し寝不足なだけじゃない?」
「そんな風には見えないけどなぁ~」
あかりは納得していない様子だった。
私はこれ以上追及されないように席に着いた。
すると今度は玲央様が私の所まで来て、おはよう昨日は
ありがとう。と言ってくれた、私は、私こそありがとうございますと返して
昨日は楽しかったねと言った他愛ない話をして、いつも通りの一日が始まった。
よかった……玲央様は昨日のままだ……やっぱり昨日のは私の勘違いだったのかな?なんて考えながらその日は過ぎていった。
それから数日経ったある日の事、いつも通り授業を受けて放課後になり 今日は生徒会の仕事があったので、生徒会室に向かう。
ドアを開けるとそこには玲央様しかいなかった。
玲央様は書類に目を通しながら、入ってきた私にお疲れさま。と声をかけた。
私は、お仕事お手伝いしますよと言うと、玲央様は、じゃあこれをお願い。と渡してきた。私は渡された資料を読み進めていく。
「世良先輩と九条院先輩は?」
「先生に呼ばれたみたいでもう少ししたら帰ってくると思うよ」
「そうでしたか」
しばらく沈黙が続き、何か喋ろうとした瞬間、部屋の扉がガチャっと
開き、世良先輩たちが帰ってきた。
私たちはおかえりなさい。と言いながら迎え入れるとただいま!と元気よく返事がかえってきた。先輩の後ろにはあかりと奏の姿もあり、どうやら二人は
先輩達のお手伝いをしていたようだ。
何となく、なんだけれどあのデート以来玲央様と話すのが気まずいというか……
避けてしまっている自分がいた……きっと玲央様は気づいているのだろうけど
何も言ってこない。それが余計に申し訳なくて……
今度、あかりに相談してみよう、そう決心して私は目の前にある仕事を 片付けることにした。
玲央様とのデートを思い返すだけで、ドキドキしてしまう。
玲央様は凄く優しかった、私の為に色々考えてくれたんだろうなとわかるぐらいエスコートしてくれた。
けれど、少し不安な事もあった……
私は今、ゲームの中にいるけれど現実の私の目が覚めたらこの世界から消えてしまうのだろうか?
それとも、ゲームをクリアしたら?それは分からないけれど可能性は無いわけではないと思う。
そうなった時私は……
「どっちの世界を選ぶんだろう……」
それは、今の私には分からない……でも、きっと選ばなければいけない時が来る。
私がこの世界からいなくなったとしても、私じゃないワタシに入れ替わるだろうから。
なんでこんな事を考えているのかって?それはさっきの玲央様との会話で私が『いなくならない』と
言ったのが少し引っ掛かっていたから、それと玲央様のあの表情……もしかしたら玲央様も何となく分かっていて
あんなこと言ったのかもしれない。
…………考えれば考えるほど分からなくなる。
「…………もう寝ちゃおう」
そう呟いて私は目を閉じた。
***
次の日の朝、重い体を起こしていつものように身支度を整えて学園へと向かう。
正直言えば行きたくないと思っていたけれど…………
「行かない訳にはいかないもんね……」
はぁ、と大きなため息を付いて家を出る、こんな顔見られたらまた心配をかけてしまう……気持ちを切り替えようと深呼吸をして、前を向いて歩き出した。
教室に入ると、私に気づいたあかりが駆け寄ってきてひそひそと小さな声で
昨日のデート楽しかった?と聞いてきたので私は、にっこりと笑いながら
楽しかったよって答えた、するとあかりは私の顔をじーっと見つめて
一言『何かあった?』と聞いてきたのだ。
「………何かって何が?」
「う~~ん……なにがって言われたら難しいんだけど、でも今日の百はなんか変!」
「そんな事ないよ、昨日が楽しくて少し寝不足なだけじゃない?」
「そんな風には見えないけどなぁ~」
あかりは納得していない様子だった。
私はこれ以上追及されないように席に着いた。
すると今度は玲央様が私の所まで来て、おはよう昨日は
ありがとう。と言ってくれた、私は、私こそありがとうございますと返して
昨日は楽しかったねと言った他愛ない話をして、いつも通りの一日が始まった。
よかった……玲央様は昨日のままだ……やっぱり昨日のは私の勘違いだったのかな?なんて考えながらその日は過ぎていった。
それから数日経ったある日の事、いつも通り授業を受けて放課後になり 今日は生徒会の仕事があったので、生徒会室に向かう。
ドアを開けるとそこには玲央様しかいなかった。
玲央様は書類に目を通しながら、入ってきた私にお疲れさま。と声をかけた。
私は、お仕事お手伝いしますよと言うと、玲央様は、じゃあこれをお願い。と渡してきた。私は渡された資料を読み進めていく。
「世良先輩と九条院先輩は?」
「先生に呼ばれたみたいでもう少ししたら帰ってくると思うよ」
「そうでしたか」
しばらく沈黙が続き、何か喋ろうとした瞬間、部屋の扉がガチャっと
開き、世良先輩たちが帰ってきた。
私たちはおかえりなさい。と言いながら迎え入れるとただいま!と元気よく返事がかえってきた。先輩の後ろにはあかりと奏の姿もあり、どうやら二人は
先輩達のお手伝いをしていたようだ。
何となく、なんだけれどあのデート以来玲央様と話すのが気まずいというか……
避けてしまっている自分がいた……きっと玲央様は気づいているのだろうけど
何も言ってこない。それが余計に申し訳なくて……
今度、あかりに相談してみよう、そう決心して私は目の前にある仕事を 片付けることにした。
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