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作業も終わり
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黙々と作業をこなし、気付けば外の景色は真っ暗になっていた。
寮の方には、生徒会の仕事があり門限に間に合わないかもしれない、という連絡し
寮長からは、無理しないようにね。と少し心配をされてしまい、申し訳無い気持ちで一杯になった。
「ふぅ、後は私のこの書類達だけかな……?」
「そうみたいですね、私も手伝いますよ」
「大丈夫、私が任された事なんだから、私が全部やり遂げたい」
私がそう言えば、フィリスはそれ以上何も言わなかった。
ユーリやミホも私の事を見守る様にジッと静かにしている。
私はそんな皆の視線を受けながら書類を書き終え、全部終わったのを確認するとふぅっと息を吐き出す。
「やっと終わった~~~!!」
身体をグッと伸ばし、固まっていた体をほぐす。
ずっと座りっぱなしだったから、体のあちこちが痛くなっていた。
私は少し疲れた身体を休める為、そのまま机の上に突っ伏した。
すると、そんな私を見てミホが呆れたように口を開く。
「貴女そんな所で寝るつもり?」
「いや、そう言う訳じゃないけど……」
「はぁ……もう終わったのだから早く帰りましょう?これからの事は、ちゃんと休んでから考えましょう」
「まぁ、そうだよねぇ……こんな疲れた頭じゃ何も思いつかなそうだし」
机から顔を上げ、私はミホに微笑み返してから立ち上がる。
そして荷物を片付け始めた、するとフィリスも私と同じように荷物を片付け始め
私の準備が終わる頃、フィリスも準備を終えたようだった。
「それじゃ……帰りましょうか。皆さん今日は本当にありがとうございました」
「私からもありがとう」
ミホとユーリは私達に頭を下げ、もう何回目かも分からないお礼の言葉を口にした。
そんな二人に対して、私とフィリスは顔を見合わせ笑い合う。
「友達が困ってたら助けるのが普通でしょ?だから気にしないで」
「そうですよ、だからそんなに頭を下げないで?ユーリ」
私とフィリスがそう言って笑いかけると、ミホもユーリも嬉しそうな笑顔を返してくれた。
友達……勢いでそう言ってしまったけれど、二人は私にそう言われて迷惑じゃ無かったかな……
そんな事をつい考えてしまって、不安になってくる。
そんな私の気持ちに気付いたのか、ミホは私の手を取りこう言った。
「私の事……その、友達って言ってくれて嬉しかったわ。最初は確かに険悪だったかもだけれど……
今では貴女の事結構好きよ、沙羅」
「み、ミホ……!!」
「ふふ、私も皆さんには沢山迷惑を掛けてしまいましたが……そのお陰と言ったら変になるかもですが
そのお陰で皆さんと仲良くなれたと思っています、ですから沙羅さんが友達と言ってくれて凄く嬉しかったんですよ?」
ミホの言葉に続きユーリもそんな事を言ってくれた。
そんな二人の言葉を聞いて嬉しくて私はポロポロと涙をこぼす。
こんな風に言ってくれる友達なんて今まで出来たことが無かったから、本当に嬉しくて……
そんな私の涙をハンカチで優しく拭いてくれたのはフィリスだった。
そして、そんな私達の様子を見てユーリとミホも笑ってくれた。
こんな風に笑い合う友達が出来た事を私はとても幸せに思う。
この幸せを壊されないように私も、もっと頑張らないといけないんだと心に誓った。
寮の方には、生徒会の仕事があり門限に間に合わないかもしれない、という連絡し
寮長からは、無理しないようにね。と少し心配をされてしまい、申し訳無い気持ちで一杯になった。
「ふぅ、後は私のこの書類達だけかな……?」
「そうみたいですね、私も手伝いますよ」
「大丈夫、私が任された事なんだから、私が全部やり遂げたい」
私がそう言えば、フィリスはそれ以上何も言わなかった。
ユーリやミホも私の事を見守る様にジッと静かにしている。
私はそんな皆の視線を受けながら書類を書き終え、全部終わったのを確認するとふぅっと息を吐き出す。
「やっと終わった~~~!!」
身体をグッと伸ばし、固まっていた体をほぐす。
ずっと座りっぱなしだったから、体のあちこちが痛くなっていた。
私は少し疲れた身体を休める為、そのまま机の上に突っ伏した。
すると、そんな私を見てミホが呆れたように口を開く。
「貴女そんな所で寝るつもり?」
「いや、そう言う訳じゃないけど……」
「はぁ……もう終わったのだから早く帰りましょう?これからの事は、ちゃんと休んでから考えましょう」
「まぁ、そうだよねぇ……こんな疲れた頭じゃ何も思いつかなそうだし」
机から顔を上げ、私はミホに微笑み返してから立ち上がる。
そして荷物を片付け始めた、するとフィリスも私と同じように荷物を片付け始め
私の準備が終わる頃、フィリスも準備を終えたようだった。
「それじゃ……帰りましょうか。皆さん今日は本当にありがとうございました」
「私からもありがとう」
ミホとユーリは私達に頭を下げ、もう何回目かも分からないお礼の言葉を口にした。
そんな二人に対して、私とフィリスは顔を見合わせ笑い合う。
「友達が困ってたら助けるのが普通でしょ?だから気にしないで」
「そうですよ、だからそんなに頭を下げないで?ユーリ」
私とフィリスがそう言って笑いかけると、ミホもユーリも嬉しそうな笑顔を返してくれた。
友達……勢いでそう言ってしまったけれど、二人は私にそう言われて迷惑じゃ無かったかな……
そんな事をつい考えてしまって、不安になってくる。
そんな私の気持ちに気付いたのか、ミホは私の手を取りこう言った。
「私の事……その、友達って言ってくれて嬉しかったわ。最初は確かに険悪だったかもだけれど……
今では貴女の事結構好きよ、沙羅」
「み、ミホ……!!」
「ふふ、私も皆さんには沢山迷惑を掛けてしまいましたが……そのお陰と言ったら変になるかもですが
そのお陰で皆さんと仲良くなれたと思っています、ですから沙羅さんが友達と言ってくれて凄く嬉しかったんですよ?」
ミホの言葉に続きユーリもそんな事を言ってくれた。
そんな二人の言葉を聞いて嬉しくて私はポロポロと涙をこぼす。
こんな風に言ってくれる友達なんて今まで出来たことが無かったから、本当に嬉しくて……
そんな私の涙をハンカチで優しく拭いてくれたのはフィリスだった。
そして、そんな私達の様子を見てユーリとミホも笑ってくれた。
こんな風に笑い合う友達が出来た事を私はとても幸せに思う。
この幸せを壊されないように私も、もっと頑張らないといけないんだと心に誓った。
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