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アマミヤとの約束の日

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あれから……数日が経ち、今日はアマミヤさんとの約束の日。
私とルークは、アマミヤさんのいる学園へと向かっていた。
「ちゃんと話せるでしょうか……」
そんな不安が心にのしかかり、私は俯いてしまう。
そんな私の手をそっと握ってくれたルークは、大丈夫だと言い、優しく微笑んでくれた。
「沙羅は……私に何かを伝えたいのでしょうか……」
「それは……本人に聞かないとわからないんじゃないか?」
ルークの言葉に私は小さく頷き、そうですねと呟く。
学園までは、あと少し……ふぅ、と息を吐いてから私は前を向いた。
*******
学園に着くと、校門の前に誰かが立っている事に気が付いた。
誰だろう、と近づいていくとそれは、アマミヤさんだった。
アマミヤさんは私を見ると駆け寄ってきて、ペコリと頭を下げてきた。
「アマミヤさん、お久しぶりです」
「お久しぶりです、聖女様。そちらは……」
「初めまして、ルークと申します。本日はありがとうございます」
そう言って、ルークはアマミヤさんに手を差し出した。
少し驚いた表情を見せた後、アマミヤさんはその手を取り握手を交わした。
「こちらこそ、わざわざ来ていただきありがとうございます」
そう言って微笑むアマミヤさん、私達は彼女の案内の元学園内へと入っていった。
***********
アマミヤさんの後を付いて行き、辿り着いた場所はアマミヤさんと初めて出会った場所、図書室だった。
「さぁ、どうぞ」
そう案内されて、私達は図書室の中へと入る。
図書室の一番奥の日当たりのいい席に案内され、私とルークはその席へと腰を下ろした。
少しすると、アマミヤさんは私達の向かい側に腰を下ろす。
そして……沈黙がしばらく続いた後、最初に口を開いたのはアマミヤさんだった。
「もう少ししたら、高木さん達も来るはずなので……ごめんなさい、図書室でお話だなんて
落ち着きませんよね……?」
申し訳なさそうな顔でそう言うアマミヤさんに、私はそんな事ないと首を横に振った。
そして、改めて彼女を見据える。
すると、彼女はふわりと微笑み返してくれた。
そうしていると……図書室の扉が開く音が耳に届き、扉の方に視線を向けた。
「あ、来たみたいですね……少し待っていてください」
アマミヤさんはそう言うと、扉の方へと歩いていく。
私は、耳を澄ましてアマミヤさん達の会話に聞き耳を立てた。
『アマミヤさん……遅くなってすいません……』
『いいえ、大丈夫ですよ』
『ルカは……?』
『もう来ていますよ、こっちです』
そんな会話を交わし、三人は私達の方へやって来る。
アマミヤさんは、三人は私の前の席に腰掛け、私は三人に視線を向ける。
「えっと……久しぶりだね……ルカ、ルーク……」
「えぇ、久しぶりね沙羅……それに、フィリスも」
「はい、お久しぶりですルカ、それにルークも」
フィリスはにっこりと笑い、私の言葉に返事をする。
そして、今度は沙羅の方へと視線を向けると、沙羅は緊張したような面持ちで 少し視線を彷徨わせた後、意を決したように私を見つめてきた。
その様子に、私はゴクリと唾を飲み込み、沙羅の言葉を待つ。
「あのね……ルカ……」
震えた声で、沙羅は話を切り出し始めた。
一体……どんな言葉を投げかけられるのだろうと不安になりながらも、私は沙羅をしっかりと見つめた。
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