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エミリアと
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アマミヤさんからメッセージをもらった時、私は驚いた。
今度、アマミヤさんと会う約束になっていたのだけれど、その場に沙羅も呼んでいいか?
そんなメッセージが送られてきて、私は思わず何故?と思いアマミヤさんに沙羅も一緒にですか?
と、そんな感じのメッセージを返した。
するとアマミヤさんは、沙羅に自分の事を話した、そして私と話がしたいと言っていた、と伝えられた。
それに私は、沙羅と一緒にフィリスも呼んでください。とお願いすると
アマミヤさんから、分かりました。と返事が返ってきた。
「うーん……」
「ルカ?どうしたの?」
「エミリア……その、もしかしたら、私沙羅に何かしちゃったかもって……」
「沙羅に?勉強厳しくし過ぎたとか?」
「いや、そう言うのじゃないんだけれど……何となく、そんな気がして……」
暗い顔でそう呟く私にエミリアは、大丈夫だって、とかルカの考えすぎだよ
なんて言ってくれていたけれど、私の嫌な予感は大体当たる。
「も~~そんな顔してたら、本当に嫌な事が起きちゃうよ!」
「エミリア……そうね、エミリアの言う通りかもしれないわ」
エミリアの明るい声と表情に、私も何だか少し元気が出た。
私は、ありがとう……と言いながら微笑み、少し冷めた紅茶を口へと運んだ。
**********
「エミリア、そっちの書類貸してくれる?」
「はーい、これでいい?」
「えぇ、ありがとう」
あの話の後、私達は黙々と書類整理を進めていた。
大変じゃない、と言えば噓になるけれど、これもすべて
この国から出る為の準備、そう思えば大変な事でもないような気がした。
「ふぅ、ちょっと疲れちゃった……」
「そうね、今日はずっとこの書類達と睨めっこだたもの」
少しだけ、休憩しましょうか。と私が言えば、エミリアは嬉しそうに
うん!と言い、机から立ち上がった。
「今日、お菓子持ってきたの、ルカも食べない?」
そう言ってエミリアは、小さなバスケットを取り出し机の上に置いた。
そしてその中から、クッキーを一枚取り出すと私に差し出してきた。
私はお礼を言いながらそれを受け取ると、口に入れた。
ほんのりとした甘さが口の中に広がり、疲れた体を癒してくれるようだった。
「ん……おいしい、コレエミリアが作ったの?」
「うん!ちゃんと美味しく出来てたみたいで良かった~」
「エミリアの作るお菓子、久しぶりに食べたけれど……腕上げたのね」
えへへ、と嬉しそうに笑うエミリアを見て私はまた微笑んだ。
そして私達はゆっくりとした時間を過ごした。
そんな時、部屋にノック音が響き渡り、私が返事を返すよりも先に エミリアがはーい!と扉に向かって声をあげた。
そして扉を開けて入ってきたのは……ルークだった。
「ルーク!いらっしゃい」
「お邪魔します、今大丈夫かな?」
「えぇ、ちょうど休憩中でしたので」
「ルークもおかし食べない?私が作ったんだよ!」
そんな話をしながら、ルークは椅子に腰を下ろした。
そして、エミリアがお菓子をルークの前に置くと、ルークは
エミリアの作ったクッキーを一口かじった。
「そうだ、コレ頼まれていた書類」
「ありがとうございます……!!これがあれば……ルークありがとうございます」
「ルカの為なら何だってやるさ」
そう言って、ルークは私に優しく微笑んでくれた。
私はそんなルークに微笑み返しながら書類を受け取ると、エミリアが ねぇ?と私に向かって話しかけてきたので、私はエミリアの方へと顔を向けた。
「その書類は?」
「これから必要になるのよ」
私がそう言えば、エミリアはふーん……と返事を返した。
今度、アマミヤさんと会う約束になっていたのだけれど、その場に沙羅も呼んでいいか?
そんなメッセージが送られてきて、私は思わず何故?と思いアマミヤさんに沙羅も一緒にですか?
と、そんな感じのメッセージを返した。
するとアマミヤさんは、沙羅に自分の事を話した、そして私と話がしたいと言っていた、と伝えられた。
それに私は、沙羅と一緒にフィリスも呼んでください。とお願いすると
アマミヤさんから、分かりました。と返事が返ってきた。
「うーん……」
「ルカ?どうしたの?」
「エミリア……その、もしかしたら、私沙羅に何かしちゃったかもって……」
「沙羅に?勉強厳しくし過ぎたとか?」
「いや、そう言うのじゃないんだけれど……何となく、そんな気がして……」
暗い顔でそう呟く私にエミリアは、大丈夫だって、とかルカの考えすぎだよ
なんて言ってくれていたけれど、私の嫌な予感は大体当たる。
「も~~そんな顔してたら、本当に嫌な事が起きちゃうよ!」
「エミリア……そうね、エミリアの言う通りかもしれないわ」
エミリアの明るい声と表情に、私も何だか少し元気が出た。
私は、ありがとう……と言いながら微笑み、少し冷めた紅茶を口へと運んだ。
**********
「エミリア、そっちの書類貸してくれる?」
「はーい、これでいい?」
「えぇ、ありがとう」
あの話の後、私達は黙々と書類整理を進めていた。
大変じゃない、と言えば噓になるけれど、これもすべて
この国から出る為の準備、そう思えば大変な事でもないような気がした。
「ふぅ、ちょっと疲れちゃった……」
「そうね、今日はずっとこの書類達と睨めっこだたもの」
少しだけ、休憩しましょうか。と私が言えば、エミリアは嬉しそうに
うん!と言い、机から立ち上がった。
「今日、お菓子持ってきたの、ルカも食べない?」
そう言ってエミリアは、小さなバスケットを取り出し机の上に置いた。
そしてその中から、クッキーを一枚取り出すと私に差し出してきた。
私はお礼を言いながらそれを受け取ると、口に入れた。
ほんのりとした甘さが口の中に広がり、疲れた体を癒してくれるようだった。
「ん……おいしい、コレエミリアが作ったの?」
「うん!ちゃんと美味しく出来てたみたいで良かった~」
「エミリアの作るお菓子、久しぶりに食べたけれど……腕上げたのね」
えへへ、と嬉しそうに笑うエミリアを見て私はまた微笑んだ。
そして私達はゆっくりとした時間を過ごした。
そんな時、部屋にノック音が響き渡り、私が返事を返すよりも先に エミリアがはーい!と扉に向かって声をあげた。
そして扉を開けて入ってきたのは……ルークだった。
「ルーク!いらっしゃい」
「お邪魔します、今大丈夫かな?」
「えぇ、ちょうど休憩中でしたので」
「ルークもおかし食べない?私が作ったんだよ!」
そんな話をしながら、ルークは椅子に腰を下ろした。
そして、エミリアがお菓子をルークの前に置くと、ルークは
エミリアの作ったクッキーを一口かじった。
「そうだ、コレ頼まれていた書類」
「ありがとうございます……!!これがあれば……ルークありがとうございます」
「ルカの為なら何だってやるさ」
そう言って、ルークは私に優しく微笑んでくれた。
私はそんなルークに微笑み返しながら書類を受け取ると、エミリアが ねぇ?と私に向かって話しかけてきたので、私はエミリアの方へと顔を向けた。
「その書類は?」
「これから必要になるのよ」
私がそう言えば、エミリアはふーん……と返事を返した。
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