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アマミヤさんに話しかけられ

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放課後、フィリスと一緒に生徒会室へと向かおうとしていたその時
後ろから私を呼ぶ声が聞こえ、はい。と言って振り向くと、そこには
アマミヤさんが笑顔を浮かべ立っていた。
「アマミヤさん!私に何か用事ですか?」
「えぇ、昨日言っていた話なんですが、明後日ならどうですか?と言われた
のですが……いかがでしょう?」
「大丈夫です!なんか我が儘を言ってしまって、すいません……」
「いいえ、全然大丈夫ですよ」
そう言って、アマミヤさんはにっこりと笑い、私とフィリスの顔を見た。
すると、フィリスが私の服の袖を引いて、昨日言っていた話って?と聞き
私と、アマミヤさんの顔を交互に見つめる。
「あ……えっと……」
「良かったら、フィリスさんも来ませんか?」
「え?私もですか?」
「えぇ、フィリスさんにも話を聞いて欲しいって、聖女様も言っていたのでいかがでしょう?」
フィリスは困ったように、私とアマミヤさんの顔を見比べて、どうしよう。と
言いたそうな顔で私の事を見つめてきた。
私は、そんなフィリスに微笑んでみせてから、アマミヤさんに目を向けた。
「本当に、ルカが言っていたんですか?」
「えぇ、私が嘘を付く理由なんて無いですよ」
ルカが何を考えているのか、私には分からないけれど……
「沙羅、後で話をちゃんと聞かせてくれると約束してくれますか……?」
「うん……!約束する……ってそれって」
「私も……一緒にお願いします」
フィリスの言葉に、私は驚いて目を見開き固まった。
そんな私を見て、フィリスはクスクスと笑うと、私の手を握ってアマミヤさんを見つめる。
「お二人に何があったのか、私には分かりません。けれど、ルカは私にも来て欲しいって言っていたのですよね?だったら、私も話を聞きたいです」
フィリスの優しい笑顔と言葉に、アマミヤさんは少し驚いたような顔を浮かべたが すぐにいつものような穏やかな笑みを浮かべる。
そして、私達を見てゆっくりと頷いた。
「フィリスさんならそう言ってくれると、信じていました……では、明後日
場所はまた後日お伝えします」
では。と一言残して、アマミヤさんは私達の前から去って行った。
私はその背中を暫く見つめていたけれど……フィリスに軽く肩を叩かれて
我に返った。
「……行っちゃいましたね」
「うん、あのフィリスごめんね……隠し事してたみたいで……」
「ううん、沙羅にも事情があったんでしょう?なら仕方がないわ」
そう言ってフィリスは優しく笑う、私はそんなフィリスに微笑み返した。
そして、私達は再び生徒会室へ向かって歩き出した。
生徒会室に入ると、そこにはいつもの二人が揃っていて
部屋に入ったとたん、ミホが遅い!と声を上げた。
「ごめんなさい、少し話し込んでしまって……」
フィリスは、そう言いながらいつもの席に着いた。
私もそれに付いていくようにしていつもフィリスの隣に座る。
「全く……貴女達はいつも……」
「ごめんなさい、その遊んでた訳じゃ無くて、アマミヤさんに話しかけられて」
「アマミヤさんってあの図書室の?」
「うん!ちょっと、私達に用があったんだって」
「そう、まぁそういう事ならいいけど」
ミホは、ふーん、と言いながら私の事を見つめて来た。
私はそんなミホに苦笑いを浮かべ、今日整理する書類達を眺めた。
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