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シロと生徒会長
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――――私に教えてくれませんか?シロさんの事を……
私がそう言った瞬間、会長の表情が変わった。
「……どうしてシロの事を知りたいの?」
「どうして……ですか?教えてもいいですけど、聞いたらきっと怒りますよ?」
「…………あの子ね」
「そうです!すごい~よくわかりましたね?」
私は手を叩きながら、会長を褒めると、会長は私を睨みながら
フィリスに何を言われたか知らないけれど、あまりあの子を信用しない方がいいわよ。と言ってきた。
「会長よりフィリスの方が信用できます」
「あの子に良く躾けられて、随分と生意気になったのね……まぁいいわ、教えてあげる」
そう言って会長は私にシロの事を話始めた。
******
「シロは、私と幼馴染なの……昔から仲が良くて、よく遊んでいたわ」
「えっ……」
「でもね、あの子は私の気に入った子をすぐ取ってしまうの、だから貴女がシロの話をした時、私は、またシロに取られたって思ったわ」
「そうだったんですね……」
あれ?少しおかしくないかな……?
会長は、シロと幼馴染だと言ったけれど、幼馴染だったのはフィリスじゃないか?もし会長とシロが幼馴染だったら、フィリスだって知ってるはずだよね……?でも、フィリスはシロの事を良く知っている感じでは無かった……
そうだ、ミホもシロは気づいた時にはいたって言っていたじゃないか。
「あの……幼馴染ってフィリスだけじゃ無かったんですか……?」
「フィリス?あの子は幼馴染なんかじゃ無いわよ?何を言っているの?」
「えっ……だって前に……」
「大丈夫?」
会長が嘘を付いた?いや、嘘を付いた所で会長に何もメリットなんて無い。
シロと、会長は幼馴染でフィリスは幼馴染じゃない……?
おかしい、おかしすぎる……
でも、これで一つの仮説が立った。
「あの……会長……少し聞いて欲しい事が」
私がそう言った瞬間、生徒会室の扉がゆっくりと開き、そこから現れたのは……
「はいはーい、ストップ」
「し……ろ……さん」
「シロ!もう帰ったんじゃなかったの?」
会長はシロに駆け寄って、シロの手を握ると心配そうにどうしたの?とか忘れ物?とか色々と聞いていたけれど、そんなのどうでもいい。
今、目の前にいるこの人物が今までの事の犯人。
私は、シロを睨み付けた。
すると、シロは私に向かってニッコリと微笑む。
そして私の目の前まで来るとニヤッと不気味な笑みを浮かべて私を見た。
私はそれに悪寒を感じ一歩後ずさったけれど、シロはそれが気にくわなかったのか、私の腕を掴み強引に抱き寄せた。
「ねぇ……分かったんでしょ?私の正体……」
「しょう……たい……?」
「あら?まだそこまでたどり着いていないのね、残念」
シロはクスクスと笑いながら、私の耳元でそう呟いた。
正体……?それって一体何のことなんだろう……私は色々考えてみたけれど
何も思い当たる事は無くて、シロに正体って?と聞くと、シロは後悔しませんか?と言ってニヤッと笑った。
「うん……だから教えて欲しい……」
「ふふっ、分かりました」
シロが口を開こうとしたその瞬間、また生徒会室の扉が勢いよく開き、そこから現れたのはフィリスとそして……ルカ達だった。
私がそう言った瞬間、会長の表情が変わった。
「……どうしてシロの事を知りたいの?」
「どうして……ですか?教えてもいいですけど、聞いたらきっと怒りますよ?」
「…………あの子ね」
「そうです!すごい~よくわかりましたね?」
私は手を叩きながら、会長を褒めると、会長は私を睨みながら
フィリスに何を言われたか知らないけれど、あまりあの子を信用しない方がいいわよ。と言ってきた。
「会長よりフィリスの方が信用できます」
「あの子に良く躾けられて、随分と生意気になったのね……まぁいいわ、教えてあげる」
そう言って会長は私にシロの事を話始めた。
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「シロは、私と幼馴染なの……昔から仲が良くて、よく遊んでいたわ」
「えっ……」
「でもね、あの子は私の気に入った子をすぐ取ってしまうの、だから貴女がシロの話をした時、私は、またシロに取られたって思ったわ」
「そうだったんですね……」
あれ?少しおかしくないかな……?
会長は、シロと幼馴染だと言ったけれど、幼馴染だったのはフィリスじゃないか?もし会長とシロが幼馴染だったら、フィリスだって知ってるはずだよね……?でも、フィリスはシロの事を良く知っている感じでは無かった……
そうだ、ミホもシロは気づいた時にはいたって言っていたじゃないか。
「あの……幼馴染ってフィリスだけじゃ無かったんですか……?」
「フィリス?あの子は幼馴染なんかじゃ無いわよ?何を言っているの?」
「えっ……だって前に……」
「大丈夫?」
会長が嘘を付いた?いや、嘘を付いた所で会長に何もメリットなんて無い。
シロと、会長は幼馴染でフィリスは幼馴染じゃない……?
おかしい、おかしすぎる……
でも、これで一つの仮説が立った。
「あの……会長……少し聞いて欲しい事が」
私がそう言った瞬間、生徒会室の扉がゆっくりと開き、そこから現れたのは……
「はいはーい、ストップ」
「し……ろ……さん」
「シロ!もう帰ったんじゃなかったの?」
会長はシロに駆け寄って、シロの手を握ると心配そうにどうしたの?とか忘れ物?とか色々と聞いていたけれど、そんなのどうでもいい。
今、目の前にいるこの人物が今までの事の犯人。
私は、シロを睨み付けた。
すると、シロは私に向かってニッコリと微笑む。
そして私の目の前まで来るとニヤッと不気味な笑みを浮かべて私を見た。
私はそれに悪寒を感じ一歩後ずさったけれど、シロはそれが気にくわなかったのか、私の腕を掴み強引に抱き寄せた。
「ねぇ……分かったんでしょ?私の正体……」
「しょう……たい……?」
「あら?まだそこまでたどり着いていないのね、残念」
シロはクスクスと笑いながら、私の耳元でそう呟いた。
正体……?それって一体何のことなんだろう……私は色々考えてみたけれど
何も思い当たる事は無くて、シロに正体って?と聞くと、シロは後悔しませんか?と言ってニヤッと笑った。
「うん……だから教えて欲しい……」
「ふふっ、分かりました」
シロが口を開こうとしたその瞬間、また生徒会室の扉が勢いよく開き、そこから現れたのはフィリスとそして……ルカ達だった。
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