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ルカからの返事
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ミホのクラスに着き、キョロキョロと辺りを見回すと、ミホの姿が
教室の奥の方に見えた。けれど、どうやって呼んだらいいのか分からなくて
迷っていたら、近くにいた生徒が私に話しかけてきた。
「この間の子……だよね?またミホに用事?」
「はい、あの……」
「ちょっと待ってて、ミホ~ミホにお客さんだよ」
そう言って、その生徒はミホを呼んでくれた。
ミホは、私の方を向きどうしたの?と聞いて来たので私はミホに話があると伝えた。
すると、分かったわと言って私の所まで来てくれた。
私達はとりあえずそのまま教室を出て、人気がない廊下の隅の方に移動した。
「それで?今日は何の用事?話はこの間で終わったでしょ?」
「まぁ、大体は終わったんだけれど……その、アメリとシロって人の事もっと
詳しく知りたいの……!」
「あの二人の事を……?私だってそんなに詳しくないわよ?二人は会長と昔から仲が良くて、生徒会の手伝いもしているって事くらいよ」
ミホはそう言って、はぁと溜息をついた。
私は、そんなミホの様子をみて不安になる、もしかしたら、これも何か作戦のうちかもしれない……ミホががそう簡単に二人の事を教えてくれる訳ないもん。
そんな不安に襲われながら、私はミホにお願いをした。
「おねがい……!!なんでもいいから、教えて欲しいの!!」
「だーかーらー!!私も詳しく知らないんだってば!!」
そう言って、ミホはイライラしながら私の頬をつねってきた。
私はそんなミホに痛いっと声をあげながら、そこを何とか……
と言うけれど、やっぱりミホは知らないと言うだけで教えてはくれなかった。
もしかして……
「本当に知らない……?」
「はぁ……はぁ……何度も言ってるでしょ?知らないって」
「そっかぁ……」
ミホは、疲れたように息を整えてから、私の頬から手を離した。
そんなミホに、私はごめんね、と謝った。
ミホは、別に気にしてないから大丈夫と言ってくれた、けれど本当にどうしよう……ここまで来て手詰まりになるなんて思ってもいなかった。
私がうーんと唸っていると、私のスマホがピロンっと鳴った。
「ごめん、ちょっとスマホ見るね」
「えぇ、どうぞ」
「ありがとう……えっと、あ!ルカからだ……!」
きっと、昨日の返事が返ってきたんだ。
今すぐにでも内容を確認したいけれど、目の前にはミホもいるし
チラッとミホの方を見ると、ミホもスマホを気にしている様子だった。
私は、少し悩んだけれど、やっぱり後で見る事にしようと思った。
「あら?返事返さなくていいの?」
「うん、部屋に帰ってからにするよ、ミホも付き合わせてごめんね?これから
生徒会?」
「えぇ、貴女のせいで遅刻ですけど」
「うっ……それはごめん……」
「はぁ、まぁいいです。もう用事は終わりましたか?」
「うん、本当にありがとう」
「いいえ、では……」
そう言って、ミホは私に背中を向け生徒会室の方へと向かって行った。
私は、ミホを見届けた後、急いで寮に帰ってルカのメッセージを見なくてはと思い、早足で自室に戻った。
部屋に戻って、私はスマホを取り出しメッセージを確認した。
ルカから届いたメッセージの内容は……
まず、返事が遅くなったことへの謝罪だった。
そして、アメリの方は知らないけれど、シロの方は名前を聞いたことがある。
けれど、いい噂は聞かないから、近づかない方がいいと言う……
「悪い噂……?」
私はそれを読んで何だか嫌な予感がした、とんでもない事に首を突っ込んでしまったのでは……と、そう感じたのだ。
教室の奥の方に見えた。けれど、どうやって呼んだらいいのか分からなくて
迷っていたら、近くにいた生徒が私に話しかけてきた。
「この間の子……だよね?またミホに用事?」
「はい、あの……」
「ちょっと待ってて、ミホ~ミホにお客さんだよ」
そう言って、その生徒はミホを呼んでくれた。
ミホは、私の方を向きどうしたの?と聞いて来たので私はミホに話があると伝えた。
すると、分かったわと言って私の所まで来てくれた。
私達はとりあえずそのまま教室を出て、人気がない廊下の隅の方に移動した。
「それで?今日は何の用事?話はこの間で終わったでしょ?」
「まぁ、大体は終わったんだけれど……その、アメリとシロって人の事もっと
詳しく知りたいの……!」
「あの二人の事を……?私だってそんなに詳しくないわよ?二人は会長と昔から仲が良くて、生徒会の手伝いもしているって事くらいよ」
ミホはそう言って、はぁと溜息をついた。
私は、そんなミホの様子をみて不安になる、もしかしたら、これも何か作戦のうちかもしれない……ミホががそう簡単に二人の事を教えてくれる訳ないもん。
そんな不安に襲われながら、私はミホにお願いをした。
「おねがい……!!なんでもいいから、教えて欲しいの!!」
「だーかーらー!!私も詳しく知らないんだってば!!」
そう言って、ミホはイライラしながら私の頬をつねってきた。
私はそんなミホに痛いっと声をあげながら、そこを何とか……
と言うけれど、やっぱりミホは知らないと言うだけで教えてはくれなかった。
もしかして……
「本当に知らない……?」
「はぁ……はぁ……何度も言ってるでしょ?知らないって」
「そっかぁ……」
ミホは、疲れたように息を整えてから、私の頬から手を離した。
そんなミホに、私はごめんね、と謝った。
ミホは、別に気にしてないから大丈夫と言ってくれた、けれど本当にどうしよう……ここまで来て手詰まりになるなんて思ってもいなかった。
私がうーんと唸っていると、私のスマホがピロンっと鳴った。
「ごめん、ちょっとスマホ見るね」
「えぇ、どうぞ」
「ありがとう……えっと、あ!ルカからだ……!」
きっと、昨日の返事が返ってきたんだ。
今すぐにでも内容を確認したいけれど、目の前にはミホもいるし
チラッとミホの方を見ると、ミホもスマホを気にしている様子だった。
私は、少し悩んだけれど、やっぱり後で見る事にしようと思った。
「あら?返事返さなくていいの?」
「うん、部屋に帰ってからにするよ、ミホも付き合わせてごめんね?これから
生徒会?」
「えぇ、貴女のせいで遅刻ですけど」
「うっ……それはごめん……」
「はぁ、まぁいいです。もう用事は終わりましたか?」
「うん、本当にありがとう」
「いいえ、では……」
そう言って、ミホは私に背中を向け生徒会室の方へと向かって行った。
私は、ミホを見届けた後、急いで寮に帰ってルカのメッセージを見なくてはと思い、早足で自室に戻った。
部屋に戻って、私はスマホを取り出しメッセージを確認した。
ルカから届いたメッセージの内容は……
まず、返事が遅くなったことへの謝罪だった。
そして、アメリの方は知らないけれど、シロの方は名前を聞いたことがある。
けれど、いい噂は聞かないから、近づかない方がいいと言う……
「悪い噂……?」
私はそれを読んで何だか嫌な予感がした、とんでもない事に首を突っ込んでしまったのでは……と、そう感じたのだ。
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