109 / 320
ミホとお話
しおりを挟む
「あの……生徒会の人達の事を教えて欲しいの」
「生徒会の……?どうして貴女なんかにそんな事……まさか!会長に取り入ろうと……」
私の言葉を聞いたミホは、私を睨みつけてそう言った。
そんなミホに私は慌てて弁解した。
「ちがうちがう……!!そうじゃなくて、ちょっと気になる事があって」
「気になる事?それってどんな事ですか……?」
「それはちょっと……」
「言えないって事はやっぱり会長に……」
「だから違うって言ってるでしょ……!!」
私の話を聞いてくれないミホに、私は思わず大きな声を出してしまった。
私の声にミホはびっくりしたようで、目を見開いていた。
そんなミホの顔を見て、あ……やってしまったと思ったが後には引けないと思って話を続けた。
「どうしても調べたい事があるの、だから力を貸して欲しいの……もちろんタダでとは言わないよ?協力してもらうんだから私に出来る事なら何でも手伝う」
私の言葉に、ミホは少し悩んだ後私にこう聞いてきた。
私はその言葉に大きく頷いた。
すると、ミホはため息を付いたあと私の目を見てこう言った。
「まぁ、貴女の気持ちは分かりました……一つだけ確認していいかしら?」
「うん、もちろん」
「この話を私から聞いたことは秘密にしてください、出来ますか?」
「うん、約束する。だから、教えてもらえないかな?」
「はぁ……分かっていたけれど、貴女って頑固なのね」
「よく言われる、それとさ……私の事は沙羅でいいよ?同じ学年なんだし」
「はぁ……沙羅。これでいい?」
ミホは面倒くさそうに私の名前を呼んで、私の方を向いた。
そしてミホは、まず何が聞きたいの?と言ってきたので生徒会メンバーの名前を
教えて欲しいと言ったら、ここの生徒なのに生徒会メンバーの名前も知らないの?と呆れられたが、生徒会メンバーの名前を教えてもらう事が出来た。
まず、会長の『ユーリ』そして副会長の『アメリ』書記の『リト』と『シロ』
「そして、生徒会長のお手伝いの私の五人が生徒会って訳、分かった?」
「うん、ありがとう……そう言えば、ミホってどうして会長のお手伝いに?」
「私が会長にお願いしたの、お手伝いでもいいから傍に置いてくださいって」
「ふーん……」
「せっかく教えたのに何よその態度」
ミホはそう言って、ふんっと鼻を鳴らした。
私は別に他意があって聞いたわけではないのだが、言い方が悪かったかもしれない。
「まぁ、いいわ……後は何が聞きたいの?」
「えっと……生徒会メンバーの中に会長と仲がいい人とか、昔からの仲の人とかっていたりするのかな……って」
「会長と?そうね……アメリとシロは昔からの仲だって聞いた事あるけれど……それがどうしたの?」
「あ、いや……ちょっとね」
「会長に何かする気なら私が許さないけれど……本当に違うのよね?」
「それはもちろん……!!」
私は、ミホの言葉に慌てて返した。
ここで、怪しまれてしまったら折角の作戦が全部ダメになってしまう。
私は、必死にミホに対して違うと説明をした。
そんな私を怪しむような目で見ていたが、しばらくして諦めたようにため息をついた。
そして、私にこう言った。
今日はもう疲れたから今度にしてくれる?と言われ時計を見るともうかなり遅い時間になっていた。
「こんな時間までごめんね……!!」
私はハッとし自分の時計を見て、慌てて立ち上がった。
そしてミホにありがとうと言って玄関まで走った。
そんな私を見て、ゆっくりでいいからと言う声が聞こえてきて思わず笑ってしまった。
なんだかんだ言って優しいんだなと思いながら、私は玄関の扉を閉じた。
でも、少しだけれど情報を手に入れることが出来た、これでまた一歩前進した。
そう考えながら、私は自分の部屋へと戻ったのだった。
「生徒会の……?どうして貴女なんかにそんな事……まさか!会長に取り入ろうと……」
私の言葉を聞いたミホは、私を睨みつけてそう言った。
そんなミホに私は慌てて弁解した。
「ちがうちがう……!!そうじゃなくて、ちょっと気になる事があって」
「気になる事?それってどんな事ですか……?」
「それはちょっと……」
「言えないって事はやっぱり会長に……」
「だから違うって言ってるでしょ……!!」
私の話を聞いてくれないミホに、私は思わず大きな声を出してしまった。
私の声にミホはびっくりしたようで、目を見開いていた。
そんなミホの顔を見て、あ……やってしまったと思ったが後には引けないと思って話を続けた。
「どうしても調べたい事があるの、だから力を貸して欲しいの……もちろんタダでとは言わないよ?協力してもらうんだから私に出来る事なら何でも手伝う」
私の言葉に、ミホは少し悩んだ後私にこう聞いてきた。
私はその言葉に大きく頷いた。
すると、ミホはため息を付いたあと私の目を見てこう言った。
「まぁ、貴女の気持ちは分かりました……一つだけ確認していいかしら?」
「うん、もちろん」
「この話を私から聞いたことは秘密にしてください、出来ますか?」
「うん、約束する。だから、教えてもらえないかな?」
「はぁ……分かっていたけれど、貴女って頑固なのね」
「よく言われる、それとさ……私の事は沙羅でいいよ?同じ学年なんだし」
「はぁ……沙羅。これでいい?」
ミホは面倒くさそうに私の名前を呼んで、私の方を向いた。
そしてミホは、まず何が聞きたいの?と言ってきたので生徒会メンバーの名前を
教えて欲しいと言ったら、ここの生徒なのに生徒会メンバーの名前も知らないの?と呆れられたが、生徒会メンバーの名前を教えてもらう事が出来た。
まず、会長の『ユーリ』そして副会長の『アメリ』書記の『リト』と『シロ』
「そして、生徒会長のお手伝いの私の五人が生徒会って訳、分かった?」
「うん、ありがとう……そう言えば、ミホってどうして会長のお手伝いに?」
「私が会長にお願いしたの、お手伝いでもいいから傍に置いてくださいって」
「ふーん……」
「せっかく教えたのに何よその態度」
ミホはそう言って、ふんっと鼻を鳴らした。
私は別に他意があって聞いたわけではないのだが、言い方が悪かったかもしれない。
「まぁ、いいわ……後は何が聞きたいの?」
「えっと……生徒会メンバーの中に会長と仲がいい人とか、昔からの仲の人とかっていたりするのかな……って」
「会長と?そうね……アメリとシロは昔からの仲だって聞いた事あるけれど……それがどうしたの?」
「あ、いや……ちょっとね」
「会長に何かする気なら私が許さないけれど……本当に違うのよね?」
「それはもちろん……!!」
私は、ミホの言葉に慌てて返した。
ここで、怪しまれてしまったら折角の作戦が全部ダメになってしまう。
私は、必死にミホに対して違うと説明をした。
そんな私を怪しむような目で見ていたが、しばらくして諦めたようにため息をついた。
そして、私にこう言った。
今日はもう疲れたから今度にしてくれる?と言われ時計を見るともうかなり遅い時間になっていた。
「こんな時間までごめんね……!!」
私はハッとし自分の時計を見て、慌てて立ち上がった。
そしてミホにありがとうと言って玄関まで走った。
そんな私を見て、ゆっくりでいいからと言う声が聞こえてきて思わず笑ってしまった。
なんだかんだ言って優しいんだなと思いながら、私は玄関の扉を閉じた。
でも、少しだけれど情報を手に入れることが出来た、これでまた一歩前進した。
そう考えながら、私は自分の部屋へと戻ったのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
151
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる