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エミリアに……
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「と、言う事で……ルカも一緒に行くことになったから」
「えっ?待って……話が全然見えないんだけど……」
そう言ってエミリアは頭を抱えた。
私達が今いるのは、エミリアの家。色々心配かけて巻き込んだし、私の事も伝えなきゃ、と
ルークが言い出したので、エミリアのお家にお邪魔しています。
ちなみに、ルークは私が北の国へ行くことを伝えただけで、どうして一緒に行く事になったのか?とかの理由を話していない。
だから、エミリアが混乱するのも無理はないと思う……
「いきなり言われても混乱するよな……ごめん、説明不足だった」
そう言いながら、ルークは申し訳なさそうな顔をしながら謝った。
しかし、すぐに真剣な眼差しを私に向けてくる。
その様子に何かを感じたのか、エミリアは不安げに私達の顔を見た。
「そんな顔をしなくても大丈夫ですよ」
「でも……」
そう言いながら、エミリアは私の手をぎゅっと握ってきた。
まるで、何処にも行かないでと言っているかのように……
けれど、そんな私達を見てルークは安心させるように微笑んでくれた。
そして、私達を落ち着かせるように優しい声音で言う。
「大丈夫だよ、俺達はどこにも行かない……だから話を聞いてくれるかな?」
ルークがそう言うと、私の手を握っていた手の力が緩む。
そして、エミリアは小さくコクンと首を縦に振って『分かった』と呟いた。
その返事を確認したルークは、まず色々心配かけてしまった事を謝り
北の国の事、そして何故私も北の国に行くことになったかをゆっくりと説明を始めた。
エミリアの家に行く前、北の国の事を説明するべきか
悩んだけれど 隠し事はしない方が良いと思い、全て話す事に決めた。
ルークの意見では、『エミリアも北の国に行くんだ、隠していたら危険だと』言うので
私もかなり悩みましたが……絶対に私達以外には話さないと言う約束をして、 エミリアに説明する事にしました。
そして、私達の話を聞いたエミリアの反応は……
最初は驚いていましたが、最後には納得してくれたようでした。
そして、ルークの説明が終わると、今度は私に視線を向けた。
「ルカ……いいえ、聖女様」
「はい、なんでしょう」
「私は聖女様みたいに力は強くありません、けれど……みんなの力になりたい。
こんな私でも一緒に行かせてもらえませんか?」
そう言って、エミリアは真っ直ぐに私を見る。
彼女の目は覚悟を決めた目をしていた。
けれど、私はそんな彼女を見つめ返す。
そして、私はルークの方へと向き直した。
そこには、優しく微笑んでいるルークの姿。
きっと、今の私もルークと同じ顔をしているだろう。
「もちろんです、私こそ迷惑をかけてしまうかもしれません……それでも
私達と一緒に来てくれますか?」
「……っ!もちろんだよ!」
そう言って、エミリアは嬉しそうに微笑んだ。
それから、これからの事について話し合うことに。
どうやって行くか?とかいつ向かうかとかそんな話。
ルークは、なるべく早い方がいいと言う意見で私もエミリアもそれに賛成した。
理由は二つ。
一つは、アルマ様がいつ行動をおこすか分からないから。
また、何をされるか分からないから早く行動を起こしたいと言う事。
もう一つは、あの黒ローブの人がいつ、私達の周りの人達に危害をくわえるかわからないから……
あの人は、あの時あの森に何かしていた。
なら、次はルークやエミリアや沙羅……私の大切な人を……なんて考えると怖くて仕方がない。
そうならない為にも、私達が早く動く必要がある。
早く平和な国に戻りますように、私はそう願った。
「えっ?待って……話が全然見えないんだけど……」
そう言ってエミリアは頭を抱えた。
私達が今いるのは、エミリアの家。色々心配かけて巻き込んだし、私の事も伝えなきゃ、と
ルークが言い出したので、エミリアのお家にお邪魔しています。
ちなみに、ルークは私が北の国へ行くことを伝えただけで、どうして一緒に行く事になったのか?とかの理由を話していない。
だから、エミリアが混乱するのも無理はないと思う……
「いきなり言われても混乱するよな……ごめん、説明不足だった」
そう言いながら、ルークは申し訳なさそうな顔をしながら謝った。
しかし、すぐに真剣な眼差しを私に向けてくる。
その様子に何かを感じたのか、エミリアは不安げに私達の顔を見た。
「そんな顔をしなくても大丈夫ですよ」
「でも……」
そう言いながら、エミリアは私の手をぎゅっと握ってきた。
まるで、何処にも行かないでと言っているかのように……
けれど、そんな私達を見てルークは安心させるように微笑んでくれた。
そして、私達を落ち着かせるように優しい声音で言う。
「大丈夫だよ、俺達はどこにも行かない……だから話を聞いてくれるかな?」
ルークがそう言うと、私の手を握っていた手の力が緩む。
そして、エミリアは小さくコクンと首を縦に振って『分かった』と呟いた。
その返事を確認したルークは、まず色々心配かけてしまった事を謝り
北の国の事、そして何故私も北の国に行くことになったかをゆっくりと説明を始めた。
エミリアの家に行く前、北の国の事を説明するべきか
悩んだけれど 隠し事はしない方が良いと思い、全て話す事に決めた。
ルークの意見では、『エミリアも北の国に行くんだ、隠していたら危険だと』言うので
私もかなり悩みましたが……絶対に私達以外には話さないと言う約束をして、 エミリアに説明する事にしました。
そして、私達の話を聞いたエミリアの反応は……
最初は驚いていましたが、最後には納得してくれたようでした。
そして、ルークの説明が終わると、今度は私に視線を向けた。
「ルカ……いいえ、聖女様」
「はい、なんでしょう」
「私は聖女様みたいに力は強くありません、けれど……みんなの力になりたい。
こんな私でも一緒に行かせてもらえませんか?」
そう言って、エミリアは真っ直ぐに私を見る。
彼女の目は覚悟を決めた目をしていた。
けれど、私はそんな彼女を見つめ返す。
そして、私はルークの方へと向き直した。
そこには、優しく微笑んでいるルークの姿。
きっと、今の私もルークと同じ顔をしているだろう。
「もちろんです、私こそ迷惑をかけてしまうかもしれません……それでも
私達と一緒に来てくれますか?」
「……っ!もちろんだよ!」
そう言って、エミリアは嬉しそうに微笑んだ。
それから、これからの事について話し合うことに。
どうやって行くか?とかいつ向かうかとかそんな話。
ルークは、なるべく早い方がいいと言う意見で私もエミリアもそれに賛成した。
理由は二つ。
一つは、アルマ様がいつ行動をおこすか分からないから。
また、何をされるか分からないから早く行動を起こしたいと言う事。
もう一つは、あの黒ローブの人がいつ、私達の周りの人達に危害をくわえるかわからないから……
あの人は、あの時あの森に何かしていた。
なら、次はルークやエミリアや沙羅……私の大切な人を……なんて考えると怖くて仕方がない。
そうならない為にも、私達が早く動く必要がある。
早く平和な国に戻りますように、私はそう願った。
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