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怪しい人物
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「このままではいけない気がする……」
この魔法陣が誰のものなのか、何故この場所に描かれたのか、それを知れば 解決出来るかもしれない。
そう思った私は、この魔法陣が何なのか知るための行動に出た。
まずは、この町の人達に怪しい人を見なかったか?とか、変わった事は無かったか?など、情報を集める事から始める事にした。
「こんにちはー」
「あれ?聖女様?こんな町に何か御用ですか?」
「ええ、ちょっと町長さんにお話がありまして、町長さんはいらっしゃいますか?」
「この時間なら自宅の方にいらっしゃるかと」
「そうですか、ありがとうございます」」
教えてくれた住民の方にお礼をして、町長の家へと向かう。
町長の家は、少し奥まったところにあって、家の近くには大きな畑があり そこでは、数人の人が農作業をしていた。
「あれ?聖女様~?どうしたのですか?」
「こんにちは、町長さんにお話がありまして…町長さんは中に?」
「はい!あ、呼んできましょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうかい?じゃあゆっくりしていってね」
「はい、ありがとうございます」
そう返事をして、町長の家の方へと向かった。
玄関の前に着くと、扉をノックする。
コンッコンッ しばらく待っていると、中から足音と共に声が聞こえてきた。
ガチャッ ドアが開くと、そこには町長の奥さんの姿が見えた。
奥さんは、私の姿を見つけると、笑顔で出迎えてくれた。
私は、挨拶をして家の中へ入れてもらう。
リビングに通されると、ソファーに座るように言われたので、素直に従う。
そのまま少し待つと、町長がやって来たので、私は早速本題に入った。
「お待たせしました、今日はどんな用事で?」
「えぇ、町長さんに少し聞きたいことがありまして……」
「聞きたい事?私に分かる事ならなんでも答えますよ」
「ありがとうございます、では……」私は、早速質問を始めた。
最近、何か変わったことはありましたか? 最近、変な物や人を見かけたりしませんでしたか? そんな事をいくつか聞いてみた。
「変わった事か……ふむ……」
「何でもいいのです、何かありませんか?」
「そうだなぁ……マリア、君は何かあるかい?」
町長が奥様にそう問いただしてみるけれど、奥様も
さぁ……と言うだけで、特に思い当たる事はないようだった。
「あ!そうだ、怪しい?かどうかは分からんが、変な格好をした男なら
見たような気がする」
「本当ですか!?それは何処で?」
「う~ん……確か……」
「あ!あれじゃないですか?宿屋に泊まってたって言う黒ずくめの人!」
「そうそう!この辺じゃ見ないような服を着ていてな……別の所から来た人かと話しかけてみたんだが……無視されてしまってね」
そう言って苦笑いを浮かべる町長。
やっぱり、誰かここに来ていたんだ……
まだ、その人が犯人とは分からない、ただ人見知りで黒い服が好きな人だった
かも知れないから。
けれど……もし犯人なら、私はこの人に会ってみたいと思った。
あの、魔法陣を描く事が出来るほどの魔力を持っている……
そんな人は滅多にいないはずだから。そう考えた私は、町長にその人の居場所を聞いてみることにした。
けれど……もう、ここにはいない。
そう言われてしまった……
どうやら、その人物は宿を引き払って出ていってしまったらしい。
どこに行ったのかと聞くけれど、町長にも分からないとの事だ。
私は、町長にお礼を告げ、家を後にした。
黒い服を着た人間……いつかで会えるだろうか……
この魔法陣が誰のものなのか、何故この場所に描かれたのか、それを知れば 解決出来るかもしれない。
そう思った私は、この魔法陣が何なのか知るための行動に出た。
まずは、この町の人達に怪しい人を見なかったか?とか、変わった事は無かったか?など、情報を集める事から始める事にした。
「こんにちはー」
「あれ?聖女様?こんな町に何か御用ですか?」
「ええ、ちょっと町長さんにお話がありまして、町長さんはいらっしゃいますか?」
「この時間なら自宅の方にいらっしゃるかと」
「そうですか、ありがとうございます」」
教えてくれた住民の方にお礼をして、町長の家へと向かう。
町長の家は、少し奥まったところにあって、家の近くには大きな畑があり そこでは、数人の人が農作業をしていた。
「あれ?聖女様~?どうしたのですか?」
「こんにちは、町長さんにお話がありまして…町長さんは中に?」
「はい!あ、呼んできましょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうかい?じゃあゆっくりしていってね」
「はい、ありがとうございます」
そう返事をして、町長の家の方へと向かった。
玄関の前に着くと、扉をノックする。
コンッコンッ しばらく待っていると、中から足音と共に声が聞こえてきた。
ガチャッ ドアが開くと、そこには町長の奥さんの姿が見えた。
奥さんは、私の姿を見つけると、笑顔で出迎えてくれた。
私は、挨拶をして家の中へ入れてもらう。
リビングに通されると、ソファーに座るように言われたので、素直に従う。
そのまま少し待つと、町長がやって来たので、私は早速本題に入った。
「お待たせしました、今日はどんな用事で?」
「えぇ、町長さんに少し聞きたいことがありまして……」
「聞きたい事?私に分かる事ならなんでも答えますよ」
「ありがとうございます、では……」私は、早速質問を始めた。
最近、何か変わったことはありましたか? 最近、変な物や人を見かけたりしませんでしたか? そんな事をいくつか聞いてみた。
「変わった事か……ふむ……」
「何でもいいのです、何かありませんか?」
「そうだなぁ……マリア、君は何かあるかい?」
町長が奥様にそう問いただしてみるけれど、奥様も
さぁ……と言うだけで、特に思い当たる事はないようだった。
「あ!そうだ、怪しい?かどうかは分からんが、変な格好をした男なら
見たような気がする」
「本当ですか!?それは何処で?」
「う~ん……確か……」
「あ!あれじゃないですか?宿屋に泊まってたって言う黒ずくめの人!」
「そうそう!この辺じゃ見ないような服を着ていてな……別の所から来た人かと話しかけてみたんだが……無視されてしまってね」
そう言って苦笑いを浮かべる町長。
やっぱり、誰かここに来ていたんだ……
まだ、その人が犯人とは分からない、ただ人見知りで黒い服が好きな人だった
かも知れないから。
けれど……もし犯人なら、私はこの人に会ってみたいと思った。
あの、魔法陣を描く事が出来るほどの魔力を持っている……
そんな人は滅多にいないはずだから。そう考えた私は、町長にその人の居場所を聞いてみることにした。
けれど……もう、ここにはいない。
そう言われてしまった……
どうやら、その人物は宿を引き払って出ていってしまったらしい。
どこに行ったのかと聞くけれど、町長にも分からないとの事だ。
私は、町長にお礼を告げ、家を後にした。
黒い服を着た人間……いつかで会えるだろうか……
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