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第08章 テレスフィリア魔王国

10 謝罪からの解放

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 枢機卿と話をしてから一月が経過した。あれから日々議会や執務に追われている。

「スニル、あさだよー」

 朝っぱらからそんな声とともに部屋の扉が開けられた。

「おはよ、スニル」
「お、おう、おはようポリー、ふわぁ」

 部屋にやってきたのはポリーである。実はポリーは一昨日からなぜかわからないがここ魔王城に移住してきている。

「魔王妃様、こちらにおいででしたか?」
「えっ、あっはい」

 また、意味が分からないことにポリーはうちの使用人たちから俺の嫁として扱われている。なんでこうなったのかというとその原因は両親にある。というのも使用人たちには俺の親が転生した存在であるということは知らせてあり、魔王の親としての扱いを受けている。その親がそろってポリーを嫁扱いしており、ポリーもそれを受け入れているからとなっている。あれ? なんだかこれって外堀が完全に埋まってないか。ふとそんなことを思ったが、まぁ今更か。

「本日の陛下のお召し物の件ですが、いかがいたしましょう?」

 メイドがポリーにそんなことを聞いている。なぜ俺ではなくポリーに聞いているのかというと、まず俺に聞いたところで無駄だからだ。俺は前世から服に関するセンスは皆無、というか一切興味がない。そのため俺が選ぶとかなり適当な格好になる。旅の最中もそれでシュンナに叱られいつもシュンナが選びなおしていた。母さんが合流してからは母さんにまで叱られる毎日、だからこそメイドも俺には聞かないようにしている。二つ目の理由はメイドたちの気遣いである。それというのもポリーは魔王城に初めてやってきたとき、魔族ということにかなりおびえていた。それもそのはず俺と違いポリーは魔族とは何ぞやということをしっかりと教育を受けていたしシュンナたちと違い身を守る自信もないのだから。そんなポリーに対してメイドたちは自分たちは怖くないということをアピールするための一環として俺の服は何がいいかと聞くようになった。最初は戸惑っていたポリーであったが、俺の話ということでメイドたちと話が盛り上がったようでいつの間にか怖がらなくなっている。尤も、いまだにかしずかれることには慣れていないようだが。

 その後選ばれた服を身にまとい朝食をとったのち執務を行うために執務室へと向かったのであった。

「スニル、お手紙来たよ。フェリシア伯母さんみたい」
「伯母さんから、なんだ?」

 執務をしているとノックとともにポリーが何やら手紙をもってやってきた。伯母さんからっていったい何だろうか、とにかく手紙を受け取り開いてみる。

 伯母さんからどうやって手紙がやってきているのかというと、これは以前であれば伯母さんが孤児院に手紙を届け、それを転移門を使ってほぼ毎日孤児院に行っていたポリーに預けて、ポリーがリーフを使って俺へ届けるという方法がとられていた。しかしここにポリーがいる以上その方法をとることはできない。そこでポリーのちょっとした発案、転移門を使えばいいのではないかということを受けて、小さな小型転移門、というか転移装置を作った。これによりもっと簡単に手紙を届けることができるようになった。ちなみに、いままでこれを使わなかった理由だが、単純に転移装置は特定の場所同士をつなぐもので、移動しまくっている状態では使えなかったということと思いつかなかったからだ。
 また、これには伯母さんも喜び、父さんがうなだれた。というのもこれを渡した瞬間伯母さんが父さんに手紙を出すように命じたからだ。どうしてそんな命令を出したのかというと、それはやはり俺のことが原因、もし父さんがしょっちゅう伯母さんに手紙を出していれば伯母さんは父さんと母さんが死んだという事実に気が付き場合によっては俺を保護することだってできた。しかし、父さんはそういった手紙を出すタイプではないため元から音信不通だったことで、父さんや母さんのことも俺のことも知らなかったことにショックを受けていた。そのため今度はこんな転移装置があるなら手紙を出せというわけだ。俺へ言わなかったのは単に魔王として忙しいだろうからという配慮でしかなく実際は送った方がいいみたいだ。というわけで俺もたまに手紙を出すことにしている。というか母さんとポリーに命じられている。俺も父さんと同じで手紙は苦手だからなぁ。何を書いたものかといつも悩みながら、なんでこんなもん作ったんだと後悔している。

「いつもと時間も違うし緊急だろうけど……」

 伯母さんからも日々手紙が届くがそれはいつも夕方とかの決まった時間、こんな朝っぱらからくることはないんだけど、とにかく読んでみることにした。

 その内容によるとすぐに来てほしいということだった。しかもシュンナ、ダンクス、母さん、ついでに父さんと一緒に来るようにとのことだった。その理由はなんでも枢機卿がカリブリンの近くまでやってきており俺たちに会いたがっているからだと。

「枢機卿が、ああ、あのことかな」

 枢機卿がカリブリンにやってきているというのは驚きだが、俺たちを呼びつけた理由は何となく想像ができる。おそらくこの間の回答だろう。

「なんだったの?」

 手紙の内容を聞いてきたポリーに説明しておく。

「ああ、この間言っていた」
「そうそう、というわけでちょっと行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」

 ポリーに見送られてのち、父さんと母さんのもとへ向かい、その後シュンナとダンクスを拾ってからカリブリンへと飛んだのだった。



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「さっそく来てくれたのねスニル君、いらっしゃい」
「すぐにって書いてあったから」
「それで姉貴、なんで俺まで」

 俺の隣で父さんが伯母さんに抗議している。それというのも今回のことから考えても枢機卿が用があるのは俺と母さん、シュンナとダンクスの4人だけ、父さんはそれほど関係はない。せいぜい俺の父親だということだけだ。

「いいじゃない、たまにはあなたも顔を見せなさい」

 伯母さんとしてもは父さんの顔を見たかっただけみたいだ。まぁ、それはともかくとして問題は枢機卿だ。

「猊下は?」
「まだよ。でもあと少しで街へ着くと思うから、お出迎えしましょう。あっ、でもスニル君どうしようかしら」
「ええと、わからないけど確かに俺の立場的にはややこしいかな」

 枢機卿を出迎えるということは当然すべての人間が跪き祈りのポーズをとる。以前の俺であったならそれをやっても問題なかった。しかし現在、キリエルタ教がある意味で敵対している他種族が国民である国の王そんな俺がそんな態度をとるとテレスフィリアがキリエルタ教の傘下に入ったということを暗に示してしまう。それはちょっとまずい、かといって出迎えの際に俺たちだけ立って出迎えるのもそれはそれでまずい。

「出迎えは辞めた方がよさそうね」
「だな」

 シュンナも同じことを思ったようで俺たちは枢機卿の出迎えは辞めにすることにした。

「それじゃ姉貴俺たちは教会内で待ってるぜ」
「仕方ないわね」

 というわけで俺たちは教会内へと入っていき、伯母さんたちは出迎えるために門へと向かっていったのだった。

 それからしばらくして部屋の扉がノックされて、呼び出しがかかったので、呼びに来たシスターとともにぞろぞろと向かった。

「スニルバルド陛下、ご無沙汰しております」

 俺が部屋に入るとそこには枢機卿がそういって笑顔で出迎えてくれた。

「えっと、お久しぶりです、猊下」

 突然のことで人見知りが発動してしまった。

「ふふっ、お変わりないようですね。さて、申し訳ありませんがこの後予定がありあまり時間が取れませんでしたので、さっそく本題に入らせていただいてもよろしいですか?」
「は、はい」
「では、まずはこちらを紹介しますわ。こちらはわたくしの弟で、現国王ガルベルド・ディ・レミレス・コルマベイントです」

 枢機卿の隣にいた髭のおっさん、まさか国王だったとは思わなかった。その瞬間ダンクスだけが素早く跪いた。元騎士の癖みたいなものだろうが、俺たちはというとどうしたらいいのかわからず固まっている。

「よい、今は忍だ。それよりもそなたがスニルバルド殿か」
「えっ、あ、はい」
「ふむ、姉から聞き及んでおる。まずはわれらが先祖がしたことに対して詫びよう。この通りだ」

 そう言って国王が俺に向かって頭を下げた。

「い、いえ、枢機卿にも言いましたが過去のことです。それに初代のスニルバルドは晩年には感謝していたと聞いてます。王にならなくてよかったと」
「そうか、しかし、わが先祖がしたことは許されることではない。詫びを受け入れてはくれんか」
「……はい、受け入れます」

 国王に言われてから母さんを見ると治作頷いたので俺は素直に謝罪を受け取ることにした。

「これで、長らくの肩の荷が下りたというものだ。さて、次だが……」

 ここで国王の顔色が曇った。えっと、どういうことだろうか。

「ふふっ、ここからはわたくしが、先日お会いしたおりに伺ったこちらの件です」

 そう言って枢機卿が取り出したのは俺たちの手配書だった。そういえば枢機卿に頼んでいたな。ちょっと忘れていた。

「結論から言いますと、すでにこちらの手配は解除されております」
「そうなのですか。それはよかったです」

 シュンナが思わずという風にそう答えた。シュンナとしても自分が原因で俺やダンクスまで手配されていることが心苦しかったのだろう。

「本当に申し訳ありませんでした。ほら、あなたも」
「う、うむ、われの知らぬところとはいえ、すまぬことをした」
「んっ?」

 今国王は知らないといったが、どういうことだ。

「それについてですが、以前お会いした3日後にちょうどこの子の誕生を祝う催しがありました……」

 そこでは祝うために王の兄弟から子供、離宮に暮らしている母親までというすべての王にまつわる人々が集まった。枢機卿によるとここまで集まることはそうそうないそうだ。そうして、なんと何を思ったのか枢機卿は俺たちの一件を王族が集まったその場で持ち出した。そうなるとどうなるか、想像だけで恐ろしい。なにせその場には王族すべて、つまり王の姉妹から娘たち、そして母親という女性陣がそろっているわけだ。そん中で発表された女性問題、これは完全につるし上げを食らったことだろう。見てみると国王は身を縮こませている。うん、わかる俺も身が縮む思いだ。というか父さんとダンクスもまた同じく小さくなっている。それはともかくとして、問題はそこで追及された国王だが、なんと国王は全く知らないという。さすがにこの状況で嘘をついているとは思えず。調べてみたところ本当に国王ではなく侯爵、それも軍部を預かる人物であることが判明した。なるほど、軍部を預かるからこそ騎士を動かせたというわけか。ちなみに、その侯爵はほかにも多くの余罪が判明しすでに更迭したとのことだった。

「さすがに改易はできませんでしたが、当人は隠居し現在はその子息に継がせております」

 枢機卿によるとその息子は今のところ問題ないらしい。尤も2代続けて問題を起こした場合はもちろん降爵すると言い含めたらしい。

「そして、実は調べによるとわれが所有していた奴隷のほとんどが、不当に奴隷となっていたものであることが判明したのだ」

 これには国王もかなりの衝撃だったと、国王としては奴隷はすべてちゃんと正規のものと信じていたからだそうだ。また今回のことを受けて、今後一切奴隷や妾を持たないということを、約束させられたといった。

「ついては、ここで願いなのだが、スニルバルド殿そなたは奴隷の首輪を外すことができると聞いたが誠か?」
「……できます」
「おお、そうか、それは素晴らしい」
「スニルバルドさん、今その奴隷たちを連れてきているのです。ぜひ彼女たちの首輪を外してはいただけませんか?」

 枢機卿が国王に続いてそういってきた。俺としては引き受けることは全く問題ない。

「はい、それぐらいなら」

 首輪をつけっぱなしでは日常生活に支障が出まくるからな。実際ハマっていた俺だからこそわかるし、何より初代スニルバルドもそれで失ったことがある。

「もちろん対価は支払わせてもらう」

 対価といっても特にいらないんだが、これを断るのはいろいろとまずい。

「わかりました。それでその人たちは?」
「うむ、彼女らをここへ」

 国王が近くにいた使用人風の人物にいうと、その人がすぐに部屋を出て少ししたところでノックが響いた。

「お連れしました」

 先ほどの使用人の後ろから8人の女性が連なって入ってきた。以前聞いた数より多いような気がする。まぁ、あれから2年近くたってるから増えたんだろう。

「これほどの数となるが、可能だろうか」
「問題、ありません。”解呪”」

 人数がどんなに増えたところで俺が持つ膨大な魔力なら全く問題ないために、すぐさま範囲指定したのち8人まとめて”解呪”したのだった。
 その瞬間、彼女らの首にハマっていた奴隷の首輪が外れたわけだが、当の本人たちは一体何が起きたのか全く理解できずにいた。

「……えっ、うそ!」
「は、はずれ、た」
「あ、ああ」

 少し時間をおいて理解した女性たちは驚きつつも涙を流し始める。その後、女性たちは別室に移動したが、国王によるとこの後それぞれにいろいろと聞き込みをしたのち、それぞれ元の場所などに責任をもって返すということだった。もちろんその際に賠償金としてそれなりの額を支払うとのことであった。

「スニルバルド殿、改めて感謝する」
「いえ」
「さて、姉から聞き及んだことではあるが、貴殿は魔王を名乗っているということだが誠か?」
「はい、一応テレスフィリア魔王国、魔王を名乗っています」
「ふむ、してその国民が亜人、いや獣人族にエルフ、ドワーフ、魔族というのは?」
「本当、です」

 先ほどまでから一見して真面目な顔で国王がそう聞いてきたので、俺も正直に話した。

「そうか、実はなスニルバルド殿、われが奴隷といして所有していたのはあのものたちだけではないのだ」

 まだ奴隷を持っていたらしいが、なぜここでその話をしてきたのか全く分からないんだけど。

「おそらくではあるが、貴殿の国民であるエルフが1人いるのだ。ここに」

 なるほど奴隷としてエルフを持っていたか、それは以前の噂では聞かなかったな。そう思っていると先ほどの使用人が今度は1人のエルフ女性を連れてきたのだった。あれ? その女性を見た瞬間、なんだかどこか見たことがあるような気がした。どこでだろうか、わからん。
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