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第01章 最低な始まり
プロローグそのに
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ふと気が付くと、見知らぬ天井と牢屋みたいな場所、ていうか体中が痛いんだけど、何だこれ?
一瞬理解ができなかったが、持ち前の冷静さと分析能力ですぐに理解する。
そうか、今が12歳の誕生日ってわけか。
俺は異世界から転生した。元の世界は地球の日本という国だ。
そこでの俺の人生は、一言でいえば最低、くそつまらないものだった。
まぁ、運はよかったと思う、といっても天気に関してのみだけどな。
どういうことかというと、俺は昔から異様に天気に関して運がいい、よく、晴れ男とかいうが、個人の人間が天気を左右なんてできるはずがないという持論から、そう名乗ったことはない。
ただ、運とタイミングが良かっただけだと思う。
それについて説明すると、たとえば台風、昔から俺が住んでいる地域には台風がほぼ上陸しない、たとえしても俺が休みの日や夜中で、俺が外に出て被害を受けることはまずなかった。
また、数年前にはこんなことがあった。
理由は後で説明するが、俺はいい年をしてもバイト生活だった。
いわゆるフリーターというものだった。
そんなある日、午前中だけのバイトの日だった。
その日天気予報では1日雨の予報だった。
実際朝起きたときにはすでに土砂降り、面倒だなと思っていながら支度をしていると、家を出る数分前に突如小降りに、そのままなんとやんでしまった。
そうして、車に乗りバイト先へ、その道中に再び雨が降ってきたがバイト先につくころには再び止んでいた。
おかげで、濡れることなく出勤できたというわけだ。
んで、バイトが始まってすぐにまた振り出し、だんだんと土砂降りとなったが、これまたバイトが終わるころには小ぶりとなり、帰るころには止んでいた。
そして、帰宅となったわけだけれど、家に帰ったとたん、再びの土砂降り、その後夜まで降り続いた。
そんなことがあった。
ここまでのことはめったにないが、小ぶり程度ならよくあるし、もちろん止まない土砂降りの時もあるが、やはり印象的に少ないと思う。
とまぁ、こういった運を持っていたからだろうか、その反面で、人に関する運が壊滅的だった。
なにせ、生まれてすぐの親友が幼稚園に入る前に引っ越してしまったことに始まり、幼稚園での友人は通う小学校が違うということで別れ、小学校に上がっても、仲良くなった友人がことごとく転校していった。
今では、携帯電話という個人とつながるツールがある、俺が子供頃にはそんなものはなかった。転校というのは、今生の別れを意味していた。
そして、これは当時うわさで聞いたことだが、学年で10人以上転校すると、クラスが1つ減るということだった。っで、クラスが減った時、転校していった俺の友人たちを数えると、8人だった。
つまり、クラスが減った理由が俺の友人たちだったのだ。
また、俺が通っていた小学校は中学に上がると、地域ごとに2つに分かれる仕様になっていたわけだが、どういうわけか、俺が当時仲が良かった連中は、ほぼ別の中学の地域だった。
それでも、数人いたが、俺の学年には車いすのやつがいた。そのおかげか、俺の学年は2クラスが1階、他が4階と別れることとなった。
いや、まぁ、それは仕方ないし問題ないんだが、俺の友人数名、全員1階のクラスとなり、俺だけが4階のクラスとなった。
もともと、人見知りなところがる俺は、約半年1人だった。クラスにいてもつまらないので、いつも、廊下に出て窓の外を眺めている。
そんな生活をしていた。
そんなとき、声をかけてきたやつがいた。最初は、忘れた教科書を貸してほしいというものだった。
生粋のお人よしである俺は、迷いもなく貸した。
それがきっかけで、そいつと話をするようになり、そいつを通して、クラスのやつとも話をするようになった俺は、ようやく廊下に出ることをやめた。
2年の時はよかった。今思えば、俺の人生で一番楽しかったのが中学2年だったと思う、なにせ、別れていた友人たち、中学に入ってからの友人たち、全員が同じクラスになったんだからな。
でも、3年になると、今度は、俺と友人となっていた車いすのやつだけが取り残されて、他の連中が上の階に行ってしまったのだ。
そうして、極め付き、中学に入って最初に声をかけてきたやつが、急に転校することとなった。
その時、俺は思ってしまった。あぁ、またか、っと、そして、こんな思いをするくらいなら、もう友達なんていらない。そう考えてしまった。
それからだろう、俺は友達を作らなくなった。
話す奴がいても、距離を置く、そんな人生の始まりだった。
そんな俺の末路なんて決まっている。
実際、社会人となり、就職しても、ロクな上司に会えず、ねちねちと追い詰められて会社を自主的にやめるようにされる。これが何度もあった。
おかげで、俺は仕事をするのが怖くなり、結局バイト生活しかなかったというわけだ。
んで、突然の発症により病死、見事孤独死をなしたわけだ。
ほんと、今考えても、くそつまらない人生だった。
そんな、俺が次に気が付いた時、目の前に青年がいた。
「よぉ、俺は神だ。よろしくな」
青年はガラ悪くそういった。っていうか、今神って言わなかった。
「おうよ、神だ。っで、さっそくなんだけどよ。お前さん、俺の世界に転生しないか?」
そんなことを急に言われても……。
俺が困っていると、神は説明してくれた。
「いやよぉ。俺の世界は、魔法があるせいか進歩もくそもなくて面白くもなくてな。それで、文明の進歩している地球の人間を1人俺の世界に送ってみようって思ってな。それで、ちょうどお前さんを見つけたんでな。さっそく誘ってみたってわけだ。ああ、そうそう、地球の神の許可はちゃんとってるから安心しな」
えっと、つまり、面白いからってことか。
「おうよ。ってなわけで、どうだ。お前さんも、生前はくそつまらない人生だって思ってたんだろ。だったら、魔法の世界で楽しんでみろよ」
神の言う通り、俺は日本では面白くない人生を送っていた。それに、魔法か、確かにそれは面白そうだ。
「おしっ、決まりだな。というわけで、お前さんには、俺がいろいろと力を与えるぜ。間違いなく俺の世界最強となるだろうって力をな」
そういうと、指をパチンと鳴らした。すると、俺の体が光った。
「うぉっ、なんだ!!」
「そいつが、与えた力だ。まぁ、精々頑張ってくれ」
こうして、俺はこの世界に転生した。
そして、最後に神が言った。俺に与えられた力は強い、そのため12歳になるまで、前世の記憶とともに封印しておくという。
てなわけで、いまがその12歳となったわけだ。
まさか、こんなスタートを切るとは思ってもみなかったよ……。
まぁ、やれるだけやってみるさ。
一瞬理解ができなかったが、持ち前の冷静さと分析能力ですぐに理解する。
そうか、今が12歳の誕生日ってわけか。
俺は異世界から転生した。元の世界は地球の日本という国だ。
そこでの俺の人生は、一言でいえば最低、くそつまらないものだった。
まぁ、運はよかったと思う、といっても天気に関してのみだけどな。
どういうことかというと、俺は昔から異様に天気に関して運がいい、よく、晴れ男とかいうが、個人の人間が天気を左右なんてできるはずがないという持論から、そう名乗ったことはない。
ただ、運とタイミングが良かっただけだと思う。
それについて説明すると、たとえば台風、昔から俺が住んでいる地域には台風がほぼ上陸しない、たとえしても俺が休みの日や夜中で、俺が外に出て被害を受けることはまずなかった。
また、数年前にはこんなことがあった。
理由は後で説明するが、俺はいい年をしてもバイト生活だった。
いわゆるフリーターというものだった。
そんなある日、午前中だけのバイトの日だった。
その日天気予報では1日雨の予報だった。
実際朝起きたときにはすでに土砂降り、面倒だなと思っていながら支度をしていると、家を出る数分前に突如小降りに、そのままなんとやんでしまった。
そうして、車に乗りバイト先へ、その道中に再び雨が降ってきたがバイト先につくころには再び止んでいた。
おかげで、濡れることなく出勤できたというわけだ。
んで、バイトが始まってすぐにまた振り出し、だんだんと土砂降りとなったが、これまたバイトが終わるころには小ぶりとなり、帰るころには止んでいた。
そして、帰宅となったわけだけれど、家に帰ったとたん、再びの土砂降り、その後夜まで降り続いた。
そんなことがあった。
ここまでのことはめったにないが、小ぶり程度ならよくあるし、もちろん止まない土砂降りの時もあるが、やはり印象的に少ないと思う。
とまぁ、こういった運を持っていたからだろうか、その反面で、人に関する運が壊滅的だった。
なにせ、生まれてすぐの親友が幼稚園に入る前に引っ越してしまったことに始まり、幼稚園での友人は通う小学校が違うということで別れ、小学校に上がっても、仲良くなった友人がことごとく転校していった。
今では、携帯電話という個人とつながるツールがある、俺が子供頃にはそんなものはなかった。転校というのは、今生の別れを意味していた。
そして、これは当時うわさで聞いたことだが、学年で10人以上転校すると、クラスが1つ減るということだった。っで、クラスが減った時、転校していった俺の友人たちを数えると、8人だった。
つまり、クラスが減った理由が俺の友人たちだったのだ。
また、俺が通っていた小学校は中学に上がると、地域ごとに2つに分かれる仕様になっていたわけだが、どういうわけか、俺が当時仲が良かった連中は、ほぼ別の中学の地域だった。
それでも、数人いたが、俺の学年には車いすのやつがいた。そのおかげか、俺の学年は2クラスが1階、他が4階と別れることとなった。
いや、まぁ、それは仕方ないし問題ないんだが、俺の友人数名、全員1階のクラスとなり、俺だけが4階のクラスとなった。
もともと、人見知りなところがる俺は、約半年1人だった。クラスにいてもつまらないので、いつも、廊下に出て窓の外を眺めている。
そんな生活をしていた。
そんなとき、声をかけてきたやつがいた。最初は、忘れた教科書を貸してほしいというものだった。
生粋のお人よしである俺は、迷いもなく貸した。
それがきっかけで、そいつと話をするようになり、そいつを通して、クラスのやつとも話をするようになった俺は、ようやく廊下に出ることをやめた。
2年の時はよかった。今思えば、俺の人生で一番楽しかったのが中学2年だったと思う、なにせ、別れていた友人たち、中学に入ってからの友人たち、全員が同じクラスになったんだからな。
でも、3年になると、今度は、俺と友人となっていた車いすのやつだけが取り残されて、他の連中が上の階に行ってしまったのだ。
そうして、極め付き、中学に入って最初に声をかけてきたやつが、急に転校することとなった。
その時、俺は思ってしまった。あぁ、またか、っと、そして、こんな思いをするくらいなら、もう友達なんていらない。そう考えてしまった。
それからだろう、俺は友達を作らなくなった。
話す奴がいても、距離を置く、そんな人生の始まりだった。
そんな俺の末路なんて決まっている。
実際、社会人となり、就職しても、ロクな上司に会えず、ねちねちと追い詰められて会社を自主的にやめるようにされる。これが何度もあった。
おかげで、俺は仕事をするのが怖くなり、結局バイト生活しかなかったというわけだ。
んで、突然の発症により病死、見事孤独死をなしたわけだ。
ほんと、今考えても、くそつまらない人生だった。
そんな、俺が次に気が付いた時、目の前に青年がいた。
「よぉ、俺は神だ。よろしくな」
青年はガラ悪くそういった。っていうか、今神って言わなかった。
「おうよ、神だ。っで、さっそくなんだけどよ。お前さん、俺の世界に転生しないか?」
そんなことを急に言われても……。
俺が困っていると、神は説明してくれた。
「いやよぉ。俺の世界は、魔法があるせいか進歩もくそもなくて面白くもなくてな。それで、文明の進歩している地球の人間を1人俺の世界に送ってみようって思ってな。それで、ちょうどお前さんを見つけたんでな。さっそく誘ってみたってわけだ。ああ、そうそう、地球の神の許可はちゃんとってるから安心しな」
えっと、つまり、面白いからってことか。
「おうよ。ってなわけで、どうだ。お前さんも、生前はくそつまらない人生だって思ってたんだろ。だったら、魔法の世界で楽しんでみろよ」
神の言う通り、俺は日本では面白くない人生を送っていた。それに、魔法か、確かにそれは面白そうだ。
「おしっ、決まりだな。というわけで、お前さんには、俺がいろいろと力を与えるぜ。間違いなく俺の世界最強となるだろうって力をな」
そういうと、指をパチンと鳴らした。すると、俺の体が光った。
「うぉっ、なんだ!!」
「そいつが、与えた力だ。まぁ、精々頑張ってくれ」
こうして、俺はこの世界に転生した。
そして、最後に神が言った。俺に与えられた力は強い、そのため12歳になるまで、前世の記憶とともに封印しておくという。
てなわけで、いまがその12歳となったわけだ。
まさか、こんなスタートを切るとは思ってもみなかったよ……。
まぁ、やれるだけやってみるさ。
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