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〜兄弟の絆〜
ギルティー入隊試験
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ローゼンブルグの市場はとても人が多くてにぎやかだった。マルクスは一人市場の中をウロウロと目的の物を探して歩き回っていた。
昨日の夜に家を飛び出していったカイトは深夜遅くに帰宅すると、すぐに自室に篭ってしまった。
次の日の朝早くに、弟を起こそうと部屋に行ったが、すでに弟はいなかった。こんな朝早くからどこにでかけたのか不思議に思ったが、カイトも15歳になるのだから、友達やもしかしたら彼女の一人でもいるのかもしれない。しばらく見ない間にだんだんと大人に成長していくカイトを頼もしく思う反面、少し寂しく思った。
昨日のゴタゴタがマルクスの脳裏に浮かんだ。自分の所為で俺とミラが別れると思わせてしまい、カイトに辛い思いをさせてしまったことを悔やんだ。口では関係ないと言いつつも、実際それも否定できない状況になっていることに気が付かなかった。
(こんなことなら、絵を頼まなければよかった……)
マルクスはミラと離れ離れになる前に二人の思い出として、弟のカイトに絵を描いてもらおうと思い、安易にミラを紹介したことを悔やんだ。
市場の活気とは裏腹にマルクスの心は沈んでいたが、ふと店舗に並んだ目的の物が目に入った。マルクスは店の棚にあった目的の商品を手に取るとすぐに購入した。
その後、マルクスはカイトと仲直りするために、とびっきりのご馳走を作ろうと思い、市場をブラブラしていると、ギルティーの隊員の一人が自分に気づくと慌ててこちらに向かって来るのがわかった。
「マルクス隊長!!」
「どうした? そんなに慌てて?」
「カイトが! 弟さんがギルティーの入隊試験を受けていますよ!」
「何だと? どうして?」
「やっぱり、弟さんから何も聞いていないのですか?」
「当たり前だ! カイトは15歳になったばかりだぞ!」
15歳になればギルティーの入隊試験を受けられるのは知っていたが、それは受けられるだけであって、15歳で合格したものは誰も居ない。それはマルクスやギルティーの兵士たちの間では誰でも知っている常識だった。
マルクスはどうしてカイトが入隊試験を受けているのかさっぱり分からなかったが、すぐに辞めさせようと思い、急いでローゼンブルグの試験会場に向かった。
◇
カイトはまだ薄暗い早朝の町中を歩いていた。季節は春になったばかりだが、まだ外は肌寒く、時折口から吐く息は白いものが混じった。
カイトはギルティーの試験を受けるため試験会場を目指して歩いた。
兄のマルクスに見つかると面倒なことになると思ったため、マルクスが寝ている間を見計らってこっそり家を出てきた。しばらく歩くとギルティーの試験会場に着いたが、まだ早朝ということもあり、誰も居ない中、受付の前に立った。かなりの時間が経って日も昇り始めた頃、ようやく、ぞろぞろと大人のエルフ達がカイトの後ろに並びだした。どのエルフもカイトよりも体は大きく、筋肉も盛りあがりいかにも強そうで、年齢もカイトよりも上の者ほとんどだった。そんな大人たちは列の先頭に立っているカイトを見るなり、バカにしたように鼻で笑った。
「ここはギルティーになるための試験会場で、お遊戯会場じゃないぞ。早く帰ってママのおっぱいでもしゃぶってろよ?」
その言葉に周りの大人達もカイトをバカにしたように笑った。
「ガハハハーーー!!」
「う、うるさい! 俺は15歳だから試験を受けられる年齢なんだから文句ないだろ!」
「ふん! こいつは何も知らないのか?」
男はそう言うとカイトをバカにしたように笑った。
「ど、どういうことだ?」
カイトは再び馬鹿にされたので、男を睨みつけた。男はそんなカイトの顔に自分の顔を近づけるとゆっくりと話した。
「確かに15歳から試験は受けられるが、15歳でギルティーになれたやつは一人も居ないぞ」
「え? 何だって?」
「ふん! そんな事も知らないでここに来たのか? 悪いことは言わねえ、お前みたいなヒョロガキにギルティーは無理だ! 怪我しないうちに帰れ!」
「う、うるさい! お前たちに何と言われようが、俺はギルティーになるんだ!!」
「口で言ってもわからないガキだな? 力ずくで分からせてやろうか?」
男はカイトの胸ぐらを掴むと片手で軽々と持ち上げた。
「う、や、やめろーーー!」
顔が上に向いて、男の顔が見えない。
(く、くそ……、こ、こんなところで諦めてなるもんか……)
カイトは男の腕を振り払おうと必死で男の腕を掴んで抵抗したが、男の腕はビクトもしなかった。首が締まって頭に血が登らずに段々と意識が薄れていく中で、急に胸ぐらを掴んでいた腕が離れ、体が宙に浮いたと同時に頭から地面に落ちる直前、何者かがカイトの体を受け止めた。
「カイト? 大丈夫か?」
カイトは何がどうなったのかわからない状況で、目の前の人を見た。切れ長の目に唇は炎のように赤く、褐色の肌の魅力的な女性がその目に映った。
「あ、あなたは? メ、メルーサさん?」
カイトはメルーサに抱き抱えられていることに気づいた。男なのに女性に抱えられている自分が恥ずかしくなり、すぐにメルーサの腕から飛び降りた。自分を掴んでいた男がどうなったのか辺りを見るとすぐにわかった。
男はメルーサによって遠くに吹き飛ばされていた。硬い大理石の床に頭を打ち付けた男は頭を抑えながら立ち上がるとメルーサをに睨みながらこちらに近づいてきた。
「いって~~~な~~~。貴様は? あ! あなたは、ギルティークラウンのメルーサ隊長?」
睨んでいた男は目の前にいる女性がメルーサとわかると態度を豹変させた。
「な、なに! メルーサ隊長だと!」
男の声を聞いてた周りの男達にもどよめきが走った。
「よく知っているな? じゃ、今回の試験官が私ということも知っているか?」
「ええーーー!!!」
メルーサ自身が試験官だということを言った途端、男たちは更にどよめいた。
「畜生! 今回は試験を受けるのはやめだ!!」
「よりによってメルーサ隊長が試験官かよ! 合格させる気ないだろ!」
そう叫びながら、数人の男たちは試験を受けるのを諦めて帰っていった。
「どうしてみんな帰っていくんだ?」
カイトはブツブツ文句を言いながら入隊試験を断念して帰っていく男たちを不思議そうに見ていると、近くの男が話しかけてきた。
「おい。お前、この試験は初めてか?」
「ああ、15歳になったばかりだから」
「そうか、じゃ今年は運が悪かったな。お前も諦めて帰ったほうが良いい」
「な、なんでだよ。なんでみんな受ける前から諦めて帰っていくんだよ?」
「お前はこの試験の合格基準を知っているか?」
「い、いや。知らない」
「だったら教えてやるが、この試験の合格基準は、剣でも魔法でも試験官に一撃でも有効打を与えることなんだ」
「な、何だ。大したことないじゃないか。俺だってそれぐらいはできるだろ」
「おめでたいやつだな。確かに攻撃ができれば一発くらいは、有効打を当てられるかもしれない」
「攻撃ができれば? どういうことだ?」
「あのメルーサ隊長より早く攻撃できればということだよ」
「え? どういうこと?」
「あの女の使う爆裂魔法はとにかく早いんだ。こちらが攻撃する前に一瞬で攻撃されてそのまま意識を失ってしまう。あの女が試験官になった年は合格者が一人も出ないことで有名なんだ」
「そ、そんな……」
男と話しているとメルーサがこちらに近づいてきた。
「カイト。マルクスはお前が入隊試験を受けることを知っているのか?」
「そ、そんなことは、あ、あんたには関係ないだろ!」
「そうか。良いか、カイト一度しか言わないからよく聞け。速やかにここから出ていけ」
メルーサはそう言うとカイトを睨んだ。カイトは気圧されるのをぐっと我慢して、メルーサに歯向かった。
「い、嫌だ! 俺は絶対にギルティーになってやるんだ!!」
メルーサを睨み返しながらカイトは叫んだ。
「そうか。お前がその気ならそれで良いだろう。だが、マルクスの弟だからって手加減はしないから覚悟しろよ!」
「…………」
それだけ言うとメルーサは静かに奥の部屋に消えた。
昨日の夜に家を飛び出していったカイトは深夜遅くに帰宅すると、すぐに自室に篭ってしまった。
次の日の朝早くに、弟を起こそうと部屋に行ったが、すでに弟はいなかった。こんな朝早くからどこにでかけたのか不思議に思ったが、カイトも15歳になるのだから、友達やもしかしたら彼女の一人でもいるのかもしれない。しばらく見ない間にだんだんと大人に成長していくカイトを頼もしく思う反面、少し寂しく思った。
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(こんなことなら、絵を頼まなければよかった……)
マルクスはミラと離れ離れになる前に二人の思い出として、弟のカイトに絵を描いてもらおうと思い、安易にミラを紹介したことを悔やんだ。
市場の活気とは裏腹にマルクスの心は沈んでいたが、ふと店舗に並んだ目的の物が目に入った。マルクスは店の棚にあった目的の商品を手に取るとすぐに購入した。
その後、マルクスはカイトと仲直りするために、とびっきりのご馳走を作ろうと思い、市場をブラブラしていると、ギルティーの隊員の一人が自分に気づくと慌ててこちらに向かって来るのがわかった。
「マルクス隊長!!」
「どうした? そんなに慌てて?」
「カイトが! 弟さんがギルティーの入隊試験を受けていますよ!」
「何だと? どうして?」
「やっぱり、弟さんから何も聞いていないのですか?」
「当たり前だ! カイトは15歳になったばかりだぞ!」
15歳になればギルティーの入隊試験を受けられるのは知っていたが、それは受けられるだけであって、15歳で合格したものは誰も居ない。それはマルクスやギルティーの兵士たちの間では誰でも知っている常識だった。
マルクスはどうしてカイトが入隊試験を受けているのかさっぱり分からなかったが、すぐに辞めさせようと思い、急いでローゼンブルグの試験会場に向かった。
◇
カイトはまだ薄暗い早朝の町中を歩いていた。季節は春になったばかりだが、まだ外は肌寒く、時折口から吐く息は白いものが混じった。
カイトはギルティーの試験を受けるため試験会場を目指して歩いた。
兄のマルクスに見つかると面倒なことになると思ったため、マルクスが寝ている間を見計らってこっそり家を出てきた。しばらく歩くとギルティーの試験会場に着いたが、まだ早朝ということもあり、誰も居ない中、受付の前に立った。かなりの時間が経って日も昇り始めた頃、ようやく、ぞろぞろと大人のエルフ達がカイトの後ろに並びだした。どのエルフもカイトよりも体は大きく、筋肉も盛りあがりいかにも強そうで、年齢もカイトよりも上の者ほとんどだった。そんな大人たちは列の先頭に立っているカイトを見るなり、バカにしたように鼻で笑った。
「ここはギルティーになるための試験会場で、お遊戯会場じゃないぞ。早く帰ってママのおっぱいでもしゃぶってろよ?」
その言葉に周りの大人達もカイトをバカにしたように笑った。
「ガハハハーーー!!」
「う、うるさい! 俺は15歳だから試験を受けられる年齢なんだから文句ないだろ!」
「ふん! こいつは何も知らないのか?」
男はそう言うとカイトをバカにしたように笑った。
「ど、どういうことだ?」
カイトは再び馬鹿にされたので、男を睨みつけた。男はそんなカイトの顔に自分の顔を近づけるとゆっくりと話した。
「確かに15歳から試験は受けられるが、15歳でギルティーになれたやつは一人も居ないぞ」
「え? 何だって?」
「ふん! そんな事も知らないでここに来たのか? 悪いことは言わねえ、お前みたいなヒョロガキにギルティーは無理だ! 怪我しないうちに帰れ!」
「う、うるさい! お前たちに何と言われようが、俺はギルティーになるんだ!!」
「口で言ってもわからないガキだな? 力ずくで分からせてやろうか?」
男はカイトの胸ぐらを掴むと片手で軽々と持ち上げた。
「う、や、やめろーーー!」
顔が上に向いて、男の顔が見えない。
(く、くそ……、こ、こんなところで諦めてなるもんか……)
カイトは男の腕を振り払おうと必死で男の腕を掴んで抵抗したが、男の腕はビクトもしなかった。首が締まって頭に血が登らずに段々と意識が薄れていく中で、急に胸ぐらを掴んでいた腕が離れ、体が宙に浮いたと同時に頭から地面に落ちる直前、何者かがカイトの体を受け止めた。
「カイト? 大丈夫か?」
カイトは何がどうなったのかわからない状況で、目の前の人を見た。切れ長の目に唇は炎のように赤く、褐色の肌の魅力的な女性がその目に映った。
「あ、あなたは? メ、メルーサさん?」
カイトはメルーサに抱き抱えられていることに気づいた。男なのに女性に抱えられている自分が恥ずかしくなり、すぐにメルーサの腕から飛び降りた。自分を掴んでいた男がどうなったのか辺りを見るとすぐにわかった。
男はメルーサによって遠くに吹き飛ばされていた。硬い大理石の床に頭を打ち付けた男は頭を抑えながら立ち上がるとメルーサをに睨みながらこちらに近づいてきた。
「いって~~~な~~~。貴様は? あ! あなたは、ギルティークラウンのメルーサ隊長?」
睨んでいた男は目の前にいる女性がメルーサとわかると態度を豹変させた。
「な、なに! メルーサ隊長だと!」
男の声を聞いてた周りの男達にもどよめきが走った。
「よく知っているな? じゃ、今回の試験官が私ということも知っているか?」
「ええーーー!!!」
メルーサ自身が試験官だということを言った途端、男たちは更にどよめいた。
「畜生! 今回は試験を受けるのはやめだ!!」
「よりによってメルーサ隊長が試験官かよ! 合格させる気ないだろ!」
そう叫びながら、数人の男たちは試験を受けるのを諦めて帰っていった。
「どうしてみんな帰っていくんだ?」
カイトはブツブツ文句を言いながら入隊試験を断念して帰っていく男たちを不思議そうに見ていると、近くの男が話しかけてきた。
「おい。お前、この試験は初めてか?」
「ああ、15歳になったばかりだから」
「そうか、じゃ今年は運が悪かったな。お前も諦めて帰ったほうが良いい」
「な、なんでだよ。なんでみんな受ける前から諦めて帰っていくんだよ?」
「お前はこの試験の合格基準を知っているか?」
「い、いや。知らない」
「だったら教えてやるが、この試験の合格基準は、剣でも魔法でも試験官に一撃でも有効打を与えることなんだ」
「な、何だ。大したことないじゃないか。俺だってそれぐらいはできるだろ」
「おめでたいやつだな。確かに攻撃ができれば一発くらいは、有効打を当てられるかもしれない」
「攻撃ができれば? どういうことだ?」
「あのメルーサ隊長より早く攻撃できればということだよ」
「え? どういうこと?」
「あの女の使う爆裂魔法はとにかく早いんだ。こちらが攻撃する前に一瞬で攻撃されてそのまま意識を失ってしまう。あの女が試験官になった年は合格者が一人も出ないことで有名なんだ」
「そ、そんな……」
男と話しているとメルーサがこちらに近づいてきた。
「カイト。マルクスはお前が入隊試験を受けることを知っているのか?」
「そ、そんなことは、あ、あんたには関係ないだろ!」
「そうか。良いか、カイト一度しか言わないからよく聞け。速やかにここから出ていけ」
メルーサはそう言うとカイトを睨んだ。カイトは気圧されるのをぐっと我慢して、メルーサに歯向かった。
「い、嫌だ! 俺は絶対にギルティーになってやるんだ!!」
メルーサを睨み返しながらカイトは叫んだ。
「そうか。お前がその気ならそれで良いだろう。だが、マルクスの弟だからって手加減はしないから覚悟しろよ!」
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