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後日談
2.更に翌日
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ニアさんは俺とアクスの過去話を俺からの聞き取り調査で書いてくれた。
「どう?」
仕事が早いぜジェバンニ。
「だいたいそんなぁ感じぃ~」
「ギャんんっ!」
ふむ。このネタも通じるか。
俺達は享年を当てるゲームを行っている。いや、まぁ、特に意味はないんだけど。暇潰しにね。そういえば享年幾つかって話し合ったことないね、という一言からなんとなく始まった。
ちなみに、これ、俺の方が有利。ニアさんが年上だって事は初めから解ってたから。あと、死んだのが何年なのかってのはお互いに解ってる。同年同月同日同所、つまり同じ交通事故で死んでたんだよ。っても、俺が覚えてんのは交差点でめっちゃ眩しい思いしたとこまでで、ニアさんは救急隊員がイケメンだった記憶が有るらしいから、多少死んだ時間にタイムラグはありそうだけど。
「ぐぬぬ、またハマってしまった。てかさぁ、年下かなって思ってたけど、実は年上でしょルイ君。私をハメにかかるネタが古いよ」
「いや、まぁ、オタクは古いもんを仕入れるのには困りませんから」
「そうだけどさ…まぁ、確かに新しいの追う方が体力いるんだよね。むー…ちなみにルイ君日朝リアタイ何?」
「リアの対象が幼稚園か小学校低学年かにも左右されますが」
「八歳の時」
「正直覚えてません」
「なんで?!」
「日曜の朝は父親にテレビ権が有ったので、日曜朝番は守備範囲外なんです」
「………えー…何かゴメン」
「いえいえ、で、ニアさんは?」
「私はおじって危なぁっ自分だけまんまと情報を渡す所だった」
「何となく解りました」
「くそぅひたすらこちらの情報ばかり開示されていく…何故だ!」
ニアさんが駆け引きとか向いてないからかな。そんなんでアデル様とやってけるんだろうか。まぁ、俺の心配なんて杞憂だった。
「なんかよく解んないけど向こうの方で勝手に私達を勘違い評価してくれてるから大丈夫」
とのことだ。
それの、どの辺が大丈夫なのか、色々気になるところでもあるけど。
「達、なんすか」
「達、なんすよ」
今も窓からめっちゃ見下ろされてるのは、婚約者に近付く虫として監視されてるのかと思ったけど。違うのか。まとめて観察されてんのか。
てか、気のせいじゃなかったらアクスも一緒に居る気がする。あの二人何話すんだろ。
「ニアさん。あそこ、アクスも一緒に居ますよね」
「居るねぇ」
「何の話ししてると思います?」
「ルイ君の話じゃない?」
「えー………」
「嫌なんだ」
「嬉しくは、ないですね」
だって、アデル様が一緒なんだもん。
「正直者め。まぁ、私も同意だよ。ただ、この状況見下ろされてるからには私とルイ君の話不可避だろうけど」
ニアさんこそ正直ですよ。
「はぁ、ですよねぇ…」
アクスはともかくアデル様って、本気で未来の王様だからな。なんか、国のためにならないって理由でいつか処刑される気がして怖い。ニアさんはともかく、俺なんて特に。
もしそうじゃなかったとしても、なんか、もう今みたいにイイ様に使われる未来しか見えないんだよな。
いや、まぁ、ある意味安泰な将来なんだろうけど。
寿命が削れていきそうな生活ってのはちょっとなぁ。
「どう?」
仕事が早いぜジェバンニ。
「だいたいそんなぁ感じぃ~」
「ギャんんっ!」
ふむ。このネタも通じるか。
俺達は享年を当てるゲームを行っている。いや、まぁ、特に意味はないんだけど。暇潰しにね。そういえば享年幾つかって話し合ったことないね、という一言からなんとなく始まった。
ちなみに、これ、俺の方が有利。ニアさんが年上だって事は初めから解ってたから。あと、死んだのが何年なのかってのはお互いに解ってる。同年同月同日同所、つまり同じ交通事故で死んでたんだよ。っても、俺が覚えてんのは交差点でめっちゃ眩しい思いしたとこまでで、ニアさんは救急隊員がイケメンだった記憶が有るらしいから、多少死んだ時間にタイムラグはありそうだけど。
「ぐぬぬ、またハマってしまった。てかさぁ、年下かなって思ってたけど、実は年上でしょルイ君。私をハメにかかるネタが古いよ」
「いや、まぁ、オタクは古いもんを仕入れるのには困りませんから」
「そうだけどさ…まぁ、確かに新しいの追う方が体力いるんだよね。むー…ちなみにルイ君日朝リアタイ何?」
「リアの対象が幼稚園か小学校低学年かにも左右されますが」
「八歳の時」
「正直覚えてません」
「なんで?!」
「日曜の朝は父親にテレビ権が有ったので、日曜朝番は守備範囲外なんです」
「………えー…何かゴメン」
「いえいえ、で、ニアさんは?」
「私はおじって危なぁっ自分だけまんまと情報を渡す所だった」
「何となく解りました」
「くそぅひたすらこちらの情報ばかり開示されていく…何故だ!」
ニアさんが駆け引きとか向いてないからかな。そんなんでアデル様とやってけるんだろうか。まぁ、俺の心配なんて杞憂だった。
「なんかよく解んないけど向こうの方で勝手に私達を勘違い評価してくれてるから大丈夫」
とのことだ。
それの、どの辺が大丈夫なのか、色々気になるところでもあるけど。
「達、なんすか」
「達、なんすよ」
今も窓からめっちゃ見下ろされてるのは、婚約者に近付く虫として監視されてるのかと思ったけど。違うのか。まとめて観察されてんのか。
てか、気のせいじゃなかったらアクスも一緒に居る気がする。あの二人何話すんだろ。
「ニアさん。あそこ、アクスも一緒に居ますよね」
「居るねぇ」
「何の話ししてると思います?」
「ルイ君の話じゃない?」
「えー………」
「嫌なんだ」
「嬉しくは、ないですね」
だって、アデル様が一緒なんだもん。
「正直者め。まぁ、私も同意だよ。ただ、この状況見下ろされてるからには私とルイ君の話不可避だろうけど」
ニアさんこそ正直ですよ。
「はぁ、ですよねぇ…」
アクスはともかくアデル様って、本気で未来の王様だからな。なんか、国のためにならないって理由でいつか処刑される気がして怖い。ニアさんはともかく、俺なんて特に。
もしそうじゃなかったとしても、なんか、もう今みたいにイイ様に使われる未来しか見えないんだよな。
いや、まぁ、ある意味安泰な将来なんだろうけど。
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