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朝陽said.
7.
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昼休み。
ガサリ、と大量の菓子パンが入った袋を樹の前に置く。
「…何これ」
「感謝の気持ち」
「は?…あぁ、なるほどね」
菓子パン10個。総額1328円。
登校時に買ってきた菓子パンの存在を、一緒に学校に来た大和と、同じクラスの伊織、颯汰は知っている。
渡された樹だけが目を丸くしていた。
だけど、すぐにその意味が分かったのかニヤリと笑い聞いてくる。
「で?うまくいったのか?」
「あぁ…なんとか」
「聞けよ樹、めっちゃうけるんだぜ?」
「デート誘うのになんで面白くなるんだよ?」
「いや、それがさ」
当事者の俺を無視して話し出す大和と伊織に、何面白がってんだよと思ったが、盛り上がる3人に口を挟むことはせずゲームをしている颯汰を見る。
昨日の“渉”という人物のことが気になっていた俺は、知っているだろうかと颯汰に聞いてみることにした。
「なぁ颯汰」
「何?」
「わたる?しょう?あゆむ?読み方は分かんねーんだけどさ、さんずいに歩って字。そんなやつ瀬名の知り合いにいる?」
「何いきなり」と言う颯汰に、昨日のことを話すと「あぁ、“渉”君ね」と返ってきた。
本当に知っているとは思っていなかった俺は、「誰?」と食い気味に聞いてしまう。
「確か…弟?」と曖昧に返す颯汰に、「多分かよ」と俺も朝買ってきた菓子パンを開けた。
ゲームを中止した颯汰は、残りの弁当を食べながら話す。
「委員会が一緒だったときに聞いただけだからね。そんなはっきり覚えてないよ」
「まぁそうだよなー」
「そうそう。でも家族であることに間違いはないはず」
「んー」
颯汰の言葉に、パンを食べながら軽く返事をする。
メッセージの内容的に家族かなとは薄々感じてはいたが、とりあえず安心した。
「瀬名さんに直接聞けば良かったじゃん」と言う颯汰の声が聞こえたが、そんなことしたら面倒臭い男と思われそうで聞けなかったとは言えない。
「そうだなー」
適当に返事をした俺は、昨日見た空とは違う、雲が流れる青空を見上げた。
____
___
「コンタクトの人はちゃんと報告してくださいねー!」
視力検査から始まった身体測定の時間は、ワイワイガヤガヤと騒がしく始まった。
クラスごとに別の項目から始まるため、自分の番は結構すぐにやってくる。
「コンタクトです」
「はい。…じゃあ右からね」
黒い目隠しの棒を受け取り、左目を隠す。
右、上、左、と指されるCの文字の隙間を言っていくと、「次逆ね」と指示が出る。
同じ作業を繰り返し、保健委員の同級生から紙を受け取ってまた列の最後尾に並ぶ。
暇な時間に、そういえば瀬名も保健委員だったなと思い探してみると、結構すぐに見付かった。
身長測定の係をしている瀬名は、用紙に数値を記入した後、笑顔でそれを返していく。
「高杉ー、瀬名ちゃん見過ぎー」
「仕方ねーよ。朝陽だからな」
「それもそっか」
「モテる彼女に心配が絶えませんねー」と笑う菊池に、伊織が「そうみたいですねー」と返す。
俺をいじる気満々の2人に、またかと思ったが、気になったことがあり菊池を見る。
「なぁ、瀬名ってやっぱモテるの?」
「は⁉︎今更⁉︎」
「いや、菊池、仕方ねーよ。こいつ瀬名のことしか見てなかったし」
「いやいやいや…それでもさー」
正確な回答をもらえない俺は、2人のやりとりを眺める。
それは、颯汰が来るまで続いた。
「何話してんの?」
「あ、宮代」
「瀬名がモテるっつー話」
「…なんかそういうの、前も話してなかった?」
「あーなんかあったかも?」と伊織が言っていると、「たっだいまー」と検査後に何処かに行っていた原が列に戻ってきた。
「何話してるのー?」と同じ質問をする原は、菊池から軽い説明を受けた後「へぇー」と頷く。
その後、菊池から真相を教えてもらった。
なんでも、少しつり気味の大きな目は猫のように可愛らしく、可愛らしい鼻と少し厚めの唇がバランス良く並んでいる顔は、長身ではあるが見た目の華奢さもあり守ってあげたくなるような存在である。たまに出る天然なところもまた良し。
それに、日の光には弱いらしくか弱い印象があるが、実は運動神経が良いというギャップも効いているらしい。
…言っておくが、これは菊池談だ。
「まぁ、すごくモテるっていうよりは、好意的に思っている人が多いって感じ?ほら、誰に対しても笑顔で接するし。勘違いしてる人もいるはずだよ」
「男はすぐ勘違いするから」と言う菊池に、原が同意する。伊織と颯汰が反論する中、俺は「マジか…」と言うことしかできなかった。
「でもさ、さすがにもう高杉と付き合ったし、みんな諦めたんじゃない?」
「罰ゲーム様様ですねー」
「は?なんで?」
意味が分からないという顔をする俺に、原が「高杉モテるからだよ?」と言ってくる。
「なるほどな」と多少なりとも自覚している俺が頷くと、「モテ男の余裕ー」と揶揄われた。
話している時。原の表情が若干歪んでいた気がしたが、いつも通り笑う姿に見間違いだったのだろうと思う。
「次は体重測定の場所に向かってね」
視力検査を担当していた先生から、クラスメイト全員が指示を受け移動する。
多分、この次は身長だろう。
瀬名が担当するところに行けたら良いのだけれど。
そう思ってもうまくいかないもので、俺を担当した保健委員は中川で、後ですれ違った大和には「瀬名さん担当だった」と自慢された俺は、運を昨日で全て使ったのだと、無理やり納得するしかなかった。
ガサリ、と大量の菓子パンが入った袋を樹の前に置く。
「…何これ」
「感謝の気持ち」
「は?…あぁ、なるほどね」
菓子パン10個。総額1328円。
登校時に買ってきた菓子パンの存在を、一緒に学校に来た大和と、同じクラスの伊織、颯汰は知っている。
渡された樹だけが目を丸くしていた。
だけど、すぐにその意味が分かったのかニヤリと笑い聞いてくる。
「で?うまくいったのか?」
「あぁ…なんとか」
「聞けよ樹、めっちゃうけるんだぜ?」
「デート誘うのになんで面白くなるんだよ?」
「いや、それがさ」
当事者の俺を無視して話し出す大和と伊織に、何面白がってんだよと思ったが、盛り上がる3人に口を挟むことはせずゲームをしている颯汰を見る。
昨日の“渉”という人物のことが気になっていた俺は、知っているだろうかと颯汰に聞いてみることにした。
「なぁ颯汰」
「何?」
「わたる?しょう?あゆむ?読み方は分かんねーんだけどさ、さんずいに歩って字。そんなやつ瀬名の知り合いにいる?」
「何いきなり」と言う颯汰に、昨日のことを話すと「あぁ、“渉”君ね」と返ってきた。
本当に知っているとは思っていなかった俺は、「誰?」と食い気味に聞いてしまう。
「確か…弟?」と曖昧に返す颯汰に、「多分かよ」と俺も朝買ってきた菓子パンを開けた。
ゲームを中止した颯汰は、残りの弁当を食べながら話す。
「委員会が一緒だったときに聞いただけだからね。そんなはっきり覚えてないよ」
「まぁそうだよなー」
「そうそう。でも家族であることに間違いはないはず」
「んー」
颯汰の言葉に、パンを食べながら軽く返事をする。
メッセージの内容的に家族かなとは薄々感じてはいたが、とりあえず安心した。
「瀬名さんに直接聞けば良かったじゃん」と言う颯汰の声が聞こえたが、そんなことしたら面倒臭い男と思われそうで聞けなかったとは言えない。
「そうだなー」
適当に返事をした俺は、昨日見た空とは違う、雲が流れる青空を見上げた。
____
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「コンタクトの人はちゃんと報告してくださいねー!」
視力検査から始まった身体測定の時間は、ワイワイガヤガヤと騒がしく始まった。
クラスごとに別の項目から始まるため、自分の番は結構すぐにやってくる。
「コンタクトです」
「はい。…じゃあ右からね」
黒い目隠しの棒を受け取り、左目を隠す。
右、上、左、と指されるCの文字の隙間を言っていくと、「次逆ね」と指示が出る。
同じ作業を繰り返し、保健委員の同級生から紙を受け取ってまた列の最後尾に並ぶ。
暇な時間に、そういえば瀬名も保健委員だったなと思い探してみると、結構すぐに見付かった。
身長測定の係をしている瀬名は、用紙に数値を記入した後、笑顔でそれを返していく。
「高杉ー、瀬名ちゃん見過ぎー」
「仕方ねーよ。朝陽だからな」
「それもそっか」
「モテる彼女に心配が絶えませんねー」と笑う菊池に、伊織が「そうみたいですねー」と返す。
俺をいじる気満々の2人に、またかと思ったが、気になったことがあり菊池を見る。
「なぁ、瀬名ってやっぱモテるの?」
「は⁉︎今更⁉︎」
「いや、菊池、仕方ねーよ。こいつ瀬名のことしか見てなかったし」
「いやいやいや…それでもさー」
正確な回答をもらえない俺は、2人のやりとりを眺める。
それは、颯汰が来るまで続いた。
「何話してんの?」
「あ、宮代」
「瀬名がモテるっつー話」
「…なんかそういうの、前も話してなかった?」
「あーなんかあったかも?」と伊織が言っていると、「たっだいまー」と検査後に何処かに行っていた原が列に戻ってきた。
「何話してるのー?」と同じ質問をする原は、菊池から軽い説明を受けた後「へぇー」と頷く。
その後、菊池から真相を教えてもらった。
なんでも、少しつり気味の大きな目は猫のように可愛らしく、可愛らしい鼻と少し厚めの唇がバランス良く並んでいる顔は、長身ではあるが見た目の華奢さもあり守ってあげたくなるような存在である。たまに出る天然なところもまた良し。
それに、日の光には弱いらしくか弱い印象があるが、実は運動神経が良いというギャップも効いているらしい。
…言っておくが、これは菊池談だ。
「まぁ、すごくモテるっていうよりは、好意的に思っている人が多いって感じ?ほら、誰に対しても笑顔で接するし。勘違いしてる人もいるはずだよ」
「男はすぐ勘違いするから」と言う菊池に、原が同意する。伊織と颯汰が反論する中、俺は「マジか…」と言うことしかできなかった。
「でもさ、さすがにもう高杉と付き合ったし、みんな諦めたんじゃない?」
「罰ゲーム様様ですねー」
「は?なんで?」
意味が分からないという顔をする俺に、原が「高杉モテるからだよ?」と言ってくる。
「なるほどな」と多少なりとも自覚している俺が頷くと、「モテ男の余裕ー」と揶揄われた。
話している時。原の表情が若干歪んでいた気がしたが、いつも通り笑う姿に見間違いだったのだろうと思う。
「次は体重測定の場所に向かってね」
視力検査を担当していた先生から、クラスメイト全員が指示を受け移動する。
多分、この次は身長だろう。
瀬名が担当するところに行けたら良いのだけれど。
そう思ってもうまくいかないもので、俺を担当した保健委員は中川で、後ですれ違った大和には「瀬名さん担当だった」と自慢された俺は、運を昨日で全て使ったのだと、無理やり納得するしかなかった。
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