31 / 50
紬said.
30.
しおりを挟む
遠くで鳥の鳴く音と、サラサラカリカリとシャーペンを走らせる音が聞こえる。
「3、2、1…はい、やめ!後ろから前にプリントを渡していけー。今ペンを持っているやつは赤点にするからなー」
「終わったー」
「あの問題の答え何番にした?」
「解放感やばいわー」
週が明けてから2日、3日間に渡るテスト期間がようやく終わった。
テスト以外の授業はなく後は帰るだけとなっている私達は、明日から休みということもありみんなテンションが高い。
数時間前までは魂が抜けた屍のようだった生徒達の元気な姿に、「SHRするから落ち着け」と先生の声がかかった。
時刻は正午過ぎ。
SHRが終わった教室には数人の生徒が残っているだけとなった。
今日から部活の再開でもあるため、莉子達とはSHRが終わった後「テストお疲れー」と話して別れた。
西園寺君も久しぶりの部活に、だるいと言いつつ嬉しそうな顔をして教室を出て行った。
少しずつ減っていくクラスメイトに、芽衣ちゃん早く帰ってこないかなーとスマホをいじる。
今日は芽衣ちゃんと“テストお疲れ様でした会”と言うことで、ファミレスにお昼ご飯を食べに行こうということになったのだ。
その芽衣ちゃんは先程「須藤に呼び出されたー」と半泣きで教室を出て行った。
須藤先生は、生徒指導の先生で、怒らせるとかなり怖いのだ。
「私の帰りを待っててね…」と悲壮感漂わせる芽衣ちゃんに「いつまでも待ってるよ」と言ったのが15分前。
何をしたのかは分からないが、須藤先生のお説教は長いと噂で聞く。誰もいなくなった教室でただ座っているのも暇だったので、窓側に向かった。
廊下側とは違い、心地良い風が入る窓辺に身を寄せると、下に見える中庭でお昼を食べている生徒が何組かいる。
多分今から部活をする人達だろうと、色とりどりの練習着を着た人達を眺めていると、「瀬名」と呼ぶ声が聞こえた。
誰もいないと思っていた空間にいきなり声がしたものだから、ビクッと体が動いた。
振り向くと、教室の入り口に練習着に着替えた西園寺君がいる。
「びっくりしたー」
「ごめんごめん、わざとじゃねーよ」
はははっと笑いながら教室に入ってくる西園寺君に「忘れ物?」と聞くと「いや、瀬名と話にきた」と言う。
私がいる場所の前の席に座った西園寺君は「瀬名も座れば?」と私の近くの席を指差した。
最近似た状況になることが多いなと、よく状況がわかっていないながらも椅子に座る。場所が違うだけで、いつもの席と同じ位置になった私達は十数秒ほど無言になる。
中庭の方からキャッキャと楽しげな声が聞こえる中、「話ってなに?」と私から切り出した。
「まぁそんな焦るなよ」
「焦ってないよ。芽衣ちゃんももうすぐ帰ってくるだろうし、西園寺君も部活でしょう?」
「あー、まぁな」
私の質問に曖昧に答えた西園寺君は、「木村どこ行ったの?」と芽衣ちゃんのことを聞く。
「須藤先生に呼び出されたみたい」と返すと、「呼び出されてもおかしくはないよな」と笑った。
西園寺君は何か知っているのかと思ったが、後で本人から聞くだろうと特に聞きはしなかった。
一時世間話をし、また無言の空間に戻る。中庭にいた人達もいなくなったのかただ静寂だけが辺りを包んだ。
教室の時計を見ると12と1の数字に針が来ていた。さすがに部活が始まるのではと西園寺君に声をかけようとした時、「なぁ」と先に西園寺君が話し出した。
「瀬名はさ、あの告白が“罰ゲーム”だったってもう知ってるんだろ?」
私とは目を合わさず下を向き話す西園寺君に、「うん」と少し遅れて返事をする。
「正直さ、バレるとは思ってなかったんだわ。つか、まさか付き合うとも思ってなくてさ」
「うん」
「瀬名はさ、朝陽のこと好きで付き合ったわけじゃないんだろ?」
「…うん。聞いた?」
「木村から少し。でも聞いてなくても分かったわ」
そう言う西園寺君に「どうして?」と聞くと、「雰囲気?」と逆に聞かれる。
「どんな雰囲気だったの?」とかすかに笑って言う私に、「んー」と悩んだ西園寺君は、少しして「なんていうかさ」と私を見る。
「こう、一緒なんだよ。俺と話すときとか木村とか、中川とか…。朝陽の時と何も変わんねーの」
「別に普通じゃない?」
「いや、まぁそうかもしんないけどさ、見てて感じたんだよ。あいつの一方通行な感じがさ」
「2人のこと見てきたから。…まぁ1年くらいだけど」と笑う西園寺君に、「1年と2ヶ月くらい?」と笑って返した。
「なんだよそれ」と言う西園寺君に「前芽衣ちゃんと同じようなやりとりした」と伝えると「あぁ」と納得した。
「それにさ、瀬名いつか言ってたじゃん。“本当の彼女”だったらって」
「あー、言ったような気がする…かも」
「言ってたよ。その時にさ、何言ってんだとは思ったけど、付き合ってるのはなんか理由があるんだろうなって確信した。…まぁまさかバレてるとも思わなかったし、あんな理由だとも思わなかったけどな」
「…西園寺君は怒らないの?」
「なんで?」
「だって私、高杉君を利用したんだよ?」
「まぁ思うところはあるけどさ、それはお互い様だろ?それで怒るってのはお門違いっていうか…」
「まぁ結局の所さ、俺達は2人がどういう道に行こうが幸せだったらいいと思ってんの」といつもの意地悪じゃない笑みを浮かべる西園寺君に「ありがとう」としか言えなかった。
「だからさ、瀬名が罪悪感感じる必要ないし、逆にめちゃくちゃ怒ってくれても良い。もし、俺達とこれから付き合うのがイヤだったっら言ってくれても良い。俺達はそれで瀬名を責めることもないし、いじめるつもりもないから」
「そんなこと…」
「ただ、俺的にはこれからも瀬名と関わっていきたいし、多分、木村や他の奴等もそう思ってる。…決めるのは瀬名だけどな」
「なにそれ、拒否権ないじゃん」
「あ、やっぱ関わりたくない感じ?」
「ううん、違うよ。私も、みんなが許してくれるなら、これからも話したり…今まで通り楽しく過ごしたい」
私がそういうと、「良かった」と息をつく。実は緊張していたのだろうか。大きく伸びをした西園寺君は、ホッとしたように笑っている。
「もう避けたりすんなよ」と言う西園寺君に、「その節はどうもすみませんでした」と頭を下げると「許す」と一言言われた。
2人して笑うこの空間には、わだかまりも何もないすっきりとした空気が流れる。
しかし、その空気も一瞬にして消える。
「瀬名」と私の名前を呼ぶ西園寺君が、いつもは見せない真剣な表情をしていた。
そして、
「俺がさ、好きだ、って言ったらどうする?」
彼は唐突にそんなことを言った。
「3、2、1…はい、やめ!後ろから前にプリントを渡していけー。今ペンを持っているやつは赤点にするからなー」
「終わったー」
「あの問題の答え何番にした?」
「解放感やばいわー」
週が明けてから2日、3日間に渡るテスト期間がようやく終わった。
テスト以外の授業はなく後は帰るだけとなっている私達は、明日から休みということもありみんなテンションが高い。
数時間前までは魂が抜けた屍のようだった生徒達の元気な姿に、「SHRするから落ち着け」と先生の声がかかった。
時刻は正午過ぎ。
SHRが終わった教室には数人の生徒が残っているだけとなった。
今日から部活の再開でもあるため、莉子達とはSHRが終わった後「テストお疲れー」と話して別れた。
西園寺君も久しぶりの部活に、だるいと言いつつ嬉しそうな顔をして教室を出て行った。
少しずつ減っていくクラスメイトに、芽衣ちゃん早く帰ってこないかなーとスマホをいじる。
今日は芽衣ちゃんと“テストお疲れ様でした会”と言うことで、ファミレスにお昼ご飯を食べに行こうということになったのだ。
その芽衣ちゃんは先程「須藤に呼び出されたー」と半泣きで教室を出て行った。
須藤先生は、生徒指導の先生で、怒らせるとかなり怖いのだ。
「私の帰りを待っててね…」と悲壮感漂わせる芽衣ちゃんに「いつまでも待ってるよ」と言ったのが15分前。
何をしたのかは分からないが、須藤先生のお説教は長いと噂で聞く。誰もいなくなった教室でただ座っているのも暇だったので、窓側に向かった。
廊下側とは違い、心地良い風が入る窓辺に身を寄せると、下に見える中庭でお昼を食べている生徒が何組かいる。
多分今から部活をする人達だろうと、色とりどりの練習着を着た人達を眺めていると、「瀬名」と呼ぶ声が聞こえた。
誰もいないと思っていた空間にいきなり声がしたものだから、ビクッと体が動いた。
振り向くと、教室の入り口に練習着に着替えた西園寺君がいる。
「びっくりしたー」
「ごめんごめん、わざとじゃねーよ」
はははっと笑いながら教室に入ってくる西園寺君に「忘れ物?」と聞くと「いや、瀬名と話にきた」と言う。
私がいる場所の前の席に座った西園寺君は「瀬名も座れば?」と私の近くの席を指差した。
最近似た状況になることが多いなと、よく状況がわかっていないながらも椅子に座る。場所が違うだけで、いつもの席と同じ位置になった私達は十数秒ほど無言になる。
中庭の方からキャッキャと楽しげな声が聞こえる中、「話ってなに?」と私から切り出した。
「まぁそんな焦るなよ」
「焦ってないよ。芽衣ちゃんももうすぐ帰ってくるだろうし、西園寺君も部活でしょう?」
「あー、まぁな」
私の質問に曖昧に答えた西園寺君は、「木村どこ行ったの?」と芽衣ちゃんのことを聞く。
「須藤先生に呼び出されたみたい」と返すと、「呼び出されてもおかしくはないよな」と笑った。
西園寺君は何か知っているのかと思ったが、後で本人から聞くだろうと特に聞きはしなかった。
一時世間話をし、また無言の空間に戻る。中庭にいた人達もいなくなったのかただ静寂だけが辺りを包んだ。
教室の時計を見ると12と1の数字に針が来ていた。さすがに部活が始まるのではと西園寺君に声をかけようとした時、「なぁ」と先に西園寺君が話し出した。
「瀬名はさ、あの告白が“罰ゲーム”だったってもう知ってるんだろ?」
私とは目を合わさず下を向き話す西園寺君に、「うん」と少し遅れて返事をする。
「正直さ、バレるとは思ってなかったんだわ。つか、まさか付き合うとも思ってなくてさ」
「うん」
「瀬名はさ、朝陽のこと好きで付き合ったわけじゃないんだろ?」
「…うん。聞いた?」
「木村から少し。でも聞いてなくても分かったわ」
そう言う西園寺君に「どうして?」と聞くと、「雰囲気?」と逆に聞かれる。
「どんな雰囲気だったの?」とかすかに笑って言う私に、「んー」と悩んだ西園寺君は、少しして「なんていうかさ」と私を見る。
「こう、一緒なんだよ。俺と話すときとか木村とか、中川とか…。朝陽の時と何も変わんねーの」
「別に普通じゃない?」
「いや、まぁそうかもしんないけどさ、見てて感じたんだよ。あいつの一方通行な感じがさ」
「2人のこと見てきたから。…まぁ1年くらいだけど」と笑う西園寺君に、「1年と2ヶ月くらい?」と笑って返した。
「なんだよそれ」と言う西園寺君に「前芽衣ちゃんと同じようなやりとりした」と伝えると「あぁ」と納得した。
「それにさ、瀬名いつか言ってたじゃん。“本当の彼女”だったらって」
「あー、言ったような気がする…かも」
「言ってたよ。その時にさ、何言ってんだとは思ったけど、付き合ってるのはなんか理由があるんだろうなって確信した。…まぁまさかバレてるとも思わなかったし、あんな理由だとも思わなかったけどな」
「…西園寺君は怒らないの?」
「なんで?」
「だって私、高杉君を利用したんだよ?」
「まぁ思うところはあるけどさ、それはお互い様だろ?それで怒るってのはお門違いっていうか…」
「まぁ結局の所さ、俺達は2人がどういう道に行こうが幸せだったらいいと思ってんの」といつもの意地悪じゃない笑みを浮かべる西園寺君に「ありがとう」としか言えなかった。
「だからさ、瀬名が罪悪感感じる必要ないし、逆にめちゃくちゃ怒ってくれても良い。もし、俺達とこれから付き合うのがイヤだったっら言ってくれても良い。俺達はそれで瀬名を責めることもないし、いじめるつもりもないから」
「そんなこと…」
「ただ、俺的にはこれからも瀬名と関わっていきたいし、多分、木村や他の奴等もそう思ってる。…決めるのは瀬名だけどな」
「なにそれ、拒否権ないじゃん」
「あ、やっぱ関わりたくない感じ?」
「ううん、違うよ。私も、みんなが許してくれるなら、これからも話したり…今まで通り楽しく過ごしたい」
私がそういうと、「良かった」と息をつく。実は緊張していたのだろうか。大きく伸びをした西園寺君は、ホッとしたように笑っている。
「もう避けたりすんなよ」と言う西園寺君に、「その節はどうもすみませんでした」と頭を下げると「許す」と一言言われた。
2人して笑うこの空間には、わだかまりも何もないすっきりとした空気が流れる。
しかし、その空気も一瞬にして消える。
「瀬名」と私の名前を呼ぶ西園寺君が、いつもは見せない真剣な表情をしていた。
そして、
「俺がさ、好きだ、って言ったらどうする?」
彼は唐突にそんなことを言った。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる