53 / 62
本物の気持ち
6
しおりを挟む
「優姫、仕事の電話入ったからあそこに座って」
「うん。分かったよ」
有名な魚のトンネルを過ぎたあたりで徹さんが離れていった。
拓けたところにあるカフェスペースで腰をかける。
さっき撮った写真を見返していると、突然男の人に声をかけられた。
「あれ、優姫・・・だよね?」
「大輔・・・・」
顔を上げると、その声の主は高校から大学2年まで付き合っていた元彼氏と・・
「あぁ、彼女。大学の後輩なんだ。小百合、これが前言ってた元カノ。」
そう紹介されるとその小百合と呼ばれたスポコン大輔には似合わないような可憐な彼女が両手を合わせて、何か納得したような仕草をした。
そんな彼女の前でわざわざ物のような言い方しなくてもいいのに・・なんて思っていた。
「優姫は彼氏できたのか?」
「・・いや・・・」
「まぁ無理もないよな、お前の性欲についていける奴なんて到底いないって!」
公衆の面前でそんなこと言われて平然としていられる私ではない。
顔を俯きがちに乾いた笑いが出てきた。
「ははっ・・・それより大輔、素敵な彼女だね。」
「だろ?部活のマネージャーやっててさ~、家事も出来るしほんとイイ女なんだぁ、なっ!」
そう話を振られた小百合さんは今度はもじもじしながら俯きがちに照れていた。
「しかもお前より太ったよな。こいつは軽いからセックスも楽でさ~。」
「大輔くんっ・・恥ずかしいよぉ」
まったく私は何を聞かされてるんだ・・と思いながらも彼女の手前愛想笑いで過ごそうとすると、
「優姫?どうした?」
「あっ・・徹さん・・」
「この人たちは・・・・?」
トイレから戻ってきた徹さんが私の横に立つと、大輔は怪訝そうな顔をした。
「昔付き合ってた人なの。あとその彼女さん」
「おい優姫、彼氏いないんだろ?弟なんていたっけ?」
パっと徹さんの顔を見ると、眉をピクリと動かした。
「や・・あの徹さんは・・・」
その瞬間肩を寄せられ徹さんの顔が近付いてきた。
「うん。分かったよ」
有名な魚のトンネルを過ぎたあたりで徹さんが離れていった。
拓けたところにあるカフェスペースで腰をかける。
さっき撮った写真を見返していると、突然男の人に声をかけられた。
「あれ、優姫・・・だよね?」
「大輔・・・・」
顔を上げると、その声の主は高校から大学2年まで付き合っていた元彼氏と・・
「あぁ、彼女。大学の後輩なんだ。小百合、これが前言ってた元カノ。」
そう紹介されるとその小百合と呼ばれたスポコン大輔には似合わないような可憐な彼女が両手を合わせて、何か納得したような仕草をした。
そんな彼女の前でわざわざ物のような言い方しなくてもいいのに・・なんて思っていた。
「優姫は彼氏できたのか?」
「・・いや・・・」
「まぁ無理もないよな、お前の性欲についていける奴なんて到底いないって!」
公衆の面前でそんなこと言われて平然としていられる私ではない。
顔を俯きがちに乾いた笑いが出てきた。
「ははっ・・・それより大輔、素敵な彼女だね。」
「だろ?部活のマネージャーやっててさ~、家事も出来るしほんとイイ女なんだぁ、なっ!」
そう話を振られた小百合さんは今度はもじもじしながら俯きがちに照れていた。
「しかもお前より太ったよな。こいつは軽いからセックスも楽でさ~。」
「大輔くんっ・・恥ずかしいよぉ」
まったく私は何を聞かされてるんだ・・と思いながらも彼女の手前愛想笑いで過ごそうとすると、
「優姫?どうした?」
「あっ・・徹さん・・」
「この人たちは・・・・?」
トイレから戻ってきた徹さんが私の横に立つと、大輔は怪訝そうな顔をした。
「昔付き合ってた人なの。あとその彼女さん」
「おい優姫、彼氏いないんだろ?弟なんていたっけ?」
パっと徹さんの顔を見ると、眉をピクリと動かした。
「や・・あの徹さんは・・・」
その瞬間肩を寄せられ徹さんの顔が近付いてきた。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】
うすい
恋愛
【ストーリー】
幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。
そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。
3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。
さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。
【登場人物】
・ななか
広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。
・かつや
不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。
・よしひこ
飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。
・しんじ
工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。
【注意】
※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。
そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。
フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。
※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。
※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
男島〜familiar〜
冬愛Labo
恋愛
ある日子供が出来ないと残酷な診断を言われる倉本アリア。その悲しみで泣いていると異世界に召喚される。
着いたその先は男性しか居ない通称男島。
そして、そこでの役割は…?
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
R18 はるかかなた〜催眠の愛〜
冬愛Labo
恋愛
突然神様の悪戯で異世界に召喚された主人公。
そこで拾われた男性に催眠を掛けられて部下に調教をされる。
従順になった主人公の催眠生活。
♡喘ぎ、モロ語、オノマトペ、催眠、調教、青姦、触手複数プレイ等が有りますのでご注意下さい。
最愛の番~300年後の未来は一妻多夫の逆ハーレム!!? イケメン旦那様たちに溺愛されまくる~
ちえり
恋愛
幼い頃から可愛い幼馴染と比較されてきて、自分に自信がない高坂 栞(コウサカシオリ)17歳。
ある日、学校帰りに事故に巻き込まれ目が覚めると300年後の時が経ち、女性だけ死に至る病の流行や、年々女子の出生率の低下で女は2割ほどしか存在しない世界になっていた。
一妻多夫が認められ、女性はフェロモンだして男性を虜にするのだが、栞のフェロモンは世の男性を虜にできるほどの力を持つ『α+』(アルファプラス)に認定されてイケメン達が栞に番を結んでもらおうと近寄ってくる。
目が覚めたばかりなのに、旦那候補が5人もいて初めて会うのに溺愛されまくる。さらに、自分と番になりたい男性がまだまだいっぱいいるの!!?
「恋愛経験0の私にはイケメンに愛されるなんてハードすぎるよ~」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる