5 / 5
ラブラブハッピー(笑)
しおりを挟む
「で、なんで丈瑠までいるんだよ」
稜との約束で、1週間後に焼肉にやってきたてつやは、待ち合わせた店の前で稜と一緒にいた丈瑠に眉を顰めた。
「てつやと焼肉行くって羨ましがらせようとしたら、俺もっていうから…丈瑠は自腹だよって言ったらそれでもいいっていうし」
稜が苦笑いでそう言うが…
「てつやこそ、保護者同伴で?」
とてつやの隣に目をやって、軽く頭を下げる。
「いや、どうしてもついてくって言うからさぁ。まあ美味い肉食べさせたいって言う俺の気持ちもあって連れてきた」
そう言われて京介は、
「お久しぶりですね。丈瑠さんとは『センター以来』ですからかれこれ数年経ってて、時間の流れは早いっすね」
丈瑠も京介を確認してからちょっと緊張はしていたけど、『センター以来』の強調に『絶対に口走るな』という圧を感じて
「そうだね、久しぶり」
というだけにとどめた。(~反故~ 参照)
京介にしてみたら、丈瑠はイレギュラーだったが稜がバリタチと聞いてはてつやと2人きりで食事させるのはちょっと気がかりだった。
信用してないわけじゃないし、過保護なのは重々承知の上でついてきている。
が、丈瑠の存在も確認した今、やっぱりついてきて良かったと確信もしている。
店に入ると予約してあったこともあり、すぐに個室に通された。
結構いいお値段のお肉ばかりを注文した後ビールを煽って一息つく。
「冬でもビールは美味しいね」
そんなことを言いながらメニューのワインを眺めている稜は、先に着いたキムチ盛り合わせに箸をつけ、ーやっぱ日本酒かなーとページをめくった。
「でさ、早速だけど今日の本題だよ。柾哉がなんだって言うの?」
それがさーとてつやが話しだす。
「え!?まっさんくんに?」
流石に稜も丈瑠も固まってしまった。
「俺らもびっくりよ。まっさんノンケだし、急に男に告られんのどうなんって思ったんだけどさ、でもあいつ最初からまんざらでもなかったんだよなー」
京介は次々と運ばれてくる肉を受け取り、稜に何皿か渡してテーブルに乗らない分は一旦自分の脇に置いたりしていた。
「それで柾哉店辞めたんだ。それってかなりの覚悟だったはず…あの子も16.7くらいで店に来たから、仕事あれしか知らないし…」
稜は話を聞きながら肉を網に乗せ、待ち遠しそうに見詰めたりしている。
「俺にあの店にいたことと、やってた仕事はまっさんに言わないでって言ってきてさ。健気なんだよな」
てつやは柾哉に告げたこと、それに対して柾哉が返してきた言葉を全てみんなに伝えた。
「そこまで言われてそう返してくるなら、本当にまっさんくんのこと思ってるんだね柾哉は」
稜がそう言うのに
「はあ~なんか青春ドラマ見てるみたいだな」
と、丈瑠がなんだか羨ましそうに肉をつついた。
「もうさ、これに関しては2人がピュアッピュアで俺らが汚れて感じるわ」
などと冗談めかしててつやが言うがマジでそんな感じで、あの引越しの午後も中坊か!ってくらい…いや今時の中学生でもあんな可愛いいちゃつきはしないってくらいイチャイチャイチャイチャと見せつけてくれて、玲香すらーなんだかこっちが照れちゃいますねーと笑うほどだったのだ。
しかし、まさなおとまさや。まさまさコンビで最初混乱すると思ったけど、案外平気だったなと、てつやと京介は顔を見合わせる。
「まっさんくんはまっさんくんで定着してるからね。僕もあまり混乱しないかな。あ、ねえ丈瑠、今度柾哉に連絡とってみてよ。お祝いしなきゃ」
ーまっさんくんも呼んでさーとウキウキし始めた稜に
「まあ先々どうなるかわかんねえけど、とにかく今はあいつらラブラブハッピーだから、それもいんじゃね」
とてつやもウキウキと言い放つ。が、瞬時になんだその言い方、と京介がツッコみ、まったくだよ昭和の親父かって、と丈瑠にもつっこまれた。
「でもなんだかなー、みんな幸せなんじゃん~僕はどうしようかな~」
「そいや稜はどうしてんだ?あんな強い性欲持ってて」
「てつや、言い方…」
京介に嗜められて、ああごめん、でも事実、と笑う。
「今はもっぱらマッチングアプリかな。ワンナイトばっかり」
「相変わらずタチ専門なん?」
「当たり前だよ、僕の身体は誰にも支配させないんだよ」
ふふん、と笑って肉を3枚ほど一気にお皿にとりあげた。
稜の昔の話は誰も知らなかった。ベラベラ話すたちではないが、この見た目でネコであった過去がないわけはないと誰もが思う。
しかしまっさんにこんな事態が起こったのなら、稜の過去に何があったって変じゃない。人それぞれ色々あっていまがあるのだから、下手に詮索はせず楽しく過ごすのがいい。
4人はそこからハシゴして、夜明けまで飲み明かした。
~おまけ~
「ところで京介。お前少し前に、まっさんに紹介したい人いるとか言ってなかったっけ」
荷物を運ぶエレベーターの中で、銀次にそう言われ、そうそうそうなんだよ、と今更ながらに思い出した。
まっさんには内緒で、みんなに相談してたことだ。
「うちの会社にさ、気風のいい姉さん気質の女性がいるんだよ。俺の同期でな」
「うんうん」
「結婚はいずれにせよ、彼女とかだったらそいつどうかなって思ってたら…あいつ彼氏がいやがったんだよな~」
「ああそう言うことね。残念だったんだな」
「もう、あんな男まさりで、人前で平気でキンタマとか言える女に彼氏!」
これはもう、例のてつやお気に入りのキンタマ空っぽ小林さんだ。(『それぞれの一日』の『チーフの憂鬱』参照)
京介はまっさんの役に立てなくて、1日ほど凹んだらしい。
「ぎゃはは、俺そう言う女性嫌いじゃない」
銀次が笑ってくれるとおり、自分も友達としては好きな方だったから、まっさんにどうかなと思ってたんだけどな、と。
「まあでもさ、良かったじゃん、まっさんもなんとかお相手できたことだし。男だけど」
「性欲発散につながるといいんだがなぁ…」
「そこよな、問題は。まっさん溜め込む人だから」
あっはっはーと笑って、開いたエレベーターのドアにタオルを突っ込んでしばし開きっぱなしにする。
待ち構えていたまっさんと柾哉に
「楽しそうな話してたか?笑い声聞こえたぞ」
「めっちゃ楽しい話してた」
にんまりわらって、台車と、そのほかの荷物を銀次は下ろす。
「後で聞かせろな」
のまっさんの言葉に
「いや、内緒」
と京介が応えて
「なんでだよ!」
と軽く一悶着。
下から、
「早く降ろせ、人が待ってる」
と階段経由でてつやの声が聞こえ、急いで4人で荷物を下ろす。
「じゃ、また次の便で」
銀次と京介は再びエレベーターで下へ降りていった。
「後はもう、成り行きに任せるだけだよな。まあやったやらないの報告もべつにいらねえし」
「いらねえなあ…」
2人はそんな話をしながら一階へ降り立ち、積まれた段ボールの前で待っていたてつやに
「住人に迷惑かけんじゃねえ」
と、怒られ、待っていた人をまず乗せて一旦休憩。
「お前、オーナーっぽい」
「うん、オーナーだな」
「うるせーな。関係ねーだろ常識だ」
さっきの住人が、てつやを大家さんと認識したかはわからないが、ちょっとしたてつやの仕事の片鱗をみて、おもしろそうな2人。
今度みんなに話してやろう。てつやって本当にオーナーだったって…。
稜との約束で、1週間後に焼肉にやってきたてつやは、待ち合わせた店の前で稜と一緒にいた丈瑠に眉を顰めた。
「てつやと焼肉行くって羨ましがらせようとしたら、俺もっていうから…丈瑠は自腹だよって言ったらそれでもいいっていうし」
稜が苦笑いでそう言うが…
「てつやこそ、保護者同伴で?」
とてつやの隣に目をやって、軽く頭を下げる。
「いや、どうしてもついてくって言うからさぁ。まあ美味い肉食べさせたいって言う俺の気持ちもあって連れてきた」
そう言われて京介は、
「お久しぶりですね。丈瑠さんとは『センター以来』ですからかれこれ数年経ってて、時間の流れは早いっすね」
丈瑠も京介を確認してからちょっと緊張はしていたけど、『センター以来』の強調に『絶対に口走るな』という圧を感じて
「そうだね、久しぶり」
というだけにとどめた。(~反故~ 参照)
京介にしてみたら、丈瑠はイレギュラーだったが稜がバリタチと聞いてはてつやと2人きりで食事させるのはちょっと気がかりだった。
信用してないわけじゃないし、過保護なのは重々承知の上でついてきている。
が、丈瑠の存在も確認した今、やっぱりついてきて良かったと確信もしている。
店に入ると予約してあったこともあり、すぐに個室に通された。
結構いいお値段のお肉ばかりを注文した後ビールを煽って一息つく。
「冬でもビールは美味しいね」
そんなことを言いながらメニューのワインを眺めている稜は、先に着いたキムチ盛り合わせに箸をつけ、ーやっぱ日本酒かなーとページをめくった。
「でさ、早速だけど今日の本題だよ。柾哉がなんだって言うの?」
それがさーとてつやが話しだす。
「え!?まっさんくんに?」
流石に稜も丈瑠も固まってしまった。
「俺らもびっくりよ。まっさんノンケだし、急に男に告られんのどうなんって思ったんだけどさ、でもあいつ最初からまんざらでもなかったんだよなー」
京介は次々と運ばれてくる肉を受け取り、稜に何皿か渡してテーブルに乗らない分は一旦自分の脇に置いたりしていた。
「それで柾哉店辞めたんだ。それってかなりの覚悟だったはず…あの子も16.7くらいで店に来たから、仕事あれしか知らないし…」
稜は話を聞きながら肉を網に乗せ、待ち遠しそうに見詰めたりしている。
「俺にあの店にいたことと、やってた仕事はまっさんに言わないでって言ってきてさ。健気なんだよな」
てつやは柾哉に告げたこと、それに対して柾哉が返してきた言葉を全てみんなに伝えた。
「そこまで言われてそう返してくるなら、本当にまっさんくんのこと思ってるんだね柾哉は」
稜がそう言うのに
「はあ~なんか青春ドラマ見てるみたいだな」
と、丈瑠がなんだか羨ましそうに肉をつついた。
「もうさ、これに関しては2人がピュアッピュアで俺らが汚れて感じるわ」
などと冗談めかしててつやが言うがマジでそんな感じで、あの引越しの午後も中坊か!ってくらい…いや今時の中学生でもあんな可愛いいちゃつきはしないってくらいイチャイチャイチャイチャと見せつけてくれて、玲香すらーなんだかこっちが照れちゃいますねーと笑うほどだったのだ。
しかし、まさなおとまさや。まさまさコンビで最初混乱すると思ったけど、案外平気だったなと、てつやと京介は顔を見合わせる。
「まっさんくんはまっさんくんで定着してるからね。僕もあまり混乱しないかな。あ、ねえ丈瑠、今度柾哉に連絡とってみてよ。お祝いしなきゃ」
ーまっさんくんも呼んでさーとウキウキし始めた稜に
「まあ先々どうなるかわかんねえけど、とにかく今はあいつらラブラブハッピーだから、それもいんじゃね」
とてつやもウキウキと言い放つ。が、瞬時になんだその言い方、と京介がツッコみ、まったくだよ昭和の親父かって、と丈瑠にもつっこまれた。
「でもなんだかなー、みんな幸せなんじゃん~僕はどうしようかな~」
「そいや稜はどうしてんだ?あんな強い性欲持ってて」
「てつや、言い方…」
京介に嗜められて、ああごめん、でも事実、と笑う。
「今はもっぱらマッチングアプリかな。ワンナイトばっかり」
「相変わらずタチ専門なん?」
「当たり前だよ、僕の身体は誰にも支配させないんだよ」
ふふん、と笑って肉を3枚ほど一気にお皿にとりあげた。
稜の昔の話は誰も知らなかった。ベラベラ話すたちではないが、この見た目でネコであった過去がないわけはないと誰もが思う。
しかしまっさんにこんな事態が起こったのなら、稜の過去に何があったって変じゃない。人それぞれ色々あっていまがあるのだから、下手に詮索はせず楽しく過ごすのがいい。
4人はそこからハシゴして、夜明けまで飲み明かした。
~おまけ~
「ところで京介。お前少し前に、まっさんに紹介したい人いるとか言ってなかったっけ」
荷物を運ぶエレベーターの中で、銀次にそう言われ、そうそうそうなんだよ、と今更ながらに思い出した。
まっさんには内緒で、みんなに相談してたことだ。
「うちの会社にさ、気風のいい姉さん気質の女性がいるんだよ。俺の同期でな」
「うんうん」
「結婚はいずれにせよ、彼女とかだったらそいつどうかなって思ってたら…あいつ彼氏がいやがったんだよな~」
「ああそう言うことね。残念だったんだな」
「もう、あんな男まさりで、人前で平気でキンタマとか言える女に彼氏!」
これはもう、例のてつやお気に入りのキンタマ空っぽ小林さんだ。(『それぞれの一日』の『チーフの憂鬱』参照)
京介はまっさんの役に立てなくて、1日ほど凹んだらしい。
「ぎゃはは、俺そう言う女性嫌いじゃない」
銀次が笑ってくれるとおり、自分も友達としては好きな方だったから、まっさんにどうかなと思ってたんだけどな、と。
「まあでもさ、良かったじゃん、まっさんもなんとかお相手できたことだし。男だけど」
「性欲発散につながるといいんだがなぁ…」
「そこよな、問題は。まっさん溜め込む人だから」
あっはっはーと笑って、開いたエレベーターのドアにタオルを突っ込んでしばし開きっぱなしにする。
待ち構えていたまっさんと柾哉に
「楽しそうな話してたか?笑い声聞こえたぞ」
「めっちゃ楽しい話してた」
にんまりわらって、台車と、そのほかの荷物を銀次は下ろす。
「後で聞かせろな」
のまっさんの言葉に
「いや、内緒」
と京介が応えて
「なんでだよ!」
と軽く一悶着。
下から、
「早く降ろせ、人が待ってる」
と階段経由でてつやの声が聞こえ、急いで4人で荷物を下ろす。
「じゃ、また次の便で」
銀次と京介は再びエレベーターで下へ降りていった。
「後はもう、成り行きに任せるだけだよな。まあやったやらないの報告もべつにいらねえし」
「いらねえなあ…」
2人はそんな話をしながら一階へ降り立ち、積まれた段ボールの前で待っていたてつやに
「住人に迷惑かけんじゃねえ」
と、怒られ、待っていた人をまず乗せて一旦休憩。
「お前、オーナーっぽい」
「うん、オーナーだな」
「うるせーな。関係ねーだろ常識だ」
さっきの住人が、てつやを大家さんと認識したかはわからないが、ちょっとしたてつやの仕事の片鱗をみて、おもしろそうな2人。
今度みんなに話してやろう。てつやって本当にオーナーだったって…。
0
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

思い込み激しめな友人の恋愛相談を、仕方なく聞いていただけのはずだった
たけむら
BL
「思い込み激しめな友人の恋愛相談を、仕方なく聞いていただけのはずだった」
大学の同期・仁島くんのことが好きになってしまった、と友人・佐倉から世紀の大暴露を押し付けられた名和 正人(なわ まさと)は、その後も幾度となく呼び出されては、恋愛相談をされている。あまりのしつこさに、八つ当たりだと分かっていながらも、友人が好きになってしまったというお相手への怒りが次第に募っていく正人だったが…?

そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

捨てられオメガの幸せは
ホロロン
BL
家族に愛されていると思っていたが実はそうではない事実を知ってもなお家族と仲良くしたいがためにずっと好きだった人と喧嘩別れしてしまった。
幸せになれると思ったのに…番になる前に捨てられて行き場をなくした時に会ったのは、あの大好きな彼だった。

彼の理想に
いちみやりょう
BL
あの人が見つめる先はいつも、優しそうに、幸せそうに笑う人だった。
人は違ってもそれだけは変わらなかった。
だから俺は、幸せそうに笑う努力をした。
優しくする努力をした。
本当はそんな人間なんかじゃないのに。
俺はあの人の恋人になりたい。
だけど、そんなことノンケのあの人に頼めないから。
心は冗談の中に隠して、少しでもあの人に近づけるようにって笑った。ずっとずっと。そうしてきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる