25 / 37
16.5限目 一方、その頃……(後編)
しおりを挟む
幸いなことに施設の中には、広い食堂があり、出来立てのご飯を食べることができる。
さらに幸いなのは、意外とうまいということだ。
いつも一生懸命作ってくれている学食のおばちゃんには悪いが、1つランクが上といったところだろう。
本日のA定食は、かぼちゃの煮物に、ホウレンソウのおひたし、わかめと薄揚げのお吸い物に、たっぷりのキャベツと鶏の照り焼きである。
研修費とは別途で請求されるものの、これで540円なら、たとえ薄給であろうとも、財布の紐が緩むというものだ。
トレーを置く。
真っ白な化粧板のテーブルに、彩り鮮やかな料理が並ぶ。
さすがに作り置きされていて、すっかり冷めている料理もあるが、吸い物と白米から浮かぶ湯気に、俺は思わず目を輝かせた。
――うまそう……。
ごくり、と喉を鳴らす。
昼間に食べた魚の煮付けも絶品だったが、夕食もおいしいそうだ。
「うわあ……。おいしそうですね」
声を上げたのは、吉永先生だった。
その彼女の前にあったのは、小さなお椀に入ったサラダだけだ。
「吉永先生、夕食はそれだけですか?」
「え、ええ……。どうも夜ご飯を食べると、脂肪が付きやすい体質らしくって。食べると、太っちゃうんです」
「そうなんですか? いえ。太っているようには見えませんが」
これはお世辞でもなんでもない。
平均的な体型だと思った。
「実は、結構皮下脂肪があって。見ます?」
吉永先生は腕をまくろうとする。
ちなみに俺も吉永先生もスーツを脱いで、ラフな部屋着を着ていた。
吉永先生などは先ほどのリクルートスーツとは違って、今はジャージ姿だ。
随分と極端だが、オンオフがはっきりしているのだろう。
「いいえ。そこまでしなくてもいいですよ」
「玄蕃先生こそ、身体が細いのによく食べますね。昼間も魚の煮付けをペロリと食べてましたし。ここの食堂って結構ボリューム多いから、男性の教員でも残している人、多いんですよ」
「なっ! そうなんですか?」
それは知らなかった。
食べるのに夢中になってたからなあ。
「昔からよく食べるんですか?」
「いや、そういう訳じゃないですよ。たまに食べるのが面倒くさくて、ウィンダーだけとかありますし」
「ああ、わかります。私も……。初め自炊とか頑張ってたんですけど、億劫になってきて、コンビニ弁当を買うようになったら、それを食べるのも億劫になってきて、ウィンダーに」
ははは……。吉永先生よ、お前もか。
「でも、最近ちょっとしたことがありまして。三食食べるようになりました」
「へぇ……。それで太らないんですか?」
「生まれてこの方は、ダイエットとか無縁で。体重も高校から全然増えてなくて」
「玄蕃先生!」
すると、吉永先生の目が光る。
やべ! 何か俺、失礼なことを言っただろうか。
「は、はひ!」
「な、何か太らないコツとかあるんですか。いえ。コツとかいいんで、どういう食生活かを教えてください」
吉永先生はテーブルに身を乗り上げ尋ねてくる。
よっぽど体重維持に気を遣っているんだな。
「えっと……。そうですね。子どもの頃から、親によく噛めっていわれてました。でも、気を付けているのは、それぐらいですよ」
「なるほど。よく噛むですか。……割りと理にはかなってそうですね」
そういって、吉永先生は立ち上がった。
財布を握りしめ、再び食券を買いに行く。
戻ってきた時には、A定食のメニューが並べられたトレーが握りしめた。
どんっ、と目の前に置く。
「あ、あのいいんですか?」
「今日はいいんです。チートデイですから。それによく噛んで食べてみるというのも、検証したいので」
「は、はあ……」
「それに……。だって、その料理を見てたらおいしそうに思えてきて」
「負けてしまった、と」
吉永先生は顔赤くしながら、ふんふんと頷いた。
しっかりもののように見えて、意外と意志は弱いんだな。
まあ、仕方ないか。
ここのご飯おいしそうだし。
「じゃあ……」
「食べましょうか」
「「いただきます」」
俺は吉永先生と手を合わせる。
少しホッとした。
今日も誰かと一緒に食べられることができたからだ。
同時に、ちょっとだけ心配もした。
――どうしているんだろうな、白宮は?
今日は1人でご飯を食べているのだろうか。
そう思うと、申し訳ない気持ちになった。
いや、ギュッと胸を締め付けられた。
「あとで、RINEしてやるか」
「何か言いました、玄蕃先生?」
「あ、いや……。なんでも――」
「RINEがどうのって言ってましたよね。もしかして、カノジョさんですか?」
「そ、そそそそういうわけじゃないですよ!」
「照れなくてもいいでしょ。もういい大人なんですから、私たち……」
「それはそうなんですけど」
「で――。どんな人なんですか? 玄蕃先生のことだから、料理がうまい人とか?」
「あ――。うっ――」
口を噤んで狼狽えるまではいい。
けど、頭に浮かぶのが、教え子というのは教師としてはどうなんだろう。
「そう言えば、三食食べるきっかけがあったと言ってましたね。なるほど。玄蕃先生を乱れた食生活から助けたのは、愛の力だったというわけですね」
ニヤニヤと笑う。
割と男勝りなところもあるから、こういう恋愛事情って興味ないと勝手に思っていたが、そんなことは関係ないらしい。
なんだか白宮にからかわれているような気分になってくる。
もしかして、俺ってからかわれやすいタイプなのか。
思えば、学校のサークルでもそんなポジションだっけ。
人生において、常に俺は女難の相が出ているのかもしれない。
俺はがっくりと項垂れながら、元気を取り戻すために鶏の照り焼きを頬張る。
大振りの鶏のもも肉を使った照り焼きは、なかなかに豪快だ。
肉厚があり、とてもジューシー。
後で聞いたが、近くの養鶏場から直接買っているらしい。
如何にも新鮮という感じで、そのせいか滲み出てくる脂はあまりしつこくない。
醤油とみりんを使った甘辛い味付けは絶妙で、肉の旨みとも好相性だった。
自然と頬が緩む。
研修の疲れが、みな吹っ飛びそうだ。
「カノジョさんが、玄蕃先生を選んだ理由がわかる気がします」
不意に吉永先生は俺の方を見ながら言った。
ふと視線を落とすと、すでに皿が空になっている。
早ッ! もう食べたのか。
すっごい早食いだな。
なるほど。班行動してわかってはいたけど、吉永先生はせっかちなのだ。
その吉永先生は、うっとりと微笑む。
如何にも大人の雰囲気を醸し出しながら、言葉を続けた。
「だって、食べてる時の玄蕃先生ってとても幸せそうだから」
「え? そ、そう見えます?」
自覚はないんだけどな。
まあ、おいしい料理を食べている時は、自分でもわかるぐらい頬が緩んでるし。
だって仕方ないじゃないか。
おいしいんだから……。
「玄蕃先生」
「は、はい」
「お幸せに」
吉永先生はトレーを下げ、その場を後にした。
最後まで勘違いしていたな。
違うってのに。
はあ……。
でも――。まあ……。
あいつは俺の教え子でも、あいつの作る料理は恋しいかな。
俺はいつも通りゆっくりと咀嚼する。
白宮と一緒に食べる時と同じ速度で。
△ ▼ △ ▼ △ ▼
宿泊施設にある自分の部屋に戻る。
部屋と言っても、ベッドと机、小さなクローゼットがあるぐらいだ。
テレビも、娯楽もない。
Wi-Fiを繋ぐことができなければ、監獄と変わらないだろう。
俺は自分のスマホをポケットから取り出した。
「そう言えば、朝から電源を切ったままだったな」
電源を付けると、いきなりポーンと音が鳴る。
すると、クラッカーの攻撃かとばかりに、ポーンと音が連続で響いた。
「な、なんだ?」
画面を覗くと、俺の妹の文子からだった。
どうやら二色ノ荘にまで押しかけてきたらしい。
『お兄ちゃん、いつ帰ってくる?』から始まり、最後は自分の泣き顔で占められていた。
「何をやってんだよ」
1度、電話しようとしたその時、新着のメッセージが届く。
それを見て、俺は思わず息を呑んだ。
白宮からだったのだ。
一瞬、逡巡したが、俺はタップする。
メッセージにはこう書かれていた。
『お友達とご飯を一緒に食べました』
と一言だけだった。
なるほど。
どうやら1人の寂しさを、友達を呼んで紛らせたらしい。
「あれ? でもおかしいな」
確か白宮って、学校の友達を自分の部屋に呼ぶのを嫌がっていたような……。
宗旨替えでもしたのだろうか。
まあ、白宮が1人飯を回避できたのだから、喜ぶべきことだろう。
すると、またポーンと電子音が響く。
『友達です』
という短文とともに、画像が送られてきた。
「げっ!!」
思わず声を上げる。
白宮の部屋のキッチンで、本日食べたと思われる料理とともに映っていたのは、俺の妹玄蕃文子だった。
「な、なんで、白宮の部屋にあーやがいるんだよ!」
1人部屋に、俺の声が響き渡るのだった。
さらに幸いなのは、意外とうまいということだ。
いつも一生懸命作ってくれている学食のおばちゃんには悪いが、1つランクが上といったところだろう。
本日のA定食は、かぼちゃの煮物に、ホウレンソウのおひたし、わかめと薄揚げのお吸い物に、たっぷりのキャベツと鶏の照り焼きである。
研修費とは別途で請求されるものの、これで540円なら、たとえ薄給であろうとも、財布の紐が緩むというものだ。
トレーを置く。
真っ白な化粧板のテーブルに、彩り鮮やかな料理が並ぶ。
さすがに作り置きされていて、すっかり冷めている料理もあるが、吸い物と白米から浮かぶ湯気に、俺は思わず目を輝かせた。
――うまそう……。
ごくり、と喉を鳴らす。
昼間に食べた魚の煮付けも絶品だったが、夕食もおいしいそうだ。
「うわあ……。おいしそうですね」
声を上げたのは、吉永先生だった。
その彼女の前にあったのは、小さなお椀に入ったサラダだけだ。
「吉永先生、夕食はそれだけですか?」
「え、ええ……。どうも夜ご飯を食べると、脂肪が付きやすい体質らしくって。食べると、太っちゃうんです」
「そうなんですか? いえ。太っているようには見えませんが」
これはお世辞でもなんでもない。
平均的な体型だと思った。
「実は、結構皮下脂肪があって。見ます?」
吉永先生は腕をまくろうとする。
ちなみに俺も吉永先生もスーツを脱いで、ラフな部屋着を着ていた。
吉永先生などは先ほどのリクルートスーツとは違って、今はジャージ姿だ。
随分と極端だが、オンオフがはっきりしているのだろう。
「いいえ。そこまでしなくてもいいですよ」
「玄蕃先生こそ、身体が細いのによく食べますね。昼間も魚の煮付けをペロリと食べてましたし。ここの食堂って結構ボリューム多いから、男性の教員でも残している人、多いんですよ」
「なっ! そうなんですか?」
それは知らなかった。
食べるのに夢中になってたからなあ。
「昔からよく食べるんですか?」
「いや、そういう訳じゃないですよ。たまに食べるのが面倒くさくて、ウィンダーだけとかありますし」
「ああ、わかります。私も……。初め自炊とか頑張ってたんですけど、億劫になってきて、コンビニ弁当を買うようになったら、それを食べるのも億劫になってきて、ウィンダーに」
ははは……。吉永先生よ、お前もか。
「でも、最近ちょっとしたことがありまして。三食食べるようになりました」
「へぇ……。それで太らないんですか?」
「生まれてこの方は、ダイエットとか無縁で。体重も高校から全然増えてなくて」
「玄蕃先生!」
すると、吉永先生の目が光る。
やべ! 何か俺、失礼なことを言っただろうか。
「は、はひ!」
「な、何か太らないコツとかあるんですか。いえ。コツとかいいんで、どういう食生活かを教えてください」
吉永先生はテーブルに身を乗り上げ尋ねてくる。
よっぽど体重維持に気を遣っているんだな。
「えっと……。そうですね。子どもの頃から、親によく噛めっていわれてました。でも、気を付けているのは、それぐらいですよ」
「なるほど。よく噛むですか。……割りと理にはかなってそうですね」
そういって、吉永先生は立ち上がった。
財布を握りしめ、再び食券を買いに行く。
戻ってきた時には、A定食のメニューが並べられたトレーが握りしめた。
どんっ、と目の前に置く。
「あ、あのいいんですか?」
「今日はいいんです。チートデイですから。それによく噛んで食べてみるというのも、検証したいので」
「は、はあ……」
「それに……。だって、その料理を見てたらおいしそうに思えてきて」
「負けてしまった、と」
吉永先生は顔赤くしながら、ふんふんと頷いた。
しっかりもののように見えて、意外と意志は弱いんだな。
まあ、仕方ないか。
ここのご飯おいしそうだし。
「じゃあ……」
「食べましょうか」
「「いただきます」」
俺は吉永先生と手を合わせる。
少しホッとした。
今日も誰かと一緒に食べられることができたからだ。
同時に、ちょっとだけ心配もした。
――どうしているんだろうな、白宮は?
今日は1人でご飯を食べているのだろうか。
そう思うと、申し訳ない気持ちになった。
いや、ギュッと胸を締め付けられた。
「あとで、RINEしてやるか」
「何か言いました、玄蕃先生?」
「あ、いや……。なんでも――」
「RINEがどうのって言ってましたよね。もしかして、カノジョさんですか?」
「そ、そそそそういうわけじゃないですよ!」
「照れなくてもいいでしょ。もういい大人なんですから、私たち……」
「それはそうなんですけど」
「で――。どんな人なんですか? 玄蕃先生のことだから、料理がうまい人とか?」
「あ――。うっ――」
口を噤んで狼狽えるまではいい。
けど、頭に浮かぶのが、教え子というのは教師としてはどうなんだろう。
「そう言えば、三食食べるきっかけがあったと言ってましたね。なるほど。玄蕃先生を乱れた食生活から助けたのは、愛の力だったというわけですね」
ニヤニヤと笑う。
割と男勝りなところもあるから、こういう恋愛事情って興味ないと勝手に思っていたが、そんなことは関係ないらしい。
なんだか白宮にからかわれているような気分になってくる。
もしかして、俺ってからかわれやすいタイプなのか。
思えば、学校のサークルでもそんなポジションだっけ。
人生において、常に俺は女難の相が出ているのかもしれない。
俺はがっくりと項垂れながら、元気を取り戻すために鶏の照り焼きを頬張る。
大振りの鶏のもも肉を使った照り焼きは、なかなかに豪快だ。
肉厚があり、とてもジューシー。
後で聞いたが、近くの養鶏場から直接買っているらしい。
如何にも新鮮という感じで、そのせいか滲み出てくる脂はあまりしつこくない。
醤油とみりんを使った甘辛い味付けは絶妙で、肉の旨みとも好相性だった。
自然と頬が緩む。
研修の疲れが、みな吹っ飛びそうだ。
「カノジョさんが、玄蕃先生を選んだ理由がわかる気がします」
不意に吉永先生は俺の方を見ながら言った。
ふと視線を落とすと、すでに皿が空になっている。
早ッ! もう食べたのか。
すっごい早食いだな。
なるほど。班行動してわかってはいたけど、吉永先生はせっかちなのだ。
その吉永先生は、うっとりと微笑む。
如何にも大人の雰囲気を醸し出しながら、言葉を続けた。
「だって、食べてる時の玄蕃先生ってとても幸せそうだから」
「え? そ、そう見えます?」
自覚はないんだけどな。
まあ、おいしい料理を食べている時は、自分でもわかるぐらい頬が緩んでるし。
だって仕方ないじゃないか。
おいしいんだから……。
「玄蕃先生」
「は、はい」
「お幸せに」
吉永先生はトレーを下げ、その場を後にした。
最後まで勘違いしていたな。
違うってのに。
はあ……。
でも――。まあ……。
あいつは俺の教え子でも、あいつの作る料理は恋しいかな。
俺はいつも通りゆっくりと咀嚼する。
白宮と一緒に食べる時と同じ速度で。
△ ▼ △ ▼ △ ▼
宿泊施設にある自分の部屋に戻る。
部屋と言っても、ベッドと机、小さなクローゼットがあるぐらいだ。
テレビも、娯楽もない。
Wi-Fiを繋ぐことができなければ、監獄と変わらないだろう。
俺は自分のスマホをポケットから取り出した。
「そう言えば、朝から電源を切ったままだったな」
電源を付けると、いきなりポーンと音が鳴る。
すると、クラッカーの攻撃かとばかりに、ポーンと音が連続で響いた。
「な、なんだ?」
画面を覗くと、俺の妹の文子からだった。
どうやら二色ノ荘にまで押しかけてきたらしい。
『お兄ちゃん、いつ帰ってくる?』から始まり、最後は自分の泣き顔で占められていた。
「何をやってんだよ」
1度、電話しようとしたその時、新着のメッセージが届く。
それを見て、俺は思わず息を呑んだ。
白宮からだったのだ。
一瞬、逡巡したが、俺はタップする。
メッセージにはこう書かれていた。
『お友達とご飯を一緒に食べました』
と一言だけだった。
なるほど。
どうやら1人の寂しさを、友達を呼んで紛らせたらしい。
「あれ? でもおかしいな」
確か白宮って、学校の友達を自分の部屋に呼ぶのを嫌がっていたような……。
宗旨替えでもしたのだろうか。
まあ、白宮が1人飯を回避できたのだから、喜ぶべきことだろう。
すると、またポーンと電子音が響く。
『友達です』
という短文とともに、画像が送られてきた。
「げっ!!」
思わず声を上げる。
白宮の部屋のキッチンで、本日食べたと思われる料理とともに映っていたのは、俺の妹玄蕃文子だった。
「な、なんで、白宮の部屋にあーやがいるんだよ!」
1人部屋に、俺の声が響き渡るのだった。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる