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10章
第69.5話 えっけん(後編)
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まさかの2日連続
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
「1つは季節ごとに設定した販売ノルマを課すこと」
トロルもシーモンクも、主産業があって、その傍らで『宝石染め』を売ってもらう。
繁忙期だからと、売り場を放棄されちゃ困るからな。
「もちろんノルマが達成できない場合は、罰則もある。これが1つ。……もう1つは、荷渡しは暗黒大陸までだ。だから、物は海を越えて運んでもらうことになる」
暗黒大陸の人口はまだまだ少ない。
少数精鋭で統治してるようなものだ。
船で運んで、途中荒波に攫われたりなんかした日には、大変な損失になる。
両種族には悪いけど、今俺たちにはそのリスクは犯せない。
2つの条件を聞いて、初めに頷いたのはブーデンだった。
「わかりました。シーモンク族としては、申し分ない」
「おでたちも、オーケー。最高」
「気に入っていただけて何よりだ」
俺はひとまずホッと息を吐く。
「ならば、どうでしょうか、ゴメス殿。海の輸送は我らに任せてもらえないでしょうか?」
「それ、助かる。じゃあ、トロル族、陸送担当、する」
「それは助かります。我らは陸が苦手でしてな」
俺の目の前で両種族は交渉し、一瞬で締結する。
最後にゴメスとブーデンは硬く握手をした。
他種族の助け合いか。
うん。なかなかいい眺めだ。
「じゃあ、交渉成立だな」
俺はメーリンに目配せする。
メーリンも満足そうだ。
「一応、これはあくまで忠告だけど、デスエヴィル族には気を付けてほしい」
「その事なのですが、少し気になることが」
ブーデンは口を挟む。
「この『宝石染め』は人族が作っているとお聞きしました。すでにそのような噂も回っているようです。それも意図的に……」
「間違いなくデスエヴィル族だろうね」
全く……。
厄介な種族だな。
「昔からの魔族は、他種族の手垢がついたものを嫌います。何か良い知恵はございませんか、大魔王様」
「ああ。そのことなんだが、たった今許可がもらえたよ」
「「許可?」」
俺は再びメーリンに目配せする。
先ほど届いた書状を、ゴメスとブーデンに見せた。
この『宝石染め』を、『魔王染め』と改める。
魔王 エヴノス
「魔王様……!」
「エヴノス様自ら、商標をお認めになられたというのですか?」
「ああ。俺が相談したら、すぐにOKしてくれた。頼りがいがある、友達だよ。エヴノスは」
「魔王様の、名前、最高」
「ええ。これほど心強い名前はございません。是非『魔王染め』を広めましょう」
こうしてトロル族とシーモンク族が窓口になり、魔族本国の正式な売買が始まったのであった。
◆◇◆◇◆ エヴノス Side ◆◇◆◇◆
「どうだ、アリュシュアよ」
エヴノスが自慢げに見せびらかしたのは、青い絹地のガウンであった。
それを見たアリュシュアは呆気に取られる。
思わず手に持っていたワインを取り落としてしまった。
「ど、どうされたのですか、エヴノス様」
「例の絹で作ってみたのよ、ククク」
「それはよろしゅうございますが……。ですが、それはあのダイチが作った絹ですよ」
「違うな、アリュシュア」
「え?」
「これは『魔王染め』という。我の名を冠した絹だ」
「あのダイチの提案を呑んだのですか?」
アリュシュアは思わず素っ頓狂な声を上げた。
恋人が慌てる一方、エヴノスは余裕げに笑みを浮かべる。
「あの者が我の名前を使いたいというので、やったのだ。くはははは……。魔王らしい王者の色とは、ダイチめ。うまくいいおって」
「はあ……。ホント……、ダイチ様うまくやりましたわ」
「なんか言ったか、アリュシュア」
「なんでもありません」
「すでに『魔王染め』の噂は広まっておるぞ。魔族のご婦人たちが、『魔王様がお造りになられたのですか?』と感心してたわ」
「それに対して、エヴノス様は?」
「くはははは! 当たり前だろ? 『我が作った』と吹聴してやったわ。今では、我が作ってると思ってる魔族もいるようだぞ」
エヴノスは笑うが、アリュシュアはやれやれと首を振った。
「くはははは! ダイチの功績を我が奪ってやったわ! どうだ、ダイチ! くやしかろう! くははは……」
くはははははははは!!
◆◇◆◇◆ 魔族 Side ◆◇◆◇◆
「あの馬鹿魔王め!!」
ザイリアは手に持っていた杯を地面に叩きつけた。
赤いワインが、体内からこぼれ出た鮮血のように広がっていく。
そのザイリアの顔もまた、こぼしたワインのように赤くなっていった。
一方、その様を見ていたシードラの顔は青い。
肩身を狭くし、猛る領主の姿を視界に収めていた。
「『魔王染め』だって……。なんでエヴノス様は、大魔王を助けるんだい!」
くそっ! と側にいたインキュバスを蹴り飛ばす。
1人だけでは飽きたらず、数人いたインキュバス全員を殴ったり、蹴ったりして、自分の御前から閉め出してしまった。
「いかがいたしましょうか?」
名前のインパクトのおかげで、『魔王染め』は魔王派と大魔王派問わず、大人気だった。
需要過多で3ヶ月先まで予約でいっぱいらしい。
ザイリアの予想は大きく外れて、売上は鰻登りのようだ。
「くそ!」
ザイリアは忌々しげに爪を噛む。
こうなったら力ずくでも妨害したが、海はシーモンク、陸はトロルが輸送を担っていて、隙がない。
「こうなったら、仕方ない。あれをやるか」
ザイリアは次なる手だてを指示するのであった。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
昨日も言いましたが、
6月15日に『魔物を狩るなと言われた最強ハンター、料理ギルドに転職する』が発売されます。
WEB版から大幅加筆し、料理数も増えております。
是非よろしくお願いします。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
「1つは季節ごとに設定した販売ノルマを課すこと」
トロルもシーモンクも、主産業があって、その傍らで『宝石染め』を売ってもらう。
繁忙期だからと、売り場を放棄されちゃ困るからな。
「もちろんノルマが達成できない場合は、罰則もある。これが1つ。……もう1つは、荷渡しは暗黒大陸までだ。だから、物は海を越えて運んでもらうことになる」
暗黒大陸の人口はまだまだ少ない。
少数精鋭で統治してるようなものだ。
船で運んで、途中荒波に攫われたりなんかした日には、大変な損失になる。
両種族には悪いけど、今俺たちにはそのリスクは犯せない。
2つの条件を聞いて、初めに頷いたのはブーデンだった。
「わかりました。シーモンク族としては、申し分ない」
「おでたちも、オーケー。最高」
「気に入っていただけて何よりだ」
俺はひとまずホッと息を吐く。
「ならば、どうでしょうか、ゴメス殿。海の輸送は我らに任せてもらえないでしょうか?」
「それ、助かる。じゃあ、トロル族、陸送担当、する」
「それは助かります。我らは陸が苦手でしてな」
俺の目の前で両種族は交渉し、一瞬で締結する。
最後にゴメスとブーデンは硬く握手をした。
他種族の助け合いか。
うん。なかなかいい眺めだ。
「じゃあ、交渉成立だな」
俺はメーリンに目配せする。
メーリンも満足そうだ。
「一応、これはあくまで忠告だけど、デスエヴィル族には気を付けてほしい」
「その事なのですが、少し気になることが」
ブーデンは口を挟む。
「この『宝石染め』は人族が作っているとお聞きしました。すでにそのような噂も回っているようです。それも意図的に……」
「間違いなくデスエヴィル族だろうね」
全く……。
厄介な種族だな。
「昔からの魔族は、他種族の手垢がついたものを嫌います。何か良い知恵はございませんか、大魔王様」
「ああ。そのことなんだが、たった今許可がもらえたよ」
「「許可?」」
俺は再びメーリンに目配せする。
先ほど届いた書状を、ゴメスとブーデンに見せた。
この『宝石染め』を、『魔王染め』と改める。
魔王 エヴノス
「魔王様……!」
「エヴノス様自ら、商標をお認めになられたというのですか?」
「ああ。俺が相談したら、すぐにOKしてくれた。頼りがいがある、友達だよ。エヴノスは」
「魔王様の、名前、最高」
「ええ。これほど心強い名前はございません。是非『魔王染め』を広めましょう」
こうしてトロル族とシーモンク族が窓口になり、魔族本国の正式な売買が始まったのであった。
◆◇◆◇◆ エヴノス Side ◆◇◆◇◆
「どうだ、アリュシュアよ」
エヴノスが自慢げに見せびらかしたのは、青い絹地のガウンであった。
それを見たアリュシュアは呆気に取られる。
思わず手に持っていたワインを取り落としてしまった。
「ど、どうされたのですか、エヴノス様」
「例の絹で作ってみたのよ、ククク」
「それはよろしゅうございますが……。ですが、それはあのダイチが作った絹ですよ」
「違うな、アリュシュア」
「え?」
「これは『魔王染め』という。我の名を冠した絹だ」
「あのダイチの提案を呑んだのですか?」
アリュシュアは思わず素っ頓狂な声を上げた。
恋人が慌てる一方、エヴノスは余裕げに笑みを浮かべる。
「あの者が我の名前を使いたいというので、やったのだ。くはははは……。魔王らしい王者の色とは、ダイチめ。うまくいいおって」
「はあ……。ホント……、ダイチ様うまくやりましたわ」
「なんか言ったか、アリュシュア」
「なんでもありません」
「すでに『魔王染め』の噂は広まっておるぞ。魔族のご婦人たちが、『魔王様がお造りになられたのですか?』と感心してたわ」
「それに対して、エヴノス様は?」
「くはははは! 当たり前だろ? 『我が作った』と吹聴してやったわ。今では、我が作ってると思ってる魔族もいるようだぞ」
エヴノスは笑うが、アリュシュアはやれやれと首を振った。
「くはははは! ダイチの功績を我が奪ってやったわ! どうだ、ダイチ! くやしかろう! くははは……」
くはははははははは!!
◆◇◆◇◆ 魔族 Side ◆◇◆◇◆
「あの馬鹿魔王め!!」
ザイリアは手に持っていた杯を地面に叩きつけた。
赤いワインが、体内からこぼれ出た鮮血のように広がっていく。
そのザイリアの顔もまた、こぼしたワインのように赤くなっていった。
一方、その様を見ていたシードラの顔は青い。
肩身を狭くし、猛る領主の姿を視界に収めていた。
「『魔王染め』だって……。なんでエヴノス様は、大魔王を助けるんだい!」
くそっ! と側にいたインキュバスを蹴り飛ばす。
1人だけでは飽きたらず、数人いたインキュバス全員を殴ったり、蹴ったりして、自分の御前から閉め出してしまった。
「いかがいたしましょうか?」
名前のインパクトのおかげで、『魔王染め』は魔王派と大魔王派問わず、大人気だった。
需要過多で3ヶ月先まで予約でいっぱいらしい。
ザイリアの予想は大きく外れて、売上は鰻登りのようだ。
「くそ!」
ザイリアは忌々しげに爪を噛む。
こうなったら力ずくでも妨害したが、海はシーモンク、陸はトロルが輸送を担っていて、隙がない。
「こうなったら、仕方ない。あれをやるか」
ザイリアは次なる手だてを指示するのであった。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
昨日も言いましたが、
6月15日に『魔物を狩るなと言われた最強ハンター、料理ギルドに転職する』が発売されます。
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是非よろしくお願いします。
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