46 / 71
2章
第31話 おそろい
しおりを挟む
「どれにしようかな?」
ハートリーは様々な金銀、宝石を見ながら目移りする。
実に楽しそうだ。
人間の女たちは、綺麗なものが好きだからな。
まあ、かくいう我もそうなのだが……。
「どれでも持っていてもよろしいのではないのでしょうか? 私たちが先に見つけたのですし。これなんてどうですか? 露店で売ってたネックレスと似たようなデザインですし、嵌まってる宝石も本物のようですよ」
自分で言ってて、商人みたいだなと思ってしまった。
意外と我、商才があったりするのだろうか。
「ほ、ホントだ! 綺麗……」
「いいんじゃないですか? それで」
ハートリーはうっとりと眺める。
ネレムも「おお」と感心していた。
これなら3つある。
露店で買わずとも、ここで揃えるのも悪くないだろう。
「でも、やめておこうかな」
ハートリーは苦笑い浮かべた。
まさかハートリーがやめると言い出すとは思わなかった。
良いデザインだと思うのだが……。
「お気に召しませんでしたか、ハーちゃん」
「ううん。とっても素敵だよ。でも、この宝石や財宝って昔誰かのものだったんでしょ。それを取っちゃうのは、悪いかなって」
「ははは……。ハートリーの姐貴は優しいですね」
うむ。
確かにハートリーは優しい。
ジャアクと言われている我と、最初に友達になってくれたのもハートリーだった。
この金銀財宝は我に挑み散った勇者たちから接収した物や、魔族から貢がれた物など様々な理由でここに留め置かれた物ばかりだ。
それが日に当たる場所にないことは惜しいが、それでも我らが勝手に持ち運び、金品に変えてもいいようなものではない。
ハートリーはおそらくそう言いたいのだ。
「それにわたしは、あの露店に売っていた硝子玉のネックレスも好きだよ」
ハートリーは数々の宝石を見ながら呟いた。
「ハートリーがそういうのであれば、仕方ないな」
「でもどうするんですか? 何も持っていかないんじゃ、またお金に困ることになりますよ」
ネレムの言うことはもっともだな。
さて、どうするか。
すると、ハートリーは何かに気付いた。
手を伸ばしたのは、羊の乳のように白い香炉だ。
手の平に収まるほどの香炉は、ところどころ赤みがかっていたり、青くなっていたりする部分もある。
おそらく色々な鉱石が混ざってできた石材を利用しているのであろう。
白磁器よりもややくすんで見えるが、趣深い。
だが、周りの宝石と比べれば、いささか煌びやかさに欠ける。
ハートリーは気に入ったのだとしたら、なかなか渋い選択だ。
「ハートリーの姐貴、それを持って帰るんですかい? だったらもっと高く売れそうな宝石にしませんか? ほら、これなんかどうですか?」
「ふー。ネレムは何もわかっていませんね」
「す、すみません、ルヴルの姐さん」
ネレムは地面に額を付けて謝る。
別にそこまで謝る必要はないのだが……。
時々、ネレムのことがわからなくなる。
「この香炉に使われている石はネフライトですね。特に白い物は珍重されると聞きます。確か宝石言葉があって……」
我は少し考える。
いかんな。
最近、物忘れが激しい。
「慈悲と許し……」
呟いたのは、ハートリーだ。
「ハーちゃん、知ってたんですね」
「うん。これならダンジョンから持ち出しても、許してくれるかなって。ちょっと勝手な解釈だけど」
「なるほど。それを知ってて、香炉を選んだんですか?」
「え? う、うん……」
ハートリーは照れくさそうに頷く。
「凄いですよ、ハートリーの姐貴。あたい、全然知らなかった」
「うち、商家でしょ。こういう珍重品も時々扱うの。だから――――」
「ほう……」
うん?
おかしいな。
ハートリーの家は下町にあると言っていたが。
たとえ、商家でもこんな貴重品を扱うのだろうか。
よく考えて見れば、ハートリーの家に行ったことないな。
無理強いするのは好まぬが、ハートリーの生家がどんな場所かというのは、友達的に気になる。
「じゃあ、それを持って帰りましょうか?」
我らは元来た道を引き返し、ダンジョン探索は終わった。
次の安息日。
我らの胸元には、色違いのネックレスが揃っていた。
ふふふ……。
やはりいい。
硝子玉だが、我には金剛石以上の輝きを感じる。
ハートリーの見立ては正しかったということか。
いや、それもあるが、おそらく3人お揃いで身に着けているからであろう。
我の笑いが止まらなかった。
「ふっふっふっ……」
「ご機嫌ですね、ルヴルの姐さん」
「ええ……。こんな風に他人と同じ物を共有するのは初めてなので」
「そう言えば、わたしも」
「考えてもみれば、そうですね。聖騎士になるための鍛錬ばかりしてましたし」
なんだ。
皆も同じか。
「やはり、私たちは仲がいいですね」
我はニコリと笑う。
何かぬるま湯に浸かっているような気持ちだ。
魔王時代に味わえなかった心の温かさ。
友ができるということは、こういうことなのか。
今ならアリアンが言ったことがわかる。
我はおそらく今癒やされている。
2人の友が出来たことによって。
これがアリアンが言った回復魔術の深奥の一端か……。
うん。
確かに心地よい。
心が洗い流されていくようだ。
我がこう気持ちがいいのだ。
他の2人も我のように癒やされているのであろうか。
できれば、同じ気持ちを共有していると、我はもっと幸福なのだが。
ただ我は回復魔術を使った覚えはないのだがな。
もしかしたら、回復魔術の深奥とは回復魔術を使わないことだったりするのだろうか。
剣術の深奥が、剣を持たないことであることのように……。
うむ~。やはり奥が深い。
だが今は、この時間がずっと続けば良い……。
夢心地の中で、我は切に願う。
しかし、その願いは聞き届けられることはなかった。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
次回は外伝。
そして最終章に当たります、3章になります。
ちょっとシリアスな内容が続きますが、読んでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
ハートリーは様々な金銀、宝石を見ながら目移りする。
実に楽しそうだ。
人間の女たちは、綺麗なものが好きだからな。
まあ、かくいう我もそうなのだが……。
「どれでも持っていてもよろしいのではないのでしょうか? 私たちが先に見つけたのですし。これなんてどうですか? 露店で売ってたネックレスと似たようなデザインですし、嵌まってる宝石も本物のようですよ」
自分で言ってて、商人みたいだなと思ってしまった。
意外と我、商才があったりするのだろうか。
「ほ、ホントだ! 綺麗……」
「いいんじゃないですか? それで」
ハートリーはうっとりと眺める。
ネレムも「おお」と感心していた。
これなら3つある。
露店で買わずとも、ここで揃えるのも悪くないだろう。
「でも、やめておこうかな」
ハートリーは苦笑い浮かべた。
まさかハートリーがやめると言い出すとは思わなかった。
良いデザインだと思うのだが……。
「お気に召しませんでしたか、ハーちゃん」
「ううん。とっても素敵だよ。でも、この宝石や財宝って昔誰かのものだったんでしょ。それを取っちゃうのは、悪いかなって」
「ははは……。ハートリーの姐貴は優しいですね」
うむ。
確かにハートリーは優しい。
ジャアクと言われている我と、最初に友達になってくれたのもハートリーだった。
この金銀財宝は我に挑み散った勇者たちから接収した物や、魔族から貢がれた物など様々な理由でここに留め置かれた物ばかりだ。
それが日に当たる場所にないことは惜しいが、それでも我らが勝手に持ち運び、金品に変えてもいいようなものではない。
ハートリーはおそらくそう言いたいのだ。
「それにわたしは、あの露店に売っていた硝子玉のネックレスも好きだよ」
ハートリーは数々の宝石を見ながら呟いた。
「ハートリーがそういうのであれば、仕方ないな」
「でもどうするんですか? 何も持っていかないんじゃ、またお金に困ることになりますよ」
ネレムの言うことはもっともだな。
さて、どうするか。
すると、ハートリーは何かに気付いた。
手を伸ばしたのは、羊の乳のように白い香炉だ。
手の平に収まるほどの香炉は、ところどころ赤みがかっていたり、青くなっていたりする部分もある。
おそらく色々な鉱石が混ざってできた石材を利用しているのであろう。
白磁器よりもややくすんで見えるが、趣深い。
だが、周りの宝石と比べれば、いささか煌びやかさに欠ける。
ハートリーは気に入ったのだとしたら、なかなか渋い選択だ。
「ハートリーの姐貴、それを持って帰るんですかい? だったらもっと高く売れそうな宝石にしませんか? ほら、これなんかどうですか?」
「ふー。ネレムは何もわかっていませんね」
「す、すみません、ルヴルの姐さん」
ネレムは地面に額を付けて謝る。
別にそこまで謝る必要はないのだが……。
時々、ネレムのことがわからなくなる。
「この香炉に使われている石はネフライトですね。特に白い物は珍重されると聞きます。確か宝石言葉があって……」
我は少し考える。
いかんな。
最近、物忘れが激しい。
「慈悲と許し……」
呟いたのは、ハートリーだ。
「ハーちゃん、知ってたんですね」
「うん。これならダンジョンから持ち出しても、許してくれるかなって。ちょっと勝手な解釈だけど」
「なるほど。それを知ってて、香炉を選んだんですか?」
「え? う、うん……」
ハートリーは照れくさそうに頷く。
「凄いですよ、ハートリーの姐貴。あたい、全然知らなかった」
「うち、商家でしょ。こういう珍重品も時々扱うの。だから――――」
「ほう……」
うん?
おかしいな。
ハートリーの家は下町にあると言っていたが。
たとえ、商家でもこんな貴重品を扱うのだろうか。
よく考えて見れば、ハートリーの家に行ったことないな。
無理強いするのは好まぬが、ハートリーの生家がどんな場所かというのは、友達的に気になる。
「じゃあ、それを持って帰りましょうか?」
我らは元来た道を引き返し、ダンジョン探索は終わった。
次の安息日。
我らの胸元には、色違いのネックレスが揃っていた。
ふふふ……。
やはりいい。
硝子玉だが、我には金剛石以上の輝きを感じる。
ハートリーの見立ては正しかったということか。
いや、それもあるが、おそらく3人お揃いで身に着けているからであろう。
我の笑いが止まらなかった。
「ふっふっふっ……」
「ご機嫌ですね、ルヴルの姐さん」
「ええ……。こんな風に他人と同じ物を共有するのは初めてなので」
「そう言えば、わたしも」
「考えてもみれば、そうですね。聖騎士になるための鍛錬ばかりしてましたし」
なんだ。
皆も同じか。
「やはり、私たちは仲がいいですね」
我はニコリと笑う。
何かぬるま湯に浸かっているような気持ちだ。
魔王時代に味わえなかった心の温かさ。
友ができるということは、こういうことなのか。
今ならアリアンが言ったことがわかる。
我はおそらく今癒やされている。
2人の友が出来たことによって。
これがアリアンが言った回復魔術の深奥の一端か……。
うん。
確かに心地よい。
心が洗い流されていくようだ。
我がこう気持ちがいいのだ。
他の2人も我のように癒やされているのであろうか。
できれば、同じ気持ちを共有していると、我はもっと幸福なのだが。
ただ我は回復魔術を使った覚えはないのだがな。
もしかしたら、回復魔術の深奥とは回復魔術を使わないことだったりするのだろうか。
剣術の深奥が、剣を持たないことであることのように……。
うむ~。やはり奥が深い。
だが今は、この時間がずっと続けば良い……。
夢心地の中で、我は切に願う。
しかし、その願いは聞き届けられることはなかった。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
次回は外伝。
そして最終章に当たります、3章になります。
ちょっとシリアスな内容が続きますが、読んでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる