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私の履歴書
蜜柑と友哉 3
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それから2人は、急接近した。
最初の頃は、満員電車も苦痛だったが、
友哉に借りた(コーネリアス)のMDが非常に心地良かったので、気にならなくなった。
朝、デイケアに行く前に友哉に会いたくて、友哉の住んでいる(本山)に寄り、
駅にポツンとある公衆電話から、モーニングコールをいつもしていた。
木造アパートの1階に住んでいる、友哉のアパートの扉を、いつもノックした。
[コンコンコン]
「起きてるー?」
「何で、そんなに早起きなの?」と友哉にいつも言われた。
彼はいつも、まだ眠いと言う。
「早く行こうよー。」と蜜柑はせがむ。
友哉は重い腰を上げ、2人は電車に乗った。
デイケアに着くと、緑が眩しかった。
今日は、ソフトボール大会に向け、練習の日。
蜜柑は、ビデオカメラを回した。
友哉は、白球を力強く当て、快音を響かせた。
「桜散るー。」スタッフが大きな声で唄った。
ビデオカメラを持つ、蜜柑の手にも力が入った。
蜜柑と友哉の2人は、グランドの茂みを超えて消えていく、白球を眺め、どこまで飛んでいけるのか、2人の未来と照らし合わせていった。
fin
最初の頃は、満員電車も苦痛だったが、
友哉に借りた(コーネリアス)のMDが非常に心地良かったので、気にならなくなった。
朝、デイケアに行く前に友哉に会いたくて、友哉の住んでいる(本山)に寄り、
駅にポツンとある公衆電話から、モーニングコールをいつもしていた。
木造アパートの1階に住んでいる、友哉のアパートの扉を、いつもノックした。
[コンコンコン]
「起きてるー?」
「何で、そんなに早起きなの?」と友哉にいつも言われた。
彼はいつも、まだ眠いと言う。
「早く行こうよー。」と蜜柑はせがむ。
友哉は重い腰を上げ、2人は電車に乗った。
デイケアに着くと、緑が眩しかった。
今日は、ソフトボール大会に向け、練習の日。
蜜柑は、ビデオカメラを回した。
友哉は、白球を力強く当て、快音を響かせた。
「桜散るー。」スタッフが大きな声で唄った。
ビデオカメラを持つ、蜜柑の手にも力が入った。
蜜柑と友哉の2人は、グランドの茂みを超えて消えていく、白球を眺め、どこまで飛んでいけるのか、2人の未来と照らし合わせていった。
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