私の履歴書

澤村 通雄

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第18章 和尚と私の会話

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この文章は、2014年11月1日に書いた、私が19歳から21歳まで、インドのプーナに3度訪れた時の、心の回想禄です。

Nさんは、瞑想について、私に尋ねてこない。
Nさんは、瞑想とは、チャネリングや科学を仕事にする手段としか考えていない。
私は、SEXの奴隷でいた。
瞑想によってSEXの奴隷から、解放されれば、ドラッグの様な、エクスタシーに満たされ、SEXという、小さな箱の様なものから、抜け出せる。
それには、SEXに対して、オープンなマインドを持つ事が必要だ。
SEXに対してオープンなマインドが、よりベターだ。
私は過去のしがらみや、因縁によって、SEXに対してクリアではない。
私は一つのマインドに対して、すごく疑うような考えや、知識を必要とする。
それは、とても良い事である。
SEXは、一つのマインドを解き放つ、一つの手段であり、一つのステップだ。
多くの人々は、瞑想は、くつろいだ状態で、ハガネの意思を持つ事であると言う。
しかし、ハガネの意思とは、そこにある、マインドをコントロールする手段である。
本当の瞑想は、意識する事である。
より心を、クリアにする事が好ましい。
心をクリアにするには、自分自身に、自分の内面に素直になる事である。
自分の考えや、思考、その他の洞察する心も、自分の内面に素直になる事に、必要なマインドである。
それは、一種のゲームであってはならない。いつの時も、夢の中の出来事であるのは好ましくない。
SEXの時も、同じである。
相手が、どう思っているかではなく、自分自身の内面が、どうなっているかが問題である。
スピリチュアルになる必要はない。
自分に否定的になってもいけない。
罪悪感を感じるなら、それ以上続ける事はない。
決して、暴力的になってはいけない。
一部の女性は、非暴力な故に、暴力を求める人もいる。
しかし、それは、屈折した、その人の世界観であって、それに合わせる必要はない。
SEXが、何かの代償や見返りであっては、いけない。
それは、とてもピュアなものであり、ごく自然に起こる事である事を、忘れてはいけない。
相手の人間を、タッチし、口づけをかわし、自然のおもむくままで、あらなければならない。
それは、とても流動的であり、ギクシャクしたものではない。
相手を求める心を、深く探究すべきではない。自分の心に、純粋に、ハートに、素直にあるべきだ。
マスターベーションの代わりにしてはいけない。
性への欲求不満の代償であってはならない。
本来、SEXとは、非常に、神秘的な、動物、人間本来の、生殖反応である。
パートナーは、誰でもいいという訳ではない。
本当に自分の心に素直に、体が欲する気持ちを、感じなければいけない。
そこが、一番のポイントである。
心と体は、裏腹に、性欲だけを求める。
動物が、人間の姿でもある。
愛とは?愛とSEXは、別ではない。
愛のないSEXは、レイプに近いものである。
愛とは?
この疑問が、現代社会において、一つの、キーポイントになる。
その時代の、その地方の、環境によって、愛という、題義が、問題になる。
相手を、求める心?
相手を、想う心?
愛にも、色々な言葉がある。
決して、愛イコールSEXではない。
人間社会において、「愛」が一つのテーマになる。
そして「生」と「死」。
男女が深く愛しあうと、生が誕生する。
どの生にも、死が存在する。
生は、自然に、神秘的に現れる。
動物や花でも同じだ。
死とは?
誰にでも、平等に訪れる。
生から死へのプロレスを考えると良い。
あなたは、もうすでに生を迎えた。
後は、死に向かって生きていくのが、人生である。
その生きていく道のりの中、何を目的に生きていくのかが、非常に問題であり、人それぞれの課題である。
生きる為に、生きていく。
その通りである。
誰かの為に、生きていく。
たくさんの人が、そうである。
果たして死ぬのは?
一人である。
人は、生まれるのも一人、死ぬのも一人である。
では、最後に、死ぬ時に何を想って死を迎えるか?
それは、人それぞれの人生によって違う。
真実の死とは?
理想の死?
残された、家族や友人達の為になる事を、想って死ぬ?
最後に、笑うのは誰か?
深い痛みや、恐怖、憎しみに満ちた死も存在する。
SEXという、しがらみから解放されると、次はどう生きていこう、どう生活していこうかという考えが生まれる。
人は、性からの一時的な解放により、より良い生活を営むための、仕事や勉強などの理想を抱く。
そして、そのしがらみの生活に陥った時に、性欲という、ものの解消によって、再び再起を奮う。
そのSEXに、愛はあるのか?
愛の名というもののSEXに、意味はあるのか。
人間の本能であるので、どうしようもない。
多くのサニヤシン(和尚の弟子)達は、SEXからの解放を志し、次に、生活面での安定という、しがらみを体験する。
そして、瞑想というSEXよりも、もう一段クリアな段階に入る。
瞑想により勝ち得るもの。
エクスタシーだけなのか?
思考や、マインドからの解放か?
そして、その先には一体何が待っているのだろう?
健全な、体やマインドを保つだけの体操のようなものであってはならない。
私は、その先にあるものに対して、大きな疑問をもつ。
多くの人々や、サニヤシン達は、私に考えすぎだと言う。
果たして、究極の瞑想で得た、エンライトメント(光明)を得た後、肉体が生命エネルギーで満ち溢れ、この現代社会で、なし得るもは何か?
私は、そこを考える。
やはり、生きていく為に、自活はしなければならない。
エンライトメントしたから、食べないわけにはならない。屋根のない所で、生活するわけにもいかない。
国へ納税や、労働の義務もある。
果たして、普通の生活をして、エンライトメントした状態の後、それが和尚のいう理想の生き方なのか?
私はいつも疑問に思う。
決して、ネガティヴ思考というだけでは片付けてたくはない。
いつも、考え、その先を連想し、答えを求めて行動する。
和尚の言うエンライトメントが、一時的な感情や、肉体的な作用ではないかと。
人間は死ぬ為に生きているのではない。
生きる為に、生きているのだと。
もちろん、エンライトメントや悟りの状態にあり、一種の超能力というものを自在に操り、楽して楽しい刺激的な人生を送りたいという、願望や野望も多々ある。
しかし、男である以上、性欲の消えるまでは、心も体も美しい異性とSEXしたい気持ちは、人並みに持ち合わせている。
それが、自分に否定的な要素である。
長い人生、そこから脱却できないでいるのが、和尚の言う性からの解放、マインドの解放なのかと、助け船を求める本心でもある。
しかし、どんな女性と、性行為を交えても、もっとイイ女、という気持ちは誰にでもあるのではないかという疑問。
一人の女性と結婚し、子をもうけると、その女性としか愛せないという気持ちや、世の男性は、本当にそれで満足しているのかという、世俗的な疑問に囚われている段階であるのも、事実。
Nさんが在たら、人によるんじゃないか?と、一言で終わりそうなことだが、私自身そこで、止まっていると想う。

                END
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