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私の履歴書
第13章 リストカット
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実は結婚生活が4年経った時に、今の家内と1度離婚しました。
理由は私の妻へのDVでありました。
無論、私も好きで暴力を振るった訳ではなかったのですが、言い訳を言うと当時家内の調子がいつも悪く、夜になると私が寝てる間にリストカットやODなど自傷行為が毎晩続きました。
救急車で病院に運ばれる事が多々あり、いつも家内が眠りにつくまで見張っていなければならず、私も精神的に追い込まれていました。
次第に家内がリストカットしようと包丁を取りにいく時に、体をつかみ投げ飛ばしたり、頬をビンタしたりと、暴力で押さえつけるようになってしまいました。
私もまだ若く誰にも相談が出来ずに悩んでいました。
そんな矢先、家内が夜中に家を飛び出し、翌朝生活保護のワーカーと、家内の母親が家内と一緒に離婚届けをもって帰ってきました。
離婚届けに判を押す事になり、僅か4年で結婚生活は終わったのでした。
私の病名は統合失調症です。まだ精神分裂症と呼ばれていた時代のころに発症しました。
歳は21歳でした。
19歳から21歳の間に、インドとタイを3回放浪した末に病気になりました。
発症してからは5回、精神病院に入院し、長い時で1年3ヶ月退院出来ませんでした。
身体拘束されて隔離され、頭に電気もかけられました。
当時の精神病院はとても怖かったです。
30歳になるまでは入退院を繰り返し、就職も出来ずアルバイトを転々としていました。
5年続いたバイトで正社員の話もでたのですが、結局退社してしまいました。
30歳の時に、父親が仕事を引退したのを機に、実家を出て自立するようにいわれました。
しかし、その時は月収5、6万円しか収入がなく、障害年金も国民年金未払いの為、もらっていませんでした。
とても自立できる経済状況ではありませんでした。
デイケアのワーカーに相談したら生活保護を勧められました。
私はわらをもすがる思いでアパートを借り、役所へ申請に行きました。
申請が通るかとても心配でしたが、障害手帳を持っていたおかげか、社会は助けてくれました。
申請は通り、私は安堵しました。
もともと父親は、私の病気に対してとても厳しく、怠けているだけだと言われていました。
口ごたえをして、口論になると入院させられてました。
早いうちにに家は出たのですが、病気になってからは実家に戻り、自活することが出来ませんでした。
そんな父親は私にとって恐怖の対象でした。
親元にいた時は、世間体や親戚や友人などの目、なによりも将来の不安で一杯でした。
私がまさか結婚できることなど夢にも描いていませんでした。
仕事をやらなければならない、でも続かない、調子が悪くなる、そして入院生活。
まさに負のスパイラルの中でもがき苦しんでいました。
とにかく結婚という、不可能で諦めていた事が実現したのです。
しかし結婚生活というのは楽しいだけではありません。
どちらかが調子が悪くなると相手もイライラしたり、調子が悪くなることがあります。
私は自分が家事をやり、家内の面倒をみてあげているつもりでいますが、実際は私の方が助けられている事が多いのです。
自閉的な私のお尻をいつも叩いて、引っぱいてくれるのは家内です。
1人ではないという重要な意味が私には大きいのです。
半人前の2人が、2人3脚で生きていけているのです。
理由は私の妻へのDVでありました。
無論、私も好きで暴力を振るった訳ではなかったのですが、言い訳を言うと当時家内の調子がいつも悪く、夜になると私が寝てる間にリストカットやODなど自傷行為が毎晩続きました。
救急車で病院に運ばれる事が多々あり、いつも家内が眠りにつくまで見張っていなければならず、私も精神的に追い込まれていました。
次第に家内がリストカットしようと包丁を取りにいく時に、体をつかみ投げ飛ばしたり、頬をビンタしたりと、暴力で押さえつけるようになってしまいました。
私もまだ若く誰にも相談が出来ずに悩んでいました。
そんな矢先、家内が夜中に家を飛び出し、翌朝生活保護のワーカーと、家内の母親が家内と一緒に離婚届けをもって帰ってきました。
離婚届けに判を押す事になり、僅か4年で結婚生活は終わったのでした。
私の病名は統合失調症です。まだ精神分裂症と呼ばれていた時代のころに発症しました。
歳は21歳でした。
19歳から21歳の間に、インドとタイを3回放浪した末に病気になりました。
発症してからは5回、精神病院に入院し、長い時で1年3ヶ月退院出来ませんでした。
身体拘束されて隔離され、頭に電気もかけられました。
当時の精神病院はとても怖かったです。
30歳になるまでは入退院を繰り返し、就職も出来ずアルバイトを転々としていました。
5年続いたバイトで正社員の話もでたのですが、結局退社してしまいました。
30歳の時に、父親が仕事を引退したのを機に、実家を出て自立するようにいわれました。
しかし、その時は月収5、6万円しか収入がなく、障害年金も国民年金未払いの為、もらっていませんでした。
とても自立できる経済状況ではありませんでした。
デイケアのワーカーに相談したら生活保護を勧められました。
私はわらをもすがる思いでアパートを借り、役所へ申請に行きました。
申請が通るかとても心配でしたが、障害手帳を持っていたおかげか、社会は助けてくれました。
申請は通り、私は安堵しました。
もともと父親は、私の病気に対してとても厳しく、怠けているだけだと言われていました。
口ごたえをして、口論になると入院させられてました。
早いうちにに家は出たのですが、病気になってからは実家に戻り、自活することが出来ませんでした。
そんな父親は私にとって恐怖の対象でした。
親元にいた時は、世間体や親戚や友人などの目、なによりも将来の不安で一杯でした。
私がまさか結婚できることなど夢にも描いていませんでした。
仕事をやらなければならない、でも続かない、調子が悪くなる、そして入院生活。
まさに負のスパイラルの中でもがき苦しんでいました。
とにかく結婚という、不可能で諦めていた事が実現したのです。
しかし結婚生活というのは楽しいだけではありません。
どちらかが調子が悪くなると相手もイライラしたり、調子が悪くなることがあります。
私は自分が家事をやり、家内の面倒をみてあげているつもりでいますが、実際は私の方が助けられている事が多いのです。
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