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私の履歴書
第12章 解離性障害
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第3章でお話したように、私は同じ病を持った家内と、一緒に暮らしています。
私が病院のデイケアに通所している時に家内が7年間の入院を経て、デイケアに入ってきました。
私が喫煙室で煙草を吸っていると、家内が入ってきて。
ジーパンが破れたという話をしていると、今から一緒に買いに行こうということになりました。
とりあえず、栄という街まで行き、パルコに入りました。
高いね。家内はそう言い。大須の方が安いよ。と、300メートルぐらい先の隣のブロックに歩くことになりました。
私はいつものペースで歩いたつもりでしたが、家内は7年も入院していたので、着いてくるのが精一杯でした。
大須で安いジーパンを買い、お礼にたこ焼きを2人で食べました。
初めてのデートでした。
家内は実家の半田市から毎日名古屋の病院まで通っていたのですが、両親から3ヶ月続いたら、名古屋で一人暮らししてもいいよと言われ、頑張って毎日デイケアに通いました。
私の家内は3歳です。
と言っても、実年齢は55歳です。
家内は解離性障害です。
世間ではあまり認知されていませんが、そういう病気です。
原因はよくわかりませんが、幼少期の親からの虐待であると医者から言われています。
家内が高校生の時に発症したらしいです。
幼児がえりする時と、55歳のもとの状態に戻る時にひっくり返って気絶します。
「きみちゃん、きみちゃん!」と、体を揺らすと、意識が戻ります。
すると、声のトーンが変わり、3歳になってしまうのです。
不思議なことに、3歳のきみちゃんは前の状態のことは覚えているのですが、もとに戻ると3歳になったときの記憶は消えてしまいます。
気絶しているあいだは、本人は暗闇の中に居て声のする方へ行くと、光が見えてきて、その光に飛びこむと現実に戻るそうです。
だから気絶してる時は、私は家内の名前を呼ぶことにしています。
何でそうなるの?と理由を考えても、答えはわかりません。
家内は20代のころから30代になるまで、7年間も精神病院に入院していました。
親も面倒を放棄していたようです。
退院して、半田市の実家に戻ったのですが、半田から名古屋のデイケアまで、毎日1時間以上かけて1人で通い始めました。
そして私と出会いました。
私も21歳のころに、精神疾患になり統合失調症です。
30歳を過ぎたころから、デイケアに通いだし、1年ほどで家内と出会いました。
解離の事は何も知らなかったので、半田の家内の母親に電話して相談しました。
「いつ戻るかわからんね。」と母の話。
家内は布団に横になり、天井の蛍光灯を見て「きれいだね-」と子供の様にはしゃいでいました。
このまま元に戻らなかったらどうしようか考えましたが、半日ほどでもとに戻りました。
今でも、1日に数回、解離になりますが数分でもとに戻るので、家内と私は解離と上手く付き合っています。
私が病院のデイケアに通所している時に家内が7年間の入院を経て、デイケアに入ってきました。
私が喫煙室で煙草を吸っていると、家内が入ってきて。
ジーパンが破れたという話をしていると、今から一緒に買いに行こうということになりました。
とりあえず、栄という街まで行き、パルコに入りました。
高いね。家内はそう言い。大須の方が安いよ。と、300メートルぐらい先の隣のブロックに歩くことになりました。
私はいつものペースで歩いたつもりでしたが、家内は7年も入院していたので、着いてくるのが精一杯でした。
大須で安いジーパンを買い、お礼にたこ焼きを2人で食べました。
初めてのデートでした。
家内は実家の半田市から毎日名古屋の病院まで通っていたのですが、両親から3ヶ月続いたら、名古屋で一人暮らししてもいいよと言われ、頑張って毎日デイケアに通いました。
私の家内は3歳です。
と言っても、実年齢は55歳です。
家内は解離性障害です。
世間ではあまり認知されていませんが、そういう病気です。
原因はよくわかりませんが、幼少期の親からの虐待であると医者から言われています。
家内が高校生の時に発症したらしいです。
幼児がえりする時と、55歳のもとの状態に戻る時にひっくり返って気絶します。
「きみちゃん、きみちゃん!」と、体を揺らすと、意識が戻ります。
すると、声のトーンが変わり、3歳になってしまうのです。
不思議なことに、3歳のきみちゃんは前の状態のことは覚えているのですが、もとに戻ると3歳になったときの記憶は消えてしまいます。
気絶しているあいだは、本人は暗闇の中に居て声のする方へ行くと、光が見えてきて、その光に飛びこむと現実に戻るそうです。
だから気絶してる時は、私は家内の名前を呼ぶことにしています。
何でそうなるの?と理由を考えても、答えはわかりません。
家内は20代のころから30代になるまで、7年間も精神病院に入院していました。
親も面倒を放棄していたようです。
退院して、半田市の実家に戻ったのですが、半田から名古屋のデイケアまで、毎日1時間以上かけて1人で通い始めました。
そして私と出会いました。
私も21歳のころに、精神疾患になり統合失調症です。
30歳を過ぎたころから、デイケアに通いだし、1年ほどで家内と出会いました。
解離の事は何も知らなかったので、半田の家内の母親に電話して相談しました。
「いつ戻るかわからんね。」と母の話。
家内は布団に横になり、天井の蛍光灯を見て「きれいだね-」と子供の様にはしゃいでいました。
このまま元に戻らなかったらどうしようか考えましたが、半日ほどでもとに戻りました。
今でも、1日に数回、解離になりますが数分でもとに戻るので、家内と私は解離と上手く付き合っています。
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