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私の履歴書
第9章 私とインド
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1990年、19歳の私はインドへ旅立った。
場所はプーナ。ボンベイ(現ムンバイ)から列車で7時間ほど南下したインドの避暑地だ。
旅の目的は、自分探しの旅。将来の目的を見つける旅といったところか。
どうやらこの時代にも、悟りを開いた人間がいるらしい。正確にはその人は1年前に亡くなっていた。
オショー シュリ ラジニーシという人物らしい。
なんでも、インドで大学の教授をしていたが、悟り(光明を得る)を開き、自分のコミューン(アシュラム)をここプーナにつくり、数々の自分独自の瞑想(メディテーション)方で世界中から弟子になる若者(ヒッピーなど)を集めて、自国インドでも数々の信奉者が集まり、数々の講話禄を出版されたことから、世界中で一代センセーショナンを巻き起こした人物だそうだ。
そのオショーが亡くなった今でも、ここプーナにアシュラムは存在している。
聞いた話によると、80年半ばにアメリカのオレゴン州にオショーが、広大な土地を買って、自分の国を作ろうとしたらしい。自分の弟子たちに警察や消防士などの仕事を任せ、現代版のユートピアを作ったのである。
そしてアメリカ政府に目をつけられ、不法滞在か何かの罪にかぶされ、警察に捕まえられたらしい。しばらく留置され、国外退去されたが、どこの国にも受け入れてもらえず、国際テロリストという汚名を着せられ、ここプーナには戻れたが、体の調子を崩し、この世を去ったらしい。
噂ではアメリカ政府に放射能を浴びせられたとか。
そんな歴史を作った男がいた場所が、ここプーナである。
元々私は音楽が好きであった。
ビートルズに始まり、中学2年生の時にエレクトリックドラムを買った。
当時の私にはエレキギターやベースやキーボードよりも魅力を感じた。
ドラムが一番男らしい楽器に感じた。
週末になると自転車で楽器屋に行き、ドラムのパンフレットを貰って帰っては、毎日眺めてワクワクしていたものだった。
ギターやベースを始めた友達を家に呼び、ビートルズやディープパープル、ボウイなどをコピーしたものだった。
団地の6階だったので、パート帰りの母親はひどくストレスを感じていただろう。
当時の私は、お構いなしであった。
高校生になると、メタリカ、アンスラックスなどのスラッシュメタルにはまり、卒業したらプロのミュージシャンになると、本気で親や校長に宣言していた。
今思えば、そうとう世間知らずな馬鹿なただのガキであった。
高校卒業まじかになると、一人暮らしや自動車学校の資金を稼ぐため、バイトに明け暮れた。
計画通り、卒業後に一人暮らし、車の免許、マイカーを手に入れ。
当時流行っていた、フリーターという人種になった。
音楽は?周りにいろいろ聞かれたが、当時同じ年のバンドのライブを観に行き、あまりに自分のやってきた音楽のレベルとかけ離れていたので、自分の才能のなさを痛感し、挫折しました。
社会にでて自由になり、いろいろとやりたくなったのが、本心だったと記憶しています。
今の自分は自由だ!なんにも縛られずにやりたい事が出来る。
何をしよう、そうだ、インドだ!ビートルズも旅した、インドへ行こう!
あてはあった。路上でティシュ配りをしていた時に知り合った、あのおじさんだ。
あの露天商のおじさんだ!
場所はプーナ。ボンベイ(現ムンバイ)から列車で7時間ほど南下したインドの避暑地だ。
旅の目的は、自分探しの旅。将来の目的を見つける旅といったところか。
どうやらこの時代にも、悟りを開いた人間がいるらしい。正確にはその人は1年前に亡くなっていた。
オショー シュリ ラジニーシという人物らしい。
なんでも、インドで大学の教授をしていたが、悟り(光明を得る)を開き、自分のコミューン(アシュラム)をここプーナにつくり、数々の自分独自の瞑想(メディテーション)方で世界中から弟子になる若者(ヒッピーなど)を集めて、自国インドでも数々の信奉者が集まり、数々の講話禄を出版されたことから、世界中で一代センセーショナンを巻き起こした人物だそうだ。
そのオショーが亡くなった今でも、ここプーナにアシュラムは存在している。
聞いた話によると、80年半ばにアメリカのオレゴン州にオショーが、広大な土地を買って、自分の国を作ろうとしたらしい。自分の弟子たちに警察や消防士などの仕事を任せ、現代版のユートピアを作ったのである。
そしてアメリカ政府に目をつけられ、不法滞在か何かの罪にかぶされ、警察に捕まえられたらしい。しばらく留置され、国外退去されたが、どこの国にも受け入れてもらえず、国際テロリストという汚名を着せられ、ここプーナには戻れたが、体の調子を崩し、この世を去ったらしい。
噂ではアメリカ政府に放射能を浴びせられたとか。
そんな歴史を作った男がいた場所が、ここプーナである。
元々私は音楽が好きであった。
ビートルズに始まり、中学2年生の時にエレクトリックドラムを買った。
当時の私にはエレキギターやベースやキーボードよりも魅力を感じた。
ドラムが一番男らしい楽器に感じた。
週末になると自転車で楽器屋に行き、ドラムのパンフレットを貰って帰っては、毎日眺めてワクワクしていたものだった。
ギターやベースを始めた友達を家に呼び、ビートルズやディープパープル、ボウイなどをコピーしたものだった。
団地の6階だったので、パート帰りの母親はひどくストレスを感じていただろう。
当時の私は、お構いなしであった。
高校生になると、メタリカ、アンスラックスなどのスラッシュメタルにはまり、卒業したらプロのミュージシャンになると、本気で親や校長に宣言していた。
今思えば、そうとう世間知らずな馬鹿なただのガキであった。
高校卒業まじかになると、一人暮らしや自動車学校の資金を稼ぐため、バイトに明け暮れた。
計画通り、卒業後に一人暮らし、車の免許、マイカーを手に入れ。
当時流行っていた、フリーターという人種になった。
音楽は?周りにいろいろ聞かれたが、当時同じ年のバンドのライブを観に行き、あまりに自分のやってきた音楽のレベルとかけ離れていたので、自分の才能のなさを痛感し、挫折しました。
社会にでて自由になり、いろいろとやりたくなったのが、本心だったと記憶しています。
今の自分は自由だ!なんにも縛られずにやりたい事が出来る。
何をしよう、そうだ、インドだ!ビートルズも旅した、インドへ行こう!
あてはあった。路上でティシュ配りをしていた時に知り合った、あのおじさんだ。
あの露天商のおじさんだ!
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